山本圭の作品一覧
「山本圭」の「現代民主主義 指導者論から熟議、ポピュリズムまで」「嫉妬論~民主社会に渦巻く情念を解剖する~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「山本圭」の「現代民主主義 指導者論から熟議、ポピュリズムまで」「嫉妬論~民主社会に渦巻く情念を解剖する~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
民主的な社会の必然的な副産物としての嫉妬、そこから見える「人間学」。
安易な答えに逃げ込まず、それでも社会の実践のヒントを探る真摯な姿勢。
・嫉妬は疲れを知らず、非生産的で、みっともなく、それが故に自他に隠したい。
◯嫉妬
・他人の幸福が自分の幸福を少しも損なうわけではないのに、他人の幸福をみるのに苦痛を伴うという性癖(カント)
・比較可能な者同士のあいだに生じる(アリストテレス)
cf.義憤
・不当な幸運に苦痛を覚えること
下方嫉妬
・自分が苦労して手に入れたものを、他の誰かが簡単に手に入れたとき
◯類似の概念
・相対的剥奪:自分が感じる満足の絶対量の多寡ではなく、他人と比較するこ
Posted by ブクログ
人生のネガティブな事、不幸の原因の大半は他人と比べる事にあり、そこから全ての道は「嫉妬」に通ずるという気がしてならない。人間は本能として競争を組み込まれているのは受精を巡る精子の鞭毛運動のはじまりから明らかで、しかし、必ずしも活発さが競争優位となる単純なスピードレースではなく、精子にしても運次第。つまりは人間が競争せざるを得ない事と、しかし競争とは公正な能力争いではないという原初的な二つの定めを生命の誕生から業のように背負うのだ。
生まれ落ち、それが続く。ランダムな競争は能力と偶然によって多様化を齎す。そんな時、敗者が自制しきれない「嫉妬」は、多様化を種の根源的欲求にもつ人間社会において、ど