作品一覧

  • 嫉妬論~民主社会に渦巻く情念を解剖する~
    4.0
    嫉妬感情にまつわる物語には事欠かない。古典から現代劇まで、あるいは子どものおとぎ話から落語まで、この感情は人間のおろかさと不合理を演出し、物語に一筋縄ではいかない深みを与えることで、登場人物にとっても思わぬ方向へと彼らを誘う。それにしても、私たちはなぜこうも嫉妬に狂うのだろう。この情念は嫉妬の相手のみならず、嫉妬者自身をも破滅させるというのに――。(「プロローグ」より)政治思想の観点から考察。
  • 現代民主主義 指導者論から熟議、ポピュリズムまで
    3.8
    1巻946円 (税込)
    二〇世紀以降、思想・理論ともにさらなる多様化が進む民主主義。本書は、政治学をはじめ、ウェーバー、シュミット、シュンペーター、アーレント、デリダ、ムフなどの思想から、その大きな潮流と意義を捉える。指導者や選挙による競争、市民参加、熟議/闘技、ポピュリズムといった多くの論点から、現代デモクラシー論の可能性に迫る。試行錯誤を繰り返してきた軌跡を通して、二一世紀の民主主義を模索する試み。
  • 嫉妬論~民主社会に渦巻く情念を解剖する~

    Posted by ブクログ

    自分ももちろん嫉妬するけど、色々な矛先・感情の嫉妬があって、
    ちょうど選挙の時期だから、嫉妬からこういう政策が人気なのかな?っていうのもいくつか思い当たって面白かった

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    2024年11月04日
  • 嫉妬論~民主社会に渦巻く情念を解剖する~

    Posted by ブクログ

    嫉妬をギリシャの賢人や哲人時代から現代の思想家に至るまでの文言を元に分析した一冊。現代社会のポピュリズムやヘイトにも繋がる考察が面白かった。

    特にルネ・ジラールの「羨望の三角形」をベースにした「誇示は羨ましがる他者がいないとなりたたない」という話や、三木清の「嫉妬は質的なものではなくて、量的なもので起こる(個性的なことではなく誰もが欲しがるお金や名誉、ステータスといった量的な物差しではかれるもので起こる)」といった話が勉強になった。

    面白すぎたので、近日読書会で取り上げようと読み込んでいる最中です。著書の次回作にも期待大

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    2024年04月29日
  • 現代民主主義 指導者論から熟議、ポピュリズムまで

    Posted by ブクログ

    最近読んだ本数冊に民主主義がキーワードとして出てきたので読んでみた。
    民主主義という言葉の曖昧さ、民主主義という枠の中での目標や良いとするものの移り変わりを知れてためになった。
    デモなど選挙以外の政治参加についての見方が変わる。
    理解はしきれてないので後でもう一回読みたい。

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    2021年06月19日
  • 嫉妬論~民主社会に渦巻く情念を解剖する~

    Posted by ブクログ

    完全に公平であった場合に成功失敗の要因は100%自分の能力次第になってしまい、上手くいかない場合メンタルにダメージを負う話が面白かった
    言い訳って大事よね

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    2024年10月29日
  • 嫉妬論~民主社会に渦巻く情念を解剖する~

    Posted by ブクログ

    嫉妬は個人的な範疇に於いては「手なづけがたい厄介な病」だけど,公の嫉妬は時に「社会を前に進める原動力」になる反面ひとたび悪用されれば容易に分断を図る劣悪な政治家を生み出してしまう「魔物」であると常々思ってきた.
    そんな折に見かけた本書は,「民主主義と嫉妬」な堂々巡りを是認しつつ,今求められている多様化が一つの解決策になるのでは?との提起と読めた.
    あと,読書におけるsynchronityとして,直前に読んだのか「傲慢と善良」だったのも良かったのかも.
    傲慢の源泉に嫉妬が根深く絡んでいるのは間違いないので.

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    2024年09月08日

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