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Posted by ブクログ
【目次】
第1章 ヤングケアラーってどんな存在?
ヤングケアラーの発覚
子どもが誰でももつ権利
第2章 家事や介護だけがケアなのだろうか?
親が精神疾患の子どもたち
社会から排除される家族
定義の試み①「家族への心配から逃げることができない子ども」
定義の試み② 災害のなかの家族、災害としての家族
第3章 愛憎相半ばする……
相反する感情のゆらぎ
家族が心配であり、家族と一緒に過ごしたいし、家族のために役に立ちたい
家族にしばられて苦しい
「私」がなくなる
孤立
第4章 ヤングケアラーという言葉をどう受け止める?
マイナス面だけでないとらえ方
ヤングケアラーという言葉をどう受け止めるか
第5章 なぜヤングケアラーが注目されるのか-社会構造の変化から考える
昔の「ヤングケアラー」と今のヤングケアラー
社会構造の変化とヤングケアラーの誕生
第6章 ヤングケアラーに必要な支援
かすかなSOSへのアンテナ
本人への応援と家族への応援-現在整備されている支援制度
相談できる人・自分サイドの大人
居場所と仲間
生活支援と親支援-地域での子育てへとひらく
将来のモデル
終章 それぞれの「居場所」をみつける
困りごとをサポートし合う社会へ
一人ひとりのまなざしと、ユニバーサルなケア
おわりに:ヤングケアラーのみなさんと、そのまわりにいるみなさんへ
Posted by ブクログ
ヤングケアラーとは何か、ヤングケアラーの実態、ヤングケアラーを支援する上で、大切なことなどが書いてある本だった。
ヤングケアラーについて、なんとなく知っていたが、この本を読んでヤングケアラーについて学びを深めることができた。
この本を読んで、勉強になったことや知らなかったことを、下記に記す。
1 ヤングケアラーという言葉が出始めたのは、2016年頃。その頃は、5%クラスにいると言われていた。
しかし、2020年以降調査を深くすると、10%クラスにいることが発覚。
2 介護や頭にではなく、精神疾患を持つ家族をサポートする子供も、ヤングケアラーという。
3 ヤングケアラーの子どもの気持ちとして、家族が心配、不安、家族が好きだから支えたい、状況から逃れなくて怒り、苦しい、憎しい。
4 ヤングケアラーを苦しむのは相談できないなどの孤立。
5 親が精神疾患を患っており、「死にたい」などという親の話を長時間ずっと聞いていた、ヤングケアラー。
その後、一人暮らしをして息をつけるようになった、親と一緒に自殺した、親が自殺した、ヤングケアラー本人が自殺未遂をした、そんな親でも好きだというヤングケアラー、親を憎いというヤングケアラー。どの結末も本当にあった話である。
しかし、そのような子供達は、体調や身なりに影響が出にくいため、見つかりにくい。
6 親が外国人で、日本語がわからないため、学校を休んで役所などで通訳をする子供もヤングケアラー。
また、耳が聞こえない親のためにサポートして、通訳している子供(通称コーダ)や、目が見えない親のために、サポートして、通訳している子供もヤングケアラー。
要するに、子供が学校を休んでまで大人がすべき手続きなどもう子供が担っていること、また子供が大人の役割を担っているところである。また二つの言語を同時理解し、通訳しながら、自分自身の思考もする。人によっては できないことを、子供がしている。
7 ヤングケアラーの子供達は、家事や介護に時間を取られまともな食事をしていない。(毎食カップ麺はよくあること。)
8 親が宗教にのめり込んでしまい、その親の活動に休学してまで支援を行うなどの宗教二世もヤングケアラーにはいる。その当事者は、親からすごく束縛され、居場所がなくなり、自殺した。
9 ヤングキアラーは、不登校・外との接触が少なく(苦しさを人に話せない・共有できないサポートが、うけられないなど)、親との関係に閉じ込められやすく、周りから切り離されて、孤立しやすい。
10 ネグレクトとされている子供でも、親が精神疾患があり、まともに子育てできないため、その看病をしているかもしれない。そうなると、ヤングケアラーに認定される。
11 ヤングケアラーは、どのような社会的ケアで、家族全体を応援すれば良いかと考える視点を持つことが大切である。
12 元々ヤングケアラーという言葉は、1990年頃から、イギリスで使われ始めた。日本では2010年後半から使われ始めた。
13 子供のヤングケアラーの本人は、SOSを出せない・出してはいけないと思ってしまう・そもそもSOSを出すほどではないと思っていること(外と接触する機会がないため、他の家の状況を知らない。そのため、自分の家がおかしいことがわからない)が多く、いざSosを出すことになっても助けるとは言えず、遅刻が増える・服装が乱れている・給食を食べない もしくはおかわりが多い・いつも眠そう・起伏がはげしい・自傷行為などがある。
それを大人が気づかない・しっかり観察していない・見て見ぬふりをするなどをせず、しっかりサインをキャッチするようにアンテナを張ることが大切。またその感度も高めることも必要。
その結果、ヤングケアラーや虐待を早期発見すること、問題が深刻になる前にサポートを組み立てることにつながる。
14 そもそもケアを、「家族の責任にしない、社会全体でするものだ」という共通了解が必要、また高齢者の在宅支援(精神的支援も含む)、障害者の在宅支援、医療的ケア時の在宅支援、そして、それぞれの領域の連携が不足しているという福祉制度が抱える問題を改善していくことが大切。
また、ヤングケアラー本人の孤立防止のため、本人の居場所や話を聞いてくれる人のたちの存在、ケアをしてくれる人達の存在があると、なお良い。
15 ヤングケアラー本人が成人したからといって、ケアを必要とする家族の状況が変わらない限り、本人は楽にならない。行政などのサポート申請がしやすくなるかもしれないが、ヤングケアラーは18歳未満であることが多く、18歳未満までの支援が打ち切られる。そのため、社会の中で、さらに忘れられて埋没するケースもあり得る。
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