客観性の落とし穴

客観性の落とし穴

825円 (税込)

4pt

「その意見って、客観的な妥当性がありますか?」。この感覚が普通になったのは、社会の動きや人の気持ちを測定できるように数値化していったせいではないか。それによって失われたものを救い出す。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    前半1-4章は客観性の呪縛に囚われているわれらの罪深さを抉り取られ、いたたまれない気持ちに。 
    後半5-8章が著者の主張。個々人の経験の偶然性やリズムを、無編集の語りから掬い上げようという。さらにはケアの文脈から、マジョリティで覆い隠されている弱者への救済。

    ちくまプリマーから刊行しているには、内

    0
    2025年04月12日

    Posted by ブクログ

    825

    192P

    これ分かる。あまりに当たり前になってるけど、大学を学部で選ぶんじゃなくて、偏差値で学部とか関係なく受けたりするの馬鹿みたいだなと思う。そんなんしか大学に行かないなんて、大学側としても国としても害悪な気がするんだけど。

    村上靖彦(むらかみ・やすひこ)
    1970年、東京都生まれ。

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    研究用の文章を書いてて「そこに客観性はあるのか」というツッコミが来そうだなあとよく思い悩むので、この本を読んで安心できた。

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    数値化の鬼とは逆の思考で、数値が全てでは無い、個別具体の意見が存在するのだって言う主張。
    あるものの視点を大衆側では無く、ニッチな方の視点に立って一度観察することが客観性を排除するためには重要である。

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    ある人の考え方や言動をみていると、頭の中で分析して何かにカテゴライズしてしまう。そしてこの人はこういう人だからと決めつけてしまうことがある。たまたまその時の状況や環境がそうさせているだけであって、本当は簡単に割り切れるものではないのかもしれない。まあこれは主観でやっていることなので、客観性とはちょっ

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    数値には表れない経験に思いを寄せ、寄り添うことが、真の主体性である。誰のための客観性なのか?考えて数値の裏側にある意図を考えるようにしていきたいと感じた。筆者が寄り添ってきたように、競争社会で『弱者』とされてしまい取り残されてしまう人たちを見捨てないことが、より良い社会を実現する第一歩なのではないだ

    0
    2025年05月20日

    Posted by ブクログ

    仕事しているとデータを取りまとめて分析し見出す客観的な視点と、感覚的にはどこかおかしい、そうではないという視点が対立することがままある。

    最終的にどちらが正しいのか、ということはわからないけども、感覚的なところで腹落ちできることの方が自分にとっていい考え方、判断だったと思う。また、自分が思っている

    0
    2025年04月21日

    Posted by ブクログ

    プリマー新書でやさしい文体だけれどあえて大人向けとした。社会を見る目にはマクロ的視点とミクロ(個別の経験)的視点の両方が必要だが、本書は後者の意義を説明した本。事前知識なしで読むと、個人は前者の視点をもたなくてもよいと捉えてしまうかもしれない。子どもたちにはバランスを意識しながら紹介したい。

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    大事な問題提起でした。客観性とは自然現象、社会現象を測定し、法則性を追求することで数値化され統計化されてきたこと、そしてその数値によって優劣がされ排除がされること、学校での偏差値から優生思想を生み出すことまで、今の世の中、思い当たることはたくさんあります。
    筆者はそれを否定しているわけではなく、筆者

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    数値による評価を客観的事実として絶対視する考え方は、何が問題なのか。数値データを用いた研究が生まれた経緯、その結果社会にもたらされた影響等を踏まえつつ、その危うさに言及、未来への提唱という形で展開している。
    なかなかに難しい内容で「言ってることは理解できるが…」と思わず唸ってしまったが、考えることそ

    0
    2025年01月25日

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