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Posted by ブクログ 2024年03月24日
客観性の持つマジョリティな考え方の強さ、それに従順になってきている自分たち。客観性によって隙間に落ちていってしまう人(マイノリティ)の語りから、全ての人に当てはまる真理が出てくるのではないか、といった内容。
とても納得する主張が多かったし、自分が個々のエピソードを聞くことを好きである理由がこういうと...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月13日
医療や福祉、教育などの職業について客観性とケアのバランスについて考える1冊。クライアントの声や表現が大切であることを忘れずに評価を行う必要性- 客観的指標の限界を認識し、個々の質的な内面に向き合う重要性について教えてくれる。
・そもそも、客観性とはどのようなプロセスを経て誕生したのか?
・客観性が...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月25日
客観性を支えるのは数値である。
数値化は序列化であり、それが能力主義を生み、さらには優生思想に繋がる。
「働かない人が多くなると国が成立しない」といった統治者の立場でものを言う人が散見する昨今の傾向は、ホント嫌だなあ。国なんて、虚構なんだから、そこに視点を合わせることに意味はないことを知ること。視...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月28日
なんでも数値化して平均をとることで事態を掌握したような気持ちになるのはどこかおかしい。そう思いながらも平均というものを絶対の数値のように考えてしまうのが現実だ。よく考えてみれば、平均とは他人の状態の集まりであり、個々の人の成果とは無関係だ。
本書ではこの数値化の歴史は200年足らずの最近の在り方...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月23日
十人十色。
一つ一つのエピソードを丁寧に見ていく個別性の大切さが論じられていた一冊。
数で示すのは分かりやすいし、一見すると正しく見える。
量的研究に敬意を表しながらも質的研究の矜持を感じさせられた。
本書を読んでいて頭に浮かんだのは「戦死者数」だった。
ニュースで「○○人が死亡」と報じられることが...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月12日
毎日スーツを着てパンプスを履いて仕事に行くことがどうしても無理──そういう理由で一般企業への就職をあきらめた女性がいる。「そんなことくらいで」と思うだろうか。「努力が足りないのでは」と思うだろうか。しかし、多くの人にとって何でもないことだとしても、彼女が就職を断念しなければならないほどに苦痛と感じる...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月10日
発売当初から気になってた本。私自身の課題認識や関心に重なる部分が多くやはり読んで良かった。関係者を大きく巻き込んで推進する力を作っていくときに統計的で客観的であることは必要だと思っている。でもその動きの中で捨象されてしまうものにこそ自分の課題意識はずっとあって、そのギャップをどう埋めたり擦り合わせを...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月03日
個人的には、第4章と第5章の中の「急いで補足すると、私は質問紙調査などで得られるヤングケアラーや虐待についての客観的データを否定したいわけではない。これらのデータは子どもをめぐるマクロの状況から考える上で貴重なデータであり、私も常に参考にしている。しかし客観的な視点から得られた数値的なデータや一般的...続きを読む
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