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  • フランス革命 歴史における劇薬
    4.3
    1巻1,034円 (税込)
    「自由・平等・友愛」を合言葉に,近代の世界史上に最大の劇的転換をもたらしたフランス革命-.この事件は,人間精神の偉大な達成である一方で,数知れぬ尊い命を断頭台へと葬った暗い影をもつ.なぜ革命はかくも多大な犠牲を必要としたのか.時代を生きた人びとの苦悩と悲惨な歩みをたどりつつ,その歴史的な意味を考える.

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ユーザーレビュー

  • フランス革命 歴史における劇薬

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ良書!!
    この前に、平野啓一郎さんの『葬送』、フローベールの『感情教育』を読む。
    どちらも1848年二月革命を背景にして物語が描かれていて、さまざまな思想を持った登場人物が出てきます。
    上の2作品をより深く理解したくて、学生時代から曖昧なままのフランス革命について、ちゃんと勉強しないといけないと思って読んだのですが、ただ知識を得るだけでなく、それを越えるものがたくさん詰まった一冊でした。
    著者さん独自のフランス革命の捉え方が展開されていて、著者さんの熱量が伝わって来ます!!
    幕末の日本や、自由民権運動などとの比較も面白い!
    昔は、自由や思想のために、命を賭けて闘った人が、貴賤関係無

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    2025年12月19日
  • フランス革命 歴史における劇薬

    Posted by ブクログ

    名著と聞いて拝読しました。確かにこれは若い読者へ向けた素晴らしい書籍です。教科書や映画の断片でフランス革命について分かった気になっていましたが、俯瞰した見方や複数の観点から流れを追って解説をしてくれます。中学生に向けた書籍として記述されただけあります。大人もにも他の革命との違いを『劇薬』というフレーズを用いて説明しています。フランス

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    2025年12月10日
  • フランス革命 歴史における劇薬

    Posted by ブクログ

    私たちは往々にして「光と闇」という言葉を使って、ある事象の偉大な部分と悲惨な部分を冷静に両論併記する事こそが最も知的な態度であろうと傲慢に考える。しかし、本書を読んだ後の深い感動は、著者がフランス革命の功罪について網羅的に説明した上でさらに、当事者たちの思いを熱心に汲み取りその意義について読者に余すことなく伝えようとするその情熱からもたらされるものである。社会の表通りを冷笑が闊歩する今の時代にこそ読むべき名著。

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    2025年08月29日
  • フランス革命 歴史における劇薬

    Posted by ブクログ

    遅塚忠躬 ちづか-ただみ
    1932-2010 昭和後期-平成時代の西洋史学者。
    昭和7年10月17日生まれ。北大助教授,都立大(現・首都大学東京)教授などをへて,昭和62年母校東大の教授。専攻はフランス近代史,フランス革命。平成元年フランス革命200周年で日本国内委員会の責任者をつとめた。5年お茶の水女子大教授。平成22年11月13日死去。78歳。東京出身。東大卒。著作に「ヨーロッパの革命」「ロベスピエールとドリヴィエ」など。

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    2025年06月01日
  • フランス革命 歴史における劇薬

    Posted by ブクログ

    岩波現代文庫の『フランス革命』とは同じ期間を同じような分量で記述しているが、ちょっと観点が違うので両方読むと参考になる。ちょっと違う角度で同じ事件を見ると、両目による視差のようなもので、歴史の捉え方がそれだけ立体的になる気がする。読む順番はこちらの方が先の方がわかりやすいかも。

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    2025年05月05日

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