【感想・ネタバレ】世界経済の死角のレビュー

あらすじ

超人気エコノミストによる初めての深堀り対論。

「ドル基軸通貨体制」は永遠ではない。

今こそ知るべき、国際金融のリアル


新NISAの導入をきっかけに海外の金融資産を保有する日本人が増加するなど、日本経済はかつてないほど世界経済への依存度を高めつつある。
そうした中、トランプ大統領による相互関税措置を受け、国際金融市場は大きく揺れ動いている。
しかし、そもそも世界経済には、日本人が見落としがちな「死角」がいくつも存在する。それらを押さえずして先の見通しを立てることはできない。
そこで本書では超人気エコノミストの2人が世界経済と金融の“盲点”について、あらゆる角度から徹底的に対論する。
先の見えない時代を生き抜くための最強の経済・金融論。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

どちらかというと、河野さんの本。『日本経済の死角』を対談形式にした感じ。ボリューミーなので大満足だが、ベースは『日本経済の死角』。唐鎌さんか入ることで、為替要素が強化されているところが特徴。

0
2025年11月16日

Posted by ブクログ

P64

社会保険料負担の増大と非正規雇用の不安定化

高齢者社会保障費対策(2001年から2006年 小泉内閣)

子育て支援(2022年 岸田内閣)

P92

アメリカの労働生産性の高さ

コロナ禍でホワイトカラー含めリストラが増加したものの、その後、人手不足もあいまってより高い給与を得られる会社への転職が進んだ(リシャッフル)

日本はこのような動きがなく雇用が守られてしまった。

P98

ヨーロッパ

ドイツの停滞

ロシア、ウクライナ戦争

原発停止

中国からの輸入品

EV

太陽光パネル

リチウムイオン電池

2024年、中国での自動車売上No.1 BYD(フォルクスワーゲンを抜いた)

失業率は低いがリモートワークで労働時間が減っているだけ。企業収益は下がっている。

P259

誤字

終わた

P263

日本のインフレ、不動産価格上昇

イギリスポンド危機との比較(類似)

0
2025年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直近の経済事情について学べる良本。特に良かった点は以下
・中国経済の評価として社会主義で企業統制が厳しい印象だったが、実際には寡占を防ぎ、スタートアップが活躍しやすい基盤を整えている(GAFAMに買収され続けるような状況を防いでる)
・アベノミクスによって株価が上がったのだと思っていたが、実際には金融緩和を強引に推し進め、出口戦略もないままだらだらと緩和し続けていることがわかった。結果今の円安につながっている。賃金は上がらず、企業の内部留保で上がった収益が分配されていない現状がある。日本はインフレ税を輸入しており、それにより経済が恰も良くなったかのように見える。物価が上がっても賃金が増えないので生産余剰は上がっているが、消費余剰は下がっていることになる。
・日本人の生産性は低くない。むしろ生産性は向上してきている。ヨーロッパと比較しても高い。ではなぜGDPは横ばいなのか。
・メインバンク制がなくなった時、企業が資本調達をしようとしたときの流れは以下。
・メインバンク制の撤廃
・資本獲得手段が必要になった
・ゼロベア+非正規雇用を増やすこと
非正規雇用に高額な社会保障費を請求する仕組みになっていたりと、日本は特に非正規雇用と正規雇用に差がある。


0
2025年11月01日

Posted by ブクログ

日本のトップエコノミストが、世界経済、日本経済、NISA、インフレなどなど様々な問題に多角的に問題に触れられており、大変参考になりました。
「インフレになると国民から政府にお金が流れる❗️」という所謂インフレ税と言われる仕組みは、知らなかったので大変勉強になりました。

0
2025年10月27日

Posted by ブクログ

金融機関勤務であるも、特段、経済に関する知識があるわけでもない。また投資を少し齧ってはいるものの、財務分析等もしたことない、どこにでもいるど素人投資家。そんな自身が経済に関する本で久しぶりに脳内にアドレナリンが出た。本当に面白い小説を読んでいる時は、文字通り、大事に大事に読んでいた(読み終わるのが惜しいため)経験が何度かあるが、まさか経済に関する、一見、退屈なテーマでこのような感動が味わえるとは…同著者の他作品も読んでみようと思う。

0
2025年10月19日

Posted by ブクログ

単なるファクトの羅列でなく、お二方のポジションが読み取れる対談形式だからこそ、経済・金融・政治等の様々な世界の重要課題について、解像度が底上げされる貴重な良書だった。
続演「世界経済の死角2」、シリーズ化を期待したい。

0
2025年09月24日

Posted by ブクログ

新書で450ページ強と、かなり読み応えがあるが、内容の充実さは今年一番だと感じた。日ごろ疑問に思っていたことを専門家から分かりやすく詳細に解説されており、濃密な授業を受けたようだった。

0
2025年08月27日

Posted by ブクログ

経済から哲学まで射程が広くて示唆に富む対談だった。

対談本ながら
なんども読み返して吟味していきたい一冊

0
2025年08月18日

Posted by ブクログ

2025年の経済トピックで最も注目を集めたのはトランプ関税だろう。経済問題に精通した両氏による対談は基軸通貨である”ドル”をめぐるアメリカの政治・経済状況の変化をはじめ示唆に富むものが多く読みごたえがあった。

0
2025年10月29日

Posted by ブクログ

世界経済の死角
著者 河野龍太郎 唐鎌大輔
発行 2025年7月30日初版
2025年8月10日第二版

河野さんの著書で「日本経済の死角」という本があり、そちらを先に読んだ。その対談口語版かなと思って読んでみたら、また違う考察が入っている。

正式決定権が官僚から官邸中枢(政治家)に売ったことで、十分な経済シュミレーションを経ないで、かつ大衆に分かりやすい「一発逆転」の政策が増えているという指摘は面白い。官僚に依存しすぎず乗りこなす能力は、政治家に持ち得るのか。それができるのはどういったバックグランドもっま人材なのだろう。

0
2025年08月30日

Posted by ブクログ

はじめに―唐鎌大輔

序章  外国人にとって”お買い得な国”の裏側

第1章 なぜ働けどラクにならないのか

第2章 トランプ政権で、世界経済はどう変わる?

第3章 為替ににじむ国家の迷走

第4章 日本からお金が逃げていく?

第5章 AIと外国人労働者が日本の中間層を破壊する?

最終章 変わりゆく世界

むすびに代えてー河野龍太郎 

0
2025年08月11日

Posted by ブクログ

対談形式で読みやすくなってるけど内容は難しいです。

日本は生産性の割に労働者の賃金が少ないそうなので今後は賃金が上がるといいですね。

・腐らない議論が大切
・都市部と地方は価値観が違う
・政府の補正予算や決算を誰も検証しない

0
2025年11月03日

Posted by ブクログ

多角的な視点から世界経済・金融を分析した良書。
トランプ関税やEUの軍拡といった近年の話題のトピックや「ドル基軸通貨体制」「新時代の赤字」といった深いトッピク、過去の世界・日本経済の分析等の全414ページに渡る1冊。
特に第1章で取り扱った日本の低水準の実質賃金の上昇率は非常に読み応えがあった。

0
2025年09月04日

「ビジネス・経済」ランキング