あらすじ
超人気エコノミストによる初めての深堀り対論。
「ドル基軸通貨体制」は永遠ではない。
今こそ知るべき、国際金融のリアル
新NISAの導入をきっかけに海外の金融資産を保有する日本人が増加するなど、日本経済はかつてないほど世界経済への依存度を高めつつある。
そうした中、トランプ大統領による相互関税措置を受け、国際金融市場は大きく揺れ動いている。
しかし、そもそも世界経済には、日本人が見落としがちな「死角」がいくつも存在する。それらを押さえずして先の見通しを立てることはできない。
そこで本書では超人気エコノミストの2人が世界経済と金融の“盲点”について、あらゆる角度から徹底的に対論する。
先の見えない時代を生き抜くための最強の経済・金融論。
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Posted by ブクログ
経済や金融に関して感じていた点が線として繋がっていくような本だった。為替や金利、債券の話は何度も読み返さないと本当の意味で理解はできないだろうが、この本を読むことで、今の政治や国際環境の理解が一層深まると思う。
Posted by ブクログ
どちらかというと、河野さんの本。『日本経済の死角』を対談形式にした感じ。ボリューミーなので大満足だが、ベースは『日本経済の死角』。唐鎌さんか入ることで、為替要素が強化されているところが特徴。
Posted by ブクログ
P64
社会保険料負担の増大と非正規雇用の不安定化
高齢者社会保障費対策(2001年から2006年 小泉内閣)
子育て支援(2022年 岸田内閣)
P92
アメリカの労働生産性の高さ
コロナ禍でホワイトカラー含めリストラが増加したものの、その後、人手不足もあいまってより高い給与を得られる会社への転職が進んだ(リシャッフル)
日本はこのような動きがなく雇用が守られてしまった。
P98
ヨーロッパ
ドイツの停滞
ロシア、ウクライナ戦争
原発停止
中国からの輸入品
EV
太陽光パネル
リチウムイオン電池
2024年、中国での自動車売上No.1 BYD(フォルクスワーゲンを抜いた)
失業率は低いがリモートワークで労働時間が減っているだけ。企業収益は下がっている。
P259
誤字
終わた
P263
日本のインフレ、不動産価格上昇
イギリスポンド危機との比較(類似)
Posted by ブクログ
直近の経済事情について学べる良本。特に良かった点は以下
・中国経済の評価として社会主義で企業統制が厳しい印象だったが、実際には寡占を防ぎ、スタートアップが活躍しやすい基盤を整えている(GAFAMに買収され続けるような状況を防いでる)
・アベノミクスによって株価が上がったのだと思っていたが、実際には金融緩和を強引に推し進め、出口戦略もないままだらだらと緩和し続けていることがわかった。結果今の円安につながっている。賃金は上がらず、企業の内部留保で上がった収益が分配されていない現状がある。日本はインフレ税を輸入しており、それにより経済が恰も良くなったかのように見える。物価が上がっても賃金が増えないので生産余剰は上がっているが、消費余剰は下がっていることになる。
・日本人の生産性は低くない。むしろ生産性は向上してきている。ヨーロッパと比較しても高い。ではなぜGDPは横ばいなのか。
・メインバンク制がなくなった時、企業が資本調達をしようとしたときの流れは以下。
・メインバンク制の撤廃
・資本獲得手段が必要になった
・ゼロベア+非正規雇用を増やすこと
非正規雇用に高額な社会保障費を請求する仕組みになっていたりと、日本は特に非正規雇用と正規雇用に差がある。
Posted by ブクログ
日本のトップエコノミストが、世界経済、日本経済、NISA、インフレなどなど様々な問題に多角的に問題に触れられており、大変参考になりました。
「インフレになると国民から政府にお金が流れる❗️」という所謂インフレ税と言われる仕組みは、知らなかったので大変勉強になりました。
Posted by ブクログ
金融機関勤務であるも、特段、経済に関する知識があるわけでもない。また投資を少し齧ってはいるものの、財務分析等もしたことない、どこにでもいるど素人投資家。そんな自身が経済に関する本で久しぶりに脳内にアドレナリンが出た。本当に面白い小説を読んでいる時は、文字通り、大事に大事に読んでいた(読み終わるのが惜しいため)経験が何度かあるが、まさか経済に関する、一見、退屈なテーマでこのような感動が味わえるとは…同著者の他作品も読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
単なるファクトの羅列でなく、お二方のポジションが読み取れる対談形式だからこそ、経済・金融・政治等の様々な世界の重要課題について、解像度が底上げされる貴重な良書だった。
続演「世界経済の死角2」、シリーズ化を期待したい。
Posted by ブクログ
新書で450ページ強と、かなり読み応えがあるが、内容の充実さは今年一番だと感じた。日ごろ疑問に思っていたことを専門家から分かりやすく詳細に解説されており、濃密な授業を受けたようだった。
Posted by ブクログ
本書は、「日本経済の死角」の著者河野龍太郎氏とエコノミストの唐鎌大輔氏の対談本。
「日本経済の死角」と同じく、生産性と実質賃金、収奪的イノベーションなどの話に為替・グローバル経済やトランプ政権の登場などの最近の時事的な問題を追加したような内容となっている。
「日本経済の死角」と比較すると、対談形式ということもあって、内容が拡散して深く分析されていない印象で、その点に物足りなさが残る。
為替問題(基軸通貨としてのドル、ドルに代わる基軸通貨、円安など)と政府債務、インフレの問題に絞って議論を深めてほしかった。
【目次】
序章 外国人にとって〝お買い得な国〞の裏側
未来に展望を持ちづらいからこそ、知っておくべきこと
第1章 なぜ働けどラクにならないのか
「日本は生産性が低い」という誤解
「生産性とイノベーション」を考察
あなたの給料が増えない本当の理由
「ジョブ型雇用」で賃金が上がるわけではない
日本の組織風土とジョブ型は〝食べ合わせ〟が悪い
労働規制を緩めると、実質賃金は下がる?
「経済」が政治を動かし、政治家を作る
円安インフレはなぜ起きたのか
GDPで「暮らしの豊かさ」をはかれるのか
地方の賃金は上げられるのか
企業が賃上げをしないのは〝ノルム〟のせい?
第2章 トランプ政権で、世界経済はどう変わる?
トランプ大統領の勝利は必然か
トランプ大統領の真の目的とは
「合理的な損得」よりも「物語としての公正さ」を優先
アメリカ経済の「底力」とは
ヨーロッパ経済はどうなるか
アメリカに振り回される世界経済
中国経済はどうなるか
課題にあがく中国、放置するアメリカ
AIバブルはいずれはじける?
「ドル基軸通貨体制」はこの先も続くのか
アメリカのロシアに対する金融制裁で露呈したこと
ドルに取って代わる国際通貨を考える
「ドル高修正」が行われる可能性はあるか
第3章 為替ににじむ国家の迷走
ドル円相場の乱高下が常態化する理由
円安を批判することはなぜタブーだったのか
なぜ日本には〝一発逆転〟を狙う政策が多いのか
優秀な官僚たちはなぜ本領を発揮できなくなったのか
「金融政策の多角的レビュー」の評価
「金利なき世界」で壊れた規律
「見えない増税」が始まっている
不測の事態が起きたとき、日本は持ちこたえられるのか
「デフレ脱却」はどうなった?
物価は健康に似ている?
なぜ政府の「補正予算や決算」を誰も検証しないのか
消えた「有事の円買い」
貿易収支の赤字定着で、円は〝別の通貨〟になった
日本が保有する海外の資産は本当に安全なのか
海外ビジネスの拡大は日本を豊かにしているのか
海外展開が〝逃げ〟になっていなかったか
第4章 日本からお金が逃げていく?
円の暴落からのキャピタルフライトは起こりうるか
〝日本売り〟は外からやってくる
なぜバブルが繰り返されるのか
日本が先進国と見なされなくなると、何が起きるか
戦後のイギリスで起こったことが、今の日本で起きている?
不動産価格はこのまま上がり続けるのか
NISAブームは家計を救うか
「ハイパーインフレ」の可能性について
新NISAの制度的ジレンマ
GAFAMに支配される「デジタル小作人」から
日本は抜け出せるのか
新たな円安要因と考えられる「外貨建て生命保険」とは
円安になっても輸出が増えないワケ
第5章 AIと外国人労働者が日本の中間層を破壊する?
イノベーションは誰のため?
大半の仕事はAIに代替されるのか
AIが、実質賃金を押し下げる要因になることも
〝情報過多〟は人間にどんな影響をもたらすか
SNSが揺さぶる社会秩序
日本とアメリカ、問題の根が深いのはどちらか
「金融イノベーション」で本当に役に立ったのは「ATM」だけ?
「まっとうな政策」の裏で、中間層はなぜ没落したのか
人口減少国・日本に移民は必要か
人間の欲望には際限がなかった
人間を豊かにするための〝経済〟が、そうなっていない現実
最終章 変わりゆく世界
AI覇権争いとトランプ関税の行方〜河野龍太郎
中国発AIがくつがえした「常識」
「中国共産党はIT嫌い」という誤解
アメリカが自由貿易に戻ることはあるか
日本がとるべきは「新・地産地消戦略」か
相互関税は違憲だが……
全体主義に陥るリスク
第二次トランプ政権は欧州統合の〝触媒〞に〜唐鎌大輔
アメリカが突きつける「欧州の再軍備」
アメリカが求める当事者意識
欧州再軍備という歴史的決断
注目されるEU防衛債
欧州統合の〝触媒〟となる第二次トランプ政権
Posted by ブクログ
2人のエコノミストによる経済・金融論。
新書にして400ページ以上。大著だ。
内容は、、第二次トランプ大統領が始まった時点での出版なので、
トランプ政策による世界経済の混乱は「予見」にとどまっているが、
世界経済を的確に分析している。
日本経済については、この時点では石破内閣だったわけで、
先日大勝した高市内閣の「責任ある積極財政」に関しては触れようがないが、
二人の主張と高市の主張を比較することはできる。
唯一意見が一致しているのは、単年度会計に対する考えくらいか。
金利、為替、財政赤字については真逆のように思えた。物価、賃金、、、
失われた30年を作った自民党の新しい党首に期待をして投票した人たちへ。
彼女がこれから行う経済政策、刮目せよ!だ。
序章 外国人にとって“お買い得な国”の裏側
第1章 なぜ働けどラクにならないのか
第2章 トランプ政権で、世界経済はどう変わる?
第3章 為替ににじむ国家の迷走
第4章 日本からお金が逃げていく?
第5章 AIと外国人労働者が日本の中間層を破壊する?
最終章 変わりゆく世界
Posted by ブクログ
収奪的なデジタル化。日本企業の現地化による貿易赤字化、デジタル赤字、アベノミクスでの長期金利抑え込みからの反動、FTPLでの円安トレンドの醸成。
Posted by ブクログ
2025年の経済トピックで最も注目を集めたのはトランプ関税だろう。経済問題に精通した両氏による対談は基軸通貨である”ドル”をめぐるアメリカの政治・経済状況の変化をはじめ示唆に富むものが多く読みごたえがあった。
Posted by ブクログ
世界経済の死角
著者 河野龍太郎 唐鎌大輔
発行 2025年7月30日初版
2025年8月10日第二版
河野さんの著書で「日本経済の死角」という本があり、そちらを先に読んだ。その対談口語版かなと思って読んでみたら、また違う考察が入っている。
正式決定権が官僚から官邸中枢(政治家)に売ったことで、十分な経済シュミレーションを経ないで、かつ大衆に分かりやすい「一発逆転」の政策が増えているという指摘は面白い。官僚に依存しすぎず乗りこなす能力は、政治家に持ち得るのか。それができるのはどういったバックグランドもっま人材なのだろう。
Posted by ブクログ
はじめに―唐鎌大輔
序章 外国人にとって”お買い得な国”の裏側
第1章 なぜ働けどラクにならないのか
第2章 トランプ政権で、世界経済はどう変わる?
第3章 為替ににじむ国家の迷走
第4章 日本からお金が逃げていく?
第5章 AIと外国人労働者が日本の中間層を破壊する?
最終章 変わりゆく世界
むすびに代えてー河野龍太郎
Posted by ブクログ
私の知識不足で細かな事は理解出来ていないが、いろいろな視点や根拠もしっかりしております感覚的に面白かった。こういう頭の良い人達が未来を日本を変えてくれることを願いたい