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Posted by ブクログ 2020年12月20日
「八本脚の蝶」読後、哲学的なテーマの本への興味が尽きない。たまたま手に取ったのだが、本書を読んでよかった。
ハイデガーの主著「存在と時間」についての入門書。入門書をいくら読んでも、原典を読んで自分自身のものとして吸収しないとそれは真の読書経験(理解)ではない。野矢先生もそのように書いていたが、本書で...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月27日
ハイデガーの専門家である著者による、代表的著書『存在と時間』の解説。いろんな方面からこの書に照点を当てて書かれています。どのような成立過程を辿って書かれたのかから始まるのですが、幾度となくの書き直し、追加、そして未完成に終わったこと。この書の経緯がすでにドラマチックなものになっています。それが何故な...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月31日
ハイデガーの著作の研究に人生を捧げてきた研究者の大作。具体例が多く、また一度書いたことを何度も復習するためある程度は読みやすい。ドイツ語と日本語の差異もあるが、難しい概念を上手く意訳しているのである程度はわかる。ハイデガー初心者にも相当の配慮をしているが、それでもハイデガーが難解すぎて中々掴みどこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月07日
ハイデガー自身の書いた本は難しそうなので、とりあえず入門書の類を何冊かよんでみようという感じで読んでみた。
なるほど、仲正さんらしい感じの本だな〜と。
どこが「らしい」かというと、テキストや言葉を大切にしているということ。訳のわからないハイデガー用語をドイツ語的にどういう意味なのか、語源としてど...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月30日
ハイデガーが『存在と時間』という書物の中で考察しようとしていた内容を解き明かしている本です。
同じ講談社現代新書から、すでに仲正昌樹の『ハイデガー哲学入門─『存在と時間』を読む』が刊行されていますが、仲正の本が『存在と時間』の既刊部分で論じられている実存思想に焦点を絞って、比較的わかりやすいことば...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月18日
個別性をもったわれわれの本来性である「良心をもとうと意志すること(≒覚悟)」に関してアリストテレスの議論に触れているところで、「何かに対して心構えをもつこと」と意訳した「ヘクシス(性状)」を「おのれの状況においておのれの問題に対して持ち場についていること」と特徴づけた。
この「持ち場についている」と...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月02日
「どう存在しているか」と捉えると意味がわからなかったが、「我々はどう他者の存在を理解しているか」と捉えるとふんわり理解できた。
人々の理解は認知のバグも含んだものだと思っていて、それを前提にした存在論だとすれば正直なところ同意しづらい点はある。
しかしそうしたバグも許容した上で、「どう合理的に生き...続きを読む
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