あらすじ
焼いていないのに「焼きそば」?
焼きそば史上、最大の謎に挑む。
カップ麺市場で醤油ラーメン以上の人気を誇るカップ焼きそば。食べ比べるとそれぞれに特徴的な味だが、そこには各社の熱意と創意、熾烈なシェア争いの軌跡が刻まれていた! 高度経済成長の終焉とともに埼玉県のとある中堅メーカーの起死回生の一手として誕生したカップ焼きそばは、その後半世紀にわたり日本人の食文化を形作っていく。U.F.O.、ペヤング、ごつ盛り……もうひとつの「国民食」の歴史に迫る無二の書。『ソース焼きそばの謎』『あんかけ焼きそばの謎』と続いた三部作、ここに完結!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
すでに焼きそば史専門家として不動の地位を確立していると言ってもなんの誇張もないノンフィクション作家・塩崎省吾による、焼きそばの謎シリーズ三部作の第三部。これまでの二部作(ソース焼きそば & あんかけ焼きそば)は日本と世界の近代食文化史として優れた貢献があったが、この『カップ焼きそばの謎』は戦後日本の即席麺産業のうちカップ焼きそばのシェアに関わるトップ6社(まるか、日清、明星、サンヨー、エースコック、東洋水産)のあゆみと、その中でのカップ焼きそば商品のヒットについてそれぞれ記述することで、国内即席麺業界の気風を伝えている。特に東洋水産は(読んでいる私が元々道民だったため『やきそば弁当』でも世話になっていることもあるが)社史や経営戦略を読んで改めてファンになってしまったし、日清と明星、サンヨーとエースコックの関係も、この本を通じて学ぶとなかなかに愛おしく感じられた。
とはいえ、自分は正直に告白すると、「カップ焼きそばはやきそば弁当しか食べない」という生活を送ってきた為、本書に出てきた製品の大半をちゃんと味わっていなかった。正直に言うと、やきそば弁当以外のメジャーなカップ焼きそばではほぼペヤングとUFOしか食べたことがなく、しかも人生でそれぞれ10食も食べたことがないのではないかというくらい(今まで食べてきた数百食のほとんどが焼きそば弁当だった、ということになる)。せめて『一平ちゃん 夜店の焼きそば』(明星)、『サッポロ一番 おたふくソース焼きそば』(サンヨー)、『スーパーカップ 大盛りいか焼きそば』(エースコック)、『ごつ盛り ソース焼きそば』(東洋水産)の4種くらいはどんな味か、今後確かめておきたい。
Posted by ブクログ
袋麺からカップ麺。そしてオイルショックと高度成長期の
終わりに登場した、カップ焼きそば。
その誕生から現在までの開発と熾烈なシェア争い、
そして食文化にも影響した商品についてを分かり易く説明。
・まえがき
・プロローグ カップ焼きそば食べ比べ
第一章 幻の「世界初」
第二章 角型容器で市場を席巻
第三章 「打倒!カップヌードル」後継者の挑戦
第四章 カップ焼きそばが「食事」になった
第五章 袋麺の王者が放ったスマッシュヒット
第六章 三強時代のはじまり
第七章 オープン価格帯の頂点に立つダークホース
・エピローグ 麺を蒸して揚げるということ
カップ焼きそば異聞①~⑦有り。
・あとがき
カップ焼きそば年表、参考文献有り。
世界最初のカップ焼きそばは、エビスカップ焼きそば。
屋台の焼きそばから発想の四角い容器、
まるか食品のペヤングソース焼きそばはロングセラー。
後継者の挑戦の丸い皿型容器。社内改革にも繋がった、
日清食品の日清焼きそばU.F.O.。
カップ麺の量は足りてるのか?その疑問からの
開発は主食にも定番にもなった1.5倍への挑戦、
エースコックのスーパーカップ大盛りいかやきそば。
袋麺トップシェアのサンヨー食品が手掛けた
サッポロ一番おたふくソース焼きそばは、一時撤退から復活。
明星食品の明星一平ちゃん夜店の焼きそばは、バブル崩壊後の
起死回生。からしマヨネーズとマーケティングで大ヒットに。
東洋水産の地方での強みと、認知度が低いのに大ヒットに
なったマルちゃんごつ盛りソース焼きそば。
それぞれの会社の歩みの中に浮かび上がるのは、
熾烈なシェア争い。更にオイルショック、
高度成長とその終わり、バブル崩壊などの影響。
その中での開発への熱意は、容器や製法、味、麺に注がれる。
それらが丁寧に説明されてる上に、マンガや小説に
登場する話や、カップ焼きそば異聞での今は無き会社や
商品の話もあり、興味深く読み進めることができました。
エピローグにある世界の即席麺の話も、驚きでした。
思えば自分はペヤングソース焼きそば、一択だったなぁ。
だけど読んでたら、他のカップ焼きそばも美味しそう!
食べてみようかな?なんて食欲まで刺激される、ヤバさ有り。
Posted by ブクログ
ありがとうカップ焼きそば!
それは去年の年末のことである
ちょっとしたことで奥さんの機嫌を損ねてしまいつい最近までお弁当作りをボイコットされてしまったのである
いや分かっているみなまで言うな
ちょっとしたことじゃなかったんやろ?
でもまぁ今はその話は置く
とにかく1ヶ月近くお弁当なしの生活が続いたわけである
そんなひまわりめろんさんを救ってくれたのが「マルちゃんごつ盛りソース焼きそば」であったのだ!
いや食べた
食べに食べた
一切飽きることなく食べに食べた
命の恩人である
いや命の恩麺である
ありがとう「マルちゃんごつ盛りソース焼きそば」フォーエバー「マルちゃんごつ盛りソース焼きそば」
さて本書は、今やカップ麺市場のジャンル別構成比でNo.1となっているカップ焼きそばについて綴った書である
カップ麺の五大メーカーと東日本でトップシェアを誇るあの会社と元祖のメーカーを加えた七社の看板商品とメーカーの歴史を振り返ったすんばらしい内容となっている
章立ては以下の通りだ
第一章 エビス産業 エビスカップ焼きそば
第二章 まるか食品 ペヤングソースやきそば
第三章 日清食品 日清焼そばU.F.O.
第四章 エースコック スーパーカップ大盛りいか焼きそば
第五章 サンヨー食品 サッポロ一番おたふくソース焼きそば
第六章 明星食品 明星一平ちゃん夜店の焼きそば
第七章 東洋水産 マルちゃんごつ盛りソース焼きそば
なんて魅惑的なラインナップw
そしてそれぞれに各社の創意工夫や情熱が語られていて非常に面白かった!
ちなみにさんざん「ごつ盛り」にお世話になったわいですが、一番好きなのは「大盛りいか焼きそば」ですw
ただし「大盛りいか焼きそば」は現在は販売されてないんよな
世界的なイカの不漁で原材料費が高騰してるからなんやけど、なんとかならんかの〜
イカの不漁は地球温暖化と乱獲が原因とされているんだけど、やっぱ地球温暖化はイカんな〜(出ました)
終わり!
Posted by ブクログ
さて、私はカップ焼きそばが大好きである。身体に悪いだとか、味に飽きるとかどうでも良い。ただカップ焼きそばが大好きなのである。思えば小学校の頃、父に連れられて行ったスキー場。母がいないのを良いことに父は、UFOを昼飯に与えてくれた。今でもその衝撃は忘れらない。最初の一口で革命が起こった。悴んだ鼻に臭いを判別する機能はなく、その強烈なソースは口の中で爆発した。緊急事態に興奮し、遅れて機能を思い出した鼻は、強烈なまでに香ばしい臭いを感じ取る。本来であれば、外から中へ駆け抜けるものが内側から全身を駆け抜けた。以来、私はカップ焼きそばが大好きなのである。本書はその情熱に火を焼べる。
Posted by ブクログ
<目次>
プロローグ カップ焼きそば食べ比べ
第1章 幻の「世界初」~1974年<エビスカップ焼きそば>
第2章 角形容器で市場を席巻~1975年<ペヤングソース焼きそば>
第3章 「打倒!カップヌードル」後継者の挑戦~1976年<日清焼そばUFO>
第4章 カップ焼きそばが「食事」になった~1988年<スーパーカップ大盛りいか焼そば>
第5章 袋麺の王者が放ったスマッシュヒット~1992年<サッポロ一番おたふくソース焼そば>
第6章 三強時代のはじまり~1995年<明星一平ちゃん夜店の焼そば>
第7章 オープン価格帯の頂点に立つダークホース~2010年<マルちゃんごつ盛りソース焼そば>
エピローグ 麺を蒸して揚げるということ
<内容>
焼そば三部作の完成!ソース焼そば・あんかけ焼そばに続いて、「焼いていないのに」カップ焼きそばは、”焼そば”を名乗るのか?というが、カップ焼きそばの歴史を詳細に紐解いたもの。これで十分という感じ。読後にはもちろん、カップ焼きそばを食べました。