規定作品一覧

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  • 対抗文化史:冷戦期日本の表現と運動
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    分断と圧力に直面する冷戦期東アジアにおける制限の下で表現の自由が許された特別な空間、日本。核や米軍基地、アジア諸国との関係、高度経済成長に伴う様々な矛盾をめぐって、アメリカの従属的パートナーを前提とするのではない別のあり方=対抗文化を目指す表現者が生まれた。文学・絵画・映画・演劇といった多彩な対抗的表現はいかに生み出されたのか。表現と想像力の豊かな可能性をたどる--。 敗戦後の日本の歩みは米軍占領下から始まった。すでに始まっていた冷戦に規定されて、対日占領政策の基調は、非軍事化・民主化から、経済復興・反共防波堤建設へと変化していく。日本が独立を回復したのは冷戦下の局地的熱戦としての朝鮮戦争のもと、アメリカの同盟国としてであり、以後、対米従属のもとでの経済復興・経済成長が政治的・経済的基調となり、社会や文化の動向もそれに強く規定されることになった。  しかし、冷戦期の日本においては、基地や核やアジア諸国との関係をめぐって、あるいは同時期に進行した高度経済成長にともなう諸矛盾をめぐって、この基調にそって発想することを自明の前提とせず、別のあり方を構想しようとする想像力をそなえた人々が数多く存在していた。本書はそのような人々の遺した多様な表現を「対抗文化」と捉え、表現と社会の関わりを重視しつつ、文学・思想史・歴史学・社会学などの人文社会科学から実像に迫る。
  • 退職金、黙っていてはもらえない!
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    誰もが当然もらえるものだと思っている退職金。だが今、この退職金の世界でひそかに、とんでもないことが起こっているのをご存知だろうか。「1000万円もらえるはずが200万円しかもらえない!」「自分のお金なのに、30年間も塩漬けにされる?」「社長がこっそり退職金規定を改ざんしている」日本初の退職金コンサルタントとして活躍する著者の元には、そんな多くのトラブルが抱え込まれてくる。そしてその原因は、「退職金に対する認識の甘さ」にあると、著者は言う。本書は、ひそかに増加し続ける退職金トラブルの実態を暴くとともに、あなたがもらえるはずのお金をちゃんと手に入れるための知識を解説。「もらえるお金はちゃんともらっておく」ために必読の一冊。

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  • 宅建業申請から民泊、農地まで 不動産ビジネスのための許認可のしくみと手続き
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    1巻1,650円 (税込)
    民泊ビジネスに必要な旅館業許可申請など、 実務ニーズの高い許認可手続きと申請書式例を豊富に掲載! 多様化する不動産活用ビジネス必携の書。 【本書で掲載している主な手続きと書式】 ●宅地建物取引業 免許申請書/専任の取引主任者設置証明書/事務所を使用する権原に関する書面/正面図/側面図/客室面積の算定図/玄関帳場の構造を明らかにした図書面 など ●駐車場経営 路外駐車場設置届出書/駐車施設等の概要/路外駐車場管理規程届 など ●トランクルーム経営 倉庫業登録申請書/倉庫明細書/トランクルーム認定申請書 など ●民泊経営 旅館業許可申請書/構造設備の概要/周辺見取図/建物の配置図/各階平面図面/防火対象物使用開始届出書 など ●農地転用 農地法第5条の規定による許可申請書/事業計画書/確認書 など
  • たった一晩で疲れが取れるぐっすり睡眠法
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今日から可能な究極の睡眠技で一晩で体調が回復してしまう驚異の法則を紹介! パフォーマンス向上で効率UP! 花粉症にも負けない、免疫力UP! 疲労回復で集中力UP! 「良質な睡眠」を手に入れる眠り方を公開! 【著者プロフィール】 石川泰弘(いしかわやすひろ) 昭和37年12月9日生まれ。博士(スポーツ健康科学)。 温泉入浴指導員(厚生労働省規定資格)、睡眠改善インストラクター(日本睡眠改善協議会認定資格)の資格を持ち、企業広報でありながら全国各地で健康に関する講演を実施。また、「お風呂博士」として雑誌や会員誌などの原稿を執筆。 著書に『お風呂の達人 バスクリン社員が教える究極の入浴術』(草思社)、監修『睡眠・入浴・ストレッチ』(日本文芸社)など。
  • 田母神国軍 たったこれだけで日本は普通の国になる
    3.7
    1巻1,430円 (税込)
    中国にもアメリカにも舐められない! 中国との尖閣諸島問題、アメリカとの普天間基地問題、その諸悪の根元は、自衛隊が軍として規定されていないことだ! 自衛隊国軍化の費用を試算。日本が真の独立国となり、侵略を阻止するために必要な国民負担はたったこれだけだ──日本の安全保障を考える決定版。
  • 大学付属校という選択 早慶MARCH関関同立
    3.0
    各大学付属校の内部進学実績、他大学受験に関する規定など、他では見られない貴重なデータが満載! 大学入試改革開始を2020年度に控え、中学受験で大学付属校の人気が高まっている。入試改革の不透明さを回避するためだけでなく、大学受験にとらわれることのない教育そのものが「脱ペーパーテスト」路線の高大接続改革を先取りしているからだ。早慶MARCH関関同立の11大学に焦点を当て、大学付属校で学ぶ意義を探る。 第1章 受験競争の猛威を免れた「自然保護区」 第2章 早慶付属校という選択 第3章 MARCH付属校という選択 第4章 関関同立付属校という選択 第5章 一貫教育という「両刃の剣」と大学入試改革
  • 第三の大国 インドの思考 激突する「一帯一路」と「インド太平洋」
    3.4
    キープレーヤーはインドだ “ポストGゼロ”“ポスト米中対立”の「新グレートゲーム」のキープレーヤーとなるのはインド――。 2023年中に14億人を突破し人口世界第1位に躍り出るとされ、軍事費では現在世界第3位、きたる2047年に建国100年を迎えるインド。「米中に次ぐ第三の超大国」は、伝統的非同盟を堅持しつつ米中に対して自ら独立した“局”となる戦略的自立で存在感を増している。 ウクライナ侵攻をめぐる国連安保理でのロシア非難決議案採決を棄権し衝撃を与えたインド。そして各国による経済制裁のさなかにもロシアから石油を爆買いし、普通なら風当たりが強くなりそうなものだが、実際に起きたのは独自の立場を貫くインドへの主要国トップによる“モディ詣で”だった。 貿易協定、サプライチェーン、エネルギー、半導体、インフラ整備、感染症対策……。あらゆる分野で激しさを増す米中を軸とする覇権争いにおいて、中国主導のAIIB(アジア・インフラ投資銀行)にも非加盟で中国と距離を置きつつ、安全保障上はクアッド(日米豪印戦略対話)の枠組みにある日米とも是々非々の独自路線を採る。 インドと中国、インドとロシア、そしてインドと日米――。今まさに東半球を舞台に激突する「一帯一路」vs.「自由で開かれたインド太平洋」の2大経済圏構想。この“新たなグレート・ゲーム”の帰趨が21世紀後半のパラダイムを規定する。
  • 伊達家塵芥集の研究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大名伊達氏四代目稙宗が1536年に制定した分国法。分国法としては大きく、およそ170条。『御成敗式目』を踏襲しつつ、殺人・強盗についての細かな規定などに特徴がある。 【目次】 序 第一編 「塵芥集」なる名称について 第一章 緒言 第二章 「塵芥」の語義 第三章 伊達氏の文化 第四章 結言 第二編 塵芥集の成立と伊達家天文の乱 第一章 緒言 第二章 天文の乱の経過 第三章 天文の乱後の処分 第一節 所領被没収者 第二節 所領被給与者 第三節 その他 第四章 晴宗政権の性格 第五章 塵芥集の成立 第六章 結言 第三編 塵芥集の構造的特質 第一章 緒言 第二章 式目との継受関係 第三章 その刑事規定 第一節 刑罰体系 第二節 伊達氏の刑罰権 第一項 守護の刑罰権の成立 第二項 守護の刑罰権の内容 第三項 守護の刑罰権の執行 第三節 藩法との継受関係 第四章 その他の諸規定 第一節 身分規定 第二節 担保規定 第三節 土地規定 第五章 その特質の原由 第一節 奥州の歴史的特殊性と伊達氏 第二節 奥州守護職の政治的意義 第三節 塵芥集の法的性格 第六章 結言 第四編 塵芥集の文献学的考察 第一 塵芥集の制定と御成敗式目 第一章 緒言 第二章 塵芥集と御成敗式目との関係 第三章 塵芥集と式目諸本との関係 第四章 結言 第二 塵芥集の原本について──新発見の古写本の紹介 第一章 緒言 第二章 猪熊本の価値 第三章 塵芥集制定原本と猪熊本との関係 第四章 塵芥集の編纂過程 第三 校訂猪熊本塵芥集 第五編 塵芥集関係資料 第一 御段銭古帳(天文七年九月三日) 第二 晴宗公采地下賜録 (天文二十二年正月十七日) 附録 第一 中世伊達氏の信仰とその社寺法 はしがき 第一章 伊逹氏の神祇信仰 第二章 伊逹氏の佛教信仰 第三章 伊達氏社寺法の特質 第二 W・レール著『塵芥集──日本中世法への一寄与』について 第一章 その紹介 第二章 その批評 結語 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 男装薬師と女神の秘薬
    4.0
    女は薬師にはなれず、手伝うことすら許されない――そんな厳しい規定がある中、薬師になりたいヴィヴィアンヌは男装をして天才と謳われる腕利きのジュリアンのもとへやってきた。逞しく、凛々しく、そして優しいジュリアン。一目見て恋に落ちてしまう。だけど女であることが知られたら、自分ばかりかジュリアンまで罰せられてしまう。恋心を胸中深くに沈めて誠実に働くヴィヴィアンヌであったが、ある日、ジュリアンが開発した“女神の秘薬”と呼ばれる媚薬を吸ってしまう。息苦しいほど身体が火照り始めた途端、性の扉が開かれた! ジュリアン先生が愛しい……秘薬によって抑えていた想いが激しくこみ上げてくる。そして看病してくれるジュリアンが汗を吸ったシャツを脱がして――とうとうジュリアンに女であることがバレてしまった!
  • 知覚と志向性―-フッサール現象学における知覚理論
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 フッサールは〈知覚〉をどのように捉えたのか? それは〈志向性〉によってどのように規定されていたのか? 双方の概念は相互に規定しあいつつ、どのように深化していったのか? 〈知覚〉と〈志向性〉の交錯を読み解く。
  • 地下室の手記
    4.1
    極端な自意識過剰から一般社会との関係を絶ち、地下の小世界に閉じこもった小官吏の独白を通して、理性による社会改造の可能性を否定し、人間の本性は非合理的なものであることを主張する。人間の行動と無為を規定する黒い実存の流れを見つめた本書は、初期の人道主義的作品から後期の大作群への転換点をなし、ジッドによって「ドストエフスキーの全作品を解く鍵」と評された。
  • 地形の思想史
    3.0
    「空間」こそ、日本の思想を生んでいた――。もう一つの「歴史」が眼前に! なぜ、上皇(皇太子時代)一家はある「岬」を訪ね続けたのか? なぜ、「峠」で天皇制と革命思想は対峙したのか? なぜ、富士の「麓」でオウムは終末を望んだのか? なぜ、皇室の負の歴史は「島」に閉ざされたのか?  なぜ、記紀神話は「湾」でいまも信仰を得るのか? なぜ、陸軍と米軍は「台」を拠点にし続けたのか?  なぜ、「半島」で戦前と戦後は地続きとなるのか? 7つの「地形」から日本を読み解く。 「空間」こそ、日本の思想を生んでいた――。 日本の一部にしか当てはまらないはずの知識を、私たちは国民全体の「常識」にしてしまっていないだろうか?  人間の思想は、都市部の人工的な空間だけで生み出されるわけではない。地形が思想を生み出したり、地形によって思想が規定されたりすることもあるのだ。 七つのテーマと共に、独特な地形と、伝説を含めてそこに滞在ないし生活する人々の間にきわめて強い関係がみられる場所を実際に歩く。 すると、死角に沈んだ日本の「思想史」が見えてくる。 風土をめぐり、不可視にされた「歴史」を浮き彫りにする原思想史学の境地! 【目次】 まえがき 第一景 「岬」とファミリー  上   下 第二景 「峠」と革命 上   下 第三景 「島」と隔離 上   下 第四景 「麓」と宗教 上   下 第五景 「湾」と伝説 上    下 第六景 「台」と軍隊 上    下 第七景 「半島」と政治 上    下  あとがき  新書版あとがき  主要参考文献一覧 ※本書は2019年12月に小社より刊行された単行本を加筆修正のうえ、新書化したものです。
  • 知性改善論
    -
    本書は、主著『エチカ』で知られるバールーフ・デ・スピノザ(1632-77年)がその執筆活動の初期に残した代表作の一つです。 従来『神、人間および人間の幸福にかんする短論文』が最も早い著作と考えられてきました。しかし、近年の研究では本書『知性改善論』こそ、1656年後半から61年前半に書かれた最初期の論考である、という説が有力になりつつあります。アムステルダムにユダヤ人として生まれ、ユダヤの教育を受けたものの、1656年には破門されるに至ったスピノザが、デカルトやベーコンの哲学を会得した上で、「神」について、無限なる属性としての思考と延長について独自の見解を紡ぎ、語り始めた、画期となる著作です。 精神と全自然との合一の認識、永遠無限なるものへの愛、揺るぎない幸福の追求など、本書には『エチカ』のモチーフをはっきり見て取ることができます。おそらくは時間のなさゆえに本書は未完のまま放置されましたが、しかしその哲学は『エチカ』に引き継がれ、さらなる発展と深化を遂げていくことになります。その意味で、本書はスピノザが「哲学者」になる過程を記録した生々しいドキュメントであるとともに、著者自身による最良の『エチカ』入門でもあると言えるでしょう。 『知性改善論』については、長らく畠中尚志訳(1931年、改訳1968年)が読み継がれてきました。本書は、気鋭の研究者が最新の研究成果を取り込みつつ、充実した訳注とともに「今日の日本語」でスピノザを読めるようにと全力で完成させた待望の新訳です。 [本書の内容] 読者に告ぐ 〔導 入〕 〔方法の規定〕 〔方法の第一部〕 〔方法の第二部〕 訳 注 文献一覧 訳者解説
  • 注解 所得税法(六訂版)
    完結
    -
    租税体系の中核である所得税制の沿革から所得税法における各規定の趣旨・考え方に至るまでを精緻に解説。所得税法を根幹から理論的・体系的に理解するために欠かすことのできない必備書。
  • 中国倫理思想の考え方
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    倫理という語は中国で生まれ、その思想とあわせて日本にも伝わった。私たちはいつのまにか、英語のethicsを倫理と訳すことに慣れてしまったけれど、ethicsのイメージに寄りかかっているかぎり、漢語としての「倫理」は正体をあらわしてくれない。 中国の倫理思想は、儒教によって代表される。孔子がつくりだし、孟子・荀子などが育てた儒教の倫理思想は、やがて歴代王朝の「国教」となり、中国の人間関係や社会秩序を二千年あまりにわたって強く規定した。彼らは具体的に、どのような倫理を求めたのだろうか? 人と人の正しいつながりを、どうすれば実践できると考えたのだろうか? そして何よりも、儒教の倫理思想は皆を幸せにしたと言えるのだろうか? 本書では、春秋時代に始まる儒教の倫理思想が、前漢・後漢でひとまずの完成形にいたったところまでと、南宋の朱熹(朱子)、明の王守仁(王陽明)による新たな展開に重点をおき、その理論的な歩みと、それが社会にもたらした影響についてわかりやすくお話しする。論理が整わずにおわった部分や、負の遺産と呼ぶべきものごとにも忌憚なく触れよう。中国で語られた倫理の思想を、さまざまな角度から冷静にみつめていただきたいと思う。
  • 中小企業の「働き方改革」労務管理をスムーズに変える本
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 働き方改革は、中小企業にも厳しい罰則が適用されます。しかし、あまりにテーマが幅広く、改正点も複雑なことから「社内規定の変更は必要?」「違反した場合の罰則は?」など実務担当の方も戸惑っています。本書は、労務管理者のために働き方改革の全体像から、有給休暇の義務化、労働時間のルール、同一労働同一賃金などの重要トピックをわかりやすく解説します。パッと見てすぐわかる具体的なケーススタディや想定トラブル対策が満載です!
  • ちょっと待った!! 社長! その残業代払う必要はありません!!
    3.8
    上がり続ける人件費に、頭が痛い……。その原因は、社長が安易に決めてしまった労働条件やどこかの会社のものを丸写しした就業規則にあります。 実は、労働法は最低限のことしか要求していません。しかし、多くの社長が、知識不足から法律を上回る好条件にしています。本書では、「違法だと思い込んでいたことが、実は合法だった!」そんな驚きの真実を44項目紹介。 就業規則の作成時に参考になる規定例もお見逃しなく!!
  • T・ロウ・プライス ――人、会社、投資哲学
    5.0
    成長株投資に旋風を巻き起こした革新者! T・ロウ・プライス(トーマス・ロウ・プライス・ジュニア)は、投資の世界の伝説になっている。彼の経歴を知らない人でも、彼が作ったティー・ロウ・プライスという会社については知っているはずだ。この会社は今日でも高いパフォーマンスを上げ、世界中で高い評価を得ている。控えめな人物で、倫理規定を生涯厳守した彼が、どのようにして偉大な金融会社を作り上げたのだろうか。その驚くべき物語を初めて明かしたのが本書である。 著者のコーネリウス・C・ボンドは、ティー・ロウ・プライスにテクノロジーアナリストとして入社し、プライス本人の近くで約10年間働いた。ボンドは、その特権的立場にいたことで、長年、平均以上のリターンを上げてきた成長株投資の概念を生み出したプライスの考え方について独自の見方をするようになった。本書は、プライスとの個人的な関係や、会社や個人で所有しているたくさんの未公開書類に基づいて、成長株投資が投資の世界に旋風を巻き起こした経緯を明かしている。また、本書を読めば平均的な投資家でも今日、この戦略の恩恵を受けるヒントが随所に見つかるだろう。 本書では、プライスの成長株投資の概念の中心的な原理を学ぶことができる。プライスは自らの投資戦略を秘密にしていたわけではない。しかし、本書ほど、彼が用いていた単純な原則を、包括的に、客観的に、容易な言葉で紹介されたことはない。プライスの投資の基本教義を垣間見ることは、個人にとっても機関投資家にとっても投資ポートフォリオを運用するうえで恩恵があることだろう。彼の戦略によって、投資スタイルが次々と変化していくなかでもティー・ロウ・プライスのファンドは長期間、比類ない伝説的な高パフォーマンスを維持してきた。これこそがT・ロウ・プライスの偉大さを証明するものである!
  • 定時で帰り有給を取りやすくする戦略的労働。20分で読めるシリーズ
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    さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度) 【書籍説明】 本書は労働生産性が低い業種で働いている、うだつがあがらないサラリーマンがどのような対策をすれば残業が減り、有給休暇が取りやすくなるのかまとめたものです。 それを実行するには以下のことをする必要があります。 ・生産性を上げる ・仕事を断る ・誰かに仕事を委譲する 以上3つのことは仕事をしながら覚えていかなくてはなりません。 したがって上記3つの能力をすべて得ないと、以下に示す日本の労働環境が変化していても、従来の働き方となんら変わらないでしょう。 ・人口減による労働者側の優位性 ・働き方改革による残業規制 ・パワハラを含めたハラスメント対策規定 なぜなら日本の法律は、政治家に声を上げるロビイストの意見を全部取り入れた折衷案で法律を作るからです。その結果、法令自体すべてを遵守するのが難しいからです。 そのため多くの経営者は、「守れない法律は公にならないように破ろう」という考えに走りがちです。これについては本文で解説します。 本書では冒頭の必須となる3つの能力がつきにくい理由を説明し、それらの能力を獲得する方法を述べます。 【目次】 1.生産性が上がらない理由 2.断れない理由 3.委譲できない理由 4.日本の労働事情 5.仕事に対する考え方を変える 6.生産性を上げる 7.仕事を断る 8.仕事を委譲する 9.仕事を辞める 10.まとめ 付録.定時で帰り有給休暇を取りやすくする戦略的労働のチェックシート
  • 哲学の教科書
    4.0
    哲学は何の役にたつのか。哲学の問いとはどんなものか。哲学者とはどのような人々か。そもそも、哲学とは何か。物事を徹底的に疑うことが出発点だという著者は、「哲学とは何でないか」を厳密に規定することで哲学を覆うベールをはぎとり、その本質を明らかにする。平易なことばで哲学そのものを根源的に問いなおす、究極の「哲学・非――入門書」。(講談社学術文庫)
  • 天皇の装束 即位式、日常生活、退位後
    3.5
    装束とは、天皇・公家・武家・高僧などの上流階級が着用した歴史的着衣をいう。歴代の天皇は、皇太子から即位式を経て天皇になり、譲位後は上皇、さらには出家して法皇となる場合もあった。そうした人生の節目ごとに装束は変化したが、個人の意思で選ぶことはなく、奈良・平安時代以来の厳格な規定に従っていた。本書は、主として中世の天皇の生涯を辿りながら、個々の装束を詳細に解説し、それらが持つ意味を明らかにする。
  • DV・児童虐待事件処理マニュアル
    -
    1巻3,960円 (税込)
    ◆「嫡出推定の見直し」「懲戒権規定の削除」等の民法改正や「一時保護開始時の司法審査の導入」等の児童福祉法改正といった最新の法改正についても言及!
  • 電気教科書 第一種電気工事士[筆記試験]テキスト&問題集 第3版
    -
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「最短」で合格点を取るための教科書 【内容紹介】 本書は、第一種電気工事士[筆記試験]の試験対策書です。 受験指導者として高い人気と実績を誇る著者が試験内容を 徹底的に分析し、出題頻度が高く、得点しやすいテーマばかりを 集めて丁寧に解説しています。 合格基準の目安60点+αの得点を目標に、勉強時間が なかなか取れない忙しい社会人の方でも、この1冊で 筆記試験の「最短合格」を目指せます。 巻末には「頻出問題集」がついており、 短期集中学習に最適な1冊です。 【本書の特長】 (1)合格へのキーワードがパッとわかる、“これだけは覚えよう!” 「合格を目指すなら、これだけは必ず覚えておきたい」内容をまとめています。 重要事項が一目でわかるので、合格に必要な知識が効率よく身につきます。 (2)難しい理論は後回し、得点しやすい項目に注目して解説! 本書は1冊で「テキスト+頻出問題集」の構成になっています。難しい=得点しにくい理論 項目は後半で解説し、短時間の学習でも得点しやすい項目から解説しています 【目次】 第1章 高圧引込線の施設と受電設備の規定 第2章 高圧受電設備の結線図と機器の概要 第3章 高圧受電設備を構成する機器と現場用測定器,工事用工具 第4章 自家用電気工作物の検査法、試験と計測 第5章 保安に関する法令 第6章 電動機制御(シーケンス制御) 第7章 電気機器,応用,発電,送配電,変電設備 第8章 電気に関する基礎理論 第9章 配電理論 過去問題に挑戦! 頻出問題100選 ※電子書籍版には赤いシートは付属していません。 ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
  • 電子出版時代の著作権入門 出版契約に必要な実務知識のエッセンス
    -
    最近の著作権に関わるトピックといえば、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に関連する問題があります。この協定がほぼ合意となっている現在、主導する立場にあるアメリカの意向に譲歩する形で、著作権の保護期間が延長される状況にあります。つまり、日本でこれまで死後50年と規定されていた著作権保護期間が、70年に延長されるわけです。  著作権保護期間も著作権に関する大事な知識ですが、出版に関連して知っておくべき著作権の要点は、これだけではありません。  たとえば、書籍を執筆する際に、自分の主張を強化するために、他者の書いた書籍から関連した記載内容を載せる場合があります。このとき、どこまでが「引用」(著作権上認められている)であり、どうなると「転載」(いわゆる「パクり」)になるのでしょうか。  あるいは、書籍を出版物として刊行・販売しているのは、出版社という著作者とは別の人(組織)です。ここには、著作権上、どんな決まり事があって、自分の著作物を他人が商品として販売できるのでしょうか。  本書は、電子出版を含めて、出版業務、とくに出版契約に大きく関係する著作権の要点をコンパクトにわかりやすく解説しました。書籍・雑誌の編集・制作・販売に携わる方はもちろん、その執筆者の方々、この業界に関心のある方に、ぜひご一読いただきたい一冊です。
  • 投票方法と個人主義 フランス革命にみる「投票の秘密」の本質
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 なにゆえ「投票の秘密」は厳格に要請されるのだろうか? 秘密投票制は、「近代選挙法の公理」とみなされてきた。まさにそれ故に関心をよせられることのなかったこの問いは、近代における個と共同体、個人と民主政治のあり方を考える絶好の素材を提供する。秘密投票制をいちはやく憲法原則として規定したフランス革命を舞台に、固定観念にとらわれることなく、「投票の秘密」という憲法原理が、どのように、なぜ定着していったかをダイナミックに描いた本書は、憲法学、歴史学の双方に新たな視座を提示し、近代個人主義また近代そのものを改めて問いなおす。 【目次より】 はしがき 序章 「投票方法」が描きだすもの 本書の課題 第一節 「投票方法」と個人主義 問題の所在 第二節 「投票方法」研究の意義 「投票の秘密」が描きだすもの 第四節 学説状況 学説の空白 第五節 個別課題 学説の批判的検討をとおして 第一章 喝采による投票 vote par acclamation 全員一致主義と多数決の導入 第一節 喝采による意思決定・批判 アントレグ 第二節 マルエの議員資格審査 第三節 喝采による投票の存続 第四節 時間短縮の手段としての喝采による投票 第五節 喝采による全員一致から筆記による多数決ヘ 教会法をめぐる議論を参考に 第二章 秘密投票 scrutin secret 発声投票の自覚的排除 第一節 筆記投票による「投票の秘密」と現実 第二節 最初の憲法委員会案 旧体制の実践の継承? 第三節 筆記投票による「投票の秘密」の確立 第四節 「投票の秘密」制度化の試み 「集会」における「秘密」投票とその限界 第三章 発声投票vote a haute voix  「自由人の投票方法」 第一節 国民公会議員選挙 第二節 パリ市長選挙 第三節 ジロンド憲法草案 第四節 一七九三年憲法 第五節 発声投票の意義と性格 第四章 「投票の秘密」の憲法への定着 一七九五年憲法と「投票の秘密」 第一節 「投票の秘密」の憲法原則化 一七九五年憲法第三一条 第二節 一七九五年憲法における市民=個人像の現実と理想 第三節 国民公会における「秘密投票」採用の意味 終章 投票方法と個人主義 まとめにかえて 第一節 投票方法と個人 第二節 「投票の秘密」の本質 投票方法と主権原理の「ねじれ」 第三節 投票方法とフランス革命の構造 フランス革命期諸憲法と展望 註(序章─終章) 史料・文献一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 田村 理 1965年生まれ。憲法学者。明治大学教授。一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。法学博士。専門は、憲法学、フランス憲法史。 著書に、『投票方法と個人主義』『フランス革命と財産権』『国家は僕らをまもらない』『僕らの憲法学』などがある。
  • 土地評価実務における評価単位-Q&Aとケース・スタディ-
    -
    【Q&A編】では、財産評価基本通達に規定する様々な土地の「評価上の区分」や「評価単位」について、Q&A形式でわかりやすく解説しています。 【ケース・スタディ編】では、具体的なケースに応じた「評価単位」の考え方について、図を交えながら詳しく解説し、適宜、相続税評価額の計算例を示しています。
  • 特許の知識〔第8版〕
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    1巻4,653円 (税込)
    特許のすべてがわかる実務解説書の名著。法律と技術の両面から、企業経営の観点に立って特許に関連する問題を論じる。知的財産立国ニッポンの特許戦略を見据えた、知財関連の業務や研究に役立つ一冊。平成16年の特許法改正の目玉である職務発明規定や実用新案制度などの改正の解説を加え、最新特許事例を盛り込んだ最新全訂版!
  • とにかく妻を社長にしなさい
    3.7
    ※紙の本には「種銭ワークシート」「夢実現シート」が付録としてつきますが、本電子書籍にはつきません。 本文は紙の本に基づいているため、付録について言及している箇所がございますが、ご了承ください。 借金地獄に陥ってしまった現役銀行員がどん底で気づいた「お金の本質」。 そして、それを応用した「サラリーマンが裕福になるための唯一の方法」。 この2つを解説して大反響を呼んだ『いますぐ妻を社長にしなさい』の続編がついに登場です。 前作刊行後、多くの読者から「具体的な方法が知りたい」という声が届きました。 そこで今回は、起業や税務、会計などの知識がまったくない人でも裕福になれるように、 「プライベートカンパニー活用術」を手とり足とり教えます。 *目次より ◎老後の生活には年金以外に3000万円必要だ ◎ケチケチ節約生活をせずに2000万円以上貯める3つのコツ ◎「借り暮らし」をするだけで3000万円も得をする! ◎「低金利だから預金はもったいない」というウソにだまされるな ◎プライベートカンパニーの税金はたったの7万円だけ ◎数字に強い人より会計がわかる人のほうが幸せになれる ◎副業禁止規定にひっかからずプライベートカンパニーの社員になる方法 ◎こうすれば社会保険料を払わなくても妻に年金が支給される ◎「プライベートビジネスの王道」を歩むために不可欠な2つの要素
  • トポグラフィの日本近代 江戸泥絵・横浜写真・芸術写真
    -
    近代日本で都市や自然を写し取った江戸泥絵、横浜写真、雑誌メディア、芸術写真を素材にして、場所を描く視覚表象=トポグラフィが流通したことで人々は環境をどう意味づけ、消費したのかを解明する。近代期の絵画、写真や雑誌などによって編成されたイメージ群が、いまなお私たちのものの見方を規定していることをあぶり出す。

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  • トラップ 排水システムの歴史と役割
    5.0
    1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 私たちの生活環境に重要な役割を果たしている排水トラップを紹介する。トイレの必要性と変遷、水洗便器の登場と変遷を探った上で、トラップの変遷を給排水システムと併せて辿り、トラップの先行研究、関連規定の変遷を紹介し、トラップ性能の研究成果をまとめ、今後の排水システムとトラップのあり方を提案する。
  • ドイツ人学者から見た日本国憲法
    -
    国際的平和ネットワークとしての集団安全保障の構想はいかにして実現され得るか、この目的達成のためには、憲法上欠くことのできない先行条件を含めて、歴史や法律に基づくものは何か。本書は国家憲法における「秩序と正義に基づく国際平和」の基礎に関する規定の、その歴史と継続的な重要性を研究したものである。

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  • ドイツにおける大学教授の誕生 職階制の成立を中心に
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 職階制の成立を中心に 16世紀に成立する正教授職=職階制と随伴現象を解明、中世から現代に至る大学の歴史を初めて統一的に示す。 【目次より】 まえがき 序章 第一節 基本的問題意識 第二節 先行研究の検討 第三節 本書の方法、構成と概要、本研究の性格 第一章 中世大学の教師と運営機関 第一節 中世大学における学位と教授内容 ヴィーン大学の事例 第二節 中世大学における教師の種類(有給教師と無給教師)と講義との対応関係 第三節 大学教師にたいする経済的援助の形態 第四節 聴講料 第五節 大学教師への道と任命方法 第六節 中世大学の意思決定・運営機関とその構成 第七節 中世大学における教師の序列 第八節 中世ドイツ大学におけるカンツラーと事務職員 第九節 ドイツ大学の構造的二重性 第二章 一六世紀における教授職をめぐる各大学の動向 個別大学史的考察 第一節 ヴィーン 第二節 ハイデルベルク 第三節 インゴルシュタット 第四節 テュービンゲン 第五節 ヴィッテンベルク 第六節 マールブルク 第七節 ヘルムシュテット 第八節 ヴュルツブルク 第三章 正教授職の成立とその随伴現象 第一節 正教授職の成立 第二節 正教授職成立の随伴現象 第三節 寡頭的組織の成立とその特性 第四節 教授職からみたドイツ大学の特徴 第四章 宗教改革期における大学をめぐる状況 第一節 大学教師の独身制の崩壊 第二節 俸給の性格 第三節 授業の形態と学生生活 第四節 教養学部の名称、講義目録、学位 第五節 大学の予備教育機関 第六節 カンツラーと事務職員 第七節 領邦国家による査察 第八節 ドイツ大学史における一六世紀の位置 第五章 大学教師の職階制の歴史的展開とその影響 第一節 一七世紀の「私的教師」をめぐる状況 第二節 職階制成立の影響 第三節 職階制からみた時代区分 終章 ドイツ大学の歴史的性格 「公」と「私」のアスペクトから 序 本章のねらい 第一節 先行研究による性格規定 第二節 大学内部における公と私 第三節 大学と国家との歴史的関係 結語 あとがき ドイツ大学の発展地図 ドイツ大学史年表 ドイツ語要約 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 別府 昭郎 1945年生まれ。教育学者。明治大学元教授。広島大学教育学部教育学科卒業、同大学院教育学研究科博士課程単位修得退学。博士(教育学)。専門は、ドイツの大学史。 著書に、『ドイツにおける大学教授の誕生 職階制の成立を中心に』 『明治大学の誕生 創設の志と岸本辰雄』『学校教師になる』『大学教授の職業倫理』『近代大学の揺籃 一八世紀ドイツ大学史研究』『ドイツの教育』(共編著)『大学史をつくる 沿革史編纂必携』(共編著)『大学の指導法 学生の自己発見のために』(共編)『〈大学〉再考 概念の受容と展開』(編)などがある。
  • ドレスコード ──ファッションに隠されたメッセージ
    -
    貴族、公民権運動家、IT起業家、ラッパー、YouTuber… 私たちの思考と行動は「服装」で決まっていた。 14世紀の宮廷、フランス革命、公民権運動、ジェンダー、人種、宗教問題まで、 姿を変えながら人びとに影響を与えてきた「ドレスコード」とは何か? 法律家にして文化評論家、スタンフォード・ロースクール教授の意欲作 17世紀、ルイ14世は自分と廷臣以外の赤いソールの靴着用を禁止し、21世紀、クリスチャン・ルブタンは赤いソールの商標を独占した。彼らは赤い靴底ではなく「権力と特別感」を守ろうとしていた。なぜなら「服装」にはそれだけの効き目があると知っていたからだ。 宮廷と修道院、革命と公民権運動、娼婦と淑女、ギャングとセレブ。「階級・性差・貧富」を表し、固定するものとしてドレスコードは機能していた。そしてフランス革命後の「国家と個人の誕生」とともに、服装は自由と平等を実現し、一人ひとりの個性を表し、格差を破壊するものになる――はずだった。 それにもかかわらず、アメリカの高校は現在も服装規定を増やし、レストランは髪型を理由に従業員を解雇する。「流行なんてどうでもいい」とTシャツを好むIT起業家たちは、「ファッションに無関心という最新の流行」に夢中になっている。ドレスコードに隠されたメッセージは形を変え、今なお生きているのだ。 ジャンヌ・ダルクは異性装でパワーを手にするもタブーに倒され、おしゃれをした黒人は「身のほど知らず」だとリンチにあい、現代の女性はメイクをしてもしなくても批判される。イタリア人の無造作なネクタイは絶賛され、スコッチテープでネクタイを固定したトランプは馬鹿にされる。服装は女性の趣味ではない。人類がパワーゲームのために用いてきた暗号であり、今でも社会と個人に密接に関わる重要な要素だ。 私たちがドレスコードに縛られるのはなぜだろう? 服装が取り決め、ルールや法、裁判所命令の対象になるほど絶対的になるのはどんなときか? ドレスコードが、平等や個人の自由に関する社会規範の変化と衝突したら何が起きるのか? ドレスコードが役立つのはどんなときで、必要以上に抑圧的になったり、不当なものになったりするのはどんなときか?  歴史をひもとけば人は服につくられてきた。それなら服装は本当に個人が選択しているのか? 時代の流れに知らぬ間に同調し、周囲に好印象を与える――あるいは人の気を引くためにその服を着ているのだろうか? 本書は、歴史を通したファッションの法則を探り、服装――自己表現の最も私的かつ公的な媒体――が持つ個人的、社会的、政治的な意味を明らかにしていく。階級、性差を表す「暗号」だった歴史的なドレスコードを読み解くとともに、人種、ジェンダーの平等をめぐる戦いの中で、服装がどのような役割を果たしてきたのかを考察する。そしてこのテレワークの時代、消えない分断の世界で、「これからのドレスコード」を問う。
  • 内部告発のケーススタディから読み解く組織の現実 改正公益通報者保護法で何が変わるのか
    5.0
    「公益通報者保護法」が一部改正され2022年6月に施行、事業者には罰則規定も設けられる。難解な条文の意味をひもとき、これまで日本の組織で起こってきた事例をふまえ、関係者の知るべき法改正の実質、義務・制裁の必須ポイントをわかりやすく解説する
  • 中上健次 電子全集1 『紀州熊野サーガ1 竹原秋幸三部作』
    -
    熊野の風土と溶け合い、肉体労働に至福の時を過ごす「路地」の私生児・竹原秋幸を主人公とする『岬』、『枯木灘』、『地の果て 至上の時』の三部作。その幕開き『岬』で、戦後生まれの作家として最初の芥川賞作家となった中上健次は、そこに停滞することなく、織田信長に反旗を翻した一向宗団の頭目・浜村孫一の伝説を携えて「路地」に流れ着いた秋幸の実父・浜村龍造を『枯木灘』で造型する。成り上がり者のこの男の視線を強く意識しながら、再婚した母と別宅で暮らす秋幸は、血を分けた妹との近親相姦を実父に告白、予期に反して鷹揚にそれを受け流す龍造にはぐらかされた彼は、やがてその後継と目される異母弟の殺害に及ぶ。『覇王の七日』は、この息子を失った龍造が、失意のうちに自宅の一室に引きこもった、『枯木灘』の後日譚。『地の果て 至上の時』に至り、出獄の後に龍造に接近し父殺しの機会を窺う秋幸に対し、龍造は義父・実母らのいる実家に寄り付かない実子を庇護するうちに、二人は敵意と親密さの入り交じった特異な父子関係を築いてゆく。やがて不意打ちのようにやって来る龍造の自殺。秋幸は最早、再開発の波にさらされた「路地」に踏みとどまるべき理由を失っていた。 秋幸三部作は、われわれの文学の「現在」を規定し、「未来」を画定し、「過去」を裁定する格好のテクストとして、いま、ここにある。 また特別寄稿として、長女・紀の「回想録 家族の道端」(1)、「編集担当者だけが知っている中上健次」(1)を掲載。 付録:「中上健次写真館」(1)、生原稿や構想メモ、紀州サーガ登場人物関係図などの「特別資料」(1) 【ご注意】※立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ※この作品にはカラー写真が含まれます。
  • なぜか宇宙はちょうどいい:この世界を創った奇跡のパラメータ22
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    この宇宙が誕生した瞬間、すべての物理法則は、生命にとって都合のいい世界になるよう、誰かが意図したかのように完璧に調整されました。 宇宙は物理法則に支配されていますが、その法則は定数、あるいはパラメータと呼ばれる数値によって表されます。 例えば真空中の光速度c (299、792、458m/s[秒速約30万km])などです。 これらの数値は、実験や観測でしかわからず、理論的に定めることもできない、理由なき値といえるものです。 しかし、これらの値がどれかひとつでも少し変わっただけで、この世界を大きく変えてしまい、生命が誕生することはありません。 同じように、生命誕生には都合がいいが、なぜこの値になったのか説明ができない物理定数や宇宙を規定する値がこの世界にはたくさん存在します。 この問題は、物理学者の間で「宇宙の微調整問題」として知られています。 本書は、そんな不思議なパラメータたちに焦点を当て、その法則の役割や、もしその値が大きかったり小さかったりした場合に、世界はどのように変化してしまうのかを豊富なイラストとともに紹介します。 物理定数や宇宙を規定する値は、一見とっつきにくいものばかりですが、それらの性質がわかるとより身近に感じられようになります。
  • なぜ金正男は暗殺されたのか 自滅に向かう独裁国家
    -
    なぜ北は無謀な暗殺を強行したのか? 2017年2月に発生した北朝鮮・金正男氏の暗殺事件。以降、国際社会からの圧力は強まる一方である。武力攻撃もやむなしとの声が上がり、戦争の危機が朝鮮半島のみならず東アジア全体を混乱に陥れている。北朝鮮が事件から得た利益は、一見して何もない。北朝鮮において権力者交替のたびに繰り広げられる粛清劇。暗殺指令は、金正恩氏が権力の座について以来の規定路線だった――。 ASEANに広がる北の工作ネットワークと、北朝鮮が海外に派遣する「奴隷労働者」の秘密。2人の実行犯は本当に事件について何も知らなかったのか?外国人実行犯を活用する巧妙な計画は誰が指示していたのか?次々に浮かぶ疑問に、金正男の遺体という事件の最大の物証が真実を語る。なぜ北朝鮮は自滅に向かうのか? 毎日新聞外信部が事件の全容を追う迫真のドキュメント! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • なぜ新耐震住宅は倒れたか 変わる家づくりの常識
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 熊本地震が突き付けた戸建ての死角 問題がないはずの新耐震住宅が多数倒壊した。 被災住宅の現地調査と図面分析から、倒壊の原因と対策を読み解く。 熊本地震の被害から地震に強い家を再検証しました。 一般的には、昭和56年(1981年)の新耐震基準より古い家が地震に弱いと考えられてきましたが、 熊本地震では新耐震基準の家も2000年を境に耐震性能に違いがあることが明らかになりました。 2000年の告示で追加になった規定や、くぎのめり込みによる強度の低下など、 日経ホームビルダーが報じてきた耐震対策の課題を一冊にまとめました。 【 目 次 】 PART 1 熊本地震の被害の特徴  住宅被害は16万棟超  被災地の住宅57棟を踏査 ほか PART 2 倒壊の原因を徹底分析  阪神を上回る破壊力  壁位置の上下不ぞろいが弱点に ほか PART 3 危ない新耐震住宅  65%が接合部に問題あり  曖昧さが奪った耐震性能 ほか PART 4 顧客と実務者の本音  築浅顧客に拡大する耐震不安  半壊が地震後居住の分かれ目 ほか PART 5 実験で分かる住宅の壊れ方  耐力壁が少ない家の壊れ方  筋かい耐力壁に潜む危うさ ほか PART 6 危ない筋かい  角度が急な筋かいの強度は?  断面欠損で筋かいの強度は? ほか PART 7 危ない軸組  1階だけの補強は危険?  引き抜きと偏心、優先は?  接合がいい加減な増築リスク ほか
  • なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか アメリカから世界に拡散する格差と分断の構図
    4.1
    1巻1,540円 (税込)
    米国から世界に拡散する、「格差」と「分断の構図」とは何か? 成熟した民主主義国家で進む、分断のメカニズムを理解することで、知識人やメディアの偏向と劣化の理由がわかる。 知らず知らずのうちに、ラベリングされ、思考を規定されてしまう罠から、自分本来の暮らしと人生を、自らの手に取り戻すために!
  • なぜ、それが無罪なのか!? 性被害を軽視する日本の司法
    4.0
    2019年3月、岡崎、福岡、静岡、浜松…… 相次ぐ性的虐待やレイプ事件への無罪判決 2017年に110年ぶりに大幅改正されたものの、 世界のなかでまだこんなに遅れている! 2020年、性犯罪の刑法見直しなるか ✔ 女性の13人に1人が性被害経験あり ✔ 2017年に刑法の性犯罪規定が改正されたものの不完全 ✔ 圧倒的に不利な立証責任が被害者側に課されている 2019年3月、岡崎、福岡、静岡、浜松で、性的虐待や強姦事件に相次いで無罪判決が出された。 なぜ、これらが無罪なのか!? 先進国のなかでも非常に後れをとっている日本の刑法の問題点を、 具体的な判例や話題の事件をもとに浮き彫りにし、刑法改正への提言を行う。
  • なぜ地方自治を規定する憲法「8章」の改正が必要なのか? やさしく解説します! 【橋下徹の「問題解決の授業」 Vol.10】
    -
    1巻330円 (税込)
    橋下徹公式メールマガジン「学者やコンサルでは伝えられない橋下徹の「問題解決の授業」」を号毎に電子書籍化。 <橋下徹メッセージ> 『独裁者』『民主主義の破壊者』と散々な言われ方をされてきた僕ですが、私人に戻った今だからこそ、皆さんにお話したいことがたくさんあります。府知事、市長在任中に、メディアで報じられたことは全体の中のほんの一部。しかも、いちいち訂正するのが間に合わないほどに好き勝手に報じられました。僕が何を考え、大阪府、大阪市の改革、そして大阪都構想を目指したのか。小さな弁護士事務所の代表から38歳で政治家に転身した僕が、いかにして数万人規模の役所組織をマネジメントしたのか。資金も組織もない中でいかにして政党を作り上げ、マネジメントしたのか。それまでの役所の常識・行動様式とぶつかり合い、いかにして前例のない大胆な改革を実行したのか。そういった本当に価値のある話は、メディアは報じてくれないんです。だから自慢話を織り交ぜながら(笑)、皆さんのビジネスに少しでもお役に立ててもらえればという気持ちで全てを話すためにメールマガジンを始めます。僕を散々に批判してくれた人たちとも、今まで以上に議論を戦わせていきたいと思っていますので、どうぞよろしく。
  • 夏目漱石 名作ベストセレクション
    -
    1巻203円 (税込)
    紙幣発行30周年記念!夏目漱石の名作をイッキ読み! 1984年に1000円札の肖像画として登場した日本屈指の文豪「夏目漱石」。 2014年には、紙幣発行30周年を迎えております。 お札の顔となるための明確な規定はありませんが、 極力実在の人物で業績があり知名度も高く親しみやすく、国民から尊敬され日本を代表するような人物であること。 偽造防止の観点から、簡単に複製できず、かつ人の目を引く特徴のある顔であることなどが必要となります。 日本人なら誰しもが知っている文豪・夏目漱石の 恋愛をメインテーマとし、青春の迷いや生の不安を描いた作品や 人間のエゴイズムや孤独を追求した奥深い作品などの名作小説6作を厳選!
  • 2019年版 すぐわかる よくわかる 税制改正のポイント
    -
    「個人版事業承継税制の新設」「消費税率10%引上げに伴う諸対応」「研究開発税制の見直し」など、改正による重要ポイントについて、改正前の規定の概要も掲載し、“どこが、なぜ、どのように変わったのか”図表を用いて分かりやすく解説した1冊。
  • 【2022年法改正対応版】いちばんやさしい不動産の教本 人気講師が教える土地建物の基本と取引のしくみ
    4.0
    2022年5月に施行された改正宅建業法によって、電子契約による不動産取引、いわゆる「ネット不動産」が解禁となりました。本書はそのネット不動産関連トピックはもちろん、2023年4月に施行予定の新しい相隣関係規定、同じく2024年4月の相続登記の義務化など、今後行われる改正まで先取りした内容になっています。もちろん土地や建物、取引に関する基本的な知識やノウハウもしっかりと解説。そのため、これまで不動産取引に携わってきた人も、これから不動産について学びたい人も、長く活用できる1冊になっています。 ■この本はこんな人におすすめです ・不動産業界で働く前に予備知識がほしい ・取引だけでなく、幅広い知識を身につけたい ・宅建資格に興味がある ・マイホームの購入を考えている ・自分で登記手続きをしたい ・不動産投資に興味がある ・住宅ローンの仕組みを知りたい ・マンション管理の実務を知りたい ・不動産の税金について知りたい
  • 2024年版 司法試験&予備試験 完全整理択一六法 商法
    -
    司法試験・司法試験予備試験の短答式および論文式試験に必要な条文・判例・過去問知識の情報を、図表・判例索引などを用いて見やすく整理し、効率的な学習を可能としました。 重要基本論点のポイント解説や全体構造の把握を盛り込み、全体的に大胆なメリハリを付けています。 ★最新法改正対応 令和6年7月までに施行予定の改正法に対応(=2024年合格目標) ★必要十分な知識・判例を掲載 商法の短答式試験は、会社法を中心に、商法総則・商行為法、手形・小切手法の3つのテーマから出題されています。 会社法分野では主に条文知識を問う出題が多く、条文の理解・記憶が何よりも重要です。しかし、会社法に規定された条文数は膨大であるうえ、読み替え規定や準用規定が多数あり、理解・記憶することは容易ではありません。 本書は会社法の条文を全文記載、条文中で重要な部分は青字で表示しています。読みにくい条文でも、青字部分だけを読むことで内容を把握しやすくなっています。また、読み替え規定・準用規定のうち重要な条文については、読み替え後の条文を併記し、意味を理解しやすいよう工夫しています。 商法総則・商行為法分野、及び手形・小切手法分野は出題数が相対的に少ないとはいえ、確実に出題される分野です。これらの分野についても効率よく学習ができるよう、最近の出題状況を踏まえ、必要十分な知識を掲載しております。 ★司法試験短答式試験、予備試験短答式試験の過去問情報を網羅 本書では、司法試験・予備試験の短答式試験において、共通問題で問われた知識に〔共〕マーク、予備試験単独で問われた知識に〔予〕マーク、司法試験単独で問われた知識に〔司〕マークを付しています。 これにより知識の重要度がひと目で分かるようになっています。 ★最新判例インターネットフォロー 短答式試験合格のためには、最新判例を常に意識しておくことが必要です。そこでLECでは、最新判例の情報を確実に収集できるよう、本書をご購入の皆様にインターネットで随時最新判例情報をご提供させていただきます。 ※この書籍はファイルサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる場合があります。 ※本電子書籍は全てのページが固定レイアウトになっております。マーク、メモ、文字列の検索・引用などの機能があるビュアーであっても使用できません。 ※ご購入前に、試し読みがある場合は表示状態・画像解像度・機能等についてご確認ください。 ※紙書籍とは一部異なる仕様となっております。あらかじめご了承ください。
  • 2024年版 二級建築士試験合格セミナー 建築法規
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この電子書籍は紙版書籍のページデザインで制作した固定レイアウトです。 二級建築士テキストの決定版!  二級建築士の試験は出題範囲が広く、受験者にとって各学科の要点を無駄のない方法で効率良く学習できるテキストが望まれています。そこで、合格のために必要な知識を簡潔にまとめ、最近の問題を取り入れた「テキスト+問題集型」のテキストとして発行するものです。 1章 総則等 2章 単体規定 3章 集団規定 4章 その他の規定 5章 関係法規
  • ニッポン奇人伝
    -
    「奇人とは、稀人であり、貴人でなければならない」と本書は規定する。永井荷風、坂口安吾をはじめとする作家、中江兆民、石原莞爾、阿部定など明治から昭和までの多士済々。独創性や個性、「貴」なるものを排除する日本に稀な人々。

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  • 二百ポンドの報復
    完結
    -
    人気肖像画家として脚光を浴びるダニエルのもとに規定報酬の10倍もの大金を支払うという男が現れた。--7年前、少女だった私が運命を感じ初めての夜を共にした魅力的な男性…。そしてその純潔の代償に二百ポンドで応えた男こそ注文主の大富豪、ニコラス・アンドラカスだったのだ!あの日の記憶をなくしたように、再び焼けつくような眼差しを向けるニコラス。私は1日だって忘れたことはないのに……。この怒りと屈辱を彼にも味わわせてやりたい!--訪れた復讐のチャンス。愛を奪うか?それとも奪われるか!?「危険なゲーム」が今、幕を開ける!!
  • 日本海軍機関科将校の反乱未遂 組織を揺るがした差別問題の真相
    -
    「機関科問題」と聞いて、その意味が理解できる人は、かなりの海軍通であろう。本書で扱った命題は、普通の戦史には決して出てこない、“裏面史”である。だが、明治期以来の日本海軍史を通じて、軍首脳が頭を痛め続けてきた大問題であり、「海軍のガン」と呼ばれていたほどのものだったのだ。それは一言で言えば、「組織内差別」であった。具体的には、「同じ軍艦に勤務している士官であるのに、海軍兵学校卒のほうが海軍機関学校卒よりも偉いという規定があり、機関科士官の中に不満が堆積した状態が慢性化していた」というものだ。海軍は、軍紀の乱れと士気の低下を生む元凶となっていたこの問題を重視し、長年にわたって様々な施策を繰り返したが、ついに問題解決を見たのは、大東亜戦争の終戦間際であった。今日まで、海軍関係者が書くに書けなかった問題の全貌を、ついにまとめあげた、貴重な一冊である。

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  • 日本国憲法とは何か
    3.0
    占領時代の世界観にもとづいてつくられた日本国憲法。それは我が国の憲法として、もはや限界を迎えている。本書は、条文の背後にある政治哲学を捉え直し、そこに秘められた意図を暴く。GHQの起草者たちを魅了したスターリン憲法、昭和21年に結ばれた社会契約、そして世界連邦構想の下で盛り込まれた第九条……。制定後、半世紀以上が経った今、新しい事態には非現実的な解釈で対応せず、真正面から規定を改めるべきである。例えば、現在の日本の平和は、アメリカの強大な軍事力と自衛隊を前提として成り立っている。それを無視して「護憲」を唱えても「憲法を護って国滅ぶ」という事態を招く。有事におけるルールがないことは、逆にその際にコントロールできない危険性がある。その他、教育、家族、人権など、諸問題において真に論議すべきものとは何か。保守主義を堅持する若手論客が、日本国憲法に流れる思想の系譜を解き明かし、その本質を浮き彫りにする。

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  • 「日本国憲法」まっとうに議論するために 改訂新版
    -
    1巻1,980円 (税込)
    日本を代表する憲法学者による明晰な憲法解説。いま、憲法を論ずるための本格的入門書として重要な1冊である。明快な講義形式で、高校生をはじめ若い人たちにも読みやすい、丁寧な叙述となっている。昨今の状況の大きなうねりのなか、数々の疑問への回答の手がかりが、ここにあるだろう。情勢を見すえ、大幅な改訂が施された。新たに書き下ろされたのは、《政権交代》《「決める政治」と「決めさせない」政治》《2012年自民党改憲案の日本社会像》《「天賦人権説に基づく規定振り」の排除》の4節。最新状況をふまえ、「改訂新版へのあとがき」を付す。「国家」「国民」「個人」「人権」「主権」を、どう考えればよいか。法について、民主主義について語るための重要なことがらが論じられ、今こそ憲法を語る言葉を吟味せよ、というメッセージが伝わってくる。付録として、読みやすいレイアウトで日本国憲法の全文を収録。「もとより、自分の手足を制約されずに思いどおりの支配をしたいという誘惑は、たえず、権力を持つ者たちをひきつけるでしょう。だからこそ、権力を持たないひとりひとりの国民が、権力を持つ者たちに「この憲法を尊重し擁護」(第99条)させるための監視を怠ってはならないのです」(本書《憲法を「尊重し擁護する」義務》より)
  • 日本国憲法 八つの欠陥
    3.5
    七十年以上放置された憲法の欠陥とは? 今を生きる私たちは将来の日本人にどんな憲法を残したいのか? 本来あるべき憲法の姿を考える! ・コロナ禍や大規模災害などの緊急事態に対処する規定がない ・中国・北朝鮮の侵略行為に無力な9条 ・96条の手続きが非現実的で改正できない… <「はじめに」より抜粋> 「緊急事態条項の欠如」や「憲法九条」「憲法前文」以外にも、日本国憲法にはさまざまな不備や欠陥が見られます。 ○ 天皇の地位と権能が不明確(憲法1章) ○ 厳格すぎる「政教分離」(20条) ○「個人」の権利を優先し「家族」を軽視(24条) ○ 憲法改正手続きが厳しすぎて国民投票もできない(96条) そしてこれらの欠陥にも通じることですが、他国の憲法と比べて日本国憲法に決定的に欠けているのが、「国家」という視点です。 私たちが自分の子供や孫たち、さらに将来の日本国民に、どのような日本で暮らしてもらいたいかを考えることは、彼らにどのような憲法を残していくべきかを考えることです。それゆえ明らかな憲法の不備や欠陥について、どうすればよいのかを考えることは、現代を生きる私たちの責務ではないでしょうか。 【目次】 はじめに 七十年以上放置された憲法の欠陥 第一章 緊急事態条項の欠如で助かる命も救えず 第二章 国と国民を守る「軍隊」の保持を禁じた九条 第一節 九条問題の理想と現実 / 第二節 時代遅れの自衛隊違憲論 / 第三節 国際常識から離れた集団的自衛権違憲論 第三章 「自分の国は自分で守る」を忘れさせた前文 第四章 天皇は「日本の君主・元首」ではない? 第一節 「君主」「元首」規定の欠如と国事行為の問題点 / 第二節 男系(父系)による皇位の安定的継承を 第五章 「政教分離」が厳格すぎてお守りまで禁止 第六章 「個人」絶対視の二十四条は「家族」すら壊す 第七章 世界一厳しい憲法改正の手続き 第八章 「政府」だけで「国家」がない憲法
  • 日本国憲法を改正できない8つの理由
    4.0
    1巻640円 (税込)
    日本国憲法の施行から70年――。その間、一字一句たりとも変わらなかった“不磨の大典”は、改憲勢力が国会で議席を大幅に増やすなど、大きな転機を迎えようとしている。果たして「改憲」で日本は変われるのか? 「護憲」で日本を守れるのか? だが、いまの憲法改正をめぐる論議では、現実を無視した“条文ごっこ”が延々と繰り広げられていると著者はいう。本書は、気鋭の憲政史研究家が「天皇の規定」「人権」「議会」「内閣」「司法」「財政」など8つの着眼点から、“真にリアル”な憲法論議とは何かを解説。「理想や道徳を条文に入れてはならない」「有事には天皇の『御聖断』でしか対応できない」「日本国憲法では在日米軍が主権者だ」「いまこそ戦前の『枢密院』が必要」「『合憲・違憲』より重要な『立憲・非立憲』の思想」など、従来の論争にはなかった新たな問題提起をする。日本国の経営を根本から考えることこそ、真の憲法論議である。『間違いだらけの憲法改正論議』を改題。

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  • 日本古代の法と裁判
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「律令国家の裁判制度」「日本古代法の諸相」の二部構成からなる本書は、日中律令の比較により日本古代法の特色を剔抉した画期的作品。大化前代を固有法の時代、大化以降を継受法の時代とする図式的な時期区分を批判し、中国律令の継受以前と以後を通じて、日本古代法が東アジア法圏のなかに包摂されつつ独自の発達を遂げてゆく過程を鮮やかに描く。 【目次より】 序言 凡例 第I部 律令国家の裁判制度 第一章 律令裁判制度における天皇と太政官 上訴及び直訴の制をめぐって 第一節 公式令に規定する裁判上の上表 第二節 直訴制度に関する日唐の差異 第二章 律令裁判における太政官の覆審制 第一節 唐制における尚書省刑部の覆審 第二節 養老獄令郡決条における太政官の覆審第三節 六国史における断罪の論奏と覆審制の変化 第四節 太政官の司法権限と日唐司法官制の差異 第三章 奈良・平安時代における刑部省と判事局 第一節 刑部省における判事局の地位 第二節 令制刑部省と判事局の成立過程 第三節 平安時代における判事と明法道 第四章 律令制下における京職の裁判権 唐京兆府との比較において 第一節 獄令条文の解釈からみた京職の裁判権 第二節 京職の民政と裁判 第三節 唐獄官令の継受と京職の裁判権 第四節 唐京兆府と京職の比較 第五章 律令裁判手続に関する二系統説と一系統説 第一節 二系統説と一系統説の対立 第二節 獄令犯罪条の法意 第三節 令集解諸説における「事発」の解釈 終章 律令国家における裁判権の構造 郡司の裁判権をめぐって 第II部 日本古代法の諸相 第一章 日本古代における賠償制と固有法 記紀・中国史書にみえる財産刑と住居焼却慣行をめぐって 第一節 記紀にみえる贖罪記事と賠償制 第二節 中国史書にみえる倭国の法と賠償制 第三節 火刑と日本的犯罪観念 第二章 日本律成立の諸段階 第一節 大化期の刑罰記事の検討 第二節 天武朝における唐律継受 第三節 持統朝における律の運用 第四節 浄御原律の編纂 第三章 日唐における違勅罪の概念 第一節 唐垂拱格と違勅罪 第二節 唐制における違勅罪の概念 第三節 日本における違勅罪の概念 第四章 阿衡の紛議における諸家の法解釈 事件の政治的経過及び菅原道真の法解釈をめぐって 第一節 阿衡の紛議と藤原基経の政務放棄の背景 第二節 橘広相の勘罪名と菅原道真の法解釈 第五章 寺社領荘園における不入権成立の背景 寺社領荘園における国家警察権排除の慣行をめぐって 第一節 寺社領域の治外法権的性格と不入権の淵源 第二節 寺社領荘園における政治的不入権の成立過程 あとがき 成稿一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 長谷山 彰 1952年生まれ。法学者。慶應義塾大学名誉教授、元慶應義塾大学学長。専門は、基礎法学、日本法制史。法学博士(慶應義塾大学)。 慶應義塾大学法学部法律学科、同大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科史学専攻博士課程単位取得満期退学。 著書に、『新裁判の歴史』(共著)『日本古代の法と裁判』國學院大學日本文化研究所編『律令法とその周辺』などがある。
  • 日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学
    4.6
    いま、日本社会は停滞の渦中にある。その原因のひとつが「労働環境の硬直化・悪化」だ。長時間労働のわりに生産性が低く、人材の流動性も低く、正社員と非正規労働者のあいだの賃金格差は拡大している。 こうした背景を受け「働き方改革」が唱えられ始めるも、日本社会が歴史的に作り上げてきた「慣習(しくみ)」が私たちを呪縛する。 新卒一括採用、定期人事異動、定年制などの特徴を持つ「社会のしくみ」=「日本型雇用」は、なぜ誕生し、いかなる経緯で他の先進国とは異なる独自のシステムとして社会に根付いたのか? 本書では、日本の雇用、教育、社会保障、政治、アイデンティティ、ライフスタイルまで規定している「社会のしくみ」を、データと歴史を駆使して解明する。【本書の構成】第1章 日本社会の「3つの生き方」第2章 日本の働き方、世界の働き方第3章 歴史のはたらき第4章 「日本型雇用」の起源第5章 慣行の形成第6章 民主化と「社員の平等」第7章 高度成長と「職能資格」第8章 「一億総中流」から「新たな二重構造」へ終章 「社会のしくみ」と「正義」のありか
  • 日本人なら知っておきたい 憲法改正自民党案
    -
    ■1自由民主党憲法改正草案とは ■2自民党草案における主な改正点  ●(1)憲法前文の全面的改正-  ●(2)天皇を元首と規定・国旗国歌の尊重義務を追加  ●(3)自衛隊を国防軍と改称・集団的自衛権を規定  ●(4)基本的人権の制限  ●(5)国民の憲法尊重義務を追加・天皇の憲法尊重義務を削除 ■3憲法改正について各党の姿勢
  • 日本人はなぜ無宗教なのか
    4.1
    いまや日本人は自分たちを「無宗教」と規定して、なんら怪しむことがない。しかし、本当に無宗教なのだろうか? 日本人には神仏とともに生きた長い伝統がある。それなのになぜ「無宗教」を標榜し、特定宗派を怖れるのか? 「……私は、宗教とは、人間がその有限性に目覚めたときに活動を開始する、人間にとって最も基本的な営みだと理解している……」。著者は民族の心性の歴史にその由来を尋ね、また近代化の過程にその理由を探る。そして、現代の日本人に改めて宗教の意味を問いかける。
  • 日本の君主制
    -
    平成16年(2004)、内閣総理大臣小泉純一郎は、私的諮問機関として「皇室典範に関する有識者会議」を設置した。本会議の目指す所は、時代は昭和から平成へと御代が替り、男性皇族が秋篠宮文仁親王殿下以来、40年間誕生していないことから若い男性皇族が不足し、皇位継承に支障を来たすとし、翌平成17年(2005)1月より17回の会合を開き、11月24日には「皇室典範」改正に向けて皇位継承について女性天皇・女系天皇容認、長子優先を柱とした報告書を提出した。本会議は、平成18年(2006)9月、秋篠宮家に悠仁親王殿下が誕生されたため、改正は事実上先送りされた。 葦津珍彦は、大東亜戦争(太平洋戦争)敗戦後の昭和22年(1947)、アメリカを中心とする連合国占領下に於いて施行された現行の「日本国憲法」及び「皇室典範」の問題点と課題を整理し、内務省解体後に設立された全国神社を包括する宗教法人神社本庁の機関紙である「神社新報」上に天皇・皇室、そして深く関わる祭祀制度、神道(国家神道)、神社、国体等に関して持論を展開した。神道ジャーナリストでもある葦津の論は、国内問題だけに眼をとらわれるのではなく、ロシヤ、ドイツ、フランスなど西欧諸国の制度、思想をも踏まえた内容であり、小泉内閣で提議された「女帝問題」等に代表される現代日本が抱える事象を予見している。 世界に前例のない天皇制とは、どんな機能を持つものか。皇位継承を論ずる前に、まずこれを読んでほしい。 ■キーワード(目次の構成) ▲再発行の序 ▲はじめに 天皇制研究とはなにか ▲国民統合の象徴 ▲共和革命の独裁者と帝王意識 ▲明治維新と東洋王朝の亡滅 ▲天皇・祭祀・憲法 ▲天皇の祭祀と建国の精神 ▲明治民権家の天皇制理論 ▲中江兆民の帝国憲法解釈 ▲国体問答 ▲占領時代の天皇・国体論 ▲天皇意思と一般意思 ▲明治天皇の御神徳を敬仰し奉る ▲新日本国憲法の制定に際して ▲神器と大嘗祭の規定なき新しき皇室典範の成立 ▲国体論の将来―新憲法未解決の問題 ▲天皇陛下と東京裁判の判決 ▲天皇陛下万歳 ▲天智天皇を欽慕し奉る ▲明治天皇と神道精神 ▲皇太子様の御近況と将来の御教育の方針 ▲湊川神社の復興 ▲皇大神宮の御遷宮と皇居の御造営に就いて ▲天皇と道徳の関係 ▲菅原道真公の清節 ▲神宮と天皇陛下 ▲付録 天皇・神道・憲法(抜) ▲皇位継承法
  • 日本の「ミドルパワー」外交 ――戦後日本の選択と構想
    4.1
    戦後の日本外交は、憲法九条を維持したまま日米安保条約を結ぶという吉田茂の「中庸」の選択によって規定されてきた。しかしこの外交路線は左右両政治勢力から攻撃され、「平和国家日本」と「大国日本」という国家像の分裂をもたらし、時にそれが日本外交の足枷となってきた。本書は吉田路線の上を歩んできた戦後日本外交の主体性を「ミドルパワー外交」の視座から掘りおこす。ミドルパワー外交とは、大国との全面的対立を放棄しつつ、紛争防止や多国間協力などに力点をおく外交である。国際政治および戦後日本外交への深い洞察によって導き出された、等身大の日本外交を考えるための必読書。
  • 日本の霊性を上げるために必要なこと
    4.0
    私たちのご先祖様である縄文人は、無意識レベルで 天とつながっていた霊性の高い人々でした。 その霊性が、いつから、 どのように落ち始めたのか、 その霊性を取り戻すために必要なことは何か。 また、現在直面している世界の激変期の意味、 新型コロナウイルスから何を学ぶのか、 いま私たちがすべきことなど、 東京大学名誉教授の矢作直樹氏と 宇宙根源とつながる神原康弥氏が、 日本の覚醒について語りつくす。 ―いま、宇宙は、 地球上の滞るものすべてを破壊し、 新しいパラダイス、神聖な国を 創ろうとしています― ◎集合意識が地球に合っていない状態 ◎私たちの「闇を見せつけられている」とは ◎いつから日本人の霊性が落ちたのか ◎縄文時代から現代まで、日本人がたどってきたエネルギーの道 ◎2020年の宇宙会議の内容――自然災害 ◎人を魂で見る ◎感謝の貯金 ◎無知の知――科学は人間の集合意識が規定している ◎「自分は宇宙の中の一片の光にすぎない」 ◎神人一如の境地にあった縄文人の精神性 ◎コロナウイルスがうながす世界の波動的大変化 ◎日本のエネルギーを世界に広げる ◎一人ひとりが意志をもって霊性を上げるとき
  • 〈日本美術〉誕生 ──近代日本の「ことば」と戦略
    4.0
    作品じたいは古くからあった。しかし、「日本美術史」という歴史体系は、「ことば」によって近代日本につくられたのである――。本書はまず、明治期に「絵画」などの美術用語が作られていく過程、また「日本画」「西洋画」「歴史画」「裸体画」「風景画」といったジャンルが規定されていく過程を綿密に追う。その背後にあるのは、近代日本で芽生えた国家思想、つまりナショナリスティックな「日本」意識と、欧化・国際化との相克だ。作品・作家を生み出し支えた政治的・社会的機構をとおして、新たに近代美術の深部を抉りだす。
  • 日本文化論
    -
    日本人、あるいは日本文化とは何か。民族の個性は、いつどのようにして形成されたのだろうか――文化人類学の明晰な方法論を用いて、西洋世界の社会・文化と対比しながら、日本人の思考様式・生活意識を規定する日本文化の特質を解き明かす。日本の文化人類学を確立した著者が積年のテーマを結実させた名著。
  • 日本冷戦史 1945-1956
    5.0
    〈日本にとって冷戦とは何だったか。冷戦にとって日本とはいかなる存在だったか?〉 1945年8月に崩壊した旧日本帝国の空間をいかに管理するかをめぐる同盟国間の対立が激化、ここにこそ冷戦、とりわけアジア冷戦の起源があるという認識から、本書は出発する。 連合国という同盟関係は、枢軸国という敵の消失とともに内部での齟齬が拡大し、12月のモスクワ外相会議において形式的にも終焉を迎えた。そして同時に、のちのサンフランシスコ条約の規定にいう、旧大日本帝国が「放棄」した台湾、朝鮮半島、千島、満洲といった地域の主導権をめぐって、英米ソ中の各国による主導権争いが始まる。モスクワのケナン臨時大使が、冷戦の開始を告げる著名な電文を送るのに先立つこと2ヵ月前のことである。帝国崩壊後の日本列島やポスト帝国空間の管理をめぐる対立こそ、広島への核兵器投下が核時代への移行を告げたことと並んで、冷戦の文字どおりの第一頁となったのである。 冷戦の起源は、ヨーロッパをめぐる米ソ対立にあるというのが、欧米と日本いずれの歴史学でも自明とされてきた。この場合の冷戦とは、戦後国際政治の中で米ソが覇を争った状況を指している。しかしながら、米ソだけがその過程に関わったわけではない。グローバルな冷戦の起源において日本こそは枢要な現場であり、そしてアジア冷戦においては終始重要な舞台であり主題であり続けた。そうした視角から、本書の論考は展開される。 旧大日本帝国、東欧、そして核。この三要素による多元的利害関係のもとに米ソ中英仏が駆け引きを繰り広げる中、日本政治、とりわけ日本共産党の動向と響き合い、歴史が展開してゆく様を、ロシアはじめ各国の史料から丹念に描き出す話題作、全面増補改訂! 【本書の内容】 序章 第一章 日本占領と冷戦の起源 第二章 日本管理、東欧管理、核管理 第三章 冷戦のなかの日本(一九四六―一九五〇) 第四章 同盟・戦争と講和 第五章 危機の中の日本共産党 第六章 五五年体制―冷戦の再編成 終章
  • 日本をダメにした新B層の研究
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    適菜収「B層の研究」シリーズが最新刊の本書でついに15万部突破! 近代大衆社会の末路を「B層」というキーワードで鮮やかに批評した適菜収氏の書が話題となっておよそ10年。現代日本はどれだけモラル無き凄まじい社会状況に成り果てたか? 国家の没落は残酷なまで加速度を増している。支配されていることに気づかない人々、いわゆる「B層」の最新の生態を鋭くえぐりだした衝撃の書。「なぜあの人は何度もダマされるのか?」。「まさかあなたもB層に堕ちてはいないか?」。◉支配される人の思考回路と精神構造がよく分かる! 二〇〇五年九月の郵政選挙の際、自民党内閣府が広告会社に作成させた企画書による概念がこの「B層」の発端。国民をA層、B層、C層、D層に分類し、「構造改革に肯定的でかつIQが低い層」「具体的なことはよくわからないが小泉純一郎のキャラクターを支持する層」をB層と規定していた。単なるバカではなく、構造改革に疑問を持たずに流されていくような人たちのこと。A層「構造改革に肯定的でかつIQが高い層」/B層「構造改革に肯定的でかつIQが低い層」/C層「構造改革抵抗守旧派」/D層「既に(失業等の痛みにより)構造改革に恐怖を覚えている層」。このA層(財界勝ち組企業、大学教授、マスメディア)がB層を動かすことで、構造改革を進めていくというのが企画書の趣旨だった。計画は実行に移され、B層を動かした。プロパガンダとマーケティングにより、政治が動き、日本は三流国家に転落した。人間の心の闇、脆弱な部分を狙い撃ちにしたテクノロジーが発達すれば、ニヒリストは算盤をはじきながらそれを利用する。議会主義は破壊された。自民党内にいたごく少数の保守派は追放され、新自由主義者と政商、カルトの複合体となった。支持層も変質した。都市部のふわっとした民意が集票のターゲットになった結果だ。われわれはすでに七年八カ月に及ぶ安倍政権という災禍を経験。人心は荒廃し、社会は暗くなった。この問題を大きな視点で見れば、テクノロジーの人間に対する勝利とも言えるし、近代大衆社会の末路とも言える。本書は、日本社会のB層化がすでに取り返しのつかないところまで来ているという事実を明らかにすること。そのためには個別の人間、個別の事象をつぶさに観察・分析した。B層が関心を抱く様々なテーマを扱うことにより、日本の病巣を炙り出す。現実を直視せよ!
  • 入門 朱子学と陽明学
    3.3
    『論語』のおもしろさがわからないという人は、その解釈の魅力を知らないからである。孔子・孟子の古典から知的営為を積み重ねてきた儒学。その中から宋代に新しい学問として現れ、儒教的な「宇宙認識」を哲学化した朱子学。そしてそれを継承しつつ克服しようとした陽明学。これらの世界観はいかなるものだったのか。東アジアの思想空間を今も規定するその自己・社会・宇宙のとらえ方を、心・性・理・気・鬼神などのタームを通して平易に解説。その魅惑に満ちた世界へと読者を誘う。
  • 入門図解 改正対応!個人情報保護法とマイナンバー法のしくみ
    -
    ビッグデータ活用のために不可欠な「個人情報」をめぐる最新の法律を平易に解説。 平成27年9月成立の個人情報保護法改正に完全対応! ●特定個人情報(マイナンバー)と個人情報の関係がわかる ●匿名加工情報とはどんな情報なのかがわかる ●要配慮個人情報を取得した場合の取扱上の注意点がわかる ●5000件要件撤廃や第三者提供の問題点もわかる ●法律に違反した場合の罰則規定についても解説 ●マイナンバー制度と取扱事務手続きを解説 ●マイナンバーの取扱いに関する社内規程や外部委託書類も掲載
  • 入門図解 強制執行のしくみと手続き ケース別実践書式33
    -
    1巻1,320円 (税込)
    不動産から給与債権、預金債権、貴金属や有価証券などの動産まで。様々な財産の差押えに対応! 強制執行の申立手続きに不可欠な書式を多数掲載。売掛金回収や養育費不払い対策など、活用自在。 【本書で掲載している主な書式】 財産開示手続申立書/送達証明申請書/不動産強制競売申立書/債権届出書/配当要求書/差引納付申出書/入札書/民事執行法82条2項の規定による申出書/指定書/債権計算書/担保不動産競売申立書/動産執行の申立書/債権差押命令申立書/転付命令申立書/少額訴訟債権執行申立書/強制管理申立書/不動産引渡命令申立書 など
  • 入門テキスト 社会保障の基礎
    -
    1巻3,300円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大学生が最初に社会保障について学ぶためにも 実務家の学び直しのためにも 社会保障を知るために必要十分な、「意義」「実態」「仕組み」「歴史と政策の現状」「課題」の情報を、法学・経済学の分野からバランス良く学ぶことができる入門テキスト。 本書の構成――「はじめに――本書のねらい」より ●現代の生活における社会保障の比重は高い。誰もが医療や年金の給付を受ける。社会保険料や消費税を払う。社会保障給付費は110兆円を超え、国民所得の3割を占める。社会保障・税の一体改革、不安定雇用、高齢者の暮らし、貧困などが、新聞の政治面や社会面、またテレビのニュースなどで連日報道される。現在の制度では立ちいかないとして、「抜本改革」が必要だとする批判も多い。若い世代の多くは、上の世代のために過剰な負担をしていると感じている。受給者のほうは、財政的な理由で給付を削減するのはけしからんと感じている。一方で、社会保障は制度で規定されており、白紙から考えるわけにはいかないので、基本的な仕組みがわからないと論じられない。 ●本書は、そのような関心と悩みを持っている一般の方々や大学生向けに執筆した社会保障の概説書である。 ●本書では、特定の学問的な方法論にはこだわらず、社会保障を知るために必要十分な情報を、バランスよく執筆することに努めた。 ●各章の冒頭には要約とキーワードを示したので、自分が必要と思われる章から読んでいただいてもよい。また、各論の各章は、「意義」「実態」「仕組み」「歴史と政策の現状」「課題」から構成し、バランスよい記述になるよう心がけた。より説明が必要と思われるトピックについては、「コラム」を設けた。各章をお読みになった後は、「練習問題」を復習に使うとともに、「Further Readings」にある文献を読んでより理解を深めていただきたい。 ●大学などで授業を受けながら本書を使う方だけでなく、実務家の方にも学び直しのために手に取っていただきたいテキストである。
  • 入門テキスト 社会保障の基礎(第2版)
    -
    給付と負担の増大が進む社会保障の姿を最新のデータに基づいて描く改訂版 社会保障を知るために必要十分な、「意義」「実態」「仕組み」「歴史と政策の現状」「課題」の情報を、法学・経済学の分野からバランス良く学ぶことができるテキストの最新改訂版です。 ●日本の社会保障制度は、国民皆保険の達成以降拡充を続けてきたが、1980年代から適正化、2000年代からは構造改革の時期に入っている。また、少子高齢化と雇用の不安定を背景にして、給付と負担の増大が進んでいる。経済社会における比重も大きく、社会保障給付費は1年間に120兆円を超え(2019年度:124兆円)、国民経済に占める比率は約3割となっている(対国民所得比)。 ●現代の生活における社会保障の比重は高い。誰もが医療や年金の給付を受ける。社会保険料や消費税を払う。社会保障・税の一体改革、不安定雇用、高齢者の暮らし、貧困などが連日報道される。若い世代の多くは、上の世代のために過剰な負担をしていると感じている。受給者のほうは、財政的な理由で給付を削減するのはけしからんと感じている。一方で、社会保障は制度で規定されており、白紙から考えるわけにはいかないので、基本的な仕組みがわからないと論じられない。 ●本書は、そのような関心と悩みを持っている一般の方々や大学生向けに執筆した社会保障の概説書である。特定の学問的な方法論にはこだわらず、社会保障を知るために必要十分な情報を、バランスよく執筆することに努めた。
  • 丹羽宇一郎 習近平の大問題―不毛な議論は終わった。
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    本書は、中国をよく知る、元中国大使、国際ビジネスマンが 日本の未来のために書いた中国論です。 ■習近平は権力欲の暴徒なのか? ■習近平は本気で覇権を求めているのか? ■中国共産党の一党独裁は続くのか? ■日中貿易は10年前と何が変わっているのか? ■米中貿易摩擦は今後どうなるのか? 2018年3月行われた中国の全国人民代表大会で、 2期10年までとしてきた国家主席の任期規定を撤廃する 憲法改正が可決されました。 日本の多くのメディアが報じるように、 習近平は終身主席として権力の暴徒となるのでしょうか? 反腐敗、経済格差など国内問題を抱える習近平政権は、 今後どのような道を進むのでしょうか? また、一帯一路、米中貿易戦争の懸念、北朝鮮問題など、 対外的な中国の大問題の動向も注目されます。 これまで日本では、反中・嫌中の声が大きく、 いま中国で何が起こっているのか、 これから中国で何が起こるのか、 日本はどうすべきなのかについて、 まっとうな議論をしてこなかった感が強いです。 好き嫌いではすまされないほど、 世界経済の2軸になりつつある中国の存在は大きくなっています。 日本の未来を考えれば、 好き嫌いを言っていられる時は過ぎました。 不毛な対立を避け、新たな協調関係を築くために、 感情論抜きに中国の真実を知ることが大切です。 本書では、著者自身の考えだけでなく、 政治家、学者、ビジネスマンなど、 いまの中国を知る人たちにも話を聞いてまわり、 良い面も悪い面も含め、感情論抜きに中国の真実を追います。
  • 人間・社会・法(長崎純心レクチャーズ)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 欧米に比べ、法意識が弱いと言われる日本人。私たちにとって法・法律とは何か。著者はまず、法と法律を明確に区別し、国家が定める法律を根拠づける広い意味での法の存在を指摘する。その上で日常生活の中から法や法律の問題を取り上げ、その意義や役割を平易に解説。更には近代国家の成立後わずか一五〇年で西洋法の導入に成功した日本における法の継受の歴史を辿ると共に、日本の法学を批判的に検討、法整備支援や法教育など新しい課題をも紹介する。基本的人権は私たちの生活や社会の仕組みを作る様々な法律の中に規定されているとの考えに基づき、人間と社会と法の関係を説き起こす講演。法に馴染みの薄い人文系読者にも良き入門書となろう。 【目次より】 「長崎純心レクチャーズ」について 片岡千鶴子 目次 はじめに 私たちの生活と法律 法律に対する無関心 生活と法律 法律による規律の意味 人が規範に従う種々相 I 法と法律の区別 日本人は法が嫌いか 言葉の区別 区別の歴史 規範とはなにか、その分類 法と法律の一応の定義 日本人は「法律嫌い」 法への関心 法と道徳 ソフト・ロー 法教育 II 人間・社会における法と法律 一 人間・社会の諸側面 二 法律の規律のしかた 抽象的に 三 法律の規律のしかた 具体的に 四 人間活動と法・法律 a 生存の維持 経済 b 人類の存続 家族 c 人類の安全の確保 d 学問・芸術 e 宗教 III 日本における法・法律と法学 一 日本法の歩み 二 日本の法学の特色 三 まとめ 注 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 星野 英一 1926~2012年。法学者。東京大学名誉教授。東京大学法学部卒業。文化功労者。 著書に、『民法概論 I 序論・総則 改訂版』『民法概論 II 物権・担保物権 合本再訂版』『民法概論 III 債権総論[補訂版]』『民法概論 IV 契約 合本新訂版』『家族法』『借地・借家法』『民法の焦点PART1総論』『民法のすすめ』『民法のもう一つの学び方[改訂版]』『法学入門』『心の小琴に』『法学者のこころ』『ときの流れを超えて』『人間・社会・法』などがある。
  • ニーチェと言語 詩と思索のあいだ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 〈あいだの世界〉に身を置き、様々な仮面をとりかえつづけるニーチェの転身の軌跡を鮮やかに浮かび上らせる。 ニーチェの、特に表現において表われるその思想世界を「詩と認識のジレンマ」「詩と思索のあいだ」と規定し、この「あいだの世界」に展開される緊張・葛藤関係を手繰りながら、ニーチェと言語という問題を考察する。 【目次より】 序論 第一部 ニーチェの言語観 第一章 芸術と言語 初期ニーチェの著作をめぐって 一 文化論としての『悲劇の誕生』 二 ディオニュソスとアポロ 三 ギリシア的自然と芸術 四 芸術と生 五 ソクラテス主義と言語 六 悲劇研究の周辺 第二章 学問・認識と言語 一 芸術と科学 二 言語の立法 『道徳外の意味における真と偽』 三 知の収蔵と言語 『生に対する歴史の利と害』 四 ショーペンハウアーとヴァーグナー 第三章 存在の真理と言語 一 自由なる精神 二 詩人のあり方 三 「私の哲学」 『曙光』と『楽しい知識』 第二部 『ツァラトゥストラ』における言語の問題 第一章 『ツァラトゥストラはこう語った』の成立と作品の性格づけ 一 前史 二 第一部から第四部までの成立 三 詩と思索のあいだ 第二章 『ツァラトゥストラ』の世界構造 一 第一部への序説 神の死と超人 二 遊戯の世界 三 詩人ツァラトゥストラ 四 「永遠回帰思想」と言語 五 『ツァラトゥストラ』第四部の性格づけ 六 雄弁と沈黙 真理伝達の問題としての『ツァラトゥストラ』 第三部 ニーチェと文学の諸問題 第一章 『ツァラトゥストラ』以後の著作における言語の問題 一 文法、文字と著作、仮面 二 遺稿に見られる言語の問題 偉大なる様式とデカダンス 第二章 ニーチェと文学史 一 文学史の問題 二 ニーチェと二十世紀初頭のドイツ文学 三 ディオニュソス ニーチェとドイツ・ロマン主義 結び 注 あとがき 文献表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 薗田 宗人 1933-2004。哲学者・ドイツ文学者。大阪市立大学名誉教授。京都大学文学部独文科卒、同大学院文学研究科修士課程修了。 著書に、『峰々の対話 ゲーテをめぐる世界』『ニーチェと言語 詩と思索のあいだ』『正信偈のはなし』(共著)など、 訳書に、カルラ・ヘッカー 『フルトヴェングラーとの対話』マックス・ウェーバー『宗教社会学』(共訳)マルティン・ハイデッガー『ニーチェ 1・2・3』『ツァラトゥストラはこう語った ニーチェ全集』『ドイツ・ロマン派全集 第1巻、第2巻、第9巻、第10巻』『遺された断想 ニーチェ全集』(共訳) 『ドイツ・ロマン派全集 第12巻、第20巻』『ニーチェ、芸術としての力への意志 ハイデッガー全集』(共訳)『ニーチェ、ヨーロッパのニヒリズム ハイデッガー全集』(共訳)などがある。
  • NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX
    4.1
    ●Netflixはどうやって190カ国で2億人を獲得できたのか? ●共同創業者が初めて明かすNetflixビジネスとカルチャーの真髄。 ■Netflixの「脱ルール」カルチャー *ルールが必要になる人材を雇わない *社員の意思決定を尊重する *不要な社内規定を全部捨てよ *承認プロセスは全廃していい *引き留めたくない社員は辞めさせる *社員の休暇日数は指定しない *上司を喜ばせようとするな *とことん率直に意見を言い合う ――新常態の働き方とマネジメントが凝縮
  • はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児
    完結
    4.4
    発達障害をもち、普通学級での学習や日常生活が困難なため、特別支援学校への進学を希望するも、知能テストの結果が規定より高かったため、療育手帳が取得できず進学が許可されない…!? そんな「はざまのコドモ」の日常とその母親の奮闘を、大人気漫画「毎日やらかしてます。 アスペルガーで、漫画家で。」の沖田×華が描いた、ノンフィクションコミックエッセイ!
  • はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児(分冊版) 【第1話】
    完結
    3.8
    発達障害をもち、普通学級での学習や日常生活が困難なため、特別支援学校への進学を希望するも、知能テストの結果が規定より高かったため、療育手帳が取得できず進学が許可されない…!? そんな「はざまのコドモ」の日常とその母親の奮闘を、大人気漫画「毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で。」の沖田×華が描いた、ノンフィクションコミックエッセイ!
  • はじめてのワイン法
    -
    ワインをより深く知ろうとすると、産地を名乗るための決まりやラベル表示の仕方など、多くのルールがあることがわかります。 ワインを造るほとんどの国には、それらを規定する「ワイン法」があるのです。しかし、日本には、世界に通用するワイン法がありません。 ワイン法とは何か? それは、なぜ必要なのか? ワイン法の模範とされるフランスとEU の法律を中心に、その成り立ちと内容を分かりやすく紹介し、日本の現状を考える、ワイン法研究者による、日本で初めてのワイン法の入門書です。
  • 働き方改革法で労務管理はこう変わる
    3.0
    本書は、主な改正項目の中身と対処のしかたを、サクッとわかりやすくポイント解説しています! 何をどう対処すればいいか、就業規則の見直し方と規定例も収録。違法状態を回避し良い人材の確保につなげられます。
  • 81歳の家電売り場店員。接客は天職です
    3.0
    家電量販店ノジマの店頭で、週4日、制服を着てバリバリと働く81歳の熊谷恵美子さん。しかも、この年齢にしてバイク通勤。 60歳定年、65歳まで再雇用という通常の企業と同じであったノジマの就業規定を、どんどん延長して、80歳を超えて雇用延長OKというスタイルになったのは、 熊谷さんが現役で働き続けたいと声を上げたことによるもので、ノジマでの第1例目。 「80歳を超えてなお、元気で生き生きと暮らしている人は、何が違うのか」という、60代や70代の分かれ道を探るヒントがたくさん詰まった生き方&暮らし方をぜひ参考にしてください。
  • 発問・説明・指示を超える対話術
    5.0
    1巻1,430円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 授業は、発問や説明、指示といった、いわゆる「教師の側からのはたらきかけ」による教育技術だけで進んでいるのではありません。じつは、それらの合間に存在する子どもとのやりとりにこそ、授業の雰囲気を規定する要素があったのです。著者はそこに着目しました。そして、子どもたちの発言や表情をできるだけひろい、コメントしたりツッコンだり、周りの子どもたちに話を振ったり、評価したり……。そうするうちに、授業が、今までとは明らかに変わったと言います。発言が広がり、的確な表現ができるようになり、発言に対して教師も子どもも共感し、教室はあたたかい空気に包まれていったのです。この、授業を変えた要素こそが、「発問・説明・指示を超える対話術」。対話術を鍛えるために必要な「即興力」や「観察力」「発想力」など9種類のチカラをつける簡単で効果的なトレーニング方法も紹介。
  • 花火のふしぎ 花火の玉数は数え方しだい?美しい花火の正式な基準とは?
    3.7
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 厳選花火から流行の花火色、製造と打ち上げの工程まで 日本人は根っからの花火好き。夏に行われる花火大会だけで年に4500回もあったといわれています。 江戸時代からはじまった日本の打ち上げ花火は、花火師たちのたゆまぬ努力により、さまざまな色や形、演出のバリエーションを広げてきました。 本書では、打ち上げ花火の種類や大きさから地域ごとの特色や規定、そして最近の流行まで、日本の花火の魅力を幅広く紹介していきます。
  • ハンガリーのギリシア・カトリック教会 伝承と展望
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中・東欧におけるギリシア・カトリック教会は、ビザンティン典礼と東方教会法に従いつつ、ローマ教皇の首位権を認めるカトリック教会の一組織である。本書はわが国で初めてその歴史・教会法・典礼・神学を紹介し、その本質が「十字架上の聖体論」にあることを指摘。この聖体共同体からの光を源に、古典文献学・古代学・聖書解釈・教父学の分野に展望を披くと共に、仏教・神道など東洋思想に対してもこの共同体を基点に意義づけを試みる。さらには仏教に旧約的意味づけを与えて、中欧研究や古典古代学・神学のみならず異文化理解や宗教間対話にも重大な示唆をもたらす画期的業績。 【目次より】 第 I 編 伝承 ハンガリーのギリシア・カトリック教会総説 第1部 教会史と教会法 第1章 伝承と国際性 ハンガリーのギリシア・カトリック教会 第2章 スロヴァキアの春 『東方教会法典』の規定と現代の「殉教者」たち 第3章 聖バジリオ修道会の形成と展開 ハンガリーの場合を中心に 第4章 東方カノン法の世界へ クラクフからの法比較論的断想 第5章 『東方教会法典』の神学 「十字架上の聖体」の内的構造 補論1 中欧概観 旅の記録 第2部 典礼と神学 第6章 ビザンティン典礼による聖体祭儀の神学 第7章 「テュピコン」をめぐる神学 修道院典礼から司教区の典礼へ 第8章 「聖週間」から「光の週」へ 補論2 欧米文化研究におけるハンガリー語の意義 語順を中心に 第 II 編 展望 古典古代学に向けて 第3部 文献学・古代学・教父学 第9章 ビザンティン世界における「知」の共同体的構造 第10章 マーチャーシュ王とコルヴィナ文庫 15世紀ハンガリーの栄華 第11章 ヘロドトスの「父性」 「東方予型論」に向けて 第12章 ヘロドトスの射程 普遍史・他者性・予型論 第13章 モプスエスティアのテオドロスにおける予型論の射程 典礼と聖書解釈の接点 第14章 アレクサンドリアのクレメンスにおける「訓導者」 第15章 アレクサンドリアのクレメンスにおける「覚智者」 第4部 東方予型論 第16章 「即身成仏」と「神化」  東方キリスト教神学から見た密教思想 第17章 「三密」と「三位一体」 密教とビザンツ神学における「言葉」の位置と意義 第18章 「般若」と「認識」 菩薩行と東方教会神学 第19章 慈雲『南海寄帰内法伝解纜鈔』の現代的意義 「動詞語根からの古典古代学」に向けて 第20章 慈雲と華厳思想 「古典古代学基礎論」のために 結章 戒体と聖体 旧約としての仏教 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 秋山 学 1963年生まれ。筑波大学教授。東京大学文学部、同大学院人文科学研究科西洋古典学専攻修士課程、総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は、西洋古典学、地中海学、教父学。 著書に、『教父と古典解釈』『慈雲尊者と悉曇学―自筆本『法華陀羅尼略解』と「梵学津梁」の世界』『ハンガリーのギリシア・カトリック教会』など、 共訳書に、『ニュッサのグレゴリオス』『中世思想原典集成2 盛期ギリシア教父』『中世思想原典集成1 初期ギリシア教父』『ギリシア文学概説』『中世思想原典集成20 近世のスコラ学』などがある。
  • 判決例・審判例にみる 婚姻外関係 保護基準の判断-不当解消・財産分与・死亡解消等-
    -
    ◆民法に保護規定のない婚姻外の関係について、婚姻関係に準じて保護すべきかが問題となった事例を豊富に掲載し、保護基準の判断を示しています。 ◆各事例では、「事案の概要」「事実経過」「裁判所の判断」を掲げた上で、問題の所在や裁判所の考え方を解説しています。 ◆実務に精通した著者が豊富な経験を踏まえて執筆しています。
  • パーパス 「意義化」する経済とその先
    4.0
    2020年代「最重要コンセプト」である「パーパス(=企業の社会的存在意義)」、最良の入門書であり実践書。 SDGs、気候変動、ESG投資、サステナビリティ、ジェンダーギャップ、テクノロジーへの反発……社会課題の解決が戦略の中心に置かれる時代の、「利益の追求」と「社会を良くする」を両立させる新しいビジネスの形とは。 理想(社会善)と現実(利益)の葛藤の中でもがくすべてのビジネスパーソンへ。 今、なぜこれほどパーパスに注目が集まるのか。それは、社会そのものが「意義化」しているからだ。本書は、パーパスへの注目を「点」で捉えるのではなく、世界がなぜ意義化しているのか、未来はどこに向かうのかの流れを「線」で描いた。 なぜ、ここ数年でサステナビリティへの取り組みが一気に進んだのか。 なぜ、急速にESG投資の存在感が増しているのか。 なぜ、株主資本主義が見直され、ステークホルダー資本主義というコンセプトが登場したのか。 なぜ、Z世代は民主社会主義を支持するのか。 なぜ、シリコンバレーのバイブル『リーン・スタートアップ』の著者は新しい証券取引所を作ったのか。 本書を読み終えたとき、すべての現象がつながり経済の未来が見えてくる。 目次 はじめに 1章 意義化する経済7つの変化 2章 ビジネスにおいてパーパスとはなにか? 3章 なぜ、世界は急速に「意義化」しているのか 4章 パーパス起点のビジネスのあり方 5章 パーパスを規定する 6章 ステークホルダーと協働する 7章 パーパスをビジネスに実装する 8章 意義化する経済の、その先 おわりに
  • 被災者と災害ボランティアの共生をめざして-熊本地震の現場から被災者のニーズを問い直す
    -
    本書は著者が平成28年熊本地震の現地調査を踏まえて、新しい被災者支援の可能性を提唱する論文を書籍にしたものです。 本書のもとになる調査は、平成28年熊本地震を事例として扱い、主な調査フィールドとなった熊本県上益城郡益城町では、発災翌日の4月15日に初めて現地入りした後、継続的に恊働的実践及びアクションリサーチを行い、訪問回数は17回、活動日数は64日となっています。調査の結果、ニーズには、言語化可能なものと言語化困難なものがあること、被災者と支援者という一義的な関係において発せられるものと生活者同士の対話的な関係において発せられるものがあることがわかりました。 災害時における被災者の「ニーズは聞いたらわかる」というわけではないし、「ニーズは被災者が、もしくは支援者が一方的に規定する」というわけではないという立場から、ニーズはいかに分類され得るか、そしてそれらに対していかなる被災者支援が求められるかについて、考察します。

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  • 非上場株式の評価の仕方と記載例(令和3年版)
    完結
    -
    非上場株式(取引相場のない株式)の評価のうち、同族株主の判定に重点を置き、さらに種類株式の評価及び相互持合株式の計算なども含めた計算例や記載例、Q&A等を多数掲載。令和3年版では、会社法第2条第32号の2の規定による株式交付、評価通達6項の意義や射程の範囲、その他最新の通達・情報等を収録し、非上場株式に係る評価の仕方から評価明細書及び別表の書き方までを詳解。
  • ひとりでできる 必要なことがパッとわかる 就業規則が全部できる本
    -
    ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 端末により、見開き表示で、左右が逆になる場合があります。 き方改革に詳しい女性ナンバーワン社労士が書いた「労務トラブルに強い就業規則の本」! セールスポイント: 就業規則をしっかり整備しておくことが会社も円満、社員も円満な会社をつくるコツです。 望んだ人材が集まり、定着してくれることが、強い会社をつくる最大の秘訣です。 その根底にあるのが、会社の法律ともいえる「就業規則」です。 副業や必要な人材が必要な時間で働ける環境づくり、有機労働契約の無期転換など、時代に対応した就業規則が必要です。 就業規則をあなどるなかれ! 就業規則をしっかり整備しておかないと、労務トラブルや労働裁判に巻き込まれかねません。 1つひとつの規程をStepで説明しているから、問題点がよくわかるしくみになっています。 その問題点のリスクと対応方法をクリアした就業規則の規定や書式が理解できるしくみになっています。 最終的に、働き方改革に対応した労務トラブルに強い就業規則がつくれます!

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  • 人を動かす「正論」の伝え方
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    譲れない思いを上手に伝える技術! 正しいことを主張する時は 「言い方」が10割! 皆さんは「正論」と聞くとどんなイメージを持たれるでしょうか? 「どうもあいつは正論ばかり振りかざすヤツだ」とか、「正論を言う前に、あなたの本音が聞きたい」などと使われるように、あまりいいイメージを持たない人も多いのではないでしょうか。 これが欧米などの社会になると、かなり状況が異なります。「正論」を主張するのは当たり前で、それが社会のためにもなるのだという確信の下、主張されるわけです。 ところが日本の場合、理屈が正しいかどうかより、その場の空気や流れを重んじます。理屈では明らかにおかしいと思うことに対して、心の中ではおかしいと思っていても声を上げません。 「無理が通れば道理が引っ込む」という言葉があります。いまの日本の社会を見ると、本来そうであるべき「道理」がことごとく端に追いやられ、間違った考えややり方=「無理」がまかり通っていることがそこかしこに見られます。 皆さんの職場を振り返ってみて下さい。どう考えてもおかしいと思われるルールや習慣がありませんか? 出張の際のこまごました規定や持ち帰りの残業、恣意的な人事など、本当ならばおかしいと思われることがあっても、社内で異議を唱える人がいない……。 このままだと組織自体が潰れてしまうし、その前に自分自身が潰れてしまう。そういう切迫したケースもあるでしょう。 筆者自身、これ以上財務省の好きにさせていたら、日本が潰れてしまう。とてもこのまま見過ごしておくわけにはいかない──という思いから「積極財政論」という「正論」を主張し、徐々に賛同者を増やしてきました。 相手が巨大であるほど、それを覆すのは容易ではありません。部下が上司に対して、正面から正論をぶつけても跳ね返されるのがオチでしょう。 ではどのように伝えれば、相手を動かすことができるのか、その戦略と法則を本書でじっくり確認してみてください。 【本書の構成】 はじめに 正しいことほど伝え方が難しい 第1章 正論とは弱者が強者に立ち向かう唯一無二の武器 第2章 人を動かすために必要な「方便」の使い方 第3章 正論の「組み立て方」と「通し方」 第4章 「敵」を説得する前に「味方」を増やすことが大事 第5章 人を動かすには「諦め」「意地」「媚び」が必要
  • ひろさちやの幸福論
    -
    幸福は未来にはない! それなら、どうすれば幸せになれるのか?――物質的には十二分に満たされているのに、家庭内では離婚や老人問題を抱え、社会では受験戦争やいじめがあって、私たちの毎日は何となく不幸せ! しかし、状況がどうであろうと幸福は見つけられる! ●幸福を未来に、明日に求めていくと、かんじんの現在が忘れられてしまう。幸福なのは、この現在でなければならないわけですからね。問題なのは「いま、幸せかい」なのですからね。幸福とは、いま、このときのわたし自身の問題であるということを、改めて考えてみてください。(本文より) <幸福について> ◎インドでは、幸福という言葉の代わりに「いい状態」という表現を使う。 ◎イエスは「幸いなるかな、貧しい者」と教える。 ◎メーテルリンクは「幸福は既に自分のうちに持っている」といい。 ◎アランは「幸福になるには自分と喧嘩しないこと」 ◎ショーペンハウエルは「幸福というのは不幸のなるべくすくないこと」と規定する。
  • ビジネスシーンの修羅場!恫喝的な交渉に勝つ方法とは?10分で読めるシリーズ
    -
    さっと読めるミニ書籍です(文章量9,000文字以上 10,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の18ページ程度) 【書籍説明】 ビジネスの成否を決める有効な手段として交渉がある。 色々な交渉があり、営業の取引の交渉は円滑に進むことが多いが、人事労務の交渉の場面は修羅場のようになる場合もある。 営業の交渉は、売り込みたい商品があるので比較的話がしやすい面があるが、人事労務の交渉の場合は解決の目途が立たない場合もあり、 落としどころが難しいことが多い。 犯罪の事例は一般的な法律も関係してきて、複雑な問題になる可能性もある。 多くの事件に見られる法廷闘争に発展するケースもあるのだ。 そのようなややこしい問題も、交渉が上手か下手かにより大きくなる前に解決できるかどうかが決まることが多い。 凶悪な犯罪は法律により裁かれなければならないし、事件の発生時には内容によっては警察の手を借りる場合もあり得る。 しかし、凶悪ではないが法律や社内規定に違反する事例が大半であり、それらの解決には交渉が有効な手段になる。 交渉には、法律的な専門知識や、社内規定の内容を熟知していることが必要である。 また交渉の進め方を間違えると、思いがけない恫喝の言葉の逆襲を受けることや、ネットで会社のマイナスの宣伝をされ、 会社の存立が危うくなることもある。 【目次】 恫喝的な交渉 交渉とは 社内の交渉 社外の交渉 人事労務の交渉 対人折衝能力 大局観 【著者紹介】 satos(サトス) 1948年、秋田県出身。 父親の仕事の関係により東京の小学校に転校。 学生時代を西東京市、杉並区で過ごす。 大学卒業後、石油会社の他10社ほどメーカーを中心に転職を経験。 日本企業・外資企業、上場企業・ベンチャー企業などで、人事・総務、営業、人材紹介などの職務を担当し、管理職・役員・代表を務める。 趣味嗜好は、読書、ゴルフ、JAZZ、ドライブ、お酒など幅広い。 2014年の暮れからライターの活動を開始。ビジネス関連の電子書籍の他、多種の記事を作成中。
  • ビジネスと法律!法律がビジネスの現場で機能するシーンとは?10分で読めるシリーズ
    -
    10分で読めるミニ書籍です(文章量8,000文字程度=紙の書籍の16ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 【書籍説明】 法律は、ビジネスにとって、切っても切れない存在である。 労働法をはじめとして、憲法や商法なども企業などの組織や個人がビジネスを行っていく上で関係があり、 法律を無視してビジネスの活動を行うことは不可能である。 というより、法律を理解して合法的な企業活動ができるか否かで、企業の発展か衰退かが決まる場合もあり、 あるいは企業が存続できるか否かの深刻な事態に陥るリスクも十分にありうるのだ。 そのように考えると、法律に好悪の感情があるなしにかかわらず、違法の状態を回避していくことが企業に必須のことになると思う。 最近は、企業の違法行為がマスメディアに取り上げられる事例が多いように感じる。 いかに法律と向き合っていくかは、個人としても大切なことであるが、企業などの組織の場合には重要な事であり、 法律を熟知することが企業の運命を左右するといっても過言ではない。 少し複雑な面もあるが、法治国家の日本においてビジネスのどのような場面で法律が関わってくるのかを、 具体的な例をあげて紹介したいと思う。 【目次】 法学とビジネス 六法とビジネス 労働法とビジネス 商法とビジネス 就業規則の罰則規定 具体的な事例とビジネス ビジネスにおける法律の活用 【著者紹介】 satos(サトス) 1948年、秋田県出身。 父親の仕事の関係により東京の小学校に転校。学生時代を西東京市、杉並区で過ごす。 大学卒業後、石油会社の他10社ほどメーカーを中心に転職を経験。日本企業・外資企業、上場企業・ベンチャー企業などで、 人事・総務、営業、人材紹介などの職務を担当し、管理職・役員・代表を務める。 趣味嗜好は、読書、ゴルフ、JAZZ、ドライブ、お酒など幅広い。 2014年の暮れからライターの活動を開始。ビジネス関連の電子書籍の他、多種の記事を作成中。
  • ビジネス法体系 企業取引法
    -
    1巻3,850円 (税込)
    民法・商法に規定される一般的な商取引だけでなく、割賦販売法や特定商取引法等の消費者取引や電子商取引を取り扱う等、現在の商取引の実情に合わせて構成して解説。フランチャイズ取引や銀行との取引についても収録した幅広い内容。

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  • ビジネス法体系 知的財産法
    4.0
    1巻3,850円 (税込)
    企業の法務担当者が、企業のビジネス活動を規定・規制する法令の関係性やビジネスへの影響度がつかめる、『ビジネス法体系シリーズ』の1冊。本書「知的財産法」編では、特許、意匠、商標、著作権などに係わる法令についてまとめている。

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  • フィンランドの覚悟
    5.0
    世界幸福度ランキング6年連続1位! 教育・福祉・働き方先進国で平和な中立国…… であるはずのフィンランドに なぜ、徴兵制があるのか? ◎18歳以上の男子に兵役、女性の兵役もOK ◎総人口の16%が予備役 ◎国民の82%が「自国が攻撃されたら祖国防衛に参加」と回答 ◎憲法で全ての国民に「国防の義務」を規定 ◎スウェーデンとロシア帝国による統治 ◎フィンランドの英雄は日露戦争へ従軍 ◎第二次世界大戦ではソ連と戦い敗戦国に ◎1300キロの陸上国境を接するロシアの脅威 ◎ロシアを仮想敵国とした安保体制を整備 ◎NATOにスピード加盟できた外交力 ◎原発推進でロシアのエネルギー依存回避 ◎世界一進んでいる核廃棄物最終処分場の建設 日本では報じられないフィンランドのもう一つの顔!
  • フェアユースは経済を救う デジタル覇権戦争に負けない著作権法
    -
    フェアユースとは、利用目的が公正であれば、著作権者の許諾なしにその著作物の利用を認める米国の著作権法の規定です。一方、日本の著作権法では、著作物を利用する際に、著作権者の許諾をとらなければならないこと(「オプトイン」)が原則です。 この結果、日本市場まで米社のサービスに制圧されてしまう現象が発生しています。たとえば、米国のグーグルなどは、著作権者が自分のホームページ検索対象を希望しなければ、検索対象から外せる(「オウトアウト」する)方法を用意し、フェアユースの規定をバックにオプトアウトしない膨大な数のホームページを検索対象にした検索エンジンを提供しました。しかし、著作権者に逐一許諾をとっていた日本製の検索エンジンは、検索対象も少なく、まさしく米国勢に「牛耳られて」しまったのです。小保方事件で脚光を浴びた論文剽窃検出サービスでも、まったく同じ現象が再現し、日本の教育・研究機関は事件発生後、一斉に米社のサービスに走りました。 オプトインを原則としている日本の著作権法は、創作文化にも影響を与えています。同人誌、コミケなどの二次創作は著作権者の許諾を得ていないケースも多いですが、それらは権利者が「お目こぼし」しているからです。フェアユースを導入すれば、権利者のお情けにすがることなく、二次創作文化を花開かせることも可能となります。 日本は、図書館・博物館などの収蔵品をデジタル化して保存する「デジタルアーカイブ化」でも、欧米に遅れを取っています。デジタルアーカイブ化する際の最大の障害が「孤児著作物」(著者の死亡などで著作権者が不明な著作物)です。欧州は孤児著作物を利用しやすくするようオプトアウトの発想を取り入れた著作権法改革で、フェアユースのある米国に対抗しています。 オプトインの原則に固執するあまりオプトアウトへの転換が遅れると、欧米がしのぎを削るデジタル覇権戦争にも取り残されてしまいます。本書は、日本の著作権法にもフェアユース導入に代表されるオプトアウトの発想への転換を提案しています。今後の日本の種々の創作文化、ひいては経済の障壁になりうる著作権法への警鐘となる一冊です。
  • 不況自殺を科学する
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    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1997年まで年間2万人台で推移していた自殺者数が、翌年から3万人台に急激に増加し、現在も下がる気配はみられない。客観的なデータを基に、デュルケムの自殺の社会的要因説をさらに発展させ、自殺者数を規定する要因により概念式を提示し、対策を検討する。

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  • ふたりでひとりぐらし、 1巻
    完結
    4.0
    大学進学を機に一人暮らしをはじめた田宮スグミと不二見みなも。ふたり+αの一人暮らし生活はとにかくフリーダム!お泊り、アルバイト、授業だってアソビに変わる。「ふおんコネクト!」、「しかくいシカク」のざらが描く、規定外の女子大生4コマ、ここに開幕!
  • フランス・スピリチュアリスムの宗教哲学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書は、メーヌ・ド・ビランの投げかけた宗教哲学的問いに対する創造的回答として、フランス・スピリチュアリスムという思想潮流の全体像を描く。この思想潮流を、〈直観のスピリチュアリスム〉と〈反省のスピリチュアリスム〉の二系統に区別する視点から明快に論じて、スピリチュアリスムの現代的意味と現代における宗教哲学の新たな課題を提示する。 【目次より】 序 第一章 フランス・スピリチュアリスムの名称と定義 第一節 フランス・スピリチュアリスムの登場 第二節 フランス・スピリチュアリスムの二系統 第三節 スピリチュアリストの自己規定 第四節 心霊主義とレアリスム・スピリチュアリスト 第二章 メーヌ・ド・ビランの思索と課題 第一節 ビランの思想の基本的特色 第二節 ビランの思想の問題と方向性 (a) 二つの身体と二つの能力 (b) ビランの思想の問題点 (c) ビランの思索の方向性 第三節 自我と精神的生 第四節 反省と意志的シーニュ 第三章 ラヴェッソンにおける自由の媒介としての自然 第四章 努力観の深化としてのベルクソンの宗教哲学 第一節 「新しいスピリチュアリスム」としての『物質と記憶』 第二節 『物質と記憶』の努力論 (a) 逆円錐の比喩における「努力」の問題 (b) 『物質と記憶』第四章における「努力」 (c) ドゥルーズのベルクソン理解 第三節 努力観の深化 (a) 『創造的進化』の努力観 (b) 『二源泉』における努力観 (c) 努力の現実的次元と潜在的次元 第四節 ベルクソンにおける行為と宗教 第五章 ラシュリエの反省哲学とその問題点 第六章 ブロンデル『行為』における反省と宗教 第一節 行為の自己反省 第二節 反省の出現 第三節 身体への反省の展開 第四節 反省の展開とシーニュ 第五節 行為と宗教 第七章 ベルクソンとブロンデル 第一節 ベルクソンにおける無と存在 第二節 ブロンデルにおける無と悪 第三節 両者の思考の触れ合い 第八章 リクール解釈学の由来と展開 第一節 自由と自然との宥和と破綻 (a) 身体と自由 (b) 過ちと自由 第二節 反省と解釈 (a) 反省哲学と解釈学 (b) ナベールとリクール (c) 『過ちやすき人間』の人間学 第三節 リクールの解釈学と〈反省のスピリチュアリスム〉 (a) イニシアティヴの相違 (b) リクールの現象学受容 (c) リクール解釈学の生成 あとがき 註 引用および参照文献表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 岩田 文昭 1958年生まれ。宗教学者、哲学者、大阪教育大学教授。 京都大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科修士課程宗教学専攻修了、同大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。専門は、フランス・スピリチュアリスム、京都学派の哲学など。 著書に、『フランス・スピリチュアリスムの宗教哲学』『近代仏教と青年 近角常観とその時代』などがある。
  • FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略
    4.0
    「意志力は役に立たない」―― 人の能力に関する「従来の説」は今、科学によって 世界中で次々と覆されている。 その人の能力は、才能や出自、そして意志の強さとは関係しない。 すべて「置かれた状況」、すなわち「環境」によって決まる―― 環境が人間の能力を規定する背景を 最新科学から経済理論、そして人類の歴史で証明し、 「どうすれば、生産性が最も高まる環境を自らの手で作ることができるか」 まで踏み込んだ快著! (本書で明かされる衝撃理論↓↓) ・山に住むために「低身長」になった民族が存在する ・経済的ステータスは「住んでいる場所」次第 ・「友達の友達の体重」が自分の体重に影響する ・「職場」では頭が冴えにくいのはなぜか ・引越で「7歳児の識字能力」「睡眠時間」が変化した ・持っているだけで「プレミア」がつく(モノが減らない理由) ・金銭を払うと、人は行動を起こさざるを得なくなる etc…
  • フーコー入門
    4.0
    「真理」「ヒューマニズム」「セクシュアリティ」といった様々な知の〈権力〉の鎖を解き放ち、「別の仕方」で考えることの可能性を提起し続けた哲学者、フーコー。我々の思考を規定する諸思想の枠組みを掘り起こす〈考古学〉においても、我々という主体の根拠と条件を問う〈系譜学〉においても、彼が一貫して追及したのは〈思考のエチカ〉に他ならなかった。稀代の哲学者の変容しつつ持続する歩みを明快に描き出す、新鮮な入門書。
  • 武士道の精神史
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    侍の気構えと行動を規定してきた「武士道」。軍国主義につながったとして、マイナスのイメージも持たれる一方、日本人の美徳を支える倫理的礎として肯定的なイメージを持っている人も、これまた多い。歴史的にみれば武士道は、武家社会が発展した中世に自然発生し、『甲陽軍鑑』等の書物で明文化されていくが、戦闘なき徳川時代になって精神的な「徳義」へと転回した。やがて武家以外の庶民階級にも浸透して、一般の生活経済倫理にまで影響を及ぼすようになっていく。「武士道」の豊かなる実態の歴史を、実証主義史学の方法を用いつつ鮮やかに描き出し、その本質に迫る。

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