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作品じたいは古くからあった。しかし、「日本美術史」という歴史体系は、「ことば」によって近代日本につくられたのである――。本書はまず、明治期に「絵画」などの美術用語が作られていく過程、また「日本画」「西洋画」「歴史画」「裸体画」「風景画」といったジャンルが規定されていく過程を綿密に追う。その背後にあるのは、近代日本で芽生えた国家思想、つまりナショナリスティックな「日本」意識と、欧化・国際化との相克だ。作品・作家を生み出し支えた政治的・社会的機構をとおして、新たに近代美術の深部を抉りだす。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年11月05日
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61 大西西崖「彫塑」
森鴎外とハルトマン
148
大東亜共栄圏
153 日清戦争
激しい戦闘場面を描き戦況をドラマチックに伝えたのは、むしろ従軍していない錦絵などの方だったという奇妙な現象
→錦絵の衰退と写真によって日露では変わる
162 柳宗玄
168
211 教育
228 ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月01日
「近代日本美術」とは何か。
本書では、〈近代〉、〈日本〉、〈美術〉それぞれのことばと概念が語られていく。
(「美術」の造語についての論究の箇所は、本書の解説者でもある北澤憲昭氏の『眼の神殿』を思い出す。)
そして、「日本画」、「西洋画」、『歴史画」、「裸体画」、「風景画」などのジャンル...続きを読む
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