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  • 〈日本美術〉誕生 ──近代日本の「ことば」と戦略
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    作品じたいは古くからあった。しかし、「日本美術史」という歴史体系は、「ことば」によって近代日本につくられたのである――。本書はまず、明治期に「絵画」などの美術用語が作られていく過程、また「日本画」「西洋画」「歴史画」「裸体画」「風景画」といったジャンルが規定されていく過程を綿密に追う。その背後にあるのは、近代日本で芽生えた国家思想、つまりナショナリスティックな「日本」意識と、欧化・国際化との相克だ。作品・作家を生み出し支えた政治的・社会的機構をとおして、新たに近代美術の深部を抉りだす。

ユーザーレビュー

  • 〈日本美術〉誕生 ──近代日本の「ことば」と戦略

    Posted by ブクログ

    41

    61 大西西崖「彫塑」
    森鴎外とハルトマン

    148
    大東亜共栄圏

    153 日清戦争
    激しい戦闘場面を描き戦況をドラマチックに伝えたのは、むしろ従軍していない錦絵などの方だったという奇妙な現象
    →錦絵の衰退と写真によって日露では変わる

    162 柳宗玄

    168

    211 教育

    228 天心のインド

    240 資本主義

    0
    2022年11月05日
  • 〈日本美術〉誕生 ──近代日本の「ことば」と戦略

    Posted by ブクログ

     「近代日本美術」とは何か。
     本書では、〈近代〉、〈日本〉、〈美術〉それぞれのことばと概念が語られていく。
     (「美術」の造語についての論究の箇所は、本書の解説者でもある北澤憲昭氏の『眼の神殿』を思い出す。)   
     そして、「日本画」、「西洋画」、『歴史画」、「裸体画」、「風景画」などのジャンルが登場、成立する時代背景が、代表的作品と共に紹介される。

     また、美術の環境として、当初の実作者の出身階層、組織集団としての美術団体の誕生及び盛衰、制度としての美術行政と美術教育の確立の歴史、コレクションと経済との関係が語られる。

     美術史の研究とはどういうことなのか、一つの方法を知ることができ

    0
    2021年11月01日

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