角川文庫 - セール作品一覧

  • 入相の鐘 火盗改鬼与力
    値引きあり
    3.5
    日本橋小網町で繁盛する米問屋・奈良屋が襲われた。大金が奪われ、主人と番頭は斬殺される。大黒柱を失った弱みにつけ込み、奈良屋の御内儀のもとには近隣の同業者から難題が持ち込まれ、さらに集金帰りの奈良屋の手代までが襲われる。火盗改・与力の雲井竜之介は、賊の狙いが奈良屋の商いそのものだったのではないかと疑う。かつて江戸市中を震撼させ姿を消した凶賊の頭目、宗兵衛の正体が明らかに! 大好評シリーズ第3弾。
  • 極楽宿の刹鬼 火盗改鬼与力
    値引きあり
    2.5
    火盗改の竜之介が踏み込んだ賭場には三人の斬殺屍体が。事件の裏には「極楽宿」と呼ばれる料理屋の存在があった。極楽宿に棲む最強の敵、玄蔵。遣うは面斬りの太刀! 竜之介の剣がうなりをあげる!
  • 闇の梟 火盗改鬼与力
    値引きあり
    -
    吉原近くで火付盗賊改の密偵が斬殺された。火盗改・与力の雲井竜之介は、太刀筋から、下手人は武士と睨む。密偵は盗賊団「梟党」の探索にあたっていた。梟党は、一見、死者を出さぬ見事な手口で商家を襲っていたが、内通者が殺されており、雲井は梟党に凶悪な気配を察知していた。複雑な事件の背後から、十数年前に江戸市中を荒らしまわって忽然と姿を消した賊との関連が、またしても浮上する…。シリーズ第2弾!
  • 百眼の賊 火盗改鬼与力
    値引きあり
    4.0
    火事を知らせる半鐘が鳴り響く中、「百眼」と呼ばれる顔半分を覆う仮面を付けた盗賊が両替商を襲った。火盗改与力の雲井竜之介は、「赤猫」(放火)にもかかわらず延焼を避けていたことから、火事騒ぎに乗じた押し込みと睨む。間違いなく「百眼一味」の手口だった。しかし剛剣の遣い手に八丁堀同心が襲われ、公然と牙を剥く賊に町奉行所は戦意を喪失、竜之介ら火盗改と密偵たちが、一味へと迫る! 人気シリーズ第4弾。
  • 夜隠れおせん 火盗改鬼与力
    値引きあり
    -
    待ち伏せを食い壊滅した「夜隠れ党」頭目の娘おせん。父の仇を討つため、裏切り者源三郎を狙う。一方、火盗改の竜之介も源三郎を追うが、手練れ二人の挟み撃ちに…大人気書き下ろし時代小説シリーズ第6弾!
  • 火盗改父子雲
    値引きあり
    3.0
    日本橋の薬種屋に賊が押し入り、大金が奪われた。逢魔が時に現れる特徴から、逢魔党と呼ばれる賊の仕業と思われた。火付盗賊改方の与力、雲井竜之介と引退した孫兵衛は、逢魔党を追い、探索を開始する。
  • 二剣の絆 火盗改父子雲
    値引きあり
    3.0
    神田佐久間町の笠屋・美濃屋に男たちが押し入り、主の豊造が斬殺された上、娘のお秋が攫われた。火盗改の雲井竜之介の父・孫兵衛は、息子竜之介とともに下手人を追い始めるが……。書き下ろし時代長篇。
  • 蟹足の剣 剣鬼・樋口又七郎定次
    値引きあり
    -
    上野国馬庭村の樋口家、又七郎は心信流。だが、念流にこだわる彼は、その秘伝を継ぐ目医者偽庵に従い、諸国を行脚する。そして十七年、念流を身につけて帰郷した又七郎を待ちうけていたものは…。
  • 紅い月 髪ゆい猫字屋繁盛記
    値引きあり
    4.5
    武家の身分を捨て、自身番の書役となった喜三次が、いよいよ魚竹に入ることになり……人生の岐路に立った喜三次の心中は? 江戸市井の悲喜こもごもを描き出す、シリーズ最高潮の一冊!
  • 忘れ扇 髪ゆい猫字屋繁盛記
    値引きあり
    3.6
    日本橋北内神田の照降町の髪結床猫字屋。そこには仕舞た屋の住人や裏店に住む町人たちが日々集う。江戸の長屋に息づく情を、事件やサスペンスも交え情感豊かにうたいあげる書き下ろし時代文庫新シリーズ!
  • 霜しずく 髪ゆい猫字屋繁盛記
    値引きあり
    4.0
    放蕩者だったが改心し、雪駄作りにはげむ丑松が、猫字屋に一俵の小豆を差し入れた。妹のおきぬが世話になっている礼だと言うが、時を同じくして、汁粉屋の蔵に賊が入っていて……(「寒の雨」)。病に伏す助松の容態が悪化。竹蔵は、助松と揉めた過去を語り、罪滅ぼしのため助松の息子、幾松にある提案をする(「寒四郎」)。過去のしがらみも明日への糧に、どこまでも健気に前を向く人々を暖かく描く、書き下ろし江戸人情小説第六弾。
  • 残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記
    値引きあり
    3.6
    身重のおよしが突然、猫字屋に戻ってきたとおもったら、旦那の藤吉が突然店の金を持って失踪したという。およしに惚れ込んでいたはずの藤吉がなぜ? 喜三次は、藤吉を訪ね歩いて、川崎宿まではるばる足を向けたが、そこで意外な内実を知る。 生さぬ仲の子を我が子のように愛おしむ者がいるとおもえば、血の繋がった子どもを捨てる母もいる。 いつの世も変わらぬ人の情を、哀しみと慈しみに満ちた筆で描きだす、シリーズ最終巻。
  • 髪結百花
    値引きあり
    3.8
    ※本書は、角川書店単行本『髪結百花』を加筆修正のうえ、文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。 ここまで優れた作品を上梓した作者を、ただただ絶賛したい――。――書評家・細谷正充 ”理不尽”と闘う2人の女意気に、思わず胸が熱くなる! ――書評家・吉田伸子 吉原遊郭を舞台に、女の生き様を描いた人生賛歌。 遊女に夫を寝取られ離縁したばかりの梅は、生家に戻って髪結いの母の手伝いを始める。 心の傷から、吉原で働く女たちと距離を置いていたが、当代一の美しさを誇る花魁の紀ノ川や、 寒村から売られてきた禿のタネと出会い、少しずつ生気を取り戻していった。 そんな中、紀ノ川の妊娠が発覚し――。 男と女の深い溝、母娘の複雑な関係、吉原で生きざるを得ない女たちのやるせなさ。 絶望の中でも逞しく生きていこうとする女たちを濃密に描く。 第1回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第2回細谷正充賞受賞作。
  • かもねぎ神主 禊ぎ帳
    値引きあり
    3.0
    白川丹波は伊勢神宮から日本橋の姫子島神社にやってきた神主。寂れた神社を立て直すため氏子達を集めるが、揃いも揃って曲者ばかり。人々の心の汚れを祓い清めるため、若き禰宜(神主)が行う"禊ぎ"とは?
  • 神渡し
    値引きあり
    4.0
    かわら版売りの利吉が変死し、同じ生業の才助にも生命の危機が。物書きの武士・孫四郎と可憐な女絵師・市麻呂も才助に巻き込まれ、3人は利吉の死の真相へ近づいていくが……。謎の言葉「神渡し」の意味とは?
  • 完本 妻は、くノ一(一) 妻は、くノ一/星影の女
    値引きあり
    -
    涙が出るほど純であり、 ぶれずに生きる彦馬を愛してください。 ―― 十代目 松本幸四郎 愛した妻は、敏腕くノ一だった!? 狭い江戸ですれ違い続ける二人に目が離せない、 時代小説の金字塔が読みやすく進化した「完全保存版」になって登場! 平戸藩御船手方書物天文係の雙星彦馬は、天体好きの変わり者。 そんな彦馬の下に、織江という嫁がやってきた。 彦馬は、美しく気が合う織江を生涯大切にすると誓うも、わずかひと月で新妻は失踪してしまう――織江は平戸藩の前藩主・松浦静山の密貿易疑惑を探るため、幕府が送り込んだくノ一だったのだ。 そうとは知らない彦馬は、織江の行方を追って江戸へ。 様々な謎を解きながら愛する妻を捜す、彦馬の新たな暮らしが始まった! ★加筆・修正をした“最終版”。 ★第1巻には執筆裏話満載の書き下ろし「あとがき」を収録。
  • 咸臨丸、サンフランシスコにて
    値引きあり
    4.0
    安政7年、条約批准のため遣米使節団が江戸湾を出航した。勝海舟が艦長を務める「咸臨丸」には、瀬戸内の塩飽衆・吉松たち日本人水夫が乗り組むが、悪天候に悩まされ、病気も蔓延する。アメリカ人水夫との対立、士官・中浜万次郎への反発など不穏な空気の中、果敢に太平洋横断に挑んだ彼らを思わぬ運命が待ち受けていた。第27回歴史文学賞受賞作品を大幅改稿、書き下ろし後日譚「咸臨丸のかたりべ」を併載。
  • 巌流島 武蔵と小次郎
    値引きあり
    3.0
    日本人を魅了してやまない孤高の剣士、宮本武蔵は、いかにして最強の相手に立ち向かったのか。圧倒的迫力と群を抜くリアリティで、剣豪小説の名手が描く、世紀の決闘。 ※本書は二〇〇三年三月、小社より刊行された書き下ろし単行本『武蔵と小次郎』を改題した文庫が底本です。
  • 鬼骨の人
    値引きあり
    3.5
    難攻不落の斎藤龍興の稲葉山城を目の眩むような奇策で奪取し、その後木下藤吉郎の軍師となって次々と非凡の才をあらわした竹中半兵衛。鬼才をうたわれつつも裏方に徹し、主人に惜しみなく助力を与えた半兵衛の人物像を浮き彫りにした表題作ほか、逆境に立ち向かい、修羅場をくぐり抜けて男の意地をつらぬいた武将、剣客など歴史上の英雄たちを活写した傑作時代小説集。
  • 奇策屋見届け人 仕掛の章
    値引きあり
    5.0
    旗本の次男坊の仁之助は、とある不祥事のせいで婚家を追い出される。彼は流れ流れて辿り着いた品川宿の「悪人町」で、「奇策屋」の看板を掲げる“おとこ名の美女”宗次郎と出会い、怪しげな仕事を手伝うが……!?
  • 北町同心 一色帯刀
    値引きあり
    -
    北町奉行所の定町廻り同心・一色帯刀は、仲間内では融通の利かない堅物と評される四十路男。ある日、老中松平伊豆守信明から奉行所に、極秘の探索命令が下る。江戸の武家地に阿片が流通している噂があるという。同じ頃、同輩の稲垣十四郎が管轄する深川で女郎が斬り殺される事件が発生。現場を微行した一色は、門前仲町の店頭・伝兵衛の評判に不審を抱き、捜査を開始する。やがて伝兵衛の背後に、ある大名家の怪しい影が浮かび上がり……。
  • 昨日星を探した言い訳
    値引きあり
    3.8
    1巻473円 (税込)
    「なかなか夜が明けなくて、明日にならなくてつらかった。地球の自転が遅すぎて、どうしてこんなに古臭い時代が続いているのか不満だった」 僕の前に現れた転校生の少女は、自らの理想のため、頑固に、誠実に、戦い続けると決めていた。永遠にわかり合えないと知っていても、一歩ずつ歩み寄ってきたはずなのに。 傷つきながら愛と呼べるものをみつけるまでの少年少女の心情を、研ぎ澄まされた筆致で綴る、青春文学の到達点。
  • 君たちは今が世界
    値引きあり
    4.2
    六年三組の調理実習中に起きた洗剤混入事件。犯人が名乗りでない中、担任の幾田先生はクラスを見回してこう告げた。「皆さんは、大した大人にはなれない」先生の残酷な言葉が、教室に波紋を生んで……。
  • 侠客 上
    値引きあり
    -
    夕立に煙る路上で六人の刺客に襲われた塚本伊織は、息子の伊太郎(のちの幡随院長兵衛)に「からつ」と言い残して死んだ。流浪の末に奉公先を得た二十歳の伊太郎は、父の死の謎を解いて敵を討つため、三千石の大身旗本、水野百助の援助で元唐津藩士だった茂平次を彦根に探し出す。そしてすべてを知ることになるが……。江戸一の〈人いれ宿〉を営む山脇宗右衛門の元に身を寄せる伊太郎。だが、その背後に刺客が迫る。
  • 強者の流儀
    値引きあり
    -
    RIZINフェザー級のトップ戦線を走るとともに、格闘家YouTuberというジャンルを作り上げた日本格闘技界の顔、朝倉未来。 実業家としても成功し、その影響力はもはや格闘技界だけには留まらなくなった。 その強さ、魅力、思考の秘密を解き明かし、ベストセラーになった初の著書『強者の流儀』が遂に文庫化。 その後の実業家としての成功と、苦い二回の敗戦を経て再起した現在の考えと心境を語る描き下ろしを加え、ここに決定版として登場。
  • 金魚姫
    値引きあり
    4.0
    1巻418円 (税込)
    恋人にふられ、やりがいのない仕事に追われていた潤は、夏祭りで気まぐれにすくった琉金にリュウと名をつけた。その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が現れ、潤に問いかける。「どこだ」。どうやら金魚の化身らしい彼女は誰かを捜しているようだが、肝心な記憶を失い途方に暮れていた。突然始まった奇妙な同居生活に、潤はだんだん幸せを感じるように。しかし彼女にはある秘密があった。 温かくて切ない、ひと夏の運命の物語。 ※本書は2015年7月に小社より刊行された単行本を文庫化したものです。
  • くじにてさうらふ 公事宿初音代語り
    値引きあり
    -
    元川越藩士の叶柳一郎は旅の途中で喜兵衛という老人の危難を救った。江戸に出た柳一郎は、剣術道場の開業資金二十両を預けた紙問屋の手代・平吉を訪ねるが、行方が知れない。困った柳一郎は、喜兵衛の営む公事宿を訪れる。喜兵衛は柳一郎の捜索を手伝い、平吉を見つけ出した。ところが平吉は、柳一郎から預かった金を、病気の母の薬代に使い込んでしまっており……。剣でなく弁論で、弱きを助け、悪を懲らしめる。江戸の弁護士・公事師物語。
  • 暗い青春
    値引きあり
    3.0
    青春ほど、死の翳を負ひ、死と背中合せな時期はない――。同人誌を編集するため、あるじが自殺して間もない芥川龍之介の旧宅に通った日々。苦悶がしみついているかのように陰鬱な部屋が思い起こさせるのは、青春時代に死んでいった仲間たちの姿だった。人間の喜怒哀楽の舞台裏に潜む、振り払い難き「死」の存在に、無頼派の旗手が独自の視点から肉迫を試みた。表題作「暗い青春」ほか、火花の如き輝きを放つ短編10編を収録。
  • 札差の用心棒 蔵闇師 飄六(一)
    値引きあり
    4.0
    父の死を契機に瓢六は実家の札差・簑島屋の店付き護衛『蔵闇師』として働き始めた。ある日、瓢六の弟・簑島屋伊兵衛の息子が誘拐され身代金を払い取り戻す事件が起きた。瓢六は誘拐犯を捕まえようと動きだすが……。
  • 遊郭医光蘭 闇捌き(一)
    値引きあり
    5.0
    吉原で開業する医師・光蘭。遊女を治療するかたわら持ち前の医学知識を駆使して事件を腑分けし、公儀が裁けない悪を闇で捌く!
  • 薫風ただなか
    値引きあり
    3.7
    江戸時代中期、十五万石を超える富裕な石久藩。上士の息子でありながら、鳥羽新吾は藩校から郷校「薫風館」に転学する。母からは強く反対されたが、毎日仲間たちと切磋琢磨しつつ青春を謳歌していた。かつて通った藩校は家格で全ての順列が決まる息苦しい場所だった。ある日、気の強い母を厭い落合町の妾の家に暮らす父が久しぶりに家に戻ってきた。新吾と二人きりになると「薫風館」を探る間者になれと新吾に命じる。「薫風館」の教授陣の中に、藩主の暗殺に関わる陰謀があるという。それは新吾の仲間たちまでも巻き込む嵐の前触れだった!
  • 群青のとき
    値引きあり
    -
    時は幕末。わずか25歳で老中に就任した阿部正弘を待ち受けていたのは、黒船はじめ、度重なる外国船の来航、強大な欧米列強に対する攘夷派の強硬論、逼迫する財政、高まる内政不安だった。一刻の猶予もないなか、外交・国防問題に奔走し、思うように進まない国論の統一に正弘は煩悶する。人材を登用し、後進を育て、新しい時代を切り拓こうと、常に時代の先端を走り抜けた男の熱き人生を描く、著者初の本格歴史時代小説!
  • 警視庁SM班I シークレット・ミッション
    値引きあり
    3.5
    1~3巻484~968円 (税込)
    警視庁捜査一課に新設された強行犯特殊捜査班。それは優秀だが組織に上手く馴染めない事情を持った刑事6人が集められた部署だった。彼らが最初に挑むのは女子大生の身体パーツが見つかった猟奇事件で――!
  • 警視庁SP特捜
    値引きあり
    3.0
    1巻396円 (税込)
    警視庁警備部のSP・湊一馬は、環境大臣の雨宮佐知子の警護のため、箱根にやってきた。大臣は、母校の駅伝をサプライズで応援するのだという。だが、銃撃が大臣を襲う──。最強のSPが活躍する警察小説
  • 生きがい 戯作者南風 余命つづり
    値引きあり
    3.0
    自らも癌を患い、闘病の末に克服した作家・沖田正午にしか書き得なかった、 葛藤と決意が胸を打つ傑作時代小説! 人気にかげりが見えてきた戯作者・浮世月南風は、ある日、名医・杉田玄白から突如「もってあと一年の命」と宣告される。 肝の臓に、悪性の腫瘍が出来ているというのだ。 このまま朽ちるのを待つかと自暴自棄になるが、昔から世話になっていた版元の一声により奮い立ち、一世一代の傑作を執筆することを決意する。 そこで浮かんだのは、かつて愛し、しかし去っていった女が残した一言だった。 「あなたには『****』が足りないの――」 自分に足りない物とは、果たしてなんだったのか。 その言葉を聞き直すため、そして愛しい女に再び出会うため、南風は命がけの旅に出る――!
  • 恋道行
    値引きあり
    4.0
    お前のためなら、誰だって殺すぜ――。 切実に愛し合う男女の逃避行が、嵐を巻き起こす。 著者がどうしても書きたかった人情時代活劇、開幕! 不幸な生い立ちから悪事に手を染めるも、親切な絵草紙屋の主人に拾われ店番として更生した千七。 物語を楽しむささやかな生活を送っていたある時、茶立女のおゆきと出会い、運命的な恋に落ちた! だが直後、おゆきに懸想する御家人崩れの久蔵が、ある裏仕事で入った大金で彼女を落籍してしまった。 救出に向かった千七は、諍いの末に久蔵を殺してしまう……。 追われる身となった二人の逃避行の行方は? 著者新境地の時代恋物語、開幕!
  • 高校サッカーボーイズ U-16
    値引きあり
    4.2
    1~3巻330~770円 (税込)
    2011年、高校生になった武井遼介は、関東の強豪サッカー部に入部する。東日本大震災から1ヶ月、普通にサッカーができる現状に葛藤を抱きながら、遼介は新入部員約50名でスタートした部活に励む――。
  • 高校放浪記
    値引きあり
    -
    大学医学部への進学を夢見る耕三は、高校に入学する。しかしそれは、抑えがたい激情に翻弄される青春の旅の幕開けだった――。父親への反発、教師への反抗、学校や社会に対する怒り。授業をサボり、喧嘩に明け暮れ、家出、停学、そして……。不良学生のレッテルを背負い、果しない自虐と絶望と孤独に傷つきながら、自分は何を求めているのか、必死に追求する。70年代、高校生に圧倒的な共感を得た感動の手記が、今蘇る。時代を超えた青春の記録!
  • 蝙蝠の剣 剣鬼・松林蝙也斎
    値引きあり
    -
    千曲川のほとりで石を打ち、石を跳ぶ。侍になりたかった。少年の名は左馬。身寄りがなく松林家に引き取られていた。中村泉十郎に剣術を学ぶ。だが、泉十郎が仇討に遭い、武者修業の旅に出る。この年、慶長十五年。関ヶ原の合戦より十年が過ぎていた。やがて江戸で町奉行に雇われ、牢人斬りに…。斬って斬って斬りまくった。だが、胸のつかえが降りない。このつかえを降ろしてくれるのは女の肌だけだ。のち将軍家光に秘術「足譚」を披露。「身の軽きこと蝙蝠の如し」と讃えられた、異彩を放つ寛永剣士ここに登場!
  • 古代からの伝言 壬申の乱
    値引きあり
    3.5
    大化改新を断行した天智天皇の死後、大友皇子を担ぐ近江朝は、吉野に隠棲した大皇弟・大海人皇子を亡き者にしようと動き出す。危機、激戦、奇策、そして圧勝へ。古代日本を方向づけた最大にして最後の内乱! ※単行本『古代からの伝言 壬申の乱篇』(二〇〇四年五月、小社刊)「第七部 壬申の乱」を分冊し、文庫化したものが底本です。
  • ことことこーこ
    値引きあり
    4.2
    離婚して老父母の暮らす実家に戻った香子。専業主婦を卒業し、フードコーディネーターとしての新たな人生を歩み出した矢先、母・琴子に認知症の症状が表れはじめる。弟夫婦は頼りにならず、仕事も介護も失敗つづき。琴子の昔の料理ノートにヒントをもらい、ようやく手応えを感じた出張の帰り道、弟から「母さんが見つからない」と連絡があり……。 年とともに変わりゆく親子の関係を、ユーモアと人情たっぷりに描き出す長編小説。
  • この道をどこまでも行くんだ
    値引きあり
    5.0
    国内はもちろん、チベット、シベリア、パタゴニア……世界中のさまざまな道を歩いてきた。訪れる土地土地には、人の、動物の、あらゆる生き物の営みがあった――。カメラのレンズを通してその躍動を見つめてきた著者が、スケール感のある写真と瑞々しい文章で綴った地球の記録。命の輝きに触れ、思いがけない光景に出会える紙上のワールドツアーにいざ出発。どこまでも行こう、目の前に広がる果ての知らないこの道を!
  • 虎狼は空に 上 小説新選組
    値引きあり
    -
    幕末の京都に江戸から上洛した浪士たちは、いかにして暗殺集団へと変貌していったか。市中警護に飽きたらず、厳しい規律のもとに敵対者たちを容赦なく斬り捨てていった血まみれ軍団「新選組」の実像に迫る傑作長編!
  • 豪商伝 薩摩・指宿の太平次
    値引きあり
    3.5
    三井、鴻池に並ぶ豪商と謳われた薩摩の海運商・浜崎家は、八代目太平次の時代、藩政改革を進める家老・調所広郷と結び、全盛を迎えた。その富で、薩摩を一躍雄藩へと押し上げた男の、先見に満ちた不屈の生涯。
  • 豪姫夢幻
    値引きあり
    -
    信長の天下統一目前の頃、前田利家の四女・豪姫は秀吉の養女となり、やがて宇喜多秀家に嫁いだ。秀吉の養子にして中納言、備前・美作の太守となった秀家の愛情に恵まれ、豪姫は、戦陣の夫を気づかいながらも満ち足りた日々を送っていた。しかし、秀吉亡きあと、徳川家康に対する石田三成をはじめとする秀吉側近との対立は激化、ついに関ヶ原の戦いの幕が開く。そして、西軍が敗れた時、豪姫の運命は一転する――。戦国という荒波に翻弄された数奇な生涯を活写する歴史長編。
  • 西郷隆盛 新装版
    値引きあり
    4.3
    「本書によって西郷のみならず明治維新の革命の真相を理解できたと思う」(解説より)――作家・常盤新平氏 近代日本の夜明け、明治維新に燦として輝きを放つ西郷隆盛。「西郷は真の政治家でありながら、世に横行する政治家ではない。西郷は詩人の魂をもった理想家であり教育家であった。芸術家になっても、すばらしい業績をのこしていたろう。そしてさらに、西郷は軍人でもなかったのである」と著者が言い切った男の半世紀の足どりを克明に追った伝記小説。名匠が描いた維新史としても読みごたえ十分の力作。 ※本電子書籍は、昭和五十四年四月に刊行された『西郷隆盛』(角川文庫)を底本としました。
  • 西郷の首
    値引きあり
    4.2
    西郷の首を発見した軍人と、大久保利通暗殺の実行犯は、かつての親友同士だった。激動の時代を生き抜いたふたりの武士の友情、そして別離。「明治維新」に隠されたドラマを描く、美しくも切ない歴史長編。
  • サイド バイ サイド
    値引きあり
    4.3
    「好きなひとに好きになってもらえることは、奇跡みたいなものなのだろう」誰よりもはやく中学校に来ている同級生の冬馬くんと秘かな時間を共有するため、早朝の登校をはじめた美々。だが、冬馬くんは百瀬亜子ちゃんに想いを寄せているらしい。とても魅力的な亜子に美々は嫉妬を覚えつつも、やがてふたりに友情が芽生えていく。同居していた不思議な青年・未山が不在の家で、美々のみずみずしい成長を描いた映画のその後の物語。
  • 採薬使佐平次
    値引きあり
    4.0
    大川で惨死体が上がった。吉宗配下の御庭番にして、採薬使の佐平次は探索を命じられる。その死体が握りしめていたのは、昇降図。一方、西の方でも蝗害の被害が報告されており……亨保の大飢饉の謎に迫る!!
  • サッカーボーイズ 再会のグラウンド
    値引きあり
    4.1
    ジュニアサッカーチーム・桜ヶ丘FCの武井遼介は、6年生になって早々に、キャプテンの座もレギュラーポジションも失い、初めて挫折を味わう。そんな中、新監督・木暮との出会いを通して、遼介は自分がサッカーをやる意味を見つめはじめる……。個性的なチームメイト、大人たちとの関わりの中で、悩み、もがき、成長していく少年たち。ひたむきな気持ちを呼び起こす、熱く切ない青春スポーツ小説!
  • 侍の本分
    値引きあり
    -
    家康にも真っ向から逆らった“天下の御意見番”大久保彦左衛門とその矜持を描いた歴史長篇。 主君のことを思えばこそ、主君におもねってはならない――頑固一徹、家康に対しても己の言を曲げなかった徳川家の譜代、大久保彦左衛門。 その強情な性分から、元和偃武を迎えたときの禄はわずか千石だった。そんな彦左衛門が子孫に向けて書き遺した『三河物語』には、徳川家と、それに仕えた大久保一族の歴史が描かれている。 彦左衛門が語る侍の本分とは? 直木賞作家が、緻密な考証で生き生きと紡ぐ本格歴史長篇!
  • 沙羅沙羅越え
    値引きあり
    3.9
    戦国時代末期。越中の佐々成政は、天下取り寸前の秀吉の野望を挫くため、孤軍奮闘していた。八方ふさがりの中、成政は、秀吉に対する徹底抗戦を家康に懇願しようと決意。敵地を避けて家康に会うには、厳冬期の飛騨山脈を越える必要があった。何度でも負けてやる――天下ではなく己の目前の道を見据えた、愚直な戦国武将。その悲哀と苦悩、誇り高き生き様を描いた本格歴史小説。第21回中山義秀文学賞受賞作。解説・末國善己
  • 佐和山炎上
    値引きあり
    4.0
    佐和山城で石田三成の三男・八郎に講義をしていた八十島庄次郎は、三成が関ヶ原で破れたことを知る。家康に城が攻め込まれるのも時間の問題…はたして、庄次郎の取った行動とは……。(『忠直卿御座船』改題) ※本書は、二〇〇一年八月、講談社文庫より刊行された『忠直卿御座船』を改題したものが底本です。
  • 闇の目 下っ引夏兵衛捕物控
    値引きあり
    -
    夜目が利き腕の立つ泥棒・夏兵衛は、遊ぶ金欲しさに盗みを働いていた。ある日、柔の師匠で住職の参信から、行方不明の僧を探すよう頼まれる。探索にやりがいを感じ始めた矢先、夏兵衛は驚くべき事件に遭遇し――。
  • 迷い人 品川しみづや影絵巻
    値引きあり
    -
    北品川の名水を使うことで美味いと評判の一膳飯屋『しみづや』。その飼い猫が見つけた、行き倒れの男は、記憶を喪っていた。男は一体何者なのか? 手がかりは、3本の包丁と男が創る料理だが……。
  • 世直し人 品川しみづや影絵巻
    値引きあり
    -
    怪我を負って記憶を失い、一膳飯屋「しみづや」の前に倒れていた男──新助と名付けられた者の正体は、幕府の御庭番・喜多新十郎だった。だが、彼の心は人々との出会いにより、変わろうとしていた……。
  • 海山の幸 品川人情串一本差し
    値引きあり
    4.5
    元八丁堀同心の波之進は身内を悪人に殺され、稼業をやめて妹と品川で串焼きの見世を開いていた。ある日、波之進は海の救け組と身投げをした女を助ける。話を聞くとそれは波之進の敵が関係しているらしく……
  • 終業式
    値引きあり
    3.6
    かけがえのない、高校生だった日々を共に過ごした四人の男女。テストにやきもきしたり、文化祭に全力投球したり、ほのかな恋心を抱いたり――。卒業してからも、ときにすれ違い、行き違い、手さぐりで距離をはかりながら、お互いのことをずっと気にかけていた。卒業から20年のあいだに交わされた、あるいは出されることのなかった手紙、葉書、FAX、メモetc.で全編を綴る。ごく普通の人々が生きるそれぞれの切実な青春が、行間から見事に浮かび上がる姫野文学の隠れた名作。
  • 宿場鬼
    値引きあり
    3.5
    中山道の霧深き宿場町に降り立った〈鬼〉――何処からともなくやって来た美貌の男は、虚無の眼を湛えすべての記憶を失っていた。恐るべき剣技を操る男は「無名」と呼ばれ、元用心棒の清源が営む道場に寄宿することになった。清源の娘・小夜の献身により徐々に記憶を取り戻す無名。だが、謎の刺客が次々に訪れる。果たして彼は何者なのか? そして彼が通ってきた修羅の道とは?エンターテインメント界の巨匠が挑む初の本格時代活劇!
  • 修羅海道 清水次郎長伝(上)
    値引きあり
    4.0
    幕末、駿河国清水湊で大きな米問屋をいとなむ若き長五郎は、ある日店先に立った旅の僧からあと3年の寿命と告げられる。養父の跡を継いで商いに精を出していた長五郎は、その一言で自分の運命を変えた。彼は店をたたみ、女房を離縁して博徒の群れに身を投じる。――「人間、寿命があれば死なねえ。たとえ死んだところで、体がなくなるだけで、魂はなくならねえんだ」と考えた彼は、修羅の如く東海道筋を渡り歩いて、男伊達として名を上げていく……。名侠客の実像に迫る異色作、本巻は、穂北の久六を斃すまでの前半生を描く。
  • 将軍の猫
    値引きあり
    3.0
    格式の高い武家の娘ながら自由闊達、「猫」と呼ばれる女隠密・姫子に、老中・松平定信の暗殺を阻止せよとの密命が下る。変わり者のお庭番3人と首謀者を追うが……。書き下ろし時代小説、新シリーズ第一弾!
  • 城取りの家
    値引きあり
    3.8
    父祖二代にわたって“城取り”で武功をあげてきた竹中家に生まれ、宿命のようにして難攻不落の要塞、稲葉山城を攻略してゆく半兵衛の人物像を陰影豊かに浮かび上がらせた表題作「城取りの家」。関ケ原役において九州を平定し天下をも望む加藤清正一世一代の野望を描く「虎之助一代」。ほかに福島正則、直江兼続、大月義政など、戦国乱世を駆け抜けた男たちの生と死を綴った雄渾の戦国武将伝。 ※本書は、一九九六年一二月に新人物往来社より刊行された『戦国武将伝 虎之助一代』を改題し、文庫化したものです。文庫化にあたり「時代小説大全99夏号」(新人物往来社)に掲載された「寝返りの陣」を新たに巻末に収録しました。
  • 新・一茶捕物帳 -三日月に哭く-
    値引きあり
    -
    江戸は深川伊勢崎町の源右衛門店通称お月見長屋に独居する弥次郎兵衛は長屋裏の本行寺の本堂を借りて読み書きを教えている。この情け深くて涙もろい男こそ、北町奉行所の定廻り同心・片山九十郎の知恵袋として江戸を騒がす怪事件の謎を解く若き日の俳人・小林一茶であった――! 人情あふれる下町を舞台に、時代ミステリーのニューヒーロー“涙の弥次郎兵衛”の推理が冴える!
  • 新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(一)
    値引きあり
    -
    新米の季節がやってきた。米問屋羽前屋の主人・善太郎は関宿へ向かう途中の江戸川で、火の玉のように燃える大船を目撃する。異様な光景に江戸では祟りや怨霊説が囁かれる中、大村から頼まれた善太郎は真相を調べることに。大黒屋では、跡取り娘・お波津の婿探しが始まった。候補となった二人は見た目も性格もまるで正反対。それぞれの考えで大黒屋への婿入りを望むようだが、お波津はどこか冷めていて……。波瀾の新章開幕!
  • 新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(一)
    値引きあり
    4.0
    七月下旬。角次郎の罪も晴れ、大黒屋の賑わいも戻ってきた。今年の作柄も良いと、善太郎たちが喜んでいた矢先、打越屋の銀兵衛が相談に来た。その内容に隠された陰謀とは……。さらに江戸では流行り病が!
  • 真紅の人 新説・真田戦記
    値引きあり
    4.3
    1614年、大坂の陣。真田信繁の傍らに、真紅の鎧を纏う若武者の姿があった。彼の名は佐助。摂津国の鳶田の集落から大坂の地へやってきた彼には、倒さなければならない仇敵がいた──かつて母親と一族を徳川に惨殺された佐助は、ただひとり生き延び、貧しい集落に流れ着いたのだ。「真田丸」での鍛錬で、強さを身につけた佐助は、信繁とともに徳川との決戦に挑むが……。史実を丹念に紡いだ、新たなる真田戦記。 ※本書は、二〇一五年二月に小社より単行本として刊行された作品を加筆修正し、副題を加えて文庫化したものが底本です。
  • 辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版
    値引きあり
    3.5
    足尾銅山の鉱毒で甚大な被害を受け、反対運動の急先鋒となっていた谷中村は、絶体絶命の危機にあった。 銅山の資本家と結託した政府が、村の土地を買収し、遊水地として沈めようとしていたのだ。 反対運動の指導者、田中正造は、村を守るため、政治権力に法廷での対決を挑む。 だが、それは果てしなく、苦難に満ちた闘いだった。 日本最初の公害闘争を巡り、権力の横暴に不撓不屈の精神で立ち向かった人々を描いた伝記文学の傑作。 解説・魚住昭
  • 新釈 水滸伝(上)
    値引きあり
    -
    中国・北宋、徽宗の時代。悪政に堪え忍んできた庶民の怒りは爆発した。「もはや奸賊どもの言いなりにはなれん!」--悲壮な決意で豪傑たちが梁山泊をめざす。中国古典の傑作に歴史小説の大家が挑む、待望の文庫化。
  • 新装版 西郷隆盛 一
    値引きあり
    3.7
    維新の英雄でありながら、城山に散った西郷隆盛。国の未来を変える大改革を行った彼の礎はどのように築かれたのか。大久保利通ら郷中の仲間たちや、最愛の恩師・島津斉彬の出会いなどを描いた西郷隆盛《薩摩篇》!
  • 剣鬼斬り 新・流想十郎蝴蝶剣
    値引きあり
    -
    1巻352円 (税込)
    偶然通りかかった料理屋・松崎屋の窮地を救った流想十郎は、店に住み込みで用心棒を頼まれることになった。だが、店に寄りつく破落戸たちは、さらに仲間を増やし、徒党を組んで襲いかかるのだが──。
  • 新編忠臣蔵(一)
    値引きあり
    -
    江戸城の松の廊下で、浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつけた事件。その背景には、何があったのか……国民的作家が、細部まで丁寧に描いた、忠臣蔵の最高傑作がいまここに!
  • 実伝 真田幸村
    値引きあり
    3.0
    大坂夏の陣で家康本陣を幾度も切り崩し、「日本一の兵(つわもの)」と称賛された真田幸村。史実やエピソードをめぐる評論や特別対談等を文庫オリジナルで編集。幾多の伝説に彩られた数奇な生涯と実像に迫る!
  • 実伝 直江兼続
    値引きあり
    -
    上杉謙信から「義」の精神を受け継いだ直江兼続とは、どのような人物だったのか。編者をはじめ、福本日南・坂口安吾・海音寺潮五郎ら歴史作家たちが捉えた兼続像をめぐり、文武兼備の知将の人間的魅力を探る。
  • 寂光院残照
    値引きあり
    3.8
    壇ノ浦の戦いで九死に一生を得て寂光院に隠棲した建礼門院。彼女のもとに突然、後白河法皇が姿を見せる。平家に対する裏切りに一切の罪悪も感じない様に恐怖と憤りを覚える侍女に対し、驚くほど冷静な女院。彼女は何を思うのか。平家滅亡後を描く表題作の他、義経追討に名を挙げた男の顛末を描いた「土佐房昌俊」、「頼朝の死」など全6作を収録。鎌倉時代の権力の座を巡る複雑な人間模様と渦巻く陰謀に切り込んだ傑作歴史小説。
  • 水槽の中
    値引きあり
    4.1
    ※本書は、角川書店単行本『水槽の中』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。 高校二年生の春を迎えた遥は、同じクラスになった考古学部の地味め男子・アルトのことが気になり始める。恋とは言い切れない気持ちを持てあましているうちに、アルトは他の女の子との距離を縮めて……
  • スノーフレーク
    値引きあり
    3.7
    函館に住む高校3年生の桜井真乃。東京の大学に進学が決まった彼女の前に、小学生のときに亡くなり、遺体が見つからないままの幼なじみ、速人によく似た青年が現れた。本当は、速人は生きているのかもしれない。かすかな希望を胸に、速人の死にまつわる事件を調べ始めた真乃だったけれど、彼女のもとに亡くなった彼のノートが届き――!? 美しい冬の函館を舞台に描く、切ない恋愛青春ミステリー。
  • 青雲の大和 上
    値引きあり
    4.0
    中大兄皇子を戴き、かつての学友・蘇我入鹿討伐を決意した中臣鎌足の深謀。大化改新を東アジアの視点からとらえ、新国家建設の大業に乗り出した者たちの苦闘。波瀾万丈の古代史エンタテインメント小説。
  • 青山に在り
    値引きあり
    -
    学問と剣術、いずれにも長けた川越藩国家老の息子、小河原左京。彼はある日、城下の村にある道場で自分と瓜二つな農民の少年、時蔵に出会う。一度は互いの出自を疑うが、次第に身分の差を超えた友情を育み、平穏な青春を過ごす2人。しかし世間は世直し一揆や農兵の導入に揺れ、激動の時代を迎えつつあった。そんな中ある武士が2人の眼前に現れ、彼らの出自を疑い、その姿を執拗に追うようになる。彼の狙いはいったい何なのか――。美しい川越を舞台に、幕末の人々の生き様を鮮やかに描き出した傑作時代長編。
  • 戦国武将に学ぶ情報戦略
    値引きあり
    3.0
    戦国の世を生きぬくには、敵よりも早くたしかな情報を集めなければならない。織田信長は戦いの勝敗の7割は情報で決まると考えていた。例えば桶狭間の戦いは、これまで雷雨の天候を利用した奇襲作戦にすぎないといわれてきた。だが信長は、事前に今川方の情報を徹底的に収集し、偽の情報を流し込んでいた。周到な情報・謀略戦が勝利へと導いたのである。信長の情報第一主義は、「備中返し」の秀吉、関ヶ原の家康へと継承されてゆく。この三人が戦国三英傑といわれるのは、情報戦略において他者の追随を許さない才能を発揮したためでもあるといえるであろう。
  • 銭神剣法無頼流 いのち売り候
    値引きあり
    3.0
    銭神刀三郎は日本橋の剣術道場の若師匠。父から道場を継いだが門弟は四散し、刀で斬り合う命懸けの仕事「命屋」で稼ぎを得ている。日本橋川に旗本の家士・吉川宗次郎と呉服屋の娘の死体が上がる。相対死との見立てを疑問に思う娘の父は刀三郎に調査を依頼。吉川の奉公先の旗本・佐々木家を探り始めた刀三郎は浅賀道場の師範代・峰川に襲われる。浅賀道場と佐々木家には繋がりが……。刀三郎の変幻自在の実戦剣法が悪を絶つ!
  • 早春賦
    値引きあり
    -
    徳川家康の治世、八王子には千人同心と呼ばれる半士半農の郷士たちがいた。風一も、そんな家に生まれ畑仕事に精を出す17歳の少年だった。だが、大久保長安が没し、その資産に目をつけた幕府の策謀が、風一の前途に暗い影を落としてゆく。長安の直轄家臣団と千人同心が反目。そのあげく父が風一の幼なじみに惨殺されて…。友情と別離、そして悲運。苛烈な運命に翻弄されながら風一は成長してゆく。万感胸に迫る時代長編。
  • その名は町野主水
    値引きあり
    3.0
    慶応四年の戊辰の戦役に際し、会津藩の町野主水は、同藩士の佐川官兵衛、長岡藩の河井継之助らとともに北越戦線で壮絶な戦いを重ねるが、図らずも死すべき命を生き長らえる。会津開城後、民政局取締として若松に残った主水は、心ない新政府の施策に対し、会津の名誉回復へ向けて静かに心を燃やしつづけた。そして、貧窮する旧藩士の救済、無念の死を遂げた多くの戦死者の埋葬、慰霊をはじめ、戦後、荒廃した会津の復興に奔走する。“武士”の心を保ち、時に強引ともいえる剛直な言動から「最後の会津武士」と称された、稀代の人物の激しい生きざまを描く力作歴史長編。
  • 賊将
    値引きあり
    4.0
    西郷隆盛一筋に生きた「人斬り半次郎」こと桐野利秋は、フランス香水をその身にふりかけ、突撃してくる官軍の中へ斬り込んだ(「賊将」)。もはや将軍一個の力でおさえることができないほど強大になった守護大名の力、足利義政は迫り来る戦乱の予感になんら力を発揮できず憂悶した(応仁の乱」)。火付盗賊改の猛士・徳山五兵衛は、持て余した欲望のはけ口を夜毎描く秘画に求めた(「秘図」)。抗しえないものと直面する武人たち、その貌が著者独自の人間解釈の妙によって浮き彫りになる。直木賞受賞直前の力作6編をおさめた珠玉短編集。
  • 大義の末 新装版
    値引きあり
    3.8
    太平洋戦争末期、理想に燃える軍国少年・柿見。激動の時代に翻弄される少年の行く末は……。社会の価値観・思想が目まぐるしく変化する中で生きた少年の青春と葛藤を描く、城山三郎の最重要作品。
  • 太平記(一)
    値引きあり
    4.0
    鎌倉幕府の実態は腐り果てていた。執権は遊びほうけ、内管領が政治を思いのままにしていた。幕府討幕の志が捨て去れぬ後醍醐天皇は、近しい者と密議を繰り返していた。そして、夢のお告げに現われた天皇親政の先駆けとなる武士・楠木正成に使いを送るが、幕府側に動きを察知されて――。戦乱の世を激しく生きた英雄たちを、情熱的な筆致で描いた著者渾身の歴史大河小説。
  • 七人の手練 たそがれ横丁騒動記(一)
    値引きあり
    3.5
    年配者が多く〈たそがれ横丁〉とも呼ばれる浅草田原町の紅屋横丁では、難事があると福山泉八郎ら七人が協力して解決し、平和を保っている。ある日、横丁の店主に次々と 強引な買収話を持ちかける輩が現れ、それを断った瀬戸物屋の権造が、何者かに殺された。買収話の裏に何かあると感じた泉八郎らは、探索を開始するが……。
  • 旅の窓からでっかい空をながめる
    値引きあり
    4.0
    世界に向かって窓は開け放たれている。そこから吹き込む一陣の爽やかな風は、彼の地の景色を立ち上がらせ、旅情を誘う。ラオスやミャンマーのアジアの窓からは沸き立つ活気が。ロシアや北極の北の窓からは人間の営みが。アマゾンやニューギニアの南の窓からは生命の息吹が――。49枚の写真と情味あふれる解説文の二重奏が地球を鮮やかに彩っていく。国内外をくまなく旅したシーナによる、心躍る極上フォトエッセイ!
  • 忠臣蔵心中
    値引きあり
    -
    元禄十五年、赤穂浪士による吉良上野介邸討ち入りの陰にもう一つのドラマがあった!史実に基づく大胆な発想から、近松門左衛門と堀部安兵衛の兄弟がおりなす忠臣蔵を描く長編時代小説。
  • いちばん嫌な敵 妻は、くノ一 蛇之巻1
    値引きあり
    3.5
    運命の夫・彦馬と出会う前、長州に潜入していた凄腕くノ一織江。任務を終え姿を消すが、そのときある男に目をつけられていた――。最凶最悪の敵から、織江は逃れられるか? 新シリーズ開幕!
  • 鉄砲無頼伝
    値引きあり
    2.0
    1543年、鉄砲伝来。紀州根来の津田監物は種子島領主、時堯より譲り受けた鉄砲を量産するとともに日本最初の鉄砲集団を形成した。その数、三千。精鋭たちの弾丸は、轟音とともに他を凌駕する。機を見るに敏、主をかえ、金銀財宝をほしいままにしつつ、凄絶な戦いの日々を生きた傭兵たち。群雄割拠の乱世に圧倒的な軍事力を持ちつつ、天下統一の野心よりも、思いのままに生きることを選んだ男たちの、自由奔放な生きざまを描く渾身の歴史小説。
  • 雁渡り 照降町自身番書役日誌
    値引きあり
    3.3
    日本橋は照降町で自身番書役を務める喜三次が、理由あって武家を捨て町人として生きることを心に決めてから3年。下町に生きる庶民の人情や機微、暮らし向きを端正な筆致で描く、胸にしみる人情時代小説!
  • 雲雀野 照降町自身番書役日誌
    値引きあり
    3.7
    武士の身分を捨て、町人として生きる喜三次のもとに、国もとの兄から手紙が届く。このままでは実家の生田家が取りつぶしに……千々に心乱れる喜三次は、十年ぶりに故郷に旅立つ。彼が下した決断とは――?
  • 虎落笛 照降町自身番書役日誌
    値引きあり
    4.0
    市井の暮らしになじみながらも、武士の矜持を捨てきれず、心の距離に戸惑うこともある喜三次。悩みや問題を抱えながら、必死に毎日を生きようとする市井の人々の姿を描く胸うつ人情時代小説シリーズ第三弾!
  • 寒雀 照降町自身番書役日誌
    値引きあり
    4.0
    刀を捨て照降町の住人たちとまじわるうちに心が通じ合い、次第に町人の顔つきになってきた喜三次。そんな自分に好意を抱いてくれるおゆきに対して憎からず思うものの、過去の心の傷が二の足を踏ませて……
  • 夜半の春 照降町自身番書役日誌
    値引きあり
    4.0
    盗みで二人の女との生活を立てていた男が捕まり打ち首に。残された家族は……江戸の片隅でひっそりと生きる男と女、父と子たち……庶民の心の哀歓をやわらかな筆で描く、大人気時代小説シリーズ、第四巻!
  • 天皇家の忍者(しのび)
    値引きあり
    -
    大御所家康が没し、幕府の体制固めを急ぐ2代将軍秀忠は、朝廷への強硬策を繰り出していた。同じ頃、天皇に仕える忍者(しのび)の地位をめぐって、静原冠者と八瀬童子の暗闘が始まる。四つ巴の熾烈な抗争の行方は?
  • 天皇家の戦士
    値引きあり
    -
    江戸中期、急進派公家たちが倒幕を企てた。天皇直属の忍者(しのび)の地位をめぐり八瀬童子と争ってきた静原冠者も、その謀議に加わる。八瀬童子は現状維持を望む公家たちの側につき、朝幕戦争の死闘が幕を開けた!
  • 天皇の日本史
    値引きあり
    4.3
    天皇はなぜ日本で一番偉いのか。皇帝でも国王でも君主でもない、日本独自の「天皇」はどのように生まれ、歴史にどんな影響を与えてきたのか。神武・継体・持統・後白河・正親町・昭和ほか、キーとなる54人を選び、現代まで続く日本史の大きな因果関係のなかで、その事績を読み解く。通説やタブーを乗りこえ、従来の歴史教育が無視してきた事実と常識を学び直す、「この国のかたち」を知るための歴史入門講義。便利な「歴代天皇一覧」付き。
  • 天佑なり 上 高橋是清・百年前の日本国債
    値引きあり
    4.0
    足軽の家に養子となった少年、のちの高橋是清は、英語を学び、渡米。奴隷として売られる体験もしつつ、帰国後は官・民を問わず様々な職に就く。生来の勉強家は、現場経験を積んだことで不世出の銀行家へと成長する。
  • 通りゃんせ
    値引きあり
    3.6
    25歳のサラリーマン・大森連は小仏峠の滝で気を失い、天明6年の武蔵国青畑村にタイムスリップ。驚きつつも懸命に生き抜こうとする連と村人たちを飢饉が襲い……時代を超えた感動の歴史長編!

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