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Posted by ブクログ
大町には丸三年住んでいた。冬に街から仰ぎ見る北アルプスは、晴れた日は白い屏風が西の空を塞いでいるようだった。
厳冬期に入る山ではない。しかし、四百年も前に武将自らが冬の北アルプス越えを決行した。
どのルートを通ったかは定かではないが、北アルプスを越えたことは史実らしい。
富山の戦国大名、佐々成政。
西に前田、東には上杉に囲まれ、窮状を打破すべく浜松の徳川に陳情へ向かう。
生きて越えられるかわからない北アルプス越えに加え、留守の間に前田から襲撃を受け、さらには本丸の情報が洩れており間者の存在もある。
史実では、佐々成政の沙羅沙羅越えは徒労に終わる。
しかし、全てが徒労だったのか。
北アルプスの厳しさと、人間の小ささを武将の目を通して描く。
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