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Posted by ブクログ
【2025年57冊目】
第二次大戦前から戦後にかけて活動した小説家である坂口安吾。表題作「暗い青春」では自殺して間もない芥川龍之介の旧宅に通い、同人誌の編集に勤しんだ苦の日々が描かれている他、幼少期の親との確執から、恋や人生に向き合った10つの短編によって構成されている一作。
小説かと思って読み始めると肩透かしを食らうかもしれません。これが私小説というやつなのか…日記?これはこれとして、受け入れられてきたのでしょうが、現代だとどうなんでしょ、なんとも言えないところですかね?
表題作の暗い青春は秀逸な表現とかもあって好きでしたが、「女」について書いた話は「誰が主語なんだ、女は何人いるんだ」と思って難しかったです。安吾にシンクロできなかったな。
随筆とかエッセイとか独白が好きな方にはいいかもしれませんが、小説が好きな方は違う姿勢で臨まないと混乱することになると思います。
時代、ですねぇ。
Posted by ブクログ
作者の青春は芥川の家にありました。
彼の家で毎日の様に翻訳に明け暮れる日々。
元々作者は翻訳が好きではなかったようで、だから主題が暗い青春なのかと冒頭で解釈しましたがそんなに単純なものではなかったようです。
「青春は絶望する。なぜなら大きな希望がある。少年の希望は自在で、王者にも天才にも自ら化して夢と現実の区別がないが、青春の希望の裏には
、限定された自我がある。我が力量の限界に自覚があり、希望に足元が失はれてゐる」
青春の理想は大きく手に届かないところにある為に絶望する。
少年の頃は空想でどんなものにでもなれるが青年になると希望を持ってもそこに自分があり、己の出来る限界が分かるようになったが故に抱いた希望との落差に自分が失われる。 だから青春は暗い。
私は上記の様に勝手に解釈しましたが、捉え方は読み手それぞれだと思います。
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