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日中十五年戦争史 なぜ戦争は長期化したか
蘆溝橋事件を引金に日中の戦いは軍部主導のかたちで、ついには泥沼の太平洋戦争に突入していった。しかし、すべての日本人が武力行使の拡大を望み、戦火を座視していたわけではなかった。戦争はあくまで和平工作の最終手段として考え、たえず平和的解決、そのための交渉の努力が模索されていた事実もあった。もし平和的、自主的解決が実現していたなら――歴史におけるイフのタブー視域から、日中の動き、戦争の経過を見据える。 -
三雲が駆ける 名無し義士伝
福岡在住の気鋭の作家による福岡が舞台の「王道」時代小説、最新作!! 「勧善懲悪」時代小説の傑作が誕生! 世の理不尽、ここで断つ――! 逆臣に故郷を追われた若き臆病剣士。 人知れず「正義」を執行する謎の集団。 両者の出会いは…正しきに立ち、民を安んずる天の運命(さだめ)か! 義を見てせざるは勇無きなり 政敵が放った刺客によって剣豪の父を失った青年・天辻三雲。 自らも追われる身となり、親友のいる江戸へ出奔する。 胸に巣食う怒りや憎しみや嫉妬の精神(こころ)と太刀の迷い……。 そんな時に出会った“名無し隊”を名乗る謎の集団の正体とは。 死して誉を求めず―― 死して功を求めず―― 死して位を求めず―― 彼らの生き様に、三雲は次第に自らの振るう刀の意義を見出していく。 渾身の書き下ろし! -
赤き心を おんな勤王志士・松尾多勢子
もし彼女の働きがなかったら、日本の歴史が少し違ったことになっていたかもしれない(著者) 52歳で志を立て、信州飯田から京へのぼった歌人・多勢子は、 岩倉具視の命を助け、孝明天皇暗殺の幕府方の密謀を探り出すなど 若き男性志士たちと共に命がけで国事に奔走する。 「武士(もののふ)の 赤き心を語りつつ 明くるや惜しき、春の夜の夢」(松尾多勢子) 随所にちりばめられる多勢子の和歌。その歌に込められた想いとは――。 明治維新の渦中、国ために戦った女性勤王志士の物語! 著者による「文庫版に寄せて」を加筆! 巻末には文芸評論家の縄田一男氏による「解説」を掲載! -
家康の養女 満天姫の戦い
「おなごはいくさの役には立たぬかもしれぬ。 だが、もっと大きな働きで陰の役割を担うこともできるのじゃ」(徳川家康) 関ケ原後、いまだ不穏な動きを見せる奥州。 家康の画策で津軽藩主・信枚に嫁いだ満天姫。 慣れない最果ての地での正室としての暮らし。 前夫である福島家の息子の存在。 襲い来る飢饉。 信枚への想い―― そして大切な人たちの死。 すべては江戸と津軽のために。 これは――女の関ヶ原! 「争うよりも、相手の真心を引き出し、いかようにして味方につけていくか。そこに思いをいたさねばならぬ。相手ではない。自らの生き方にかかわることじゃ」(満天姫) 波乱に満ちた家康の養女の生涯! 巻末には、直木賞候補でいま大注目の作家・永井紗耶子氏による特別解説を掲載! -
九十九航空艦隊
太平洋戦争の開戦劈頭、“大艦巨砲主義”に異を唱える山本五十六連合艦隊司令長官は、起工予定の大和級三番艦を空母に変更することを強硬に提言。念願の超弩級戦空母「高天原」を新造させるに至った。 さらに山本はこれを旗艦とし、航空母艦5隻+巡洋艦4隻の計9隻、それに駆逐艦9隻を加えた航空艦隊を組織し、司令長官に九十九重志郎中将を任命する。 その名と艦数をかけて「九十九航空艦隊」と命名された新艦隊は、米─豪補給ライン遮断のため、南太平洋に出撃。新型艦載機「神閃」が第17部隊を殲滅させた。 次なる戦地はミッドウエー沖──。連合艦隊第三艦隊の危機を救うべく、ここに驚愕の急襲作戦を敢行する!! 史上最大戦空母と世界最強艦隊の活躍を描く傑作架空戦記、上巻! この作品は2004年1月~3月に白石書店より刊行された『最強戦闘群団「九十九航空艦隊」』『最強戦闘群団「九十九航空艦隊」Ⅱ』を加筆訂正のうえ改題したものです。 -
超機密自衛隊【文庫版】
同時多発テロに続くロシアの不穏な動き……。2020年、脅威に晒される日本は、超機密自衛隊ことEGSDF(自衛隊試験評価群)をサハリンに派遣する。だが突然、超科学的現象による時空移動が彼らを襲った! そこは1944年──。敗戦後、米ソによって南北に分断され内戦状態の日本であった。ステルス戦闘機F-3や一〇式戦車を有するEGSDFは、南日本軍に加担。強大なソ連軍の後押しがある北日本軍に本州侵略を許すも、乾坤一擲の上陸作戦で戦況は一転、敵を北海道へ追いつめる。 最終決戦を挑む両軍は、それぞれの至宝「大和」と「武蔵」による巨艦同士の超弩級砲撃戦へ突入!その壮絶な結末によって、日本の再統一は目前と思われたが……!! 迫真極まる戦記シミュレーションの傑作。 ※この作品は2010年4月~8月に小社より刊行された『超機密自衛隊』①~③を訂正したものです。 -
帝国本土決戦1946【文庫版】
終戦目前だった昭和20年8月14日、陸軍の徹底主戦派が皇居へ強行突入、天皇を拉致した。彼らは近衛師団とともに天皇を松代大本営に移送、日本は国体を護持すべく大東亜戦争継続への道を歩み始める。 一方、米軍は大艦隊を擁して日本本土を目指していた。『オリンピック作戦』の発動である。かたや日本は『決号作戦』を発令。民族存亡を賭けた本土防衛の最終決戦が始まったのだ。 10月30日、戦艦ニュージャージーの砲声を皮切りに動きだした史上最大の上陸作戦。だが、日本軍の想定外の抵抗は米軍に甚大な被害を与える。怒濤のごとき上陸部隊に襲いかかる『桜花』『回天』『震洋』。特攻兵器の総力を挙げた決戦の行方は!? 迫真の架空戦記、上巻! この作品は2007年11月~2008年3月に小社より刊行された「帝国本土決戦①②」を加筆訂正のうえ改題したものです。 -
超空戦艦大和
昭和二〇年四月六日。沖縄特攻作戦に出撃する戦艦「大和」の眼前に突如、神兵艦隊が出現する。しかもそれは、真珠湾奇襲を終えた南雲艦隊であった!彼らはある遡時効力の影響で三年半後へ漂着したのだ。 空母六隻、艦載機三五〇機強の精鋭部隊で敵を撃退した日本は、混乱の元凶となった米駆逐艦「エルドリッジ」を拿捕。その遡時機能を戦艦「大和」に移設して最強の時空遡航戦艦として蘇生させる。 本土上陸を許し、戦況はすでに敗戦濃厚だったが、山本五十六海軍大将は起死回生の仰天計画を画策。決戦準備のため、「大和」は四〇年前の日本海へ向かった。目的はバルチック艦隊の大量捕獲! そしてついにハルゼー提督艦隊迎撃を敢行する。壮大な展開で魅了する時空戦記ノベルの傑作!! この作品は2002年9月~2003年2月に小社より刊行された「超空の神兵」「続・超空の神兵」を改題したものです。 -
烈将の艦隊
昭和18年、聯合艦隊司令長官・山本五十六はブーゲンビル島の上空に散った。 絶対的なカリスマを失った日本軍は、圧倒的国力を誇る米国を相手に絶望的な戦いへ突き進むことを余儀なくされる。 だが、山本は不死鳥だった。敗戦必至の戦局を覆すべく、死の淵から甦ったのだ。 翌19年、絶対国防圏死守に活路を見い出す日本軍は、マリアナ諸島に出撃。一方、天皇から陸海軍の統帥権を託された山本も自ら最前線に赴き、鬼謀を巡らせてアメリカ軍に対峙する。 軍神のもとに集う名だたる知将、勇将、闘将たち。死をもいとわず危地に身を晒す山本の執念に、提督たちの熱き思いは結実するのか? 日米の総力を挙げた激闘が奇跡の結末をもたらす、本格派架空戦記の傑作! この作品は2011年3月~7月に小社より刊行された『軍神の艦隊』①~③を大幅に加筆訂正のうえ改題したものです。 -
尖閣戦争勃発!
東シナ海に浮かぶ沖縄県尖閣諸島──。日本、中国、台湾が領海を主張するこの海域で、アメリカの多国籍石油企業体・GP社が、海底油田の開発に乗り出した。 新たな石油資源の確保を目論む中国は、陸軍の特殊部隊を尖閣沖の採掘リグに潜入させ、これを瞬く間に占拠する。 だが、これを機に日中関係は極度に緊張。海上保安庁の巡視船に中国のロケット弾が着弾する事態に、総理大臣はついに三自衛隊に防衛出動を発令する。 第一護衛群「あまぎ」を旗艦とする日本は、迫り来る中国空軍Su27、江衛級フリゲートの迎撃へ、SH60Jシーホーク、F15J飛行隊を発艦。そしてリグ奪還へ向けて、あのV22「オスプレイ」が出動した!! 今日のリアルな外交危急を予測した架空戦記ノベル、緊急復刊! この作品は2001年5月に小社より刊行された「中国の野望」を改題したものです。 -
極東大戦 日中激突!【文庫版】
昭和19年、太平洋戦争は日米両国による核の応酬によってその幕を閉じた。 それから六年、中ソの援助を得た北朝鮮が南進を開始。独立成った朝鮮半島は再び戦火に見舞われる。在韓日本陸軍は防戦に努めるが、ソウルはあえなく陥落。日韓軍は後退を余儀なくされた。 国際連合は北への武力制裁を決議。その総司令官に抜擢された山下奉文将軍は釜山要塞に総司令部を設置し、新兵器の投入で戦線崩壊阻止を図った。 陸には四式中戦車が疾駆し、空にはジェット戦闘機“震電改”が乱舞。海上では戦艦“大和”が巨砲を轟かせる。そして、ついに発動した仁川上陸作戦。 だが、その乾坤一擲の大作戦の背後には、同盟国アメリカと潜在敵国中ソの野望が蠢いていた。 この作品は2011年1月~3月に小社より刊行された「極東大戦①②」を改題したものです。 -
超時空世界大戦 第三帝国撃滅!【文庫版】
突如起こった地磁気の「異変」によって2022年から80年前に時空移動してしまった日本列島。 そこはナチス・ドイツが英米ソを蹂躙、世界制覇を目前とした戦慄の時代だった。日本は唯一残る敵国として、鉤十字が描かれた爆撃機や弾道ミサイルの襲来に脅かされ、存亡の危機にさらされていたのだ。 服従か交戦か、決断を迫られる日本政府。だが、混乱する政府にドイツ迎撃を決意させたのは、小笠原沖に出現した戦艦「大和」を旗艦とする帝国連合艦隊だった。 Uボートを迎え撃つ新鋭護衛艦、レシプロ機の大群を撃滅するステルス機編隊―旧日本軍と共闘する自衛隊の攻勢が、いま始まる! 史実を超えた斬新な世界大戦を描く本格戦記。 この作品は2011年7月~11月に小社より刊行された「超時空世界大戦①~③」を改題したものです。 -
中共軍暴発! 新日中戦争【文庫版】
経済の急成長によって石油が枯渇した中国は、周辺大陸棚の海底に眠る膨大な地下資源の独占を画策。しかも、韓国、台湾、そして日本との国際紛争を覚悟しての謀略であった。 これを見抜いたアメリカは、合同軍事演習リムパックを黄海で行おうと太平洋第七艦隊を派遣。日本の海上自衛隊第一護衛隊群も同行し、海軍力で中国の押さえ込みにかかる。 これに対し中国は、最強と自負する北海艦隊を出動させ、空爆を開始。沿岸基地からは地対艦ミサイルも大量に発射した。 アメリカは空母ブッシュが被弾し、イージス艦にも被害が続出するが、原子力潜水艦からトマホーク巡航ミサイルを連射して応戦する! 果たして第七艦隊、さらに自衛隊の運命は…!?近未来の危機を予測する傑作シミュレーション戦記。 この作品は2003年10月~12月に小社より刊行された「大東亜大戦2014①②」を加筆訂正のうえ改題したものです。 -
戦国剣銃伝
無私の剣と貪欲の銃、天才同士が一騎打ち! 時は戦国時代。京の都から遠く離れ、合戦の気配もない紀州有本で田畑を耕して暮らす、兄の孫四郎と弟の源五。 仲のよい兄弟は、陰の流を遣う父・誠三郎から剣を学んでいた。 孫四郎はほとんど剣を持たず、鍬を振り下ろしているだけの日々を過ごしているのに、恐るべき天稟を持っていた。 剣を極めるべく修業に励む源五はやがて、兄の才に戦慄して姿をくらますと、鉄砲撃ちの天才・鈴木孫一率いる雑賀衆に加わり、傭兵となって地獄に堕ちていく。 時を経て、政治とは無縁であったはずの有本までもが合戦に巻き込まれ、孫四郎が生きる土地で、源五の剣が宙に閃き、孫一の弾が空を穿つようになる……。 天地を疎んじ、驕り高ぶる者たちに、孫四郎の怒りと悲しみの剣が唸りを上げる! 孤高の天才剣士の一撃は、有本の郷に何を生むのか? 思わず目頭が熱くなる長編剣豪小説! -
甘粕大尉 ――増補改訂
関東大震災下に起きた大杉栄虐殺事件。その犯人として歴史に名を残す帝国陸軍憲兵大尉・甘粕正彦。その影響力は関東軍にもおよぶと恐れられた満洲での後半生は、敗戦後の自決によって終止符が打たれた。いまだ謎の多い大杉事件の真相とは? 人間甘粕の心情とは? ぼう大な資料と証言をもとに、近代史の最暗部を生きた男の実像へとせまる。名著・増補改訂。 -
始祖鳥記
全日本人必読!数多の書評家が唸った稀代の歴史巨編 空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。その“鳥人”幸吉の生きざまに人々は奮い立ち、腐りきった公儀の悪政に敢然と立ち向かった――。 構想十三年、執筆二年。伝説の著者が心血を注いで書き上げ、発表当時には、朝日・読売・毎日・共同通信・週刊文春ほか、40にも上る媒体で大絶賛された傑作中の傑作が、遂に電子版で登場! 「本書の素晴らしさには感服しました。 このような本に出会えて幸せです。」 直木賞作家・山本一力 -
青き波濤
西暦2000年9月26日、直径1キロほどの小惑星「トータチス」が地球に迫っていた。当初は、地球と月の間を通過するはずだったが、重力などの影響から2つに割れ、一方が赤道方面から東京南方の海上に落下。 衝突の際、放たれた膨大なエネルギーは、時間と空間の壁を破壊し、東京を中心とした関東圏を、昭和17年4月10日、太平洋戦争の真っただ中に時空転移させてしまう。 大日本帝国政府や大本営、陸海軍司令部が消滅する代わりに、突如出現した平成時代の政府と関東地方の自衛隊は、国内外に展開していた旧帝国海軍と連合艦隊を結成。無敵と思われた未来兵器で太平洋戦争の激戦に挑むのだが……。 -
蒼茫の艦隊【文庫版】
日米開戦やむなしと思われた昭和16年10月、御前会議は開戦回避を決定した。 日本はアメリカとの交渉のすえ修正ハル・ノートを受諾。この結果、日本軍は中国大陸から撤収、さらに戦艦大和・武蔵、空母赤城・加賀を中心とする連合艦隊のほとんどが、ハワイに設置される国際合同艦隊に編入させられることになった。 だが翌年、東条英機はソ連・満州・中国と組み、軍事クーデターを決行。軍令部総長の米内は、辛くも天皇を脱出させ、大日本帝国はハワイに海軍を中心とした亡命政府を設立した。 再び迫る戦雲。だが今度戦いの矢面に立つのは日本人同士。東条は真珠湾を攻めるのか。自らが立案した作戦を迎え撃つ山本の運命は? 長編戦記シミュレーション・ノベル。 この作品は、2002年7月~12月に有楽出版社より刊行された『蒼茫の海①②』を文庫化にあたって改題したものです。 -
超日米大海戦【文庫版】
戦術レベルのシミュレーションでは、太平洋戦争で日本が勝つことはできない― この不可能命題に挑むべく、T大学・太平洋戦史研究会の柳沢海人は量子物理学の権威・藤原教授の開発した実験装置によって仮想現実の昭和11年に転移した。 彼の戦略は大和級戦艦の建造中止と正規空母の量産、さらに航空戦力を充実させることだった。開戦までに大機動部隊を編成し、史実では大敗したミッドウェーで米艦隊を撃滅するのが目的だ。 かくして、三個機動部隊による作戦が発動。だが、連合艦隊に俄然有利な状況にもかかわらず、復元を図ろうとする歴史は、史実と異なる米軍の反撃を現出させた! 史上初の空母決戦に勝利するのは日本か、アメリカか!? 異才が贈る超架空戦記。長編戦記シミュレーション・ノベル。 -
「大和」 撃滅の巨砲
決戦場はマリアナ沖にあらず! ―軍令部はすでにマリアナ諸島近海で米機動部隊を待ち構え、艦隊同士による決戦を挑もうとする「Z作戦」を策定していたが、昭和一九年三月、海軍大臣に再任された米内光政大将は当作戦の図上演習を実施。惨敗という結果を得てしまった。 そこで敢行されたのが、長距離爆撃機「銀河」を搭載した空母三隻でマーシャル沖を奇襲する、「新Z作戦」であった! 陸奥湾を出撃した第一機動艦隊は、見事、在泊の米空母八隻を撃沈、作戦は成功を見る。 が、三隻の空母を逃してしまい、これが猛然と反撃。しかもメジュロ環礁にはまだ新型米戦艦七隻も残っていた。ついに決死の砲撃戦が生起し、「大和」「武蔵」の巨砲が火を噴く! 渾身の書下ろし戦記シミュレーション!! -
不沈戦艦「紀伊」
資源のない日本には、絶対に沈まない戦艦が必要である― 昭和12年、造船士官牧野茂の提案と豊田副武中将の後押しによって、究極の巨大戦艦建造計画は動き出した。「大和」の倍の艦体と51センチの巨砲を持つ不沈戦艦『紀伊』の誕生である。 日米戦の戦局が悪化する昭和19年10月、レイテ海戦で初陣を飾った『紀伊』は米海軍の戦艦6隻をその巨砲の餌食にしたものの、作戦自体は失敗。フィリピンはアメリカの手に落ちてしまう。 本土に迫り来る敵を、続いて竣工した二番艦『尾張』とともに迎え撃つ『紀伊』。決戦の舞台沖縄に突入する超巨大戦艦の運命は!? 著者入魂の架空戦記巨編、初文庫化の第一弾! この作品は1996年2月~8月に学研より刊行されたものです。 -
戦艦大和 本土決戦
開戦劈頭、真珠湾攻撃によって米太平洋艦隊の主力を壊滅させた日本機動部隊はインド洋に進出、英国艦隊撃滅に乗り出した。だが、米空母部隊は日本機動部隊が太平洋不在の間に、脆弱な防衛線を衝いてが東方から攻め入る隙を窺っていた。 二航戦司令長官・山口多聞少将はこの状況を逆手にとる作戦を発案。それはインド洋の戦いに注力しているように見せかけて米艦隊を誘き出し、これを待ち伏せするというものだった。 かくして始まった英国東洋艦隊との激戦の最中、アメリカは動き出す。空母五隻、B25双発爆撃機七〇機と、大幅に増強されたドゥーリットル隊がハワイを出撃したのだ。 罠にはまった米艦隊を戦艦大和は撃滅できるのか!?長編本格架空戦記の傑作! この作品は2012年7月~2012年11月に小社より刊行された『蒼天の艦隊』①~③を、大幅に加筆修正したうえ改題したものです。 -
日本北朝鮮戦争【新装版】
日韓が領有権を争う日本海の竹島上空で、航空自衛隊小松基地のRF4E偵察機が撃墜された。竹島に上陸しようとする北朝鮮の工作船から、突然の攻撃を受けたのだ。 小松基地からはF15が緊急発進、北朝鮮の上陸部隊に対し容赦ないミサイル攻撃に踏み切る。 期せずして勃発した紛争だったが、北朝鮮は日本に対し宣戦布告。日朝は本格的な戦争状態へ突入してしまう。 だがそのとき、日本国内では、旧陸軍極右結社の流れを汲む自衛隊のグループが武装蜂起し、首相以下全閣僚の身柄を拘束。専守防衛の軛から放たれた自衛隊は、熾烈な戦いへの道を突き進むのだが…。 もはやフィクションではない、超現実的シミュレーション小説の傑作。 この作品は2012年1月に小社より刊行された『日本北朝鮮戦争』の改装版です。 -
ミサイル戦艦「大和」
「戦艦『大和』にV1を搭載せよ!」 昭和12年6月、海軍次官だった山本五十六は決断した。その狙いは、ドイツで開発中の飛行爆弾V1を戦艦から発射し、遠距離の敵に先制攻撃を加えて味方空母部隊を護衛することであった。 軍令部を説得した山本は、日本版V1「噴龍」を開発、「大和」の改造を命じる。後部甲板に「噴龍」八発を積む超弩級艦は名実ともに史上最強戦艦として竣工。その真価をミッドウェイ島攻略作戦で発揮した。 だが、米飛行場に甚大な被害を与えたものの、日本側も敵空母発見が遅れ、二隻の空母を喪失してしまう。 南雲機動部隊は急遽、「大和」中心の挺身突撃隊を編成。第16任務部隊「エンタープライズ」に、ついに世界最大の巨砲を放った! この作品は2013年1月~5月に小社より刊行されたものです。 -
超武装自衛隊【新装版】
後継者問題で内紛に陥っていた北朝鮮が、国力回復を狙って日本各都市にテロを決行し、ミサイルよる原発攻撃をしかけてきた!海空自衛隊、海上保安庁は緊急出撃。日本は北朝鮮との開戦を決意する。 国産戦闘機F‐2「バイパー・ゼロ」を放ち、新鋭艦隊と連携作戦を敢行する自衛隊。その先制攻撃が功を奏し、日本は優位に休戦締結を結ぶ。 だが、世界各地が未曾有の地震、豪雨などの天変地異に襲われ、各国の指導者たちは自国の利益と再建を求めて、戦意を高揚させていた。とくに亡国の岐路に立たされたロシアと中国は、その野望の牙をアジアの盟主となった日本に向ける! 再びの「日清・日露戦争」は、世界全体を巻き込む果てしなき大戦へと動きだした。 この作品は2012年3月に小社より刊行された「超武装自衛隊」の改装版です。 -
真世界大戦【新装版】
太平洋戦争の終結から70年。全世界の化石燃料が枯渇する中、日本は石油の利権を一手に握っていた。対米戦に勝利した日本は、ハワイとカリフォルニアを併合し、経済的な覇者として世界に君臨したのだ。 復讐に燃える敗戦国アメリカは、戦艦〈大和〉を強奪した米海軍と、州境を破った陸軍戦闘団がカリフォルニアに侵攻。 対する日本も、サンディエゴから西海岸駐留艦隊の原子力空母〈赤城〉〈天城〉が、真珠湾から超戦艦〈蝦夷〉と機動部隊が出撃、さらに忍者戦闘機「心神2」が発進する。狙いは原子力戦艦〈ミニットマン〉撃破と〈大和〉の奪還。 太平洋の真の覇権を賭けて、ここに第二次日米戦が勃発した。 この作品は2012年2月に小社より刊行された「真世界大戦」を大幅に加筆訂正のうえ再編集した改装版です。 -
朝鮮半島 侵攻指令
金正日の時代から、北朝鮮で秘密裏に進められてきた核爆弾・中距離弾道弾開発。人民軍が強行した発射実験によって、次第に明らかになるその実態に、日米政府は憂慮していた。 ミサイル開発費を捻出すべく、武器輸出・麻薬密輸などの非合法取引に手を染め、日本国内の闇社会や拉致問題に深く関わる北朝鮮に対し、日本政府は経済制裁を加えるとともに、武器開発を停滞させる奇策を講じることを決意する。 そして10年、金正日の後継者となった正恩は、米本土を射程に収めるICBMによって対米恫喝を行った。恐れていた暴走に、日米中はついに動きだす。 日米はBMDシステムでミサイル邀撃体制を完備。そして中国は、北朝鮮指導部を崩壊させるべく謀略を巡らせ始めた。 -
漂流自衛隊【文庫版】
海上自衛隊第一護衛隊群の旗艦に最新鋭ヘリ空母「あかぎ」が就役した。初の任務は環太平洋合同演習への参加だった。 だがハワイに向かった「あかぎ」艦隊は、突如1942年の中部太平洋へタイムスリップし、日米決戦の最中へ飛びこんでしまう。彼らがそこで遭遇したのはミッドウェイ攻略に向かう帝国海軍。それは悲劇の大敗戦を喫した空母「赤城」を旗艦とする第一機動部隊だった。 史実を熟知する自衛隊幕僚たちは苦悩の末、司令長官・南雲中将を説得し、戦闘に介入することを決意する。 だがミッドウェイ海戦は太平洋戦争の転換点となった激戦。その戦いに果たして勝利できるのか?新たな日米決戦の行方は? 鬼才が贈る時空シミュレーション戦記の新装版。 この作品は2006年3月に小社より刊行された『漂流自衛隊 太平洋戦争激突編』の改装版です。 -
超時空自衛隊
2010年、一年に一度行われる航空総隊戦技競技会。航空自衛隊の各飛行隊が日頃の訓練の成果を披露しようとしていた矢先、レーダー上からターゲットがあとかたもなく消滅した。 突如、目の前に現れたダークグレーの雲と、稲妻が蠢く空を抜けると、巨大戦艦「大和」がアメリカ軍のレシプロ機の攻撃を受けているのであった…。 日本列島を襲った突然の大異変。東日本が現代に残り、西日本だけが大戦中の1945年に時空転換してしまったのだ。 米軍の猛攻に苦しむ日本は、ジェット戦闘機F‐2Cや、最新鋭武装を施した超戦艦「大和」による怒涛の反撃で、米艦隊を撃破する。 はたして、東西に断裂された日本の未来は!? この作品は2008年1月に小社より刊行された『超時空自衛隊』の改装版です。 -
超時空艦隊
テロ発生により、アメリカのアフガニスタン侵攻が決定した。日本は後方支援のため、イージス艦こんごうを含む海上自衛隊第二護衛隊群を出撃させる。ところがその一時間後、静寂に包まれていた全艦は、正体不明のサイバー・テロに遭遇し、霧中を抜けるとそこはマリアナ沖海戦直前の昭和19年6月10日の太平洋上だった! 歴史を知る小野田海将補は、サイパン・グアム陥落がB‐29の焦土作戦の始まりと考え、大日本帝国海軍第二戦隊として参戦することを決意する。 マリアナ諸島を舞台に繰り広げられる、智将スプルーアンスと小野田海将補の一進一退の頭脳戦。果たして最新鋭兵器を有する第二護衛隊群は、日本の未来を変えられるのか!? この作品は2004年9月に小社より刊行された『超時空艦隊』の改装版です。 -
時空防衛隊1944
20××年、東海地方で巨大地震が発生し、突如、自衛隊東富士演習場に小さなトンネルが出現した。調査の結果、トンネルは昭和19年の日本と繋がっていることが判明する。 しかし、向こう側の『昭和世界』は現代世界が知る歴史とは微妙に異なり、山本五十六が首相を務め、連合艦隊も健在というものだった。山本との接触を試みた21世紀の日本は、彼の要請により、第二次大戦で追い詰められていた「昭和日本」を救うため科学技術の援助を決定。 一方で、未来にとって貴重な戦略物資となる遺伝子工学上の発見という、巨大な利権を見出す。 利権獲得のため、昭和日本を護るべく時空防衛隊を結成した未来世界は、太平洋戦争への本格介入を決意した! この作品は2005年8月に小社より刊行された『時空防衛隊1944』の改装版です。 -
超次元航空艦隊
狂い始めた時空の嵐によって、突如未来兵器が時空転移してきた太平洋戦争。最初に現れたのは海上自衛隊の最新鋭空母『ひのもと』だった。 帝国海軍は無人の『ひのもと』を鹵獲し、航空戦艦として連合艦隊に編入。最新装備の機構を究明し、米海軍を次々と撃破し始める。太平洋の覇権を日本が掌握するかと思われたが、世界各地に未来航空兵器が次々とタイムスリップし、新たな強敵が出現する。 米海軍は手にしたF/A‐18ホーネットで攻撃を仕掛けるも、帝国海軍はF‐15イーグルで対抗。両軍はついにガダルカナル沖で激突した! ドイツ、ソ連をも巻き込み世界中に広がる超次元戦争を、はたして日本は征することができるのか? この作品は2006年12月に小社より刊行された『超次元航空艦隊』の改装版です。 -
北朝鮮大侵攻!
北朝鮮は、未曽有の食糧危機にあえいでいた。飢餓寸前の状態に陥った北朝鮮国民は、豊富な食料があると聞かされていた韓国に逃れるために、地雷原などを次々に踏み越え、38度線を突破し南側に雪崩れ込んでいく。 北朝鮮は、この難民流出を機に、「朝鮮半島統一」を旗印として大戦車隊の侵攻を開始。その進軍は目覚ましく、ソウルは一気に陥落し、その後も短期間で釜山にまで迫っていった。 その一方で、北朝鮮は日本の原子力発電所を標的にし、弾道ミサイルの発射に踏み切った。 韓国国内が戦場になる中、日本をはじめ、アメリカ、中国までをも巻き込んだ第二次朝鮮戦争が、ここに始まる! この作品は2004年11月に小社より刊行された『北朝鮮大侵攻!』の改装版です。 -
激闘太平洋大海戦
真珠湾を奇襲した日本軍はマレー半島、フィリピン、そして蘭印への侵攻にも成功した。昭和17年5月、南方地域を防衛するため、日本軍は連合軍の基地のあるポートモレスビー攻略を目論む。 連合艦隊と米太平洋艦隊は珊瑚海で激突、連合艦隊は米空母ヨークタウンとレキシントンを撃破するも、空母翔鶴が被弾してドック入りとなる。 珊瑚海海戦の後、ポートモレスビー攻略作戦は無期延期とされた。MO作戦の総括のために日本に戻った第四艦隊司令長官井上成美は、山本五十六連合艦隊司令長官から次期作戦の説明を受ける。 それはなんと「ミッドウェー島攻略作戦」であった…。南海で交錯する壮絶な日米海軍の陽動作戦。激闘を制するのは? この作品は2015年12月から2016年9月に電波社より刊行された『陽動ミッドウェー海戦①~③』を改題したものです。 -
帝国自衛隊 1945
平成27年元旦、日本列島は昭和20年に時空転移する超常現象に見舞われた。 折しもアメリカが日本への無差別爆撃に着手する直前だった。相手が未来日本と入れ替わったことを知らないアメリカは、B29戦略爆撃団を発進させる。 対する海空自衛隊は、イージス艦の対空ミサイルとF15戦闘機によって迎撃を試みるが、一機の本土侵入を許してしまい、首都防衛に失敗。その後も繰り返しB29大編隊が日本を襲い、徐々に被害が拡大していく。 アメリカの物量作戦に対し、たとえ最新鋭の未来兵器であっても専守防衛では防ぎきれないと感じた日本は、先制攻撃やむなしとの結論に至り、自ら攻勢に出ることを決意。遂に怒濤の米侵攻軍との死闘が始まった! この作品は2011年2月に小社より刊行された『帝国自衛隊1945』の改装版です。 -
巨大戦略空母「魁鳳」
「足の長い陸攻を〝空母で運用できれば〟最強ですね」── 軍令部の樋端久利雄少佐の進言を聞いた海軍次官・山本五十六は感心した。この案なら、陸上攻撃機用巨大空母=「戦略空母」でアウトレンジ攻撃を実施し、ハワイを占領した上で、米本土への爆撃も可能になる。 山本は大艦巨砲主義者ばかりの軍令部人事を一新。戦略空母「魁凰」を要とする機動部隊編制に着手した。 開戦劈頭、帝国海軍はジョンストン島とミッドウェイ島に奇襲攻撃を敢行。反撃に出た米第十六任務部隊に対し、「魁凰」が出撃する。そしてついに、広大な艦上から一式陸攻が飛び立つ! これまで誰も想像だにしなかった画期的な陸攻用巨大空母──。その華々しい活躍を描く戦記シミュレーション傑作!! この作品は2015年12月から2016年3月に電波社より刊行された『巨大戦略空母「魁鳳」①~②』を文庫化したものです。 -
燃える波濤
1980年代、イランのホメイニ師が急死した。その直後、権力抗争による内乱が発生する。米ソ二大国はすぐさま軍事介入を試み、首都テヘランを目指すのだった。 一方、中国では労働者による大規模なストライキが各地で続発。政権打倒を目指す不穏な動きが垣間見られた。 激動する世界情勢に対応するため、日本は米国の核の傘からの脱出を企図した「新武装中立国家」という新たな道を歩き始めようとする。 そんな中、原因不明の爆発によって一機の民間輸送機が志布志湾に墜落する。パイロットは奇跡的に一命を取り留めるも、記憶が無くなっただけでなく、何者かに命を狙われているのだった。 第1回日本冒険小説協会大賞受賞のベストセラー、ついに復刊! この作品は1989年11月に徳間書店より刊行された『燃える波濤(1)』を改装したものです。 -
迫撃の帝国機動艦隊
昭和16年4月、帝国海軍は空母の集団運用に踏み切り、世界初の空母機動艦隊「第一航空艦隊」を創設した。 同年12月、大日本帝国は真珠湾を奇襲し、米英に対して宣戦を布告。 連合艦隊司令長官の山本五十六は、航空戦を理解し、勇猛果敢な男であり、第二航空戦隊司令官であった山口多聞を参謀長に据えることにする。 しかし翌年、帝国海軍は大艦隊を擁してミッドウェイ作戦を実施するも、手痛い敗戦を喫してしまう。 そんな中、米軍の次なる作戦がガダルカナル島であることを知った帝国海軍は、ハワイ攻略の前に米空母の撃滅を目論む。 さらに、ある秘策を持つ山口参謀長は、「真の遮断作戦」という新たな決戦に挑むのであった! 本書は2017年3月・6月に電波社より刊行された『獅子の鉄槌(1)(2)』を再編集し、改訂・改題したものです。 -
明智光秀
2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」をより愉しむために! 光秀の運命は尽きず、秀吉、家康の生涯を左右する。 美濃国主・土岐氏に連なる家に生まれた明智光秀。 浪々の身となり諸国を流れ巡り、やがて尾張の織田信長の家臣となる。 歌道や故実式目、軍学を究めていた光秀は瞬く間に織田家の出世頭となる。 やがて城持ち大名にまでなるが、比叡山焼き討ちをきっかけに信長と対立、ういに信長を討つべく立ち上がった。 本能寺の変の後、光秀は秀吉に破れ死んだと思われたが、じつは……。 光秀は生きていた! それからの光秀は秀吉と家康、二人の天下人の運命に決定的にかかわっていくのだった。 光秀の知られざる波瀾の生涯を描く、伝奇歴史小説の傑作が待望の復刊。 解説・縄田一男 -
桑港特急
清水湊から父島、そしてアメリカへ! アメリカに憧れ、アメリカを旅した時代小説作家・山本一力のウェスタン小説登場 江戸末期の文政年間、小笠原の父島に漂着した娘とアメリカ人の元捕鯨船乗りの間に生まれた兄弟、丈二と子音。 彼らはアメリカの捕鯨船フンラクリン号の副長だった若き日本人ジョン・マンと出会ったことで、大航海への夢を募らせていく。 当時、海の向こうのアメリカ西部はゴールドラッシュに沸き、一攫千金を夢見る人々が殺到。 シャンハイの大富豪チャンタオも事業拡大を狙ってサンフランシスコへ向かう。 途中立ち寄った父島で、丈二と子音の兄弟を船に乗せ、たどり着いた新天地で作業着店を開業。 そこにやって来たのが、妻を殺したサントス一味への復讐を誓うリバティー・ジョーだった。 日米中を股に掛けた、男たちの死闘必至の大作戦が始まった――。 週刊文春に一年以上をかけて連載された、山本一力版の大西部劇。超弩級の作品がついに文庫化! 解説・縄田一男 -
ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ
旧幕府軍とともに戊辰戦争を戦い、映画「ラストサムライ」のモデルになった男・ブリュネ! 幕末、日本に軍事顧問としてやってきていたフランス陸軍士官、ジュール・ブリュネ。いわゆるお雇い外国人だった彼は、徳川幕府の精鋭部隊、伝習隊の指導にあたっていた。 大政奉還が行われ、江戸幕府の終焉とともにブリュネらも解任されるが、このあと明治新政府軍と旧幕府軍の衝突があることを知った彼は、日本に残り、自らが育てた伝習隊を指揮して新政府軍と戦うことを決心する。 陸軍士官を辞任するという手紙を残し、土方歳三、榎本武揚、大鳥圭介らとともに箱館に向かうブリュネ。彼を動かしたのは、土方歳三や伝習隊の教え子に教えられた、士道(エスプリ)だった。 後年、フランス陸軍官房長まで務め、日清戦争時の日本への貢献を認められて勲二等旭日瑞宝章を授けられた希代の軍人の精神を描いた感動大作。 解説:本郷和人 -
「戦争」を語る
「知の巨人」、はじめての戦争本。 「長崎という街に自分が生まれ、そこが世界で二番目に原爆を落とされた という事実は、僕の人生に大きな影響をもたらしました」 被爆の記憶を後世に残すために、日本人は何をすべきか? 北京からの引揚体験、原水禁運動に打ち込んだ若き日・・・。 ヒロシマ、ナガサキ、アウシュビッツを通して、いま伝えておきたいこと。 【目次】 <第一章 少年・立花隆の記憶> 焼け跡の残骸が遊び場だった/DDTと給食の脱脂粉乳/あのころのリアルな日本 など <第二章 「戦争」を語る、「戦争」を聞く> カンパを募ってイギリスへ/なぜ「運動」をやめたのか/戦争体験を語り継ぐ/ 戦争非体験者とのギャップをどう埋めるか など <第三章 おばあちゃん引き揚げ体験記> <第四章 敗戦・私たちはこうして中国を脱出した> いま戦争を語ることについて/母、太平洋戦争開戦の報を聞く/ 玉音放送を聞いた日/窓から見た広島は焼け野原 など -
海狼伝
【第97回(1987年)直木賞受賞作】 ときは戦国。海と船への憧れを抱いて対馬で育った少年笛太郎は、航海中、瀬戸内海を根城とする村上水軍の海賊衆に捕まり、その手下となって、やがて“海の狼”へと成長していく。日本の海賊の生態をいきいきと描いた、夢とロマンが香る海洋冒険時代小説の最高傑作。「海を舞台にした小説は外国には多い。海洋冒険小説という一つのジャンルが確立しているほどである。四面環海の日本にそれがないというのは、ふしぎな現象だ。(略)日本の海洋小説の一里塚を築けたとすれば、私としては本当にうれしい」(「著者のことば」より) -
新生最強戦艦「大和」
「戦艦大和を、ミッドウェー島に向けて前進させよ!」──山本五十六司令長官は厳命した。 昭和17年6月、ミッドウェーに向け出撃した連合艦隊第一航空艦隊は、サンド島基地爆撃に成功するが、米空母部隊に発見されてしまう。 それを知った山本は、航空機と戦うなら大和しかない、と決断。本隊から離し急進させたのである。大和は、B17爆撃機の先制攻撃、さらに急降下爆撃機の集中攻撃を受けるも、空母をおびき出すという策略は成功し、砲撃によって太平洋艦隊に打撃を与える。 呉に戻った大和は無線通信の設備を増強。ガダルカナル島に航空基地を建設し、ソロモン方面に主軸を移動する米軍に対し、進撃を再開する! 生まれ変わった不沈戦艦が新たな任務を全うする傑作戦記シミュレーション!! -
ともえ
大津にある近江義仲寺で、運命的な出会いをした松尾芭蕉と智月尼。歌という共通の興味を通じて、二人はゆっくりと惹かれあっていく。その二人の関係に、500年前の木曽義仲と巴御前の壮絶な愛の物語が重なり合っていく――。大津市膳所にある近江義仲寺で、義仲と芭蕉の墓、巴御前を供養する巴塚がひっそり並んでいる。なぜここに芭蕉の墓があるのかという謎に絡めて、女性でありながら武将として愛する人を守った巴御前と、運命を受け入れつつも新たな出会いにより忘れかけていた「自分」を取り戻した智月尼。激動の時代に、自分らしく生きようとした女性たちの姿を描く、心震える歴史物語。 -
雷桜 新装版
何ものにも縛られない自由な娘・遊と将軍家斉の息子・斉道の運命の恋――。 江戸から西へ、三日ほど歩いたところにある瀬田村。そこの庄屋の愛娘・遊は、乳飲み子の頃にさらわれた。15年の時を経て、遊は狼女となって帰還する。一方、家斉の息子・斉道は、身体も弱く、癇癪持ちということもあり、気難しい性格をしていた。ある日、転地療養ということで瀬田村が選ばれ、斉道一行が訪れる。庄屋を訪ねていた斉道が出会ったのは、自由に生きる遊だった。やがて、二人は惹かれ合っていくが――。数奇な運命を辿った遊の凛とした生涯を描く、時代劇版ロミオとジュリエット。 -
新装版 ゲッベルスとナチ宣伝戦 一般市民を扇動する恐るべき野望
宣伝省の中に政府がある・・・・・・ 全てのメディアを掌握したプロパガンダの怪物の正体! 15000人の職員を擁した世界最初にして、最大の「国民啓蒙宣伝省」 ヒトラー、ナチ幹部、国防軍、そして市民を従属させた、その全貌を描く。 -
夢介千両みやげ
宝塚歌劇 雪組公演 原作! 宝塚大劇場 2022年3月19日(土)~4月18日(月) 東京宝塚劇場 2022年5月7日(土)~6月12日(日) 主演:彩風咲奈、朝月希和 痛快娯楽時代劇として宝塚歌劇で舞台化! 大枚千両を使い江戸で道楽してこい。小田原の豪農である父親から途方もない宿題を与えられ、若き夢介は旅立った。図体は大きいが底抜けのお人好し。懐中を狙った名うての美女道中師・お銀も、そのとぼけた温かさに、いつしかベタ惚れに。前非を悔い、よき女房になろうと、ともに江戸に入ったのはよかったが……。明朗木訥なヒーローの善意あふれる言動を描き、戦後日本の心を潤した大衆小説の代表的傑作! -
ちえもん
歴史小説の新鋭による驚くべき書き下ろし! 単行本発売時、各紙誌が大絶賛した傑作歴史長編! 寛政十年(1798)十月、長崎湾の沖合で巨大オランダ船が座礁した。 船は底部を大きく 損壊して浸水。 浜近くへ曳航したが再び座礁、沈船となった。 オランダ商館は長崎奉行所に積み荷の陸揚げを要請。 奉行所は町方村方にまで浮かし方の工夫を募った。 そこへ名乗りを上げたのは、周防の小村で生まれ、友とともに「自由」を追い求めたかつての少年の一人だった。 「浜でのささやかな幸せなど、浦から離れられん跡取りたちに呉れてやれ。俺たちげな食み出し者は、この浦でろくな生き方ができんぞ。もっと欲張れ! 和主を誘うたのは、跡取りでなかったからじゃ。浦のくびきから自由じゃけ誘うた。いずれ、漁場を得る。櫛ヶ浜よりもっと大きな漁場じゃ。もっともっと稼げる浦の網元になれ」 歴史作家・飯嶋和一氏は、本書に特別に寄せた推薦文でこう語った。 「中心人物はいずれも海村の次三男である。家を継ぐ長男以外は『余計者』であり、穀潰しでしかない。‥‥既存の頑迷な社会システムに屈従して生きるのか。あるいはそれをくつがえすのか。‥‥くつがえそうとすれば、かなりの圧力が社会から加えられることになる。が、必要なのは勇気と知力だとこの小説家は語る。はかなく脆い夢や希望ではない、と」 そしてまた、 「この小説家は初めて過去の歴史的な素材を描くに当たって、あえて無名の、しかも地方の庶民を選択した。‥‥むろん負荷も、また力負けする危険も高い」 日本初、巨大沈船引き揚げに成功した男の生涯! 歴史小説の新鋭による驚くべき書き下ろし! ※この作品は単行本版として配信されていた『ちえもん』の文庫本版です。 -
海軍応用戦術/海軍戦務
「自分が最も奉公したのは戦略・戦術ではなくロジスチックス(戦務)である」。海軍という巨大組織を十分かつ効率的に運用するためのマニュアルの全貌が明らかに。前巻に続き、戦略と戦闘の関係、勝敗と戦果について述べた「海軍応用戦術」、艦隊の令達、通信、偵察警戒といった任務の規範を示した「海軍戦務」、演習の手順を示した「同別科」を収録。 目次 海軍応用戦術 緒 言 第一章 総 説 第一節 戦略と戦闘の関係 第二節 戦闘の目的及種別 第三節 戦闘の勝敗及戦果 第四節 戦闘に於ける攻撃の正及虚実 海軍戦務 緒 言 第一章 令 達 第一節 令達の種別 第二節 令達の要義 第三節 令達の文法 第二章 報告及通報 第一節 報告及通報の種別 第二節 報告及通報の要義並文法 第三章 通 信 第一節 通信法の種類 第二節 通信線の系統 第四章 航 行 第一節 航行の種別及要義 第二節 航行の方法 第五章 碇 泊 第一節 碇泊の種別及要義 第二節 碇泊の方法 第六章 捜索及偵察 第一節 捜索及偵察の要義 第二節 捜索の種別及方法 第三節 偵察の種別及方法 第七章 警 戒 第一節 警戒の要義 第二節 航行中の警戒法 第三節 碇泊中の警戒法 第八章 封 鎖 第一節 封鎖の種別及要義 第二節 封鎖中の警戒法 第九章 陸軍の護送及揚陸掩護 第一節 護送及揚陸掩護の要義 第二節 護送の方法 第三節 揚陸掩護の方法 第十章 給 与 第一節 給与の要義及品目 第二節 給与の種別及方法 (附録) 艦隊戦務用図書の分類 海軍戦務 別科 演 習 第一節 演習の目的及要義 第二節 演習の階級及其範囲 第三節 演習の計画及実施 第四節 演習の審判及講評 -
飛行機の戦争 1914-1945 総力戦体制への道
なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」……。日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、戦前、戦中の現実を描く。 -
北海の堕天使
1939年、帝国海軍の軽巡洋艦『石狩』は、日本の海洋同盟国であるトスルテイン公国を親善訪問するためにノルウェー沖を北上していた。ところがその『石狩』が、謎の巨大戦艦からの砲撃を受け、撃沈されてしまう。生き残った海軍大尉・樫村城児と帝都日報記者・高垣進策は、『石狩』を沈めた敵艦に捕虜として捕まってしまうのだが、その艦こそ世界最強の戦艦『ヨツンハイム』だった! -
平の将門
将門は著者の最も食指を動かした人物の一人である。反逆者としての歴史の刻印を除きたい気持ちもあったが、純粋で虚飾のない原始人の血を将門にみたからだ。都にあっては貴族に愚弄され、故郷では大叔父国香に父の遺領を掠められ、将門はやり場のない怒りを周囲に爆発させる。それは天慶の乱に発展し、都人を震撼させる。富士はまだ火を噴き、武蔵野は原野そのままの時代だった。 -
スクランブル イーグルは泣いている
平和憲法の制約により〈軍隊〉ではないわが自衛隊。その現場指揮官には、外敵から攻撃された場合に自分の判断で反撃をする権限は与えられていない。航空自衛隊スクランブル機も同じだ。空自F15は、領空侵犯機に対して警告射撃は出来ても、撃墜することは許されていないのだ。F15(イーグル)を駆る空自の青春群像ドラマ!(『僕はイーグル[1]』改題) -
柚子の花咲く
先生の死は、不面目なものだったのか? ひとはなぜ傷つけあうのだろう。 どうしてなのですか。先生──。 一人の武士の遺骸が河岸で発見された。 殺されたのは村塾の教師・梶与五郎。 村塾とは、武士、町人、農民が一緒に勉強する、郷学と言われる場。 与五郎は貧しい子どもに自分の弁当を与えて、いつも自分はお腹を鳴らしているような男だった。 しかし、無惨な遺体で発見された後、なぜか急に梶にまつわる悪い噂がささやかれるようになり、汚名を着せられてしまう。 恩師の死は、本当に不面目なものだったのか? かつての教え子、日坂藩士の筒井恭平は、死の真相を探るべく鵜ノ島藩に決死の潜入を試みる。 胸震わせる傑作時代小説! 解説・江上剛 「先生がよく言っておられたことを覚えているか」 「なんだ」 「桃栗三年、柿八年──」 「柚子は九年で花が咲く、か」 「梨の大馬鹿十八年とも言われたぞ」 ──本文より 単行本 2010年6月 朝日新聞出版刊 一次文庫 2013年10月 朝日文庫刊 この電子書籍は2026年6月刊 文春文庫版を底本としています。 -
奏鳴曲 北里と鷗外【電子特典付き】
感染症と戦う北里と鷗外、その栄光と蹉跌! 民の命を守るため「医療の軍隊」を夢見た北里と鷗外は、なぜ道を違えて対立したか。医師でもある海堂尊が描くライバル物語! 明治時代のニッポンに、感染症との終わりなき闘いに挑んだ男たちがいた。「細菌学の父」北里柴三郎と、陸軍の軍医総監にして文豪の森鷗外。ふたりは同時期にドイツで学び、「感染症から国民の命を守る」という同じ目標に突き進んだ。それなのになぜ道を違え、対立したのか。誰も描かなかったライバル物語。解説・本郷和人 ※この電子書籍は2022年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本とし、「作品相関図」などの電子版特典を付したものです。 -
海神の子
明の海賊と日本人の間に生まれた少年は海へ――。 「国性爺合戦(こくせいやかっせん)」のモデル・鄭成功を描く 闘いと冒険の物語。 鎖国時代の平戸。孤独な少年・福松を迎えに来た母は、 台湾を根城にする大海賊の頭だった―― 明に渡った福松はやがて鄭成功となり、清と闘う道を選ぶ。 日本と中国の血を持つ男が台湾の民族的英雄に、 後に「国性爺合戦」主人公として江戸の人々を熱狂させる。 生きる場所を求め闘う魂を描く大スペクタクル長編! 解説=仲野徹 ※この電子書籍は2021年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
白光
日本初のイコン画家・山下りん その情熱と波瀾の生涯! 明治13年にロシアに留学しイコンを学ぶ。一途さゆえ周囲と衝突し芸術と信仰のはざまでもがきながら生きた女性を描く感動長編。 「絵師になりたき一念どうにも抑え難く」茨城県笠間を飛び出した15歳の山下りん。東京で工部美術学校に入学を果たし、西洋画の道を究めようと決意する。ロシヤ正教の宣教師ニコライに導かれ、明治13年、聖像画制作を学ぶため帝政ロシヤに渡るのだが――情熱に従って生きた日本初のイコン画家を描く圧巻長編。解説・酒井順子 ※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
戴天
天に臆せず胸を張って生きる男たちを描く 唐・玄宗皇帝の時代。絶対的権力者に抗おうとする若者と、人に人らしからぬ生き方を強いる体制を糺そうとする若僧の、心熱き戦い。 時は玄宗皇帝下の唐、陽物を欠いた名家の貴公子・崔子龍(さいしりゅう)は、辺境民族の征伐に赴く唐軍に従軍し、宦官・辺令誠(へんれいせい)の策略にはまる。心酔する上官・高仙芝(こうせんし)を陥れた辺への復讐を誓う崔の前に現れた僧侶・真智(しんち)。権力闘争に翻弄される男達と、虐げられても強かに生きる女達が安史の乱を機に躍動する歴史大河小説。解説・瀧井朝世 ※この電子書籍は2022年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
激烈! 日英同盟艦隊
北アフリカの植民地を巡り、イギリスとフランスの緊張は限界に達していた。 いち早くフランスの支援を決めたアメリカに対抗し、イギリスの首相チャーチルは、極東の国・日本と、再び日英同盟を復活させるといった奇策を打つ。 手始めとしてチャーチルは、最新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズを旗艦とする東洋艦隊を太平洋へ送り込む。 強力な助っ人を迎えた日本聯合艦隊は、イギリスと共同して、ジャワ海に展開する米アジア艦隊、オランダ艦隊と対峙。 闘いの火蓋が切られるのだった。 世界各国を巻き込むことになる日英同盟vs超大国アメリカの戦い。大洋の覇権をかけた世界三大海軍の死闘がついに始まる! 本書は1994年7月・1996年5月に学習研究社より刊行された『帝国大海戦(1)(2)』を再編集し、改訂・改題したものです。 -
無条約戦艦「大和」
一九二一年に開かれたワシントン海軍軍縮会議において、主力艦の比率が対米六割に抑えられた日本は、これを呑めば国防が成り立たない、と断固拒否。交渉は決裂し、日米英は“無条約時代”を迎えた。 当然の如く、戦艦増産を進める米海軍。対する帝国海軍も、五一センチ砲九門を有する超弩級戦艦「大和」をはじめ、四隻の新戦艦を建造し、質で対抗する。 あの会議から20年、ついに対米戦を決意した日本は、フィリピン・キャビテ軍港に奇襲攻撃を敢行、碇泊中の主力戦艦四隻を撃破する。 反撃を期すアメリカは、キンメル太平洋艦隊主力を派遣。トラックを出撃した連合艦隊を待ち伏せた! 未曾有の巨砲はこの危機を救えるのか。世界最強戦艦が躍動する戦記シミュレーションの快作がいま甦る!! 本書は2014年3月に小社より刊行されたものです。 -
島津三国志
西郷隆盛ら幕末の薩摩藩士たちが尊敬・崇拝していただけでなく、今も尚、鹿児島の人たちに愛される戦国時代の猛将として名高い島津義弘。 信長、秀吉、家康たちが台頭していくなか、鎌倉時代から続く島津家を存続させるだけでなく、広い視野で九州を平定しようとした島津義弘と兄弟たちを描く長篇歴史小説。 序 第一話 敵中突破 第二話 遥かな海 第三話 鉄砲の城 第四話 万里の波 第五話 急ぐなよ 第六話 花の宗麟 第七話 肥前の熊 第八話 闘将と愚将 第九話 おのれ秀吉 第十話 三顧の礼 第十一話 鬼石曼子(グイシーマンズ) 第十二話 燃ゆる桜島 解説 細谷正充 -
遺恨の刃:番外紅白試合【電子書籍版】
「うめはあれ以来、自室に閉じこもったままだった。たまに廊下ですれ違っても、俯いたままで、しゃべることはない。食事も喉を通らないらしく、ふっくらした頬の肉は落ち、胸も肩も薄くなった。隼人にはうめのつらさが身に染みた。慰めの言葉もない。なんと残酷な。このままでは絶対に済まさぬ、と決意を固くした。」(本文より) 江戸時代末期。早世した兄に代わって家督を継ぎ、宮仕えの身となった粟宮藩の若き剣士・中村隼人。彼は上司であり、出世街道を駆け上がる能吏にして豪剣の遣い手・桑田甚兵衛から屈辱を受けながら、藩政の裏にうごめく怪しい影を感じていた。そんなある日、妹・うめの婚約者が斬殺死体で発見される——犯人は、一体だれなのか? 重厚な筆致で描く、ミステリー仕立ての時代小説! 【著者プロフィール】 秋草 圭介(あきくさ・けいすけ) 1949年 栃木県佐野市生まれ、宇都宮市在住。 元新聞記者。 武産(たけむす)合氣道会八段師範。 居合道無双直伝英信流三段。 Eメール:akikusakeisuke@snow.ucatv.ne.jp -
遺恨の刃:義に奔る剣
この物語は前作「遺恨の刃 番外紅白試合」の続編だが、時代背景は変わり、前作とはかなり趣の異なる作品になった。ただ、前作をご存じない方のために、ここに至る経緯を盛り込んだので、独立した作品としてお読みいただいても差支えはないと思う。 前作で武士の一分を立てた主人公は、戊辰戦争が始まると、徳川方として藩兵を率い、旧幕軍と合流して戦塵の中を駆け巡る。錦旗を押し立てた新政府軍に外様大名はおろか親藩、譜代大名まで続々と恭順する中で、藩兵を外征させてまで徳川家を守ろうとした藩など史実にはない。諸藩の大多数はお家大事だった。 過去に天下を争った源平の合戦も関ヶ原の合戦も二大勢力の激突だった。それに比べると、戊辰戦争の勢力不均衡は目を覆うばかりだ。徳川幕府二百六十年の太平に慣れ、武士の多くがサラリーマン化し、潔さ、廉恥という魂が薄れたこと、鎖国によって国際情勢にほとんど無知だったこと、貨幣経済の隆盛を横目に米穀経済を中心に据えたままだったこと、などが徳川幕府衰退の原因であろう。(あとがきより) 【著者プロフィール】 秋草 圭介(あきくさ・けいすけ) 1949年 栃木県佐野市生まれ 宇都宮市在住 元新聞記者 武産合氣道会師範八段 居合道無双直伝英信流三段 Eメール:akikusakeisuke@snow.ucatv.ne.jp -
銀しゃり 新装版
鮨職人の心意気と江戸の人情、ここにあり! 天明から元号が寛政へと改元された一月下旬、鮨職人の新吉は、深川・亀久橋のたもとに「三ツ木鮨」の看板を掲げた。「吉野家」の親方から受け継いだのは、酢に砂糖を用いたほどよい甘さが人気の鮨だ。伝統の味を守るため、日々精進を重ねる新吉だったが、土地に馴染みのないこともあり開業早々から苦戦してしまう。さらに、公儀が武家の借金を棒引きにする「棄損令」を発布したことにより、江戸にはたちまち不景気風が吹き荒れだす。大きな痛手を負う新吉だが、ふとしたきっかけで旗本勘定方祐筆・小西秋之助と出会い、かきの皮を使った合わせ酢を教わる。それを活かそうと試行錯誤を重ねた新吉のかき鮨は、徐々に町方からの評判を生んでいく。「棄損令」に思い悩んでいた秋之助も、新吉の商いが軌道にのることで世のために役に立つことができたと喜びを噛みしめていった。生きる世界が違えども、互いの生き様を通して信頼し合っていく新吉と秋之助。そこには男たちの仕事にかける熱い心意気があった。職人の誇りをかけ日々奮闘する新吉と、長屋に暮らす仲間たちとが織りなす感涙の人情時代小説。解説は末國善巳氏。 ※この作品は文庫版『銀しゃり』として配信されていた作品の新装版です。 -
わかりやすいベトナム戦争 アメリカを揺るがせた15年戦争の全貌
超大国アメリカが初めて経験した最悪の戦争。インドシナの地で繰り広げられた、東西冷戦時代最大規模の戦い―2度の現地取材と豊富な資料で検証するベトナム戦史研究の集大成! -
陽炎型駆逐艦
排水量2500トン、全長118メートル、速力35ノット、航続力18ノット5000浬、魚雷16本。護衛に輸送に獅子奮迅。ただ一隻、太平洋戦争を生きぬいた雪風に代表される艦隊型駆逐艦、激闘の記録! -
日米英蘭開戦への道: 「日米戦争」の真実
「米国を敵国としていた日本海軍は、資源獲得のためにこれらの国に侵攻すれば必ず米国は参戦してくると確信して、アメリカの軍備が整わないうちに潰滅しておこうと、東南アジア諸国への侵攻と同時に行ったのが山本五十六大将のハワイ「真珠湾攻撃」であり、これが「太平洋戦争」または「日米戦争」である。そこに至る道筋が本作の題名である「日米英蘭開戦への道」と言うことになる。」(本文より)各国の首脳会議の様子、東條内閣が誕生した経緯、幻となった日米首脳会談、そして真珠湾攻撃の詳細など、日米戦争に至る道筋を膨大な資料をもとに提示。現在、当然のように思われている〈平和〉の有難みを、今一度認識するために読んでおくべき一冊。 -
織田信忠
「『本能寺の変』で歴史は変わった」とはよく言われることだが、信長のみならず、信忠が死んだことも見据えて、そう言っている人は少ないだろう。本能寺の変が起こった時、信忠は26歳。武田攻め、雑賀討伐などで戦功を重ね、後継者としての力量と判断がようやく信長に認められ始めた矢先の出来事だった。戦場では決して死を恐れない勇将ながら、素顔はなんとかして父に認められようと悩みもがき、そして背伸びをしていた普通の青年。しかし著者は「あとがき」でこう記している。「信長が死んでも信忠が死なずに安土に戻り、軍勢を立て直して惟任光秀に向かったならば秀吉も豊臣姓を名乗らず、家康も神君などと崇められなかったのではないでしょうか。織田幕府は充分に開ける人材だったと思います」。本書は、天才・信長との葛藤、そして弟たちとの後継者争いに悩みながらも、たくましく成長していく信忠の生涯を描いた長編歴史小説である。
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