国内ミステリーの検索結果
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皮肉な凶器
成田信夫に会社の同僚・盛岡精一が頼んできたのは、ゴルフの雑誌社が主催するゴルフコンペに身替わりとして参加してほしいということだった。腕に少々自信のある成田は、優勝賞品の高級ゴルフクラブに惹かれて頼みを聞き入れることにした。翌日、成田は盛岡の出社を待ったが現れない。いったい盛岡の身に何が起きたのか……(表題作の「皮肉な凶器」)。 「損な役割」では、高校時代からの同級生八重沢から、秘密の頼み事をされた遠野の顛末が描かれている。八重沢は不倫をしていたが、夫にバレてしまう。話し合いの席をもうけることになったが、身替わりとして遠野に出てほしいというものだった。慰謝料として百万を携えていった遠野がそこで見たものとは……。 もっともっと評価されるべき作家・佐野洋の、身替わりを材にとった凝りに凝ったミステリー7編。 -
非日常の謎 ミステリアンソロジー
今、猛威を振るうコロナウィルスにより、私たちの「日常」が脅かされています。 ですが、そんな「非日常」の中でも、大切な「日常」は続いていきます。 いえ、「日常」を続けていくことこそが、私たちの戦いです。 そこで、ミステリにおける「日常の謎」というジャンルを今回は「非日常の謎」と置き換え、 日々の生活の狭間に突如訪れる、刹那の非日常で生まれる「謎」をテーマとして、 創刊5周年を迎えた講談社タイガが期待する、六人の著者に短編を寄稿いただきました。 物語が、「非日常」を乗り越える力となることを信じて。 創刊6年目となる講談社タイガは、小説を楽しめる「日常」を守り続けます。 「この世界には間違いが七つある」芦沢 央(あしざわ・よう) 「成人式とタイムカプセル」阿津川辰海(あつかわ・たつみ) 「どっち?」木元哉汰(きもと・かなた) 「これは運命ではない」城平 京(しろだいら・きょう) 「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ(つじどう・ゆめ) 「タイトル未定」凪良ゆう(なぎら・ゆう) -
秘聞一向一揆
血塗られた大一揆、四枚の秘句に託された財宝、そして守護大名の暗殺に命を賭ける女の執念 一四八八年(長享二年)、加賀の守護大名富樫氏と、加賀の国人門徒・坊主を中心とする農民門徒の連合勢が対決した一向一揆。富樫方を相手に血で血を洗う一揆が続く中、ひたすら富樫政親の命を狙うことだけに執念を燃やす女、奈辺君(なべぎみ)の鮮烈なる生き様。さらに秘文に隠された李王朝の財宝を巡って繰り広げられる、ミステリアスな争いを描く。歴史長編ミステリ大作。 ●藤本泉(ふじもと・せん) 1923年、東京生まれ。日本大学国文科卒業。1966年に「媼繁盛記」で第6回小説現代新人賞を受賞し文壇にデビュー。部落問題を扱った第17回江戸川乱歩賞最終候補「藤太夫谷の毒」(のちに『地図にない谷』と改題して刊行)、第75回直木賞候補『呪いの聖域』、第30回日本推理作家協会賞長編賞候補『ガラスの迷路』など話題作を立て続けに発表したのち、1977年に『時をきざむ潮』で第23回江戸川乱歩賞を受賞。その他、伝奇ミステリ「えぞ共和国」シリーズなど著書多数。1989年2月、旅行先のフランスから子息に手紙を出したのを最後に消息を絶ち、行方不明のまま現在に至っている。 -
悲母
天才少女はなぜマンションから転落したのか。 世田谷区のマンションから小学六年生の少女・青島まどかが転落し、意識不明の重体となった。そのニュースは、世間を震撼させる。 なぜなら彼女は、中学受験に向けた模試で全国1位を取り続ける天才少女だったからだ。事故か、あるいは受験生を狙った何者かによる犯行なのか。日ごろ、高慢な態度で周囲の反感を買っていたまどかを疎ましく思う人間は多く、彼女が所属する塾・新光学院の保護者たちは噂話に余念がない。 そんななか、唯一まどかの心の内を知る大学生チューターの玲奈は、保護者たちの言動に怒りを覚え、事件の真相を探る決意をする。塾の室長に睨まれながらも、まどかについての情報を収集する玲奈。やがて不審な行動をする保護者が目に着くようになる。 ある日、塾に刑事たちがやってきた。室長に跳ね返されるように出ていった彼らを、玲奈はこっそりと追う。次に刑事たちが向かった先は、新光学院の塾生が住むマンションだった――。 受験という、人生の転機に翻弄されるいくつもの家族と母たちの業。そしてその先にある再生の光を描き出す。家族に真に必要なものは何かを見つめる、中学受験ミステリー。 -
ヒポクラテスの暗号
政府要人の寿命が一ヵ月単位で予測されている!? 謎の怪文書をめぐって政財界が揺れ動く 「さっき演壇で挨拶した室縄通産大臣だけどな。今月いっぱいもたないだろう。三年前からわかっているんだ」 健康長寿科学シンポジウムにふらりと現れた五十過ぎの汚い男は、不敵にもそう宣言した。製薬会社に勤める西畑は、酔っ払いの戯れ言だと思っていたが…。やがて、全閣僚の寿命を一ヵ月単位で予測した“ヒポテーブル”なる怪文書を目にして、西畑は男の行方を探し始める。一方、細胞手術(セル・サージェリー)という世界初の手法で執刀された肝臓移植手術の経過報告に、永田町は耳をそばだてていた。肝機能障害を噂される首相の緊急入院、その裏では政財界を巻き込んだ陰謀が蠢いていた…。先端医学情報が国政を揺さぶった六ヵ月を描く、驚異の医学サスペンス。 ●山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。 -
ヒポクラテスの悔恨
これから一人だけ誰かを殺す。自然死にしか見えないかたちで――。 斯界の権威・光崎に宛てた犯行予告。悪意に潜む因縁とは!? 斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放つ。 翌朝、放送局のホームページに『親愛なる光崎教授殿』で始まる奇妙な書き込みが。それは、自然死に見せかけた殺人の犯行予告だった。 早速、埼玉県警捜査一課の古手川刑事とともに管内の異状死体を調べることになった助教の栂野真琴は、メスを握る光崎がこれまでにない言動を見せたことに驚く。 光崎は犯人を知っているのか!? やがて浮かび上がる哀しき“過ち”とは……? 死者の声なき声を聞く法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ、慟哭の第4弾! -
ヒポクラテスの困惑
感染爆発に付け込む悪意がセレブを喰い殺す。 2020年4月、コロナに感染したある富豪が急逝。 しかし男は“未承認のワクチン”を秘密裡に入手していた――。 光崎教授が暴く、男を死に至らしめた“悪”の正体とは!? 2020年4月。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、一人の女性が埼玉県警の古手川を訪ねる。彼女は、オンライン通販の創設者で現代の富豪、そして前日にコロナ感染症で急逝した萱場啓一郎の姪だという。 大金を払って秘密裡に未承認ワクチンを接種していた啓一郎がコロナで死ぬはずはない、本当の死因を調べてほしいと頼まれた古手川は、浦和医大法医学教室に解剖を依頼。 光崎教授が見出したのは、偽ワクチンによる毒殺の可能性だった――。 真実は死体に刻まれる―― 傑作法医学ミステリー第6弾! -
ヒポクラテスの悲嘆
ミイラ化した死体は何を語る? 引きこもりを抱えた家族を襲う悲劇。彼らは被害者か、それとも――。 光崎教授が抉り出す、深い闇とは? 浦和医大法医学教室にミイラ化した遺体が運び込まれた。亡くなったのは40歳の独身女性で、死後2週間が経っていた。 まだ4月だというのに埼玉で見つかった4体目の餓死死体だ。埼玉県警の古手川によると、女性は大学受験に失敗して以来20年以上引き籠っていたという。 同居していた70代の両親は先行きを案じ、何とか更生させようと民間の自立支援団体を頼ったが、娘は激昂し食事も摂らなかったらしい。 彼女はなぜ餓死を選んだのか? それとも親が嘘を? だが、解剖を行った光崎教授は、空っぽであるはずの胃から意外なものを見つけるが――。 死体は嘘を吐かない――傑作法医学ミステリー第5弾! -
向日葵を手折る
消えた向日葵、連続する不穏な事件―― 多感な少女の感情を繊細に描く、慟哭必至の傑作青春ミステリ 父親が亡くなり、山形の集落に引っ越した小6の高橋みのり。 初めての夏、「向日葵流し」のために育てられていた向日葵の花が、何者かによってすべて切り落とされる事件が起きる。 みのりの周囲ではさらに不穏な事件が続き――。彼女の4年間の成長と事件の行方を瑞々しい筆致で描く、感動の長編青春ミステリ。 第74回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門ノミネート作品。 「これほど自然の中に多感な思いがこめられた小説も珍しいのではないか。 自然描写をしなくなった(いや出来なくなったといったほうがいい)作家が多いなかで、 彩坂美月は、丁寧に一人の少女の内面と、過ぎていく季節の流れを追っていき、嫋々たる余韻を残す」 ――池上冬樹氏の解説より抜粋 -
秘密特務官・女豹(1) 魔獄の女戦士(ウーマン・ソルジャー)
女豹・九条梨香は類まれな美貌と高度な格闘技術を武器に、国際陰謀に挑む! 総理・武島と極秘会見を行うために来日した米特使暗殺が秘密裡に計画されている。情報を入手した総理府は、秘密特務官・九条梨香に暗殺団潰滅を下命、梨香は敵のアジトに単独侵入した。だが、ふとした油断から梨香は敵に捕縛され、流血と凌辱の拷問に晒される。類まれな美貌と華麗なプロポーション、女豹のようなしなやかさで国際陰謀に挑む女スパイ・梨香とその相棒・佐田の活躍を描く、殺戮の官能バイオレンス。●志茂田景樹(しもだ・かげき)静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。 -
秘密特務官・女豹(5) 魔性の血を裁け
若い女を狙ってその身体の一部を切り取るという連続猟奇殺人事件が発生! 若い女性だけを狙う連続猟奇殺人事件が発生した。犯人は神矢新悟と名乗り、同時に川本首相の退陣を要求してきた。要求を拒否すれば、川本の娘を餌食にするという。何故、殺人犯が政治的要求を? 事態を憂慮した政府は、秘密特務官・九条梨香に神矢抹殺を下命。梨香は自ら囮となって殺人鬼と接触し、ついに犯人と首相とを結ぶ呪われた過去を突き止めるのだが…。●志茂田景樹(しもだ・かげき)静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。 -
秘密特務官・女豹(3) 憤りし血の裁き
日本転覆を狙う敵国の計画を阻止し、暗殺計画の裏にある真の目的を暴け! ファッションモデルを装ったロシアの美人スパイが日本に潜入した。時を同じくして不穏な動きを始めたキューバ国家保安部S1。総理府秘密特務官・九条梨香は情報網を駆使し、両国家の目的が日本の中心的財界人四人の抹殺にあることを知る。女スパイ・梨香は、計画を阻止し、その裏に隠された真の目的を暴くために行動を開始した。●志茂田景樹(しもだ・かげき)静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。 -
秘密特務官・女豹(7) 罠に血を滴らせよ
絶体絶命の危地を脱し、自らの体を嬲った敵の正体を暴くべく、女豹は怒りの逆襲に立ち上がる! 世界最大のコンピュータ・ゲーム会社の社長が誘拐され、同時にその秘書が失踪。続いて、与党主流派の代議士が、女性秘書とともに全裸で殺害されるという事件が発生した。真相究明を特命され、罠と知りつつも敵地に飛びこんだ秘密特務官・九条梨香。凌辱に耐えながらも彼女は、裏で利権を巡り暗躍する日米の政財界人の存在を察知、獲物を追う女豹の如く逆襲を開始した。●志茂田景樹(しもだ・かげき)静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。 -
秘密特務官・女豹(2) 嬲りの女戦士(ウーマン・ソルジャー)
国際的秘密組織から日本を護るため、スキャンダルの罠に陥ちた青年宰相を救え! 青年宰相・川本龍三郎内閣の失脚を謎の国際組織が計画している。情報を入手した総理府秘密特務官・九条梨香は、敵の正体をつきとめるべく行動を開始した。組織の真の狙いが、日本の国際社会における権威失墜にあることを知った梨香は、あえて罠にはまり、自らの美貌と肉体を晒して、敵壊滅をはかるが…。女スパイ・梨香の淫らで華麗な活躍を描く長篇バイオレンス。●志茂田景樹(しもだ・かげき)静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。 -
秘密特務官・女豹(4) 反逆者に死のキスを
自衛隊でクーデター? 九条梨香は総理府特別審理室の命を受け、阻止工作に乗り出した! 自衛隊内部で秘密裡に進行するクーデター計画を潰せ。特命を受け、計画阻止に乗り出した秘密特務官・九条梨香。だが米CIA付属機関WW7も同時に計画を察知、日米間に亀裂を生じさせるべく計画の暴露を画策しはじめた。国内の不穏分子とWW7……両面に敵を迎えた梨香は、迫り来るKデーまでに敵を潰滅できるのか。●志茂田景樹(しもだ・かげき)静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。 -
秘密特務官・女豹(6) 欲望の大秘宝
ロマノフ王朝の大金塊をめぐって暗躍する二大スパイ組織、迎え撃つ女豹とのみつどもえの戦い! 混迷の続くロシアから二大スパイ組織が日本へ潜入した。彼らの目的は、ロシア革命直後密かに日本に運び込まれたというロマノフ王朝の秘宝。共和国の実権を握るための資金として、金塊奪還を企てたのだ。はからずも両組織の暗闘に巻き込まれたことから敵の狙いを知った秘密特務官・九条梨香は、自らも金塊捜索に着手、巨大組織を迎え撃つために女豹の牙を剥いた。●志茂田景樹(しもだ・かげき)静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。 -
火村英生〈国名シリーズ〉9冊合本版
今秋待望のドラマ化第2シーズン配信決定! 大人気「火村英生シリーズ」豪華9冊合本!『新装版 46番目の密室』密室の巨匠が殺された 自らのトリックで――!? 日本のディクスン・カーと称され、45に及ぶ密室トリックを発表してきた推理小説の大家、真壁聖一。クリスマス、北軽井沢にある彼の別荘に招待された客たちは、作家の無残な姿を目の当たりにする。彼は自らの46番目のトリックで殺されたのか――。火村&有栖川のコンビがはじめて世に出た、シリーズ第1作! 『ロシア紅茶の謎』作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が? 表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。『スウェーデン館の謎』スウェーデン館と呼ばれるログハウスに招かれた有栖川有栖は深い悲しみに包まれた殺人事件に遭遇する。臨床心理学者・火村英生に応援を頼み、絶妙コンビが美人画家姉妹に訪れたおぞましい惨劇の謎に挑む。『ブラジル蝶の謎』美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。何のために蝶の標本が天井に移されたのか。鮮烈なイメージの表題作ほか、小指ほどの小さな鍵の本当の用途が秘書殺しの謎を解く『鍵』など、傑作ミステリー全六篇。『英国庭園の謎』資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。日本中に大パニックを起こそうとする“怪物”「ジャバウォッキー」。巧妙に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を描いた「完璧な遺書」など傑作ミステリ全六篇。『ペルシャ猫の謎』血塗られた舞台に愛と憎しみが交錯する「切り裂きジャックを待ちながら」、名バイプレーヤー・森下刑事が主役となって名推理を披露する「赤い帽子」など、粒よりの傑作集。『マレー鉄道の謎』旧友・大龍の招きでマレーの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた火村と有栖川。二人を迎えたのは、舞い飛ぶ蝶ならぬ「殺人の連鎖」だった。ドアや窓に内側から目張りをされた密室での犯行の嫌疑は大龍に。帰国までの数日で、火村は友人を救えるか。第56回日本推理作家協会賞受賞作。『スイス時計の謎』二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4篇。『モロッコ水晶の謎』とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生!邸内にいた10人の中でグラスに毒物を混入できたのは誰か、そして動機は…。火村・有栖の絶妙コンビが挑む傑作全4篇。 -
秘文字で書かれた殺人調書
代議士の大川が急死した。3年前に起きたカズノコ買占め事件の取材がきっかけで大川と懇意にしていた新聞記者の瀬沼は、大川のことを知る浜本に話を聞くが、その後浜本は福井県の東尋坊で死体となって発見される。浜本の持っていた船絵馬に興味を持つ美人編集者の悠子、カメラマンの桐原とともに瀬沼は調査を始めるが、今度は悠子の部屋が何者かに荒らされ、桐原も暴漢に襲われて負傷してしまった。二つの事件は関係があるのか、そしてその秘密を解き明かす船絵馬の秘文字とは? やがて瀬沼は、事件の後ろに巨大な陰謀が隠されていることに気がつくが……。サスペンスに富んだ冒険ミステリーの傑作。 ※本書は、カドカワノベルズ『船絵馬殺人事件』(昭和五十九年三月二十五日刊)を改題した書籍が底本です。 -
百億の女
高村建設の会長秘書・波島秀三は、ある日会長である高村大二郎から深夜、自宅に呼び出された。高村は、自らの寿命があと1~3ヵ月であることを知り、秀三に自分の隠し子・球子を探すよう秀三に命じる。手掛かりはただひとつ、球子の尻にあるクローバー型の痣だけだという。他に子供のない高村の個人資産は100億円以上。早急に球子を見つけなければ遺産を相続する人間はいないのだ。必死に球子を探す秀三の前に謎の美女が現れ、球子を知っていると言うが……。長篇ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。 -
110番のホームズ 119番のワトソン 夕暮市火災事件簿
第一回「バディ小説大賞」受賞作! 刑事と消防士の最熱イケメンバディ降臨。 夕暮市消防署の消防士の棉苗上亮は、刑事の穂村彗星と火災現場で出会う。 どんな難事件も解決する彗星は「火事場の奇人(シャーロック)」と呼ばれていた――。 彗星の信条は「焦げ付いた空間から、真実というダイヤモンドを拾い上げること」。 二人の出会いと、反発しあいながらも、互いに成長していく姿を描く。 文春文庫とエブリスタがタッグを組んだ、バディ小説大賞の第1回受賞作。 *第1回バディ小説大賞受賞作「BURN OUT ROOM」が「ROOM1 ジャワ・ハイツ203号室」と改題され、新たに「ROOM2 スィート・ウィリアム・ガーデン 熱帯館」と「ROOM3 HBカレー工場」が加筆されています。 -
百年かぞえ歌
百年という時の流れの背後に埋もれた人々の思い、 そして、愛する作家と文学館に自分が出来ること―― 里海町の町役場で働く由佳利は、二週間前に婚約破棄をされてしまい人生行き詰まり中。 そんな中、担当している地元出身作家の文学館「貴地崇彦生家館」に関して、刑事二人が聞き込みに来た。貴地は明治末期の生まれで戦後に活躍した作家だ。没後二十年以上になるが知名度はまだまだ高い。 刑事は収蔵物について聞きたいということだったが、なにやら裏に不穏な事件があるらしい。 調べると、数日前に発見された身元不明の青年遺体のポケットから、貴地にまつわる葉書が発見されたようだ。 驚き戸惑う由佳利のもとに、以前いちどだけ会った老齢女性の艶子が訪れる。艶子は若いころ貴地の愛人だったと噂される存在だ。 生前の貴地先生から、やり残したことがあると聞いていたという艶子。その勢いに呑まれて調べを続けた先で由佳利は、中学高校で同級生だった夏央にも再会する。彼も調査に加わり、3人の凸凹チームが誕生した。 やがて、貴地が謎の「かぞえ歌」を残していたことが分かり、そこに隠された秘密を辿るのだが……。 思いがつながる、著者初の文学館ミステリ。 ある作家をめぐる「百年」に、あなたは何を見つけますか。 -
百窓の殺人
ご存じだろうか、百窓を。 1995年冬。 ある館に招待された僕と安宅先生は 不可解な連続殺人事件に巻き込まれた―― 異彩を放つ、偏愛・館ミステリー! 1995年冬。大学時代の恩師である安宅先生に誘われ、僕は雪山奥深くの館にやってきた。マニアの間で伝説的存在の建物「百窓」を復元したもので、そのお披露目会だという。他にも文化研究者や特撮関係者など百窓に縁深い人間が集められたが、二日目の朝、そのうちの二人が死体で見つかる。体には拷問を受けた痕が。僕と先生は調査に乗り出すが惨劇は止まらず……。 -
百万ドルの幻聴(メロディ)
そのフレーズを耳にした瞬間、誰もが息をのんだ。リオデジャネイロのスラム街で撮影されたテレビ番組で、偶然映り込んだ黒人少年ルーシオ。その奇跡の歌声を、カメラが捉えていたのだ。レコード会社、ラジオ局、広告代理店……新人女性ディレクターは、歴戦の音の狩人たちと闘いつつ、少年のデビューに向けて動く。だが、ルーシオは忽然と足跡を絶った。次第に明らかになる音楽業界の闇。F1のエンジン音かまびすしいモナコでのラストまで、息つく暇なく読ませてくれる驚異の音楽サスペンス。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。 -
百首町秘戯殺人事件
百首町(ひゃっくびちょう)。その昔、南総里見氏が北条の軍勢に討ち滅ぼされ家臣百人の首が刎ねられたという房総の山中にある寂れた町である。この地で今から三十五年前に一つの火事があった。旧家の別荘が焼け、兄と妹が焼死。現在は忘れ去られたこの小事件が、テレビ局を舞台にした災厄の発端となる……。タレント教授の室岡日出夫が大学の校舎屋上から転落、死亡。遺書はなく自殺の動機もない。捜査の過程で、彼が芸能レポーターから強請られていたことがわかる。美人ニュースキャスター・北見優子との不倫スキャンダルだ。ところが、直後に芸能レポーターは行方不明となり、事件は意外な展開を見せる……。長編本格ミステリ。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。