百鬼園事件帖

百鬼園事件帖

1,760円 (税込)

8pt

舞台は昭和初頭の神楽坂。影の薄さに悩む大学生・甘木は、行きつけのカフェーで偏屈教授の内田榮造先生と親しくなる。何事にも妙なこだわりを持ち、屁理屈と借金の大名人である先生は、内田百間という作家でもあり、夏目漱石や芥川龍之介とも交流があったらしい。
先生と行動をともにするうち、甘木は徐々に常識では説明のつかない怪現象に巻き込まれるようになる。持ち前の観察眼で颯爽と事件を解決していく先生だが、それには何か切実な目的があるようで……。
偏屈作家と平凡学生のコンビが、怪異と謎を解き明かす。

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百鬼園事件帖 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月21日

     影が薄い大学生と偏屈で有名な大学教授のコンビが、遭遇する奇妙な出来事の謎を解く連作短編オカルトホラーミステリー。

     物語は主人公の甘木という大学生の視点で描かれていく。
              ◇
     大学生の甘木は午後の講義が終わった帰り、夕食を摂ろうと行きつけのカフェに入った。
     ここ●喫茶千...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月12日

    百閒好きには最高な贈り物でした!!

    古書を知り尽くす著者だから、イメージを壊さないで文豪たちを登場させてくれる。

    アイスクリームを食べる、車窓を眺めるシーンと想像するだけでわくわくするあの偏屈ものの大先生が浮かんでくる。

    是非、シリーズ化して欲しい。
    こんどは列車にのって、異世界を旅するとか。

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    Posted by ブクログ 2023年09月22日

    この小説は内田百閒の好きな方ならとても楽しめると思います。
    私は芥川龍之介や夏目漱石が出てくるくだりは面白く読めましたが百閒は積読中なので、面白さがいまひとつわからなかったと思います。
    百閒とは怪異や亡くなった人の話を書かせると上手い作家だということでした。


    第一話 背広
    昭和の初め関東大震災が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月18日

    なかなか、読み進まなかったのだけど、内容は面白かった。内田百間さんって、こんな感じだったのだろう。
    鉄ちゃんだったことに反応

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    Posted by ブクログ 2024年02月03日

    少しホラー、怪奇譚。でも怨念や怨嗟といった類ではない。大正から昭和初期の世俗や街並みも丁寧に記述されてとても楽しく読めた。途中まで読んでやっと内田百閒先生って人実在していたような・・・?ってぐらい何も知らずに読んだけれど内田先生の著書がどういうものなのか興味がわいた。

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    Posted by ブクログ 2024年01月05日

    怪異な現象がいろいろ出てきて、でも人間的な温かさもあって、不思議な味わいの良い本でした。
    たまたまだけど最近大正時代が舞台になっている小説を読んでいて、ちょっと妖しい世界が似合う魅力的な時代だと感じました。

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    Posted by ブクログ 2023年12月15日

    内田百閒と学生の甘木(影の薄い)が不思議な、そして身のすくむような体験をしていくミステリーというよりホラーでした。
    交流のあった夏目漱石や芥川龍之介の名前も出てきて昭和初期の匂いも感じる小説でした。
    いくつか気になる小説のことにも触れているので、それも読んでみたいです。
    とても面白かったです。

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    Posted by ブクログ 2023年11月14日

    内田百聞が大学でドイツ語の先生をしている頃、印象の薄い学生、甘木と知り合いになり、事件というほどでもないような怪異がおこる作品。内田百聞を知らないと面白さ半減以下です。
    夏目漱石の弟子であり、芥川とも交流のあった内田百閒。物語にも、かの文豪たちが登場します。どんな形で出てくるかは読んでのお楽しみ。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月12日

    どこか気味の悪い空気感とノスタルジックな雰囲気とどこか掴みどころのないキャラクター性で繰り広げられる会話が独特な世界観を作り出していて面白かった。

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    Posted by ブクログ 2023年11月11日

    ビブリアの著者が送る新しい世界
    主人公は甘木という影が薄い大学生
    この大学生が大学でロシア語を教えている教師と怪異な体験をする
    あなたはもう一人の自分と遭遇したらどうしますか?と私ならキャッチフレーズをつけてしまうかな
    ドッペルゲンガーを題材にしたお話

    ただ少し残念なことに・・・これ続編があるの?...続きを読む

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