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Posted by ブクログ
永遠の(たぶん)34歳である火村とアリスも、34歳のまま2020年のコロナ禍に突入。
今までも震災や事件などの時事は取り入れられてきたけど、コロナ禍を過ごす二人は長年の読者としても同時代を生きてる感じが今までになく感じられて感慨深い。
火村先生が黒マスクなの火村先生過ぎる。
最初の方でアリスが昨今の特殊設定ミステリの話をするが、コロナ禍は現実でありながら特殊設定みたいな非現実感がある妙な生活だったことを思い出す。
コロナ禍まっただ中に起こる殺人事件は、あの当時の停滞を思い出すかのようになかなか捗らない。
今回は大阪府警サイドの視点が多く、火村とアリスが刑事たちにどう見られてたがわかっておもしろい。わりと微笑ましく見られてたんだな。
あと、記者の因幡はただのひむアリコンビファンらしい。お前は俺か。
捜査会議でアリスが無茶振りされるのはドラマ版の逆輸入かな。
そんな中、レギュラーキャラが事件の中心に突如浮上したりという意外性もあり、後半旅行(捜査)に行く火村とアリスがいたり、展開の読めない1作。
島での二人があまりに青春でまぶしい。
有栖川先生の狙い通りエモーショナルな本格ミステリになっていたと思う。
火村先生は引退後猫島で安楽椅子探偵したらいいんじゃないかな。
Posted by ブクログ
まさかコロナ禍のアリスとセンセのフィールドワークが見れるとは。まだ記憶に新しいあのソーシャルディスタンスの寂しさと足踏みするようなもどかしさも思い出した。それだからかな、今回は常よりふたり一緒に行動する事が多かった感じがする。ふたりでGo toトラベルするとか最高だわよ〜
後書きに、読者から「同じ世界にふたりがいるみたいだ」という感想があったというけど、ほんとそう。連載を追っていた人はさぞ楽しみにしていたのでは…
ネコをひざに乗せる火村先生のパラダイスが見られたり、聞き込みでアリスをフォローする先生や、火村の過去を思いつつ黙っているアリスとか、ふたりのファンとしても嬉しい読みどころが満載だった。
事件自体は割と地味な感じなのに、なかなか決めてが無い。前半の地道な捜査や裏付けを進めながら犯人に迫っていく刑事さんたちのパートも好きだ。ほんと、靴底をすり減らすような丁寧な聞き込みをするんだなぁ… 船曳さんの厳しくビシっとした部分が見られたのも良かった。
後半はGo toトラベルでガラリと雰囲気が変わる。うん。刑事ドラマと紀行ドキュメンタリの二本分。その分のボリュームがあるけど、ぐいぐい読めた。
いつも思うけど、有栖川先生の文章てミステリだけど柔らかいんだ。優しいっていうのかな。人間に対する愛情があって。殺人事件なのに…ん?殺人事件だからより感じるのかな。
隙間時間を使った読書だったので、読んでいた期間は長いけど本を開くとスッと中に入れる楽しい読書だった。
Posted by ブクログ
登場人物:
有栖川有栖…ミステリー作家。通称アリス。
火村英夫…大学社会学部准教授
船曳…大阪府警警部
高柳真知子…大阪府警巡査部長
繁岡…大阪府警巡査部長
奥本栄仁…被害者。元ホスト。
歌島冴香…投資家。奥本の恋人。
黛美浪…歌島と奥本の友人。元ホステス。
久馬大輝…奥本に借金している会社員。
物語の始まり:
大阪のマンションで、スーツケースに詰められた遺体が発見。
被害者の身元や背景が分からず、捜査は混乱。
コロナ禍の中であまり人と接していなかった火村英生とアリスにも声がかかり、大阪府警とともに調査を開始する。
価値観:
コロナ時代の小説。
マスクやソーシャル・ディスタンスが必須となっている時代に発生した殺人事件。
捜査においてもコロナを意識した捜査を行う中で、人と人との関係や世界の美しさを改めて実感させる。
テーマ:
チェンジ・オブ・ペースの小説。
物語の途中でアリスたちは遠い場所へと赴き、それまでとは雰囲気ががらりと変わる。
コロナ禍において、逼塞している社会だからこそ浮かび上がる自然の美しさ。
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