双頭の悪魔

双頭の悪魔

880円 (税込)

4pt

娘を連れ戻してほしいのです――山間の過疎地で孤立する芸術家のコミュニティ、木更村に入ったまま戻らないマリアを案じる有馬氏。要請に応えて英都大学推理小説研究会の面々は四国へ渡る。かたくなに干渉を拒む木更村住民の態度に業を煮やし、大雨を衝いて潜入を決行。接触に成功して目的を半ば達成したかに思えた矢先、架橋が落ちて木更村は陸の孤島と化す。芸術家たちと共に進退きわまった江神・マリア、夏森村に足止めされたアリスたち――双方が殺人事件に巻き込まれ、川の両側で真相究明が始まる。読者への挑戦が三度添えられた、犯人当て(フーダニット)の限界に挑む大作。妙なる本格ミステリの香気、有栖川有栖の真髄ここにあり。

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双頭の悪魔 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月10日

    学生アリス3作目。
    600ページ以上の長編。
    二つの村での事件をアリス、マリアの視点で交互に進む。キャラクターが魅力的で楽しく読めた。

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    Posted by ブクログ 2023年07月19日

    何十年ぶりの再読!
    志度晶詩人に再会できて嬉しい。火村先生のモデルですね。
    今読むと江神さんの抱える不穏さが、このシリーズの魅力の一つと感じる。

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    Posted by ブクログ 2023年05月11日

    トリックは分からなかったけど犯人は分かった。
    トリックも分かれば完璧だったんだろうけど私には難しかった。

    双頭の悪魔というタイトルも読み終わったらなるほどそういうことかと納得。
    家賃もなくて、当番で家事して好きなこと出来る生活をしてたら外の世界になんか行きたくなくなるよなあ…

    個人的には双頭の悪...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月28日

    「学生アリスシリーズ」第3弾。
    四国高知県の北で徳島県との県境、四国山地の奥深い集落「木更村」に向かった有馬麻理亜が戻らない。英都大学推理研の江神・織田・望月・アリスは連れ帰るべく集落へ向かう。芸術家が集う「木更村」と隣接する「夏森村」が大雨で橋が分断され、マリア・江神は木更村、アリス・織田・望月は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月24日

    学生アリスと江神二郎のシリーズ、第3弾。
    前作『孤島パズル』の後の、秋の出来事である。

    孤島の別荘地で起きた事件のショックを引きずる有馬麻里亜は大学にも戻らず、出奔してしまう。
    多少の家出癖のある娘だったらしい。
    彼女が身を寄せている先は、大富豪がパトロンとなって芸術家たちを住まわせている村。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月12日

    全然論理的な推理には基づいてないけど、今回は10分の1くらいは真相に辿り着けた気がする。シリーズを読み進めるうちに段々と主要人物のひととなりが分かって、一緒に謎に挑んでいる気分になってきた。

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    Posted by ブクログ 2023年12月20日

    有栖川有栖先生の本を読むのは2冊目。

    700ページ弱の長編だが、面白く読み通せた。

    江神やマリアなどのキャラクターも魅力的。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月04日

    正攻法の犯人あて本格ミステリの傑作。シリーズ3弾にして700ページに迫る大ボリューム。その中で「読者への挑戦」が3度も挿入されており全てが違うパターンでのアプローチされているのが凄い。加えて精緻でフェアなのがこのシリーズの良い点。犯人へと至る道標が分かりやすく示されている。それを如何に料理するかが読...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月03日

    アリス達と、江神さんが、川の氾濫のため、別々の場所に閉じ込められる。そして、それぞれが閉じ込められた場所で、事件が起こる。なんて、贅沢な!2つも事件が楽しめるなんて。
    と、思っていたら、ただ、単に2つの事件が楽しめるだけではない。3つの読者への挑戦を経て、読者は驚きの結末に導かれる。
    学生アリスシリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月14日

    2回めもすぐに読んだ。芸術家がこれだけたくさん出てくる小説なので、キャラクターも魅力的で申し分ない。相変わらず読者への挑戦も分かりそうで分からない展開に翻弄されました。なんだろう、あっと驚くというよりは、少ないヒントから正攻法で推理をしていく展開が非常に鮮やか。トリックや動機で驚きたい自分に気づきま...続きを読む

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