【感想・ネタバレ】双頭の悪魔のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年01月10日

学生アリス3作目。
600ページ以上の長編。
二つの村での事件をアリス、マリアの視点で交互に進む。キャラクターが魅力的で楽しく読めた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月25日

一番きついやつだった…
犯人指定は正直アンフェアだろうな…
だけれどもこれは場所が場所なので
不可抗力といえば不可抗力よね…

まあ1ケースは完璧に巻き添えやね。
そりゃあそうなっても文句は言えませんわ。

で、その事件を乗り越えて出てきたのは…
本当に悪魔だろうね。

名探偵の推理すらも嘲る
まさ...続きを読むに悪魔に相応しい人間。
負の叡智の塊だろうね。

だけれどもそんな悪魔も
結局はミスにより
命もろとも散らしてしまいますが…

背景情報があるので
なお一層つらい…

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Posted by ブクログ 2023年07月19日

何十年ぶりの再読!
志度晶詩人に再会できて嬉しい。火村先生のモデルですね。
今読むと江神さんの抱える不穏さが、このシリーズの魅力の一つと感じる。

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Posted by ブクログ 2023年05月11日

トリックは分からなかったけど犯人は分かった。
トリックも分かれば完璧だったんだろうけど私には難しかった。

双頭の悪魔というタイトルも読み終わったらなるほどそういうことかと納得。
家賃もなくて、当番で家事して好きなこと出来る生活をしてたら外の世界になんか行きたくなくなるよなあ…

個人的には双頭の悪...続きを読む魔も面白かったけど孤島パズルのが好き。




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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月30日

楽しみにしていただけあって、最高の時間だった。

交換殺人はピンときたけど耳に結びつけることができず。

願わくば、一縷のネタバレもなく挑みたかった……
もう二度と、如何なる場合であっても、巻末の解説は読まないことを誓った。

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Posted by ブクログ 2022年11月28日

「学生アリスシリーズ」第3弾。
四国高知県の北で徳島県との県境、四国山地の奥深い集落「木更村」に向かった有馬麻理亜が戻らない。英都大学推理研の江神・織田・望月・アリスは連れ帰るべく集落へ向かう。芸術家が集う「木更村」と隣接する「夏森村」が大雨で橋が分断され、マリア・江神は木更村、アリス・織田・望月は...続きを読む夏森村でそれぞれ殺人事件に巻き込まれる。前作の傷の癒えぬマリアが再び惨劇に。
読者への挑戦を3度挟む超大作であり、マリア・アリス各々の視線で語られる物語は面白く、ロジックは美しく素晴らしい。
★★★★★ 5.0

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Posted by ブクログ 2022年05月24日

学生アリスと江神二郎のシリーズ、第3弾。
前作『孤島パズル』の後の、秋の出来事である。

孤島の別荘地で起きた事件のショックを引きずる有馬麻里亜は大学にも戻らず、出奔してしまう。
多少の家出癖のある娘だったらしい。
彼女が身を寄せている先は、大富豪がパトロンとなって芸術家たちを住まわせている村。
...続きを読む般人の立ち入りを許さず、秘密めいた場所である。
江神二郎たち、推理小説研究会の面々は、マリアの両親から、孤島の事件を共に体験した仲間たちの方が彼女を説得できるのではないか、と、マリアの救出を依頼された。

とにかく分厚い!!
しかし、豪雨で橋が落ちた川に分断され、江上とマリア側、アリス、望月、織田側、両方で事件が起きるのである。
言ってみれば2冊分かもしれないので、このボリュームは納得せざるを得ない。

最初はアリスらと共に「外から来た人間」として芸術家村のことを読むので、何だかカルト宗教のアジト、危ない人ばかり住んでいそう、と思ってしまったが、マリアの視点から描かれ始めると、村の芸術家たち一人一人の顔が光に照らされ始め、過去も未来も喜怒哀楽もある普通の人間たちであったと分かってくるのだ。

「殺されそうな人間」は、割と早く想像がつく。
しかし、犯人は今回も分からなかった。
「読者への挑戦」は3回も挟まれる。
3回目の前で、両方の事件の絡み方が分かったけれど、それでもやっぱり、最終的な犯人は分からなかった。

江神二郎も訳ありな人生を送ってきたらしい。
次回作ではまた進展があるのだろうか。

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Posted by ブクログ 2024年03月12日

全然論理的な推理には基づいてないけど、今回は10分の1くらいは真相に辿り着けた気がする。シリーズを読み進めるうちに段々と主要人物のひととなりが分かって、一緒に謎に挑んでいる気分になってきた。

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Posted by ブクログ 2023年12月20日

有栖川有栖先生の本を読むのは2冊目。

700ページ弱の長編だが、面白く読み通せた。

江神やマリアなどのキャラクターも魅力的。

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Posted by ブクログ 2023年12月04日

正攻法の犯人あて本格ミステリの傑作。シリーズ3弾にして700ページに迫る大ボリューム。その中で「読者への挑戦」が3度も挿入されており全てが違うパターンでのアプローチされているのが凄い。加えて精緻でフェアなのがこのシリーズの良い点。犯人へと至る道標が分かりやすく示されている。それを如何に料理するかが読...続きを読む者への挑戦に繋がるのだが今作は絶妙なバランスとなっている。犯人あてに特化しているので物語は希薄となるのだが青春小説としての味もあり笑える部分もある。特に第3の「読者への挑戦」部分は一読の価値あり。

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Posted by ブクログ 2023年11月01日

木更村と夏森村。
二つの別々の村で起きた別々の事件。
唯一繋がる橋を落として無関係かに見せた事件に繋がりを見せた有栖川先生の技術にただただ感服。
月光ゲーム以来のEMCフルメンバーにテンションがあがる。今回はマリアもいるしね。
ただやはりというか、メンバーを分断することは忘れない。全員揃う日は来るの...続きを読むか。
マリアの語り部はいいなあ。まだまだ女性というよりは少女といった心の揺れ方にいちいち共感してしまう。そういえば始まりは父親の捜索願からのスタートだったけれど、最後はそんなことは忘れていたな。次作で拾われるのだろうか。
犯人について月光、孤島では潔く犯行を認めた犯人たちとは違い、最後までシラを切り続ける犯人に少し嫌気がさした。それまではとても好印象だっただけに尚更。悪魔。

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Posted by ブクログ 2023年04月03日

アリス達と、江神さんが、川の氾濫のため、別々の場所に閉じ込められる。そして、それぞれが閉じ込められた場所で、事件が起こる。なんて、贅沢な!2つも事件が楽しめるなんて。
と、思っていたら、ただ、単に2つの事件が楽しめるだけではない。3つの読者への挑戦を経て、読者は驚きの結末に導かれる。
学生アリスシリ...続きを読むーズ、最高傑作と名高いのも納得の一作。

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Posted by ブクログ 2023年01月28日

完璧なフーダニットなのは頷けました。
この人が犯人なのかなぁと漠然と感じながらも、3度の挑戦は挑まず進んでしまいました。
緻密な論理展開がやはり魅力で、少し頭が疲れました。全二作よりも事件がトリッキーで、複雑大規模でした。

動機なども含めると、個人的に前作の孤島パズルの方に軍配です。フーダニットだ...続きを読むけで言うと、こちらが圧勝かな?と思いました。

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Posted by ブクログ 2022年09月14日

2回めもすぐに読んだ。芸術家がこれだけたくさん出てくる小説なので、キャラクターも魅力的で申し分ない。相変わらず読者への挑戦も分かりそうで分からない展開に翻弄されました。なんだろう、あっと驚くというよりは、少ないヒントから正攻法で推理をしていく展開が非常に鮮やか。トリックや動機で驚きたい自分に気づきま...続きを読むした。好き嫌いのところで星4点です。

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Posted by ブクログ 2022年09月03日

前衛芸術家集団の住む四国山奥の洋館と対岸の村で起きた殺人事件に、英都大学推理小説研究会のメンバーが挑む推理小説。

唯一の女子部員マリアが、旅に出たきり帰ってこない。
マリアの父親からその居場所を告げられた江神たち部員は、彼女を救うべく洋館への潜入を試みるが芸術家たちに阻まれ失敗、江上を除いて川の両...続きを読む岸に引き離されてしまう。

事情を理解した芸術家たちがマリアを帰そうとした矢先、大雨で両岸を繋ぐ橋が決壊してしまう。さらには両地で殺人事件が発生…犯人は誰か?江神は明晰な頭脳を駆使し、アリスたちは議論の末に真相に迫っていく。

直前に読んだ島田荘司作品の反省を活かし、目を皿のようにして文面を追った。しかし、僕自身は第2、第3の謎を解くことは出来なかった(すぐ見破る人も多いでしょうが)。

複雑な舞台設定の一方で、使用されているトリックは至ってシンプルであり良い意味で呆気にとられた。また、要所要所でユーモアがあふれ、推理小説なのに血生臭さがない。

さらに、表紙カバーイラストが素晴らしい。

有栖川有栖は初めて読んだが、本作が傑作といわれる所以がわかったような気がする。他の作品も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2022年07月08日

かなりボリュームのある推理小説だったが、推理の進め方が丁寧でわかりやすく、登場人物の掛け合いも相まって最後までつまずくことなく読むことができた(これはもちろん、自分で推理できたからというわけではない)
木更村と夏森村の両方で同時に殺人事件が起きるという状況自体が面白いが、解説でも触れられていた通り、...続きを読むそれぞれの推理の方法が違うところも面白い。木更村では江神が一人で華麗な推理を披露するのに対し、夏森村ではアリスたちが紆余曲折を経て相談しながら推理を進めていく。そして最後にその二つの殺人事件が一つにまとまるという過程が魅力だからこそ、特に自分で推理せずに読み進めても楽しむことができた。
しかし気になることがあるとすれば、犯行の動機周りだ。事件の全体図が大掛かりなものだったことに対し、動機の内容が予想通りというか、薄く感じられてしまった。とはいえ推理小説だし動機なんてこんなものかと納得もしつつ。

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Posted by 読むコレ 2014年04月25日

頁数は多いですが長いとは感じさせません。
それは単に二つの事件が平行して進行しており二本分のボリュームがあったからですが、それを1+1>2にしてしまう所が本作の凄み。
両話を交互に良い所で場面転換させる事と、二つの一見無関係な事件にさりげなく関連性を差し込む事で、兎に角先が気になり頁を捲らせてく...続きを読むれます。
更に一方の視点しか無い江神が他方の事件の関連性と本質まで捉えて纏めて解決する様には舌を巻きます。
期待感溢れる題材と展開にお得意の消去法理論。
信頼できる二枚看板を得た氏の作品は最早磐石、そう感じさせる一冊でした。

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Posted by ブクログ 2024年02月06日

事件に入るまでかなり長い。けど一気に謎が解けていくのは気持ち良い。注意深く読んでれば読者も謎が解ける様にはなってるが無理だった。

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Posted by ブクログ 2023年09月22日

話自体は面白いけれど、マリアの行動が自己中心的で苦手だった。
両親に毎日電話をする約束でお金を貰って放浪する話だったのに、少ししたら電話はしなくなり、心配しないでください、という手紙をたまに寄越すのみ。わざわざ両親が会いに行っても橋で少し話すだけ。両親から虐待されていた話や、どちらかが病気だったり問...続きを読む題のあるような話も出ないので、普通に優しい両親のようだし。絵のモデルが終わるまで帰れないとのことだが、アリス曰く、絵のモデルになっていると伝えるのが恥ずかしくて両親に具体的なことを話さなかったのだろう、とあるが、いや、恥ずかしいとかの問題ではない。ショックな事件があったにしろ(前作?)、放浪のお金まで工面してもらって、大学も休学にしてもらって、大学の友人達に娘を見てきて貰えないかと頼むほど両親を心配させる。
でも本人はそこまで深く考えていない様子で、絵のモデルが終わったら帰らなきゃいけないのか〜帰りたくないな〜とボヤキ、気まぐれに両親に電話。金のある家の現代っ子と言ってしまえばそこまでだが、甘やかされて育ったんだなとしみじみ。

まぁ具体的なことはボヤかさないとこの話は始まらないのかもしれないが、解せない。

結構な長編で読むのに時間がかかったが、話自体は飽きさせることなく面白かった。また、読者への挑戦という形で、合間合間に入るのも良かった。
しかし、頑張って長編を読み進めた割には驚きの真相!というほどではなく、プロデューサーという言い回しは面白いものの、普通の読後感だった。
長編であればあるほど真相への期待値が高くなるし、ここまで長くする必要はあったのかと思ってしまう。
また、事件が起きて本編が盛り上がってきても、どうしても冒頭で自己中だったマリアの挙動が気になってしまう。
他、小野が死んだ時はその死体を不憫に思い「降ろしてあげて!」と誰か女性陣が口にして男性陣が黙って降ろしていたが、男性陣でさえ死体なんぞあまり触りたくないだろうに、何を偉そうに、と思ってしまった。

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Posted by ブクログ 2023年02月04日

★3.6くらい
EMCは全員登場した方が面白いなと思った。話を読み終えるとタイトル通りなのに、読んでるうちは全く気が付かなかった。学生アリスシリーズの読みやすさを再確認。
動機についての納得感が個人的に少なかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月03日

個人的に初の有栖川有栖。どこかでお薦めされてたので読んでみた。

他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。
救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。
江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途...続きを読む絶。
川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。

マリア側、アリス側の双方で殺人事件が発生し、マリア側は江神が、アリス側は推理研の3人+αがそれぞれ推理と真相究明を行うという一冊で二度美味しい(?)長編。
特にアリス側のあーでもないこーでもない感が結構楽しい。
最終的に双方の事件は一つに収斂されていくのだが、その流れが怒涛の勢いなので最後は読むのが止まらなくなる。

途中に3つほど「読者への挑戦」があり、それぞれWho done itを示せ、との事だった。
個人的にはこの手の仕掛けは好きではないのだが、好きな人にはウケそうである。
(推理小説を単純なエンタメとして読んでるもので…。犯人を先に当てる楽しさとかよく分からない)

こっから豪快にネタバレ。


殺人としては3件発生し、最初の2件は「交換殺人」とかいうとんでもない代物だった…。が、調べてみたらミステリでは割と良くある話なようで。
殺す相手を交換することで動機からの割り出しをやりにくくし、かつアリバイも作り易いとか。
んでこの小説では交換殺人を裏で操ってた黒幕まで登場。
ここで不思議なのが「黒幕氏は実行犯2人にどのように信頼を得たのか」って所。
だって人殺すんですよ?依頼を受けて、バレないからって「はい分かりました」ってやらないでしょ。
そこに特に言及が無かったのでややモヤモヤ。

あと小野さんの死体はあんな風に派手にする必要なくね?とか。
逆立ち状態で台の上とか、必要性が薄いんじゃないかと。
それこそ誰も知らなさそうな鍾乳洞の奥の方とかに落としておけば発見されにくいし。
耳も保管する必要ないし、相原さんも川に落としておけば良いのに。

いわゆるWho done Itに無茶苦茶力を入れていて、whyと howが若干弱いなーと。

それと途中に入る芸術?音楽?の深い話。何にも知らない人にとってはよく分からない話が延々続くので、やや苦痛である。

そんな風に色々とツッコミ所はありそうだが、これだけの長い話を最後に一気にまとめた上に読み物としての面白さを保っているのは単純に凄い。
長さを苦に感じない良作である。

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Posted by ブクログ 2022年12月11日

環境や状況説明がながく、事件発生まで時間がかかった。
後は文字に流されるまま、必死に読んでいくのだがやはり挑戦には勝てなかった。悔しさはなく、なるほどなるほどと頷きながら本書を閉じるのだから、チョロい読者だなぁ、と我が事ながら苦笑してしまう。

しかしマリアはなぜまだ帰れない理由を口にしなかったのだ...続きを読むろう。そこだけ釈然としない。

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Posted by ブクログ 2022年10月09日

第3弾
家出したマリアを取り戻しに来た4人、江神の侵入、村の孤立、両方で起こる殺人。4人の誰も思っていないのに、マリアの我儘さにうんざりして、でも事件が起こったら忘れてぐいぐい読み進められた。江神の回転率にやっぱり驚かされた。そこへの道のひとつずつが納得できるし、挑戦にあったように、本当に読んでいれ...続きを読むばわかっていい結論だった。でも、彼が最後そうすることにしたことには驚いた。本人には良かったかもしれないけども。理想宮ってどこかにあるのだろうか… 初読の記憶と物語が違い過ぎて、自分の記憶力のなさが1番怖かった。

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Posted by ブクログ 2022年08月15日

内容(「BOOK」データベースより)
他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された木更村の...続きを読む江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。

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Posted by ブクログ 2022年07月21日

著者から読者に対する挑戦状が3度。
全然わからなかったです!笑
あまり起伏のあるストーリー展開ではないので間伸びしているように感じた。
理想宮は面白いなぁ。

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Posted by ブクログ 2022年07月19日

三回にわたる読者への挑戦(=犯人予想)が印象的。与えられた情報のみで犯人が推測できるため非常にフェア(微塵も解けませんでした笑)であり、とても楽しめました。公平に推理勝負する構造上致し方ないことではありますが、文量が多く、やや冗長?どんでん返しもないです。期待することによって評価が割れる作品かなと思...続きを読むいました。

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Posted by ブクログ 2022年06月15日

手がかりが散りばめられていて犯人が誰かと思考するのは楽しい。が、犯人の心理描写が軽く、そんなことで用意周到に殺人するか、という感じ。

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Posted by ブクログ 2022年04月17日

前作から少し続いてる感じなので
そちらから読む方がマリアの心理状態がよく分かって面白いとおもいます。

お話自体は全然別なので問題ありません。

山奥の村とそのまた奥の芸術家が集まる閉鎖された村とで起こる殺人事件。芸術家の村は嵐で橋が流されて陸の孤島と化している。そんな中で誰が両方の村で殺人を行った...続きを読むのか??
殺された場所も鍾乳洞の中だったりと、中々ザワザワします。

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Posted by ブクログ 2022年02月16日

序盤の入りとマリアのターンがなかなか読み進まなかったけど、江神さん来てからどんどん進んだ。
文章も丁寧で状況やキャラクターも捉えやすかったけど、犯人は全く分かりませんでした。なんだかんだアリス含め純な4人グループ。改めて学生シリーズいいなと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年01月07日

長かった!でもじっくり浸りました☆
シリーズ物とは知らないで読みましたが支障はなかったです。有栖川有栖はあんまり活躍しないシリーズだったのがちょっとだけ残念…
犯人はわりとすぐにわかってしまったんだけど、細かい謎が色々あって、最後に、なるほど…でした。
殺人をプロデュースか、言い得て妙だと思いました...続きを読む
それにしても個人的にはマリアは好きではない。ワガママ娘って感じで。
日々の暮らしが丁寧に書かれていて飽きない作品だと思いました。
パノラマ島か…昔、ドラマで見てちょっと怖いな…という印象。理想宮も怖いわ。

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Posted by ブクログ 2021年07月23日

再読。二桁年ぶり。携帯電話は無い。

孤島パズルの事件を経て、旅に出て(家出した?)四国の山間の外界との接触を断った芸術家たちが生活を共にする集落から帰ることを拒否するマリアを案じた両親から依頼された英都大学推理研の4人が救出に向かう。
大雨で分断された川の両側で起きる殺人事件。
 
月光、孤島と同...続きを読む様に開放的な閉塞、晴れない空、ギリギリの均衡を保った人間関係と ある意味「純粋な思念」ともいえる身勝手な思惑。
江神部長だけが集落側に残された意味。
若きアリス達の熱さ。
3回に亘る読者への挑戦。
謎解きのワクワク感が詰まった新本格ミステリの逸品。

前回読んだときはまだマリアに近い年齢だったせいか、立て続けにショックな事件に遭遇する彼女に同情的だった。
現在は彼女の親や芸術家たちの年代になり、その印象というか心証は大きく異なった。
娘を心配する親心や仲間を想う友情に傾倒して、傷心を抱えたままとはいえ、戻らないどころか連絡もしないマリアに対して苛立ちを覚える。
一方で、世事の煩わしさから隔たった所で自分が納得するまで過ごしたい、過ごせるという人生の我儘を貫ける人に羨望する。
 
登場人物の人生に自分の人生をトレースさせるというのも年を取ったせいなのかも。

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