感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
一番きついやつだった…
犯人指定は正直アンフェアだろうな…
だけれどもこれは場所が場所なので
不可抗力といえば不可抗力よね…
まあ1ケースは完璧に巻き添えやね。
そりゃあそうなっても文句は言えませんわ。
で、その事件を乗り越えて出てきたのは…
本当に悪魔だろうね。
名探偵の推理すらも嘲る
まさに悪魔に相応しい人間。
負の叡智の塊だろうね。
だけれどもそんな悪魔も
結局はミスにより
命もろとも散らしてしまいますが…
背景情報があるので
なお一層つらい…
Posted by ブクログ
楽しみにしていただけあって、最高の時間だった。
交換殺人はピンときたけど耳に結びつけることができず。
願わくば、一縷のネタバレもなく挑みたかった……
もう二度と、如何なる場合であっても、巻末の解説は読まないことを誓った。
Posted by ブクログ
木更村と夏森村。
二つの別々の村で起きた別々の事件。
唯一繋がる橋を落として無関係かに見せた事件に繋がりを見せた有栖川先生の技術にただただ感服。
月光ゲーム以来のEMCフルメンバーにテンションがあがる。今回はマリアもいるしね。
ただやはりというか、メンバーを分断することは忘れない。全員揃う日は来るのか。
マリアの語り部はいいなあ。まだまだ女性というよりは少女といった心の揺れ方にいちいち共感してしまう。そういえば始まりは父親の捜索願からのスタートだったけれど、最後はそんなことは忘れていたな。次作で拾われるのだろうか。
犯人について月光、孤島では潔く犯行を認めた犯人たちとは違い、最後までシラを切り続ける犯人に少し嫌気がさした。それまではとても好印象だっただけに尚更。悪魔。
Posted by ブクログ
完璧なフーダニットなのは頷けました。
この人が犯人なのかなぁと漠然と感じながらも、3度の挑戦は挑まず進んでしまいました。
緻密な論理展開がやはり魅力で、少し頭が疲れました。全二作よりも事件がトリッキーで、複雑大規模でした。
動機なども含めると、個人的に前作の孤島パズルの方に軍配です。フーダニットだけで言うと、こちらが圧勝かな?と思いました。
Posted by ブクログ
かなりボリュームのある推理小説だったが、推理の進め方が丁寧でわかりやすく、登場人物の掛け合いも相まって最後までつまずくことなく読むことができた(これはもちろん、自分で推理できたからというわけではない)
木更村と夏森村の両方で同時に殺人事件が起きるという状況自体が面白いが、解説でも触れられていた通り、それぞれの推理の方法が違うところも面白い。木更村では江神が一人で華麗な推理を披露するのに対し、夏森村ではアリスたちが紆余曲折を経て相談しながら推理を進めていく。そして最後にその二つの殺人事件が一つにまとまるという過程が魅力だからこそ、特に自分で推理せずに読み進めても楽しむことができた。
しかし気になることがあるとすれば、犯行の動機周りだ。事件の全体図が大掛かりなものだったことに対し、動機の内容が予想通りというか、薄く感じられてしまった。とはいえ推理小説だし動機なんてこんなものかと納得もしつつ。
Posted by ブクログ
犯人1人は予想できたが最後の謎解きは全くわからず。最終章は、もし「声」が聞こえれば犯人Xの正体がすぐわかる構成。ジリジリ引き伸ばされる分、文字を追いかける楽しさを味わえた作品だった。ただフーダニットの仕掛けの反面、動機はちょっと弱いかな。
Posted by ブクログ
個人的に初の有栖川有栖。どこかでお薦めされてたので読んでみた。
他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。
救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。
江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。
川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。
マリア側、アリス側の双方で殺人事件が発生し、マリア側は江神が、アリス側は推理研の3人+αがそれぞれ推理と真相究明を行うという一冊で二度美味しい(?)長編。
特にアリス側のあーでもないこーでもない感が結構楽しい。
最終的に双方の事件は一つに収斂されていくのだが、その流れが怒涛の勢いなので最後は読むのが止まらなくなる。
途中に3つほど「読者への挑戦」があり、それぞれWho done itを示せ、との事だった。
個人的にはこの手の仕掛けは好きではないのだが、好きな人にはウケそうである。
(推理小説を単純なエンタメとして読んでるもので…。犯人を先に当てる楽しさとかよく分からない)
こっから豪快にネタバレ。
殺人としては3件発生し、最初の2件は「交換殺人」とかいうとんでもない代物だった…。が、調べてみたらミステリでは割と良くある話なようで。
殺す相手を交換することで動機からの割り出しをやりにくくし、かつアリバイも作り易いとか。
んでこの小説では交換殺人を裏で操ってた黒幕まで登場。
ここで不思議なのが「黒幕氏は実行犯2人にどのように信頼を得たのか」って所。
だって人殺すんですよ?依頼を受けて、バレないからって「はい分かりました」ってやらないでしょ。
そこに特に言及が無かったのでややモヤモヤ。
あと小野さんの死体はあんな風に派手にする必要なくね?とか。
逆立ち状態で台の上とか、必要性が薄いんじゃないかと。
それこそ誰も知らなさそうな鍾乳洞の奥の方とかに落としておけば発見されにくいし。
耳も保管する必要ないし、相原さんも川に落としておけば良いのに。
いわゆるWho done Itに無茶苦茶力を入れていて、whyと howが若干弱いなーと。
それと途中に入る芸術?音楽?の深い話。何にも知らない人にとってはよく分からない話が延々続くので、やや苦痛である。
そんな風に色々とツッコミ所はありそうだが、これだけの長い話を最後に一気にまとめた上に読み物としての面白さを保っているのは単純に凄い。
長さを苦に感じない良作である。