川上弘美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレイケメンで優しくてセックスも上手くて、そして良い声の持ち主、ニシノユキヒコ。
彼と関係のあった女の人達が、ニシノユキヒコとの思い出やら本人について語るのだが…
こういう男って、現実にいるよね。ってのが感想。
生粋の女たらし。めちゃくちゃモテる。
女の人から別れようって言われると、途端に寂しそうにする。いるわー。笑
さて。そんなニシノユキヒコだが。
人を愛するっていうのはどういうことなの?とか、お姉さんのこととかで、彼なりに様々思い悩んでいた。
読んでいて、何だが掴み所のない男だなと思った。
自分の欲求に素直に従っているような感じなんだけど、それだけじゃないんだよね。
読後感は、何か夏の夕 -
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Posted by ブクログ
「るつ」という音の名前を持つ複数の女性の生涯を、パラレルワールドのように並行して綴った物語。
前半は「留津」と「ルツ」という二人が登場し、後半になると「るつ」「流津」「瑠通」「る津」「琉都」などというように徐々に主人公が増える。彼女たちはどのストーリーでも同じ家庭に生まれるが、その家族構成は母の生死、父母の関係性などの点で微妙に異なっている。その小さな枝分かれが、やがて森の木々のように入り組んで、後の人生に大きく差をつけていく。
「るつ」たちの友人や恋人、同僚は、彼女の人生に登場するタイミングを変えながら、それぞれのストーリーに登場する。すなわち、あるストーリーでは友人だった女性が違うス -
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Posted by ブクログ
川上弘美さんの小説は、2種類に分かれると勝手に思っている。
静かながら美しいストーリー展開がある「センセイの鞄」系と、奇妙でいい意味で気持ち悪い「蛇を踏む」系。
この小説は短編集なのだけど、前半は「センセイの鞄」系で後半になるにつれて「蛇を踏む」系になっていく印象。
一番最後の「mundus」はラテン語で「世界」という意味らしいけど、はっきり言って常人には訳がわからない。ストーリーの説明をしろと言われても難しい。けど、読んでいて奇妙に心地よい。
全体的に、とても哀しい。
そして、そこはかとない色香がある。
なんとも感想が難しい小説だった。
奇妙な世界に引きずり込まれたい人にはおすすめ。