川上弘美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は三浦しをん熱がまだ冷めないので、本屋に行くと、「三浦しをん」を探してしまう。
題名を見て「きみはポラリス」を思い出したこともあり、本書を購入。
でも、開けて読み始めると、JR九州のクルーズトレインを巡る7人の作家の短編集だった。北斗七星之ではない。表紙をよく見れば電車だったし、帯にもそう書かれている。すぐにカバー掛けてもらっなので気が付かなかった。
因みに、文春文庫では「甘い罠」「妖し」などをテーマに豪華な顔ぶれでアンソロジーを出している。(この本がそうであるように、初出はオール読物かもしれない)
私は、中でも川上弘美の「アクテビティは太極拳」が良かった。母親が子育て中の娘に手紙でななつ -
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Posted by ブクログ
ネタバレなんだろう…なんだろうなこれは…。
根幹に友情が根付いた状態の2人がお互いにそれに引っ張られたまんまずるずる恋愛する話なのか、良い時期に良いタイミングでことが運ばれなかったがばかりに深くなり得た恋愛がいともたやすく瓦解していく話なのか。
「女だからこそわかる」みたいな種類の話だろうに女のわたしでもひとつもしっくりと理解することが出来なかった。
それどころか男にも理解が出来なかった。このお話的に考えると己の幼さゆえということになるんだろうか。
果たして本当に己の幼さゆえ理解出来なかったと考えて終わるべき話なんだろうかね。
本の物語としての性質は読み手のメンタルを消費しつつ感情や関係性を問うよ -
Posted by ブクログ
あまり歌詞リンクしている感じはしなかった気がする(あまりユーミン詳しくないのもあるかもだけど)
綿矢りささんの青春のリグレットは綿谷さんらしいぶっとんで振り切った感じの主人公で面白かったし、歌詞と相まって忘れられない恋がある人には刺さると思う。
「尽くされるより尽くす方が好き、自分が心から愛せる相手と一緒になることん夢見ていた20代のころ」
春よ、来い
「合コンが苦手じゃない男や女ってあんがい少ないんだよ」合コンって結局、互いを値踏みしてアピールする競技でしょうそんなのが好きな人間ってスポ根マンガに出てくるようなタイプの人間だけだから。
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Posted by ブクログ
不思議な小説でした。これまで読んだことのない空気感。自分と全然違う男であるニシノユキヒコをでも嫌悪感とかなしに読めてしまったのは、どこかその空気感に理由があるからのように思ってしまいました。ニシノユキヒコは何かの象徴なのではないか。でもそれが正確にはわからない。本当には愛してもらえないし、だから愛せないってわかっているのに惹かれてしまうというのはなんなのだろうなと思いながらでもそういうのって時に魅力的だよなとそこはかとなく思ったのでした。
なんかでも自分は女性のことちっともわかっていないのかもしれないとちょっと感じてしまったのでした。。 -
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Posted by ブクログ
静かな展開で進む短編集。
愛欲に溺れていく男女のお話です。
でも綺麗な流れなので何か心に響きます。
「アイシテルンデス」、肝心なときに言えないのはなぜだろう……。
二人で何本も徳利を空にして、ゆらゆらと並んで歩く暗い夜の情景―「さやさや」。
ちょっとだめな男とアイヨクにオボレ、どこまでも逃げる旅―「溺レる」。
もっと深い仲になりたいのに、ぬらくらとすり抜ける男―「七面鳥が」。
重ねあった盃。並んで歩いた道。そして、二人で身を投げた海……。恋愛の過ぎて行く一瞬を惜しみ、時間さえをも超えていく恋を描く傑作掌篇集。
他に「亀が鳴く」「可哀相」「百年」「神虫」「無明」など、全八篇。
2000年、本 -
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Posted by ブクログ
ユーミンの名曲と作家が紡ぐ6編のストーリー。
○あの日にかえりたい〜小池真理子
ちょっとした嘘で気まずくなった友、苦い思い出。
○DESTINY〜桐野夏生
規則正しい生活の中に運命の人だと感じた出会い。
○夕涼み〜江國香織
老女たちの沈黙の中に見えてくる感情。
○青春のリグレット〜綿矢りさ
身勝手な主人公はどうするのだろう。
○冬の終わり〜柚木麻子
女たちの感情のやりとりがあるある。
○春よ、来い〜川上弘美
願いを叶える能力があれば、どう使うのか。
きっと春は来る…という結末。
ユーミンの歌は、どことなく哀愁があって心にじんわり沁みてくる。
それに合わせて物語もありふれた日常