川上弘美のレビュー一覧

  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

    Posted by ブクログ

    私は三浦しをん熱がまだ冷めないので、本屋に行くと、「三浦しをん」を探してしまう。
    題名を見て「きみはポラリス」を思い出したこともあり、本書を購入。
    でも、開けて読み始めると、JR九州のクルーズトレインを巡る7人の作家の短編集だった。北斗七星之ではない。表紙をよく見れば電車だったし、帯にもそう書かれている。すぐにカバー掛けてもらっなので気が付かなかった。
    因みに、文春文庫では「甘い罠」「妖し」などをテーマに豪華な顔ぶれでアンソロジーを出している。(この本がそうであるように、初出はオール読物かもしれない)

    私は、中でも川上弘美の「アクテビティは太極拳」が良かった。母親が子育て中の娘に手紙でななつ

    0
    2023年08月16日
  • わたしの好きな季語

    Posted by ブクログ

    歳時記の中から川上さんが選んだ季語と、その季語についてのエッセイを編む。雑誌「すてきにハンドメイド」に連載していたもの。その季語を使った俳句も一句づつ(本人作というわけではない)載せている。
    元生物の先生らしいエピソードが新鮮だった。

    0
    2023年08月15日
  • センセイの鞄

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私(ツキコ)が自分の思いをセンセイに打ち明けるところはキュンキュンしました。
    センセイはもうご老体だし、ツキコは来年38になる独身だし、若者のような恋はできないとわかっているけど…
    なんだか2人ともかわいらしい。
    センセイが告白するところはキュン死にものです…!

    0
    2023年08月05日
  • 物語が、始まる

    Posted by ブクログ

    雛型との恋物語、幸運のトカゲ、婆の家の台所にある大きな穴、姉と共に先祖の墓を探しに行く過程。短編集。

    無駄なこと、つまらないことだと自分をなだめながらも次第にその行為に没頭していってしまうことが恐く感じた。
    でもその後で、他人から見れば理解不能な行為でも、本人が満足していれば、楽しんでいれば、それでいいのかなと思えてきた。
    ただ、望んでいないのに他人に引きずられて没頭し、しかもその行為に満足できない不快感を患うことはなんて気味が悪い、徹底的に無駄な行為なのだろうと思う。

    0
    2023年08月04日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

    Posted by ブクログ

    【2023年80冊目】
    愛ってなんだろう、恋ってなんだろう、人を大切に思うってなんだろうーー?青臭いセリフが常に傍にあるようで、そんな陳腐な言葉では表現できない質量で満ちていました。声に出して読みたくなる、ニシノユキヒコと十人の女たちの物語。彼女たちから見た西野くんと、西野くんから見た彼女たち。パズルのピースは、はまることがなく、最後まで「どうしてきちんと愛せないんだろう」という疑問とともにあります。おそらくは年齢によって捉え方が異なる小説。数十年後、生きていたらまた読んでみたいと思います。

    0
    2023年07月26日
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

    Posted by ブクログ

    教養がないと読み切れない対談集、難しい内容だと感じる本だった。これほどの知識人、文化人がその立場や専門分野から様々な考察がされる。宮崎駿作品ならではのことだろうと思う。それこそ20年以上前に、ナウシカの漫画本を途中までだか、読んだ記憶はあるのだが、自説を語れるほどの読者ではないので、偉そうなことは何も言えない立場ではある。

    0
    2023年07月23日
  • 夜の公園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんだろう…なんだろうなこれは…。
    根幹に友情が根付いた状態の2人がお互いにそれに引っ張られたまんまずるずる恋愛する話なのか、良い時期に良いタイミングでことが運ばれなかったがばかりに深くなり得た恋愛がいともたやすく瓦解していく話なのか。

    「女だからこそわかる」みたいな種類の話だろうに女のわたしでもひとつもしっくりと理解することが出来なかった。
    それどころか男にも理解が出来なかった。このお話的に考えると己の幼さゆえということになるんだろうか。
    果たして本当に己の幼さゆえ理解出来なかったと考えて終わるべき話なんだろうかね。

    本の物語としての性質は読み手のメンタルを消費しつつ感情や関係性を問うよ

    0
    2023年06月18日
  • 某

    Posted by ブクログ

    誰でもない者、という架空の存在を題材にした作品。人間ではない存在が主人公であり、人を人たらしめるものは何かを第三者視点から理解することを試みる。
    不思議な世界観に引き込まれます。

    0
    2023年06月10日
  • 森へ行きましょう

    Posted by ブクログ

    題名から、自然に関係するものかと手にしたが、全然違った。1967年生まれの私としては同世代の話が交互に進行しそれなりに共感はいかないものの、すんなりと話しにも入っていけた。
    読破日の今日6/2それまで2人の話しかと思っていたが、違う表記のるつさんが6人いることに気がついてしまう。途中でも入り組んだ世界が開けていたのか?
    読書は楽しい。

    0
    2023年06月02日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    あまり歌詞リンクしている感じはしなかった気がする(あまりユーミン詳しくないのもあるかもだけど)

    綿矢りささんの青春のリグレットは綿谷さんらしいぶっとんで振り切った感じの主人公で面白かったし、歌詞と相まって忘れられない恋がある人には刺さると思う。
    「尽くされるより尽くす方が好き、自分が心から愛せる相手と一緒になることん夢見ていた20代のころ」

    春よ、来い
    「合コンが苦手じゃない男や女ってあんがい少ないんだよ」合コンって結局、互いを値踏みしてアピールする競技でしょうそんなのが好きな人間ってスポ根マンガに出てくるようなタイプの人間だけだから。

    0
    2023年05月31日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

    Posted by ブクログ

    豪華寝台列車『ななつ星』を題材にしたアンソロジー。
    読めば自分も乗車しているかのよう。
    亡くなった誰かのことを思い浮かべながら旅をしているものが多く、パターンが似ているものが多く思えた。
    ちょっと想像していたものと違ったかも。

    0
    2023年05月31日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

    Posted by ブクログ

    不思議な小説でした。これまで読んだことのない空気感。自分と全然違う男であるニシノユキヒコをでも嫌悪感とかなしに読めてしまったのは、どこかその空気感に理由があるからのように思ってしまいました。ニシノユキヒコは何かの象徴なのではないか。でもそれが正確にはわからない。本当には愛してもらえないし、だから愛せないってわかっているのに惹かれてしまうというのはなんなのだろうなと思いながらでもそういうのって時に魅力的だよなとそこはかとなく思ったのでした。
    なんかでも自分は女性のことちっともわかっていないのかもしれないとちょっと感じてしまったのでした。。

    0
    2023年05月15日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

    Posted by ブクログ

    「ななつ星」という一つの列車の中に、いろんな想いをもった人たちが同じ時間を過ごすのだと思うと、不思議だなぁと感じた。アンソロジーだからよりそう感じたのか。

    この本は、乗客目線でかかれているけれど、クルー目線の作品もあればおもしろいなと思った。

    三浦しをんさんと糸井重里さんの作品が特に好き。
    憧れの豪華列車の旅。乗ってみたい気持ちがもっと強くなった。

    0
    2023年05月13日
  • 溺レる

    Posted by ブクログ

    静かな展開で進む短編集。
    愛欲に溺れていく男女のお話です。
    でも綺麗な流れなので何か心に響きます。


    「アイシテルンデス」、肝心なときに言えないのはなぜだろう……。
    二人で何本も徳利を空にして、ゆらゆらと並んで歩く暗い夜の情景―「さやさや」。
    ちょっとだめな男とアイヨクにオボレ、どこまでも逃げる旅―「溺レる」。
    もっと深い仲になりたいのに、ぬらくらとすり抜ける男―「七面鳥が」。
    重ねあった盃。並んで歩いた道。そして、二人で身を投げた海……。恋愛の過ぎて行く一瞬を惜しみ、時間さえをも超えていく恋を描く傑作掌篇集。
    他に「亀が鳴く」「可哀相」「百年」「神虫」「無明」など、全八篇。
    2000年、本

    0
    2023年05月07日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

    Posted by ブクログ

    恩田陸目当てに購入。
    「ななつ星」を舞台にした短編集。
    豪華クルーズトレインなだけに、登場人物は年齢設定が高め。
    人生の節目の岐路に立っている人たちの旅を覗き込んだみたいだった。
    そしてなんとなくちょっと重めだったかな。
    それぞれ素敵な旅だったのだけど。
    井上荒野の「さよなら、波留」が、一番好きだった。

    0
    2023年05月01日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    さくさく読めた 全体的にこれと言った盛り上がりもオチもない 当たり前に不思議なことが存在する日常を覗き見ている感じで良かった まあ人生って続くからなって思った。

    しょっちゅう会って、打ち明け話とかもして、メールもいつも交わす友だちと、全然会わないのに、何かにつけて思いだす友だちの違い わかる

    0
    2023年04月18日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ユーミンを聴きながら読む、曲を小説に合わせて読むのは初めての体験。音からも世界の広がりが感じられて面白かった。

    0
    2023年04月03日
  • 100万分の1回のねこ

    Posted by ブクログ

    長くかかってようやく読み終わった。絵本「百万回生きたねこ」をもとに書かれた短編集。
    個人的に好きだったのは
    江國香織、岩瀬成子、井上荒野、町田康の作品。江國香織はやっぱり私の好みドンピシャだ〜。

    0
    2023年03月25日
  • 神様

    Posted by ブクログ

    佐野洋子さんのエッセイ中で紹介されていたので読んでみた。
    普通のようで普通じゃなくて、ファンタジーででもそれも現実のようで。
    人間のようで、人間ではないようで、神様がいたとするならば、神様らしい神様って何だろうとか。
    まさにこれが夢の世界なのかも。

    0
    2023年03月24日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ユーミンの名曲と作家が紡ぐ6編のストーリー。

    ○あの日にかえりたい〜小池真理子
     ちょっとした嘘で気まずくなった友、苦い思い出。
    ○DESTINY〜桐野夏生
     規則正しい生活の中に運命の人だと感じた出会い。
    ○夕涼み〜江國香織
     老女たちの沈黙の中に見えてくる感情。
    ○青春のリグレット〜綿矢りさ
     身勝手な主人公はどうするのだろう。
    ○冬の終わり〜柚木麻子
     女たちの感情のやりとりがあるある。
    ○春よ、来い〜川上弘美
     願いを叶える能力があれば、どう使うのか。
     きっと春は来る…という結末。

    ユーミンの歌は、どことなく哀愁があって心にじんわり沁みてくる。
    それに合わせて物語もありふれた日常

    0
    2023年03月24日