川上弘美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恋愛小説のような
怪奇小説のような
官能小説のような
家族の物語のような
いろんな要素が含まれていて、ちょっとキュンとして、それでいてこわい。
たとえばマキさんとアキラさん。ミドリ子の目玉の回転。オトヒコさんの出芽。すずもとすずろう。
驚くのは、ただ単に要素が集まっているだけじゃなくて、それらが複雑に折り重なっていて、混ざりあっているということ。
だからこわいはずなのに哀しいし、せつないし、ドキドキする。
そして文章が絶妙。言葉の選び方がああもうってなってしまう。
不思議な話です。
少しずつ形を変えていく、いろいろなものや出来事が描かれています。変わらないものはなにもなくて、どんど -
Posted by ブクログ
電車内で読む。
独り、ニヤニヤしたり膝を打ったりほぉーっと感嘆したり…たぶん傍で見てたら、かなりヘン。
でも、降りるギリギリまで止められない。
まずは装丁のもぐら、里芋型の顔をして、ランドセル背負って手押し車を押しながら、
じっとこっちを見ている。
“私”はこのもぐらと一緒に写真を撮る。
このもぐら、小学6年生くらいの背丈でどこか人間じみている。
で、もぐらの気に障りそうな言葉が「唯物史観」「石鹸シャンプー」「ガラスの破片」など。
“私”は、気を遣いながらもぐらと話す。
話すうち、もぐらが妊娠していることを知り、あまり立ち入ったことは訊かないようにしよう、と“私”は思う。
…と、こんな世界 -
Posted by ブクログ
ニシノユキヒコ は、ひとりぼっちで、スマートで、セックスが良くて、そのうえ顔も良くって、仕事もできて(最後は社長さん)、こなれた雰囲気のくせに、ときどき寂しそうにするのです。
女の子キラーですよ。悪いおとこですよ。
彼とある時間を過ごした女の子10人が、彼のことを振り返る という形式のショート。
彼は深層がクールなくせに、そんな自分によく頭を抱えています。
「どうして僕は人をきちんと愛せないんだろう」
現実に身近にいたら ぶっ飛ばすか、のめり込んじゃうか の どちらか。
ダメ男好きの方は、後者でしょう。わたしもそうかも。
けれど、ニシノユキヒコ は、たぶん、わたしの手には負