あらすじ
「某月某日 ひよこの夢をみる。大きなひよこ十羽ほどにのしかかられる夢である。」……
不思議で可笑しく、ちょびっと切ない、カワカミさんの人気の日記、続いてます。2004~2007年分を収録。
感情タグBEST3
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卵一個ぶんのお祝い。の続編。
一度に読んでしまうのはもったいないなと感じる文章の数々。けど1日でするすると読んでしまう魔の魅力がある。
前作同様、短い日常の情景を集めた作品で、畏まっていない等身大の日記文学。
たまに、淡々と書かれているのに、何故だか少しうるりときてしまう文章があって、どきどきする。
著者の川上さんの本を読むと、すぐに影響されて川上さんみたいな文章を書きたくなる。(素人にそんな簡単に書けるものではないのに。)
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3年ぶりの東京日記、ほっこりしました。「卵一個ぶんのお祝い。」(。を忘れないで)もよかったけれど、電車の中で、ニタニタ、にたにた、まわりの人はさぞ気持ち悪かったことでしょう。私は影響されやすい性質なので、暫くは、川上弘美調の日記になります。東京音頭を踊ることはないですが...
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面白かった。声を出して笑った。著者の変な人感が伝わって来て妙な親しみを感じるところが良い。また、自分の可笑しさ加減を客観的に見つめて、切なくなったり、あたたかくなったりといった著者の心模様がうかがえるところもまた良い。いい人だと思うなぁ~♪川上弘美さん♥
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安定のチャーミングエッセイ。
川上さんがインフルエンザにかかった二月の日記が面白い。どうしてこの人は淡々と、何事もないかのように面白いことが書けるのだろう。
おでんと煮込みうどんのおつゆ部分をつくる。作り終えたころに熱が高くなって、ばったり倒れこむ。
次の日 お昼、うどんのおつゆ部分に、買っておいたゆでうどんを一玉入れ、煮て、こどもとわけあう。食後すぐにばったり倒れこむ。夜、おでんをこどもとわけあう。すぐにばったり倒れこむ。
次の日 お昼、うどんのおつゆ部分に、買っておいたゆでうどんを一玉入れ、こどもとわけあう。ばったりと倒れこむ。夜、おでんをこどもとわけあう。ばったり倒れこむ。
次の日 お昼、うどんのおつゆ部分に、買っておいたゆでうどんを一玉入れ、こどもとわけあう。そろそろこれ、おしまいだよね? ずいぶん同じものを食べ続けてるよね? とこどもがおずおず聞くがばったり倒れこむのに忙しくて、答えずに終わる。夜、おでんをこどもとわけあう。ちくわぶとはんぺんが、ものすごくぼよぼよしてきたね? と、こどもがおずおず言うが、知らないふりをしてばったりと倒れこむ。
とまた続くのですか微妙な変化が、おでんやうどん、そしてこどもの言動でわかるのが面白くて。思わず笑ってしまう。
筍をたくさんもらうエピソードも面白かった。可愛いひとだなぁ、としみじみと思う。
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カワカミさんの、嘘みたいなほんとの日常シリーズ2作目です
116pの男の子2人の会話にいつも声を出して笑ってしまう
ことあるごとに読み返してしまう、独特の可笑しみがたくさん含まれている1冊です
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読んでいる間はほっこりする。
読み終わってからしばらく、お風呂に入っていたりご飯を食べていたりすると急に東京日記のことを思い出し、少し物悲しくなる。
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2009.06.30. もう、どうしようもなく、好き。
2008.04.21. ここのとこ、集中力が全然なくて本を最後まで読みきれず、今月に入ってやっと2冊目。貴重な本は、川上さんの日記。肩の力が、ゆるりと抜ける。なんか、「人生を満喫してる!」とかそういう風じゃないんだけど、川上さんらしく毎日をゆるゆる過ごしてるんだなあと思うと、幸せになる。東京音頭、知らなくて残念。★★★★★
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2007年11月17日発売と2作目。
少し慣れたかな。4/5は本当のこととあるけど、本当かな。だとするとスゴイ。
『十二月某日
おおみそか。
年賀状を書きながら、来年の目標を考える。二つ、
思いつく。
一つは、「よくうがいをする」。
もう一つは、「くつしたを裏返しにはかない」。 とても難しい目標だけれど、守れるよう頑張ろ うと、強く決意する。』
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4まで出版されている東京日記
1を読んだあと、少し経って
またカワカミさんに会いたくなった
やっぱり、ぷぷっと笑ったり
ちょっと眉間に皺をよせたり
カワカミさんにすっかり寄り添って
あっという間に3年分の日記を読んでしまいました
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続けて読んだら、若干飽きてこなくもない。。。
が、楽しく読みました。
わたしも最近「少しづつ食べすぎ」なので、
『「少しづつ食べすぎ」になりつつある体を止める手段は、この世の中に、存在しない。
青ざめる。』
の文章に、青ざめる。
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電話が壊れたらからってなんで踊ってしまうん…?
しかもそれしか知らんからって東京音頭…?
表題の件だけを取り上げたけれど、全編を通してそんな感じ。
なんにも考えたくない時に。
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あんなにシュールなものばかり書いているのに、ご自身は「シュール」という言葉を13年ぶりに使ったときいて、驚きだ。
調べた言葉。尾籠。開陳。呻吟。
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空想の混じったエッセイの第二巻
やはり、心情描写が繊細!だけど芯があって倒れないところがいい!書き手の傲慢さがない!
読むと落ち着くので、夜眠れない時とか、混乱期に読む
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他人の日常って不思議。
同じ文化圏で同じ言語を話して暮らしているのに自分とは全く異なる気持ちになる。
人に読まれることを前提としていないような、メモのように個人的な日記ほど面白くて好き。その点この本は満点!
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川上さんの日記を集めたもの第二弾。十一月二十日に出たばかりの本で、この本を書店で見つけなかったら、第一弾も知らなかったでしょう。一巻よりも、文章がほんの少し長くなっています。普通の日常が文章にしてみると、すこしぶれているようなそんな感覚が返って心地よい気分にさせてくれます。
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たんたんと、ちょっとシュールに、日々は流れゆく――。
ウソじゃないよ、五分の四はホントだよ。カワカミさんの日記、続いてます。
2004年~2007年分を収録した『東京日記』第2弾。
体調悪いけど、本読みたい…そんなときに、気負わず読める日記。
川上さんとお子さんのやりとりが可愛くて好き。
些細なことで不安になったりメソメソしてしまう川上さんを、お子さんが仕方ないなぁと見守っている、そんなイメージ。
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たんたんと、時にでこぼこ、どこかシュールに、日々は流れる…。不思議で可笑しく、ちょびっと切ない。カワカミさんの、5分の4(くらい)はホントの、日々のアレコレ。『東京人』連載を単行本化。
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川上弘美さんの「東京日記」、東京日記3」を読んだので、ついでに「東京日記2 ほかに踊りを知らない。」(2007.11)を読みました。母から電話で「京都から筍を12本もらいました」「12本のうち、さて、何本をあんたにあげようと思っているでしょう」「正解の場合は、その本数をあげます。不正解の場合は、1本もあげません」ものすごくあせる。京都の筍はとてもおいしい。ほしい。しばらくあせった末、「ヒントは」と聞くと、母は即座に「5引く1」と答えた。ヒントでなく、そのまま、もしかして、ひっかけ?覚悟を決めて「4本!」と
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内容の5分の4は嘘みたいですが、全て本当の話と書いてあるが疑いたくなるほどの話。
やっぱりクスッとする話が多く、こんな気持ちすごく分かると思う話ばかり。
子どもの成長って早いんですよねー。
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“十二月某日 曇
コンビにに年賀状を取りにゆく。
がんばって書いてね、と、コンビニのおばさんに言われる。今年もあと二日しかないから、心配してくれているのである。
ええまあ、と心細そうに答えると、おばさんは顔をのぞきこんできた。
ほんとにがんばるんだよ。ものすごく暖かな声で、はげましてくれる。
ありがたくて、涙がにじんでくる。年末は寒さのせいか、涙腺がゆるんで、困る。”[P.44_ぽそ。]
2巻目。
ぼんやりと読む。
“二月某日 曇
数日前からこどもがインフルエンザにかかっている。うつるかな、うつるかな、とびくびくしていたら、案の定うつった。
午前中、まだ熱がなくて寒けだけの時にマーケットに行き、山ほど食料品を買う。帰ってから、ものすごい勢いで、おでんと煮こみうどんのおつゆ部分をつくる。
つくり終えたころに熱が高くなって、ばったり倒れこむ。[P.51_たまやー。]
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川上さんの3/4?本当の日常を書いた日記。笑
ちょっとしたことで落ち込んだり、泣いてしまったり、分かるわかる、と思いながら、時にはクスッとしたり、楽しんで読めました。
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のほほんさ加減がなんとも言えず、いいですねぇ。 でも、ときどき、とても鋭いです。 いやぁ、正にそのとおりって思ったのはこれです。『・・・おかゆ、おかゆ、と繰り返し言ってみる。言っているうちに、一つの言葉が繰り返し発音した時に必ずやってくる「世界が突然ばらばらになった感」が襲ってくる。』
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面白くて、ちょっとうさんくさくて、でも共感できて、すこーし不気味な川上さんの世界。読むとさんまや寿司を食べたくなったり、おでんや筍に胸やけしそうになったりします。
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ゆるゆるエッセイ。 「尾籠な話ですが」と言うタイミングをはかったり、夏休みがおわるのはいやだー、という小学生の遠吠えを聞いたり。 日常のふとした隙間から覗く不思議を見逃さず、虚と実のあわいにふわふわ浮かぶ感じがとても心地よい。