川上弘美のレビュー一覧

  • 物語が、始まる

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    幻想譚を集めた短編集。というか、この人の書く話はそのほとんどが幻想譚。その中でも、「物語が、始まる」(表題作)には胸が締め付けられた。主人公の女性がある日から、男の雛型を拾って育て始める。やがて成長して立派な男になる雛型。女性は雛型を愛するようになるが。が。ここからが痛い。つらい。悲しい。今はちょっと読めない。状況が自分に重なるんだなぁ。(2006,1,21現在のわたし)

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    2009年10月04日
  • 此処 彼処

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    川上さんの文章は和風(あくまでも私が受けた印象です)で静かで心が落ち着く。どの章も終わりの部分が特に好きです。

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    2009年10月04日
  • スナックふたり

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    年齢不詳の二人のママが営むスナックに、生者も幽霊もふらりとやって来る。不思議で心地よい日常。

    お客さんを「きのこ」に例える司ママのユーモアや、美味しそうなお通しなど、スナックならではの気取らない空気がとてもよかった。幽霊や不思議な客が来ても誰も驚かず、ゆるやかに受け入れて自然と鎮魂されていく展開が絶妙でした。
    生と死の境界すら溶け合わせてしまう、独特のゆるい居心地のよさ。こんなお店近所にほしい。

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    2026年09月21日
  • スナックふたり

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    年齢不詳のふたりが営むスナックふたりには何故か幽霊が寄って来る。
    そして鎮魂される?らしい。
    馬鹿らしくて面白いのか面白くないのか分からない本でした。

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    2026年09月17日
  • スナックふたり

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    ネタバレ

    大好きな川上さんの新刊なんだけど、最初は楽しく読んでたけど、同じような展開で、人も多く読みづらく、六章は惰性で読んだ…うーん、ゆうれい、なぜ??まあそれはいいとしてなぜ被災??うーん…
    スナックで、どちらがママとは言い切れない、高齢な感じの店っていう設定はとっても面白かったのだけど。

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    2026年09月12日
  • スナックふたり

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    ミステリアスだったり悩みだったり、と夜な夜なママとお客さんとの会話が気さくに繰り広げられていました。久しぶりにスナックに行きたくなりました。

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    2026年09月09日
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

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    自分では読み解けない部分まで有識者が詳しく解説してくれるの助かる。かなり深いところまで読み込んでる人もいてびっくりした。またナウシカ読み直したい。

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    2026年09月09日
  • スナックふたり

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    スナックという場所は、お酒が飲める種々雑多なお店の中でもとりわけ“家(ホーム)”の感がつよいイメージがある。私自身は下戸なので一度も訪ねたことはないのだけれど、ドラマやバラエティで観る、そこで交わされるコミュニケーションは、家族と友達と元恋人のちょうど中間地点のような距離感で、いつも何だかとても心地よいものに映る。この世ならざる者がふらりと訪れ、生きている者の隣でグラスに満たされたビールやハイボールをなめるひと夜の、お客同士の営みの中で、読み手もまた一人のお客としてそこに居るかのような空気が漂ってくるのは、スナックという空間だからこそ立ち上がる、温かでささやかな奇跡ではないだろうか。

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    2026年09月08日
  • 伊勢物語

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    ネタバレ

    伊勢物語は何故か昔から興味があるので、色々読んでる。今まで読んだ中で1番読みやすかった気がするし、解説とかも分かりやすて良かった。

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    2026年09月07日
  • 溺レる

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    男と女の話。
    第三者から見るとおそらくは「ダメなやつ」に見える男にひたすら溺れさせられている女たち。でも、彼女たちはきっと幸せ。ただ隣にあなたがいればいい。

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    2026年09月06日
  • 森へ行きましょう

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    ネタバレ

    森へ行きましょう

    微妙に違う世界で生まれ・成長していく女性ルツと留津の物語。
    いわゆるパラレルワールドものですが、二人(?)の世界が読者以外には決して交わることが無いので、それを期待していた竹蔵としては、ちょっと肩透かしな感じでした。
    出てくる人たちが同じということもあり、「あれ?今どっちの章だっけ?」というのも読みづらかったです。
    女性の生まれてから50歳代くらいまでを描いているので、女性だったら共感する部分もあるのかな?と思ったりしましたが、竹蔵としては「ふーん、こういう風に思うの」という程度。
    500ページ超えの大作だっただけに、もうひとひねりふたひねりが欲しかったかな。

    竹蔵

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    2026年08月27日
  • 蛇を踏む

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    3編の作品が収められた短篇集。

    どの作品も、見た夢を鮮明に覚えていて、それを書き起こしたかのような不思議な世界が広がっている。『神様』よりも、さらに現実と非現実の境目が曖昧な印象だ。

    ご本人は、頭のなかで想像した「うそばなし」だと書いているが、そもそもこれほど奇妙な世界を想像できること自体がすごい。荒唐無稽なのに、読んでいるうちに妙に納得させられてしまう。

    3編のなかでは、表題作「蛇を踏む」が一番印象に残った。主人公の母になろうとする蛇は、愛情を装いながら生活に入り込み、相手を支配しようとしてくる。その姿は、過干渉な親や、子どもを自分の一部のように扱う「毒親」を思わせる。

    蛇は、愛情と

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    2026年08月27日
  • スナックふたり

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    こんなスナックがあったら行ってみたい。ゆっくり楽しめそうなんだもん、しかし、幽霊がやってくるとは。そんな人たちまで惹きつけてしまう居心地の良いスナックということよね。

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    2026年08月26日
  • 溺レる

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    恋愛小説ではあるんだけど、あまり恋愛関係に見えないものもあったり。
    暗い話が多く、そういうのは基本的に好きなんだけど、これはどうも合わなかった。
    しっくりこなかった。

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    2026年08月25日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    ネタバレ

    七歳の娘がいるひとまわり年下の女性。14歳の誕生日に14本のロウソクを空き地に埋める、他の男の子と恋愛らしきものを始めた同じクラスの同級生。仕事で成功するため社内恋愛をするつもりはなかった3歳年上の上司。恋人とするはずだった旅行のピンチヒッターに誘ってくる、大学時代の恋人。ふらふらと、あちこち渡り歩いている小説家。一緒に住んでいる女友達を愛している女の子。ノラネコをきっかけに知り合ったお隣のバツイチのひと。それから、省エネ料理の会で知り合った主婦。さまざまな年齢で、さまざまな女の人にたいそう好かれて、でも結局みんな、彼のもとを去る。それがニシノユキヒコ。五十半ばで18歳の子と付き合ったときは、

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    2026年08月25日
  • スナックふたり

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    かわいい話。川上弘美らしいっちゃらしい。過去未来とかあの世とか、今ここじゃないどこかがカーテンの向こうにちらちらと見えてくる感じ。

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    2026年08月23日
  • スナックふたり

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    ネタバレ

    スナックふたり

    著者:川上弘美
    発行:2026年7月10日
    中央公論新社
    初出:『読売新聞』2025年3月12日~12月18日

    司と逸子が経営するスナックが舞台。どっちがママか?という話題が、何年かに1回か話題になって盛り上がる。2人の年齢は、話の内容によって30代~70代まで、いろいろと答えが返ってくる。常連客もいろいろで、基本的にはみんな仲良し。全6話のそれぞれに一見客が登場する。それが幽霊なのである。普通の人間のように思えるし、お金もちゃんと払っていくけど、実は幽霊。それで、話の締めくくりになると消えて「あの世」に去って行く。

    3話ぐらいになると「スナックふたり」は幽霊界で有名な店

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    2026年08月22日
  • スナックふたり

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    今までの著者の作風とは違うなぁ。
    とはいえ、不思議な話という点では繋がるのか・・・

    さて、スナックの面々が個性的でこんな常連さんがいる場所なら行ってみたいと思う、ほのぼのとした昭和のドラマのようでした。

    新聞連載で読むには面白いストーリーかと。
    最新今一つ面白くない新聞連載を読んでるからの比較。

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    2026年08月21日
  • あるようなないような

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    書評の章は正直読むのが大変だったが、最後の「あるようなないような」のインターネットの話は時代を感じて面白かった。

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    2026年08月20日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    女性作家さんは江國香織さんだけ知っているのだけど、選んだ作品がとてもらしくてニッコリした。太宰治は暗いイメージだったけど、こんなかわいい作品もあるんですね
    太宰治は病みそうで怖くてあんま読んでないんだけど、こちらは全部短編なので入り込みすぎなくて逆に良かったかも…… すごい元気な時に読むのが良さそうですね。
    でも暗くても言葉選びがすごーーく綺麗且つわざとらしさがなくて、こんなに古いのに読みやすかった。

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    2026年08月14日