川上弘美のレビュー一覧

  • 某

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    ジェンダーという概念の行きつく形を、何者でもない物で型取りをしてみた話なのかなと。概念(ガイネン)::物事や現象に共通する性質や特徴を抽象的に捉え、ひとつのまとまった考えやイメージとして理解するための枠組み。これがまさにこの本の説明のようである。人間ではなく人間のようなもので男でも女でもない。その都度性別が変わったからこそ見える世界が違う。世界は何も変わってないのに自分の性別が変わったら全てが変わるように思えて戸惑う事もある。それが日本で見る時だけに限らず世界で見た時の事も描かれているからこそ主人公の某が変わるのと同時進行で世界も実は少しづつ変わっていく様子がどことなく感じ取れる。

    そして

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    2025年10月30日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    小池真理子さんのが1番よかった。
    小池真理子さんのあの日にかえりたい は、なんか後をひく寂寥感があったなぁ。人生で自分と狭い周りのことだけ考えていればいい、無責任でキラキラした時限的な日々。
    私も学生時代によく遊んだ場所(いまは、100年に一度の大開発で全く変わってしまったけど)を時々思い出す。今も私の中の一種 パラレルワールドであのまま存在すると信じて。その当時の友達とは、全国バラバラでずっと会っていないけれど、やはり あの時のままパラレルワールドで一緒に遊んでいる。
    でも、思い出すと楽しいけれど、なんか寂しくなる。

    そんな気持ち。

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    2025年10月26日
  • 大きな鳥にさらわれないよう

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    神話かな?
    人間とAIとクローンと原始生物の話

    ファンタジーのようだけど 考えさせられる内容でした
    短編集みたいだけどぐるーとまわって あぁ~この事だったんたと 話がつながり面白かったです

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    2025年10月19日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    【2025年127冊目】
    亡き妻の愛人と共に住む男、碌でもない父親を名前で呼ぶ息子、どこか距離のある母娘、運のない男、互いにマイペースな嫁姑、添い遂げられない男女、訳ありの恋愛を見つめる友人、占い師になった男、雨を切り取る女、二人の女に挟まれる男、死んだ女の回想。人に歴史と事情あり――とある町に住む人々の関係性と人生を描いた連作短編集。

    物語は一人称で進み、登場人物たちは自らもしくは他人の数奇な人生について語ります。人の数だけ人生があって、当人にとっては平凡で平均でも、他人から見ると普通ではないと言えることばかりなような気がします。

    振り返るように語られる物語は、不思議と溶け込むように頭

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    2025年10月17日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミン、中学生の時、同級生女子からアルバム借りたな。思春期だな、嫁がファンじゃ無いから疎遠になったけど、ホントはこんな世界観が自分にはあってたかもね。

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    2025年10月11日
  • 大きな鳥にさらわれないよう

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    未来の人類の話。どのくらい未来なのか分からない。

    不思議な話だった。読み進めていくとメビウスの輪のように最初に戻ってくる感じ。

    川上さんはどうやってこんな物語を思いつくのか不思議だ。

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    2025年10月03日
  • いとしい

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    川上弘美さんの本は白黒つかないものが多い
    現実世界とファンタジーが融合してて、ふとした瞬間に踏み入れてる感じ。こっちはその準備ができてないから急に紛れ込んで途方に暮れる

    純文学とも言える様な不思議な後味の作品

    川上さんのは短編を読むことのが多いだけど、チ思い切ってみてよかった

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    2025年10月02日
  • センセイの鞄

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    読むと独特の静かさが残る空気感がいつも漂っていた。年上の人、飲み屋さんでポツポツと話すかんじは同年代では感じられない魅力。

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    2025年09月16日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    個人的に好きな女性作家ばかりのアンソロジー。
    ユーミンの曲を主軸に描かれる物語は、柔らかい表現だが女の「業」というものを彷彿させる。

    私が好きだったのは『あの日にかえりたい』貧乏暮らし学生の青春謳歌がきれいだった。
    壊れた後の関係値も儚くてうつくしい。

    空想と現実が入り交じるのがユーミンに沿っていてる人選だった。

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    2025年09月14日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    短編小説のようでいて、だんだんエッセイに近くなる、最後までとりとめのない印象だったが、独特の心地よい空気のようなものを感じながら読んだ。

    小説家の朝見と、アン、カズ、銀坂など、近しい人たちとの日常が流れていく。特にカズとの恋愛のような友情のような、付かず離れずの距離感が心地よい。60代、まだ元気だし、無理しない範囲で仕事もするし、なんとか一人で生活できるうちは、これはある意味理想なのかもしれない。

    川上弘美さん、最近の作品はとにかく自由だなあ。もう文壇の大御所というか、野心みたいなものはとっくになくて、気の向くままにのびのび書いてるのかなあ、と感じた。

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    2025年09月13日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    ある商店街に根差した、生活と記憶の連作短編集。淡々として、想像を膨らませたほどの劇的な変化などなく、ちょっと退屈で、けれど気づけば夢中になっている。一冊まるごと人生のようだと思った。どの短編も愛や希望で飾り付けされることなく、主人公になれば生活の内側が、脇役になれば外側がさらさらと描かれていく。最後の『ゆるく巻くかたつむりの殻』まで読むことで、個々の話が「短編集」としてひとまとまりになっていく感じがした。
    自分のなかにある誰かの姿が、ふと生々しく蘇る瞬間。生きている、と信じきってしまう。あのひとは今もあの頃の姿のまま。

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    2025年09月11日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    シンガーソングライターというのは物語を音に乗せて紡ぐ人なのだなと思った。
    ユーミンの曲にちなんだ短編のすべてよりユーミンの曲の方が何かを伝える熱量がある。

    これを読んでからあらためてこの6曲をSpotifyのプレイリストにして聴いてみた。
    その後もう一度読んでみたけど、やっぱり同じ気持ちだった。

    ユーミンが歌う情景は現実よりくっきりしている。

    本を読んだのに何故かユーミンの凄さを再認識した不思議な体験。

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    2025年09月07日
  • 大きな鳥にさらわれないよう

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    登場者たちの語りのなかに人類衰退への諦めが滲み出ており、読んでいて寂しく悲しい気持ちになりました。手塚治虫さんの火の鳥のような世界観。状況描写が少ないので、状況がよくわからないまま読み進めることになりますが、終盤では明らかにされていきます。

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    2025年09月06日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの歌が好きで買ったけど本はのめり込むほど刺さらなかった。歌詞と小説でまた違うんだなあ。違いを楽しめるようになったらまた読みたい。

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    2025年08月30日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    何の前触れもなく、急に不思議な路地裏に迷い込むような感覚の短編集。

    表題作はタイトルからは想像がつかないような、心が温まる縁のお話だった。
    表題作に限らず、どのお話も家族や友人、果ては見知らぬ人への親愛がじんわり染み込んでいるようで、柔らかな心持ちになれた。

    精神年齢の見た目で生活する話は、実際にこの制度があったらこんなことで悩みそう、などとあれこれ空想してしまう程パンチのある設定だった。

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    2025年08月16日
  • 大きな鳥にさらわれないよう

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    読み終わった。
    とっても とっても時間がかかった。
    丁寧に読んだ。
    怖くなったり悲しくなったり、諦めや失望が大きくて 少しの希望はすぐになくなったり
    とにかく悲しくなる。未来から投げ込まれた本なの? どうすることもできないの?

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    2025年08月09日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作家たちが絵本「100万回生きたねこ」をオマージュして紡ぐ短編集。

    我が子に読み聞かせようと久しぶりにこの絵本を開いてみると、生きること死ぬこと、愛…
    ずいぶん哲学的な絵本だった。

    名作絵本のエッセンスを受け取った作家たち独自の視点で描かれる短編集だなんて、パワーの総量がとんでもない。
    お気に入りは、江國香織さんかな。町田康の相変わらず意味不明な世界観も好きでした。

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    2025年08月08日
  • 三度目の恋

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    川上弘美さんは『センセイの鞄』から大好きなのだけど、どうも最近、不倫というエッセンスがものすごく苦手。それが現代だろうが、平安時代だろうが、関係なし。このごろは若い頃より光源氏に対する嫌悪感も爆上がり。
    というわけで、内容はとても面白いのだが、腰を引きつつ読んでいる感じで、あまり楽しめなかった。

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    2025年08月03日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

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    ネタバレ

    18の短篇集。
    他人との距離感の取り方がさまざまな形で描かれていて、人付き合いのパターンは人の数だけあるんだなと思った。客観的に見た感想では、人生を楽しんでいる登場人物が多い。でも本人たちはそう思っていないかもしれない。
    別に型にはまる必要はないのだから、私もみんなもこの本の登場人物たちのようにのびのびとやれたらいいのに、と憧れに近い気持ちを抱いた。
    自由に話が飛び回って、次々とふわふわ振り回されているうちに少し心が軽くなるような不思議な本だった。

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    2025年07月31日
  • 水声

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    ネタバレ

    人間は70%が水でできてるっていうけど、相手と一つになることを水が混じり合う様に例えていた。境目がなくなる感じとか、一つになることが当然のような感じとか。周りがどう、とかではなくて、馴染むか馴染まないか、なんだなと。まさに、水の様に流れていく文章。複雑な登場人物関係のはずなのにそれを感じさせないのがすごい

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    2025年07月28日