川上弘美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
●物語が、始まる
雛型とゆき子とその恋人本庄さんの奇妙な恋物語
雛型はどんどん人間らしく男らしくなりゆき子とセックスがしたいのに出来ない
雛型はどんどん成長しやがて元の雛型に
最後は切ない
●とかげ
幸運を運ぶ座敷とかげ
どんどん大きくなり幸運が欲しいという欲望からどんどん大きくさせる
奇妙で気持ち悪いがこれも面白い。川上弘美さんならではの作風
●婆
自ら婆と呼ばれることを望む高橋さん
高橋さんと呼べば怒る
すみませんではなくごめんなさいじゃないと怒る婆
婆とまり子、その恋人との不思議な関係
●墓を探す
姉のはる子、妹のなな子に宛てた手紙
―このたび墓を探 -
Posted by ブクログ
川上弘美は元理科教師。ウニを捕まえるのが得意。喫茶店のナポリタンが好き。恋愛小説が好き。でも恋愛は不幸だと思っている。
この本は川上弘美の色々な面がわかる。サービス精神が強く、好奇心旺盛で、引きこもり、夢と現実の間は曖昧。
本が好きですぐ本の話ばかりする。
彼女の思考の愉快さは「べたべた」を読んで納得。
好きな句に「人参は赤い大根は白い遠い山」をあげているのがなんだか嬉しい。
あとがきに連載が終了時のあの跳躍の理由に触れている。「淋しくなる」とてもシンプルな理由だった。
扉座、横内謙介の芝居中に本を読み終えるのが惜しくてわざとページをゆっくりめくる。物語と別れがたくわざとページをゆっくりとめく -
Posted by ブクログ
何度も読みたいエッセイ本ってあまりないですが、これは貴重な一冊。
この人の、歩きながら真剣にぼーっとしている感じがたまらなく愛らしい。
「真剣なぼーっ」の中には実は空想・思考がフルカラーでたゆたっているんだけれど、普通はそういうたゆたう思考はそのまま流れていってしまう。浅い眠りの夢みたいに。
それをこともなげに言葉にして世界に呼び出してきちゃう強さがまた・・・嗚呼愛らしい。
「立春」という言葉を聴いて、「さまざまな小さい生き物でみっしり埋め尽くされた一枚の絵のようなものにちがいない」と確信する、このみずみずしさ。
春生まれだったら、なんかうれしいな。 -
Posted by ブクログ
恋愛小説のような
怪奇小説のような
官能小説のような
家族の物語のような
いろんな要素が含まれていて、ちょっとキュンとして、それでいてこわい。
たとえばマキさんとアキラさん。ミドリ子の目玉の回転。オトヒコさんの出芽。すずもとすずろう。
驚くのは、ただ単に要素が集まっているだけじゃなくて、それらが複雑に折り重なっていて、混ざりあっているということ。
だからこわいはずなのに哀しいし、せつないし、ドキドキする。
そして文章が絶妙。言葉の選び方がああもうってなってしまう。
不思議な話です。
少しずつ形を変えていく、いろいろなものや出来事が描かれています。変わらないものはなにもなくて、どんど