ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち……。不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を描く傑作長編。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
人間描写が面白くてどんどん読み進めていけた。自分も中野商店で働けたら面白いのになと思わずにはいられなかった。
ずっと、同じでなんていられないんだなぁ。 どんなに居心地がよくても、同じところに同じようにはいられない。 悲しいなぁ。寂しい。 そしてまた、昔みたいに、って思っても、それはたぶんできないことなんだ。
時間が止まっているようで、一瞬のみずみずしさに溢れた美しい物語。みずみずしさは魔法で、思い出せばいつでもその瞬間に戻ることができる青春だ。ヒトミちゃんに似てる友だちに、この本をプレゼントしたい。
川上さんの中でもいちばんすき。 ヒラヒラしていて古道具やさんの立ち位置として正しいしゆるやかでたのしい。
【2022年63冊目】 「センセイの鞄」を読んだときにも「あぁ、この作家さん好きだなぁ」と思ったのですが、本作を読んでより理由がわかりました。 登場人物の感情、間合いを含むテンポ、空気感、性格…その表現がとても豊かで、ずっと主人公を中心に繰り広げられているかつ章ごとに副題は変わるのに飽きさせること...続きを読むがない。 私と彼の関係性の変化 中野さんと彼女の関係性の変化 マサヨさんと彼の関係性の変化 物語の中で全部少しずつ変わっていく関係性 とても心地よく読めました。
雑多なものが所狭しと詰め込まれた空間って、 無条件にときめいてしまうたちなので、 古道具屋という舞台設定にまず惹かれた。 だからさあ、が口癖の適当店主中野さん、 中野さんのお姉さんで芸術家のマサヨさん、 少々ぼんやりしたアルバイトの男の子タケオ、 中野さんの愛人?らしき“銀行”ことサキ子さん、 ...続きを読む古道具屋関係の人達は ちょっと浮世離れしているというか、 変わっている。 変わっている、というのが第一印象だ。 でも、物語を読み進めると、 彼らの人間くささを知ることになる。 このリアリティと非現実感のバランスが絶妙だ。 ヒトミとタケオのじれったい恋愛に、 もしくはマサヨさんの大人の恋愛観に、 はたまた中野さん(中年オヤジ)の愛嬌に、 あるいはサキ子さんの心の変化に、 きっと誰もがどこかで自分の経験を重ね合わせて、 はっとすることがあるんじゃないだろうか。 誰もが強さと弱さを持っていて、 意思や感情を持っていて、 生きている一人の人間という感じがして すごくよかった。 主人公であるヒトミの人間らしい感情は、 主人公であるが故に1番見えづらいんだけど、 ラストの“悲しかったよ”で全部もっていかれた。 主人公に自分を投影しながら 読むケースがあると思うけど、 ヒトミがひとりの独立した人間だって、 このシーンで強く感じた。 川上弘美さんの作品は『某』とか『神様』とかを 読んだことがあって、 ちょっとファンタジックな世界観の中で、 だからこそより克明に現実が見えてくる、 みたいな印象だったので、 それと比べると 舞台設定に現実感が強いなと思ったけど、 SFもファンタジーもなしに この作風は成立するんですね。 『某』が好きだからこそ敬遠してしまっていた 『センセイの鞄』も読んでみようと思った。
再読。川上弘美さんの文章が好き。自分と全く違うタイプの登場人物たちの中に自分と同じ部分を感じた瞬間の棘が刺さる感覚がよい。
学生の頃読んでとても好きになった一冊。 久しぶりに読んで、こんなに恋愛してる話だったかとびっくりした。 あの頃は大人の世界を楽しんでいたけれど今は別のことを思う。 大人だって子どもみたいなちゃんとしてないところを抱えて生きているのだ。 可愛い大人たちが集う中野商店。 改めて好きになった。
初読みの作家さん。最初は、日常の出来事をつらつら書いてるだけ⁇と思った。昔は苦手だったなぁと。誰も殺されないし謎もないし探偵もいない。でも最近は歳のせいかf^_^;意外とこういうのも好きになってきた。特に言い回しがステキだなと。水をはきだすホースのようにしゅるしゅると話をする、とか、そういう言い回し...続きを読む。人物描写もなんか独特。中野さんという店主やその姉、中野さんの愛人、中でもタケオは良かった。喧嘩して怒ったタケオが空メールを送った意味はなんだったのか。あっけない最後も含みがあって良いかなー☆推し本です☆
中野商店の人たちが、あたたかく、個性あふれる人ばかり。 ふつうの企業に勤める人間模様とは少し違う、 縛り合わない関係、楽で居心地のいい関係を見ているようで、ほっこりする気持ちになった。 うまく生きることができないというタケオの成長が、自分と重なった。 うまく生きるってなんだろう、と思うけれど。 不...続きを読む器用で、素直で、自分に正直なタケオがとてもいいキャラクターだった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
古道具 中野商店(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
川上弘美
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
100万分の1回のねこ
蛇を踏む
明日、晴れますように 続七夜物語
あるようなないような
伊勢物語
いとしい
王将の前で待つてて
大きな鳥にさらわれないよう
「川上弘美」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲古道具 中野商店(新潮文庫) ページトップヘ