川上弘美のレビュー一覧

  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    非日常で密室に近い豪華寝台列車で、身近な関係ながらも普段は気付けない気持ちに反応する、それは旅ならではなことなのだろうと感じました。

    「はて、ななつ星はいくらくらいなのだろう」とインターネットで調べてみたら、私の予想よりゼロが一つ多くて、目を剥くほどでした。

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    2024年02月09日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    最後の主人公たちの変化が唐突な感じがして、おいてけぼりな感じがあった。
    淡々とした日常とちょっとのトラブル、ちょっとの変化を重ねていった先を
    もっと見たかった。

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    2024年01月16日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    【2024年7冊目】
    川上弘美さんワールドにどっぷりと浸れる22の短編集。短編なので、どのお話も数ページの間だけの展開にもかかわらず、濃厚な物語の世界を楽しむことができました。短編の中でもうっすら続いているものもあったりして、読んでいると「おっ、これは」となるのも良かったです。

    1番好きなのは、「ナツツバキ」でした。人間の私とコロボックル並の大きさの山口さん。違うのはその大きさだけなのに、その大きさの違いが2人にとっては、とても大きい。

    恋を軸にしながらも、それだけではなく、どこか不思議な雰囲気もありつつ、現実と虚構を行ったりきたりする物語たちを堪能させて頂きました。

    何度でもゆっくり読

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    2024年01月16日
  • 神様 2011

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     過去の作品と、時を経て書き直した作品とを載せている本。
     最初なんで熊が普通に三つ隣りの部屋に住んで、散歩なり普通に会話をしたりなどしているのかと思い、何処か童話か寓話なのかと思われたが、これが福島原発事故を受けて、リメイクとなり、ところどころにストロンチウムやセシウムなど熊との会話で出てくるのであるが、全体的に柔らかい文体だけあって、逆に何処かそれらの言葉か生々しく、おどろおどろしさを感じた。
     題名からも神様ということで、熊やセシウムは、人為を超える別のベクトルでの神々であり、それらの対象を描くことで、軽いながらも「悪くない日」を過ごしていく人としての生き方について考えさせられる。
     

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    2024年01月13日
  • ざらざら(新潮文庫)

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    ざらざらって言葉がぴったりの短編集だった。
    なんだが消化しきれず残る、ざらざらがどのお話にも描かれていた。決して、でこぼことか、ガサガサとかじゃない。不快でもないけど、心地よくもない、なんか気になる…。

    「大人な恋愛」って感じのものが多かった。
    他の作家さんの書く大人な恋愛は、私がまだ幼いせいか、少し引いてしまうんだけど、この短編の恋愛は、不思議と嫌悪感を抱くことがなかった。不思議。

    川上弘美さんの作品の登場人物あるあるだけど、みんな、どこか俯瞰的に見ていて、淡々としているのがたまらなく好き。どこか遠いところから自分を見てて、駄目な自分のことも、十分に理解している感じ。

    一番好きなのは『

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    2024年01月16日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    幼少期を海外で共に過ごした人たちが、時を経て再開し、またゆるりと時間を重ねていく。
    日記のようなおはなし。
    川上さんの小説は、高校の時に読んで以来20年近く振りだと思う。
    あの時現文の授業の課題図書になっていて読んだのだけど、当時もあまり得意ではなかったけど、やっぱり今も得意ではなかった…

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    2024年01月12日
  • パスタマシーンの幽霊(新潮文庫)

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    川上さんの小説で思うこと。

    綺麗だけどハンカチじゃない違う布で手を拭いた気分?!みたいな感じ。
    それが心地良さと居心地の悪さの共存的な感じ。

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    2024年01月07日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    大人の恋ってどんなものかと思って読んでみたが、ふわりとした読後感がよかった。興味を持っても干渉し過ぎない、積み重ねられたゆるい関係。往年の文学要素も多いので、そっちも読んでみようかと思いました。

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    2024年01月06日
  • 100万分の1回のねこ

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    佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』をオマージュして名だたる作家さん達が紡ぐ短編集。
    私は多分、来世もあると思っている。前世もそして。
    それは決して愛する人がいなかったからではないけれど。

    それぞれの物語も勿論面白かったけど、そこまでの想像力や価値観の広がりを与えてくれた原作の素晴らしさに改めて気付いた。
    姪っ子への誕生日プレゼントに決定。

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    2023年12月23日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    ななつ星、いつか私も乗りたい!
    特急の列車で日帰り旅行をよくするけど、近くの席の人達を見ながら、この人はどこの駅から乗ってきてどこまで行くんだろう?とか、着物着て京都で降りるということはお茶会か何か?とか想像することがあります。
    この物語を読んでその列車に乗っている人の数だけ物語はあるよなぁと思いました。
    ななつ星だったらなおさら。

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    2023年12月10日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    独特な表現や言い回しにだんだん慣れていくとともに世界観に入り込んでいく感覚が面白かった。
    年齢によって変わることと変わらないこと。自分の年齢が上がっていっても、感覚としては若い頃とさほど変わらないなと感じていたが、きっと60代になってもやはり同じように感じ、考えているんだろうなと思った。

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    2023年12月06日
  • 100万分の1回のねこ

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    著名な作家さんが「100万回生きたねこ」にオマージュした物語を創作。
    頭の中に、あのねこのお顔が浮かぶような、そんな物語が多く綴られていた。
    ねこの気持ちに寄り添ったり、ねこの方が何倍も人間より理解していたり。
    読後、ねこがより一層可愛く見えてしまった。
    かわいい。とってもかわいい。

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    2023年12月05日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの曲をモチーフにした短編集。

    どれもほろ苦い、大人の作品集かな。
    綿矢りささんのは、ちょっと怖かった。多くは読んでいないのだけど、ちょっと危うい女性を描くのが得意な作家さんなのかなと感じた。
    川上弘美さんの作品は、辛い描写もありつつ、それでも希望を持たせる終わり方でよかった。女の子がしあわせであるようにと、私も願った。

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    2023年12月05日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    久々に川上さんの作品。
    ニシノユキヒコと関わりのあった女性の目線での短編集。
    淡々とした描かれ方で、さまざまな人の目線で描かれるのに、つかみどころのない西野くん。でもこういうつかみどころのなさが魅力の人はいるんだよなあ。

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    2023年10月31日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    豪華寝台列車(ななつ星)の話である、それぞれ色々な人生とその人達の思い出を乗せて走る、ななつ星 一度でいいから乗って見たい本を読み、素敵な旅をしているような気持ちになった。ますます (ななつ星)に乗りたい。

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    2023年10月21日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、作詞家の
    カズ。カリフォルニアのアパートメンツで子ども
    時代を過ごした友人たちは、半世紀ほど後の東京で
    再会した…。たゆたうように心に届く大人の愛の物語。

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    2023年12月04日
  • 真鶴

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    自分の中で深い喪失経験が来た時にまたじっくり読みたくなる本

    主人公 京の頭の中は、ずっと夢遊していて何が現実なのかもよくわからないようなふわふわフワフワしているのだけれども、すごく読み応えがある文章である。

    まさに純文学という感じだ。

    朝っぱらに読破してしまったので、夜とか1人で寂しい時とかそういう時に読んだ方が、良さそうだ

    見えないものが見えちゃう被害妄想的なところとも違う でも絶対に現実的ではない場面をフワフワとしつつ鮮明に頭の中に浮かび上がらせる それはすごい

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    2023年10月11日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    はじめて読む川上弘美さんの小説。少し気を抜くと、ホロホロと溶けていきそうな文章。
    それなのに、登場人物達は自由でヒョウヒョウと好きな場所目指して動いて行ってしまうから読んでいて不思議だった。居ないけど居そうな登場人物達。川上弘美さんは人間をよく観察しているんじゃないかな?と思った。
    この小説の空気感は理解するとか共感するってことではないんだろうなー。時々ふした時に思い出しそうな短編集だった。

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    2023年10月01日
  • 某

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    ネタバレ

    【2023年114冊目】
    大体あらすじを頭に入れずに読み出しちゃうことがほとんどなんですけど、いや〜不思議な小説でした。川上弘美さん、SFもお書きになるんですなぁと思ったけど、「蛇を踏む」もそうだったかもしれない。

    主人公は突然この世に誕生した、というか存在が始まった、生命体。途中から、この生命体には個体名がつくんですけど、まあそれは置いといて。女子高生、男子高生、男性事務員とどんどんと変化していく主人公。変化する前の記憶は持っているのに、性質とかはがらりと変わるというのが面白いなと思いました。似通った性質を引き継ぐこともあれば、全く違った性質なこともあり。

    確固たる己がない生命体の話だか

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    2023年09月25日
  • 水声

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    姉弟の話。母が亡くなり、父が別の家に移っても、幼少期から過ごした家を離れずに2人で暮らしている。家族を異性として好きになる人がいることは知っているけど、自分の感情として理解することはできない。でも、本人達がお互いそれでいいなら悪いことではないとも感じるし曖昧なところ。周りの人に裁かれている、という一文が最もしっくりきた。

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    2023年09月22日