猫を拾いに(新潮文庫)

猫を拾いに(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

誕生日の夜、プレーリードッグや地球外生物が集い、老婦人は可愛い息子の将来を案じた日々を懐かしむ。年寄りだらけになった日本では誰もが贈り物のアイデアに心悩ませ、愛を語る掌サイズのおじさんの頭上に蝉しぐれが降りそそぐ。不思議な人々と気になる恋。不機嫌上機嫌の風にあおられながら、それでも手に手をとって、つるつるごつごつ恋の悪路に素足でふみこむ女たちを慈しむ21篇。

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猫を拾いに(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月11日

     大好きで何度も読んでる本。どれも本当に短いお話なのに印象的で心に残るし読み返したくなる。特に好きなものは、

    「猫を拾いに」
    あたしたちは、じきに、ほろびるんだね
    空想のようで現実のような少し切ない日常。

    「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」
    一本の映画を見たような気持ちになる恋の話。

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    Posted by ブクログ 2023年06月08日

    川上さんの作品は、いつもハッとさせられる。これまで気が付けなかった視点や、言語化できなかった気持ちに出会える。

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    Posted by ブクログ 2023年03月30日

    詩のようなちょっと余白のある川上弘美さんの文章が相当好きです。
    しかも不思議なお話が多いところも個人的にとても好みです。
    何度読んでもまた新たな感想が生まれそう。

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    Posted by ブクログ 2020年04月12日

    川上さんならではの不可思議な世界と、レンアイの話を、一つ一つ丁寧に読むのが楽しかった。
    恋人の弟、丹二さんを好きになってしまった衣世の、せつない恋の話 「ぞうげ色で、つめたくて」
    地球外生物が出てくる不思議な話 「誕生日の夜」
    修三の母の心の内を綴った「はにわ」
    気持ちが動くたびに、カウンター機をカ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月30日

    とても面白かったです。このテンションが丁度良くて好きです。
    小さな短編がいくつも、でもこれまで読んできた川上さんの短編集と地続きの世界が嬉しかったです。修三ちゃんも、多分山口さんと同じ村?のまるいさんも。
    お話は表題作が一番好きでした。これから世界はほろびていくのだろう、でもこんなゆるゆるとした諦念...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月12日

    試験前で読書を控えていた先月、ちまちま家にある"センセイの鞄"を読み、川上弘美欲が高まってしまった。

    21の短編から成るこちらの作品は、どれも川上さん節が強く、みょうちくりんで魅力的な小説ばかりで心が満たされた…!
    このくらいなら書けそうだと思わせてくる。だけど、絶対に書けない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    つかめそうで、つかめない。それが心地良いと思う。
    現実と非現実の間を描くのが本当に巧みだと感じる。
    どちらかと言えば、今までも、これからも、この短編に出てくるような不思議なことが、私に起きることはないだろうけど、似たようなやりとりはするんだろうなっていう、身近な感じというか、親近感がある。
    川上弘美...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月22日

    恋愛の短編集

    川上弘美さんの作品はとても好きだ。
    個人や人間や生物という、みんなが持って生きている枠というか輪郭がとても曖昧なぼやけている世界を描くのがとても上手い。

    それでいって、登場人物はみんな自分の意見をしっかりもってる。まあこの二つは矛盾していくわけではないのだけど

    この二つのミックス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月10日

    掴めそうで掴めない、ほんわか優しい短編集。
    小人だったり、お盆からずれて帰ってくる霊だったり、人の色が見えたり、カチカチ感情の数を数えたり。不思議なはずなのに、さも「日常のストーリですけど?」という感じで普通に書かれているストーリーだらけで、現実世界でも、私の知らないところでこんな世界が実は繰り広げ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月28日

    自分の中の星新一はこういうお話を書きそうだなあと勝手に思ってしまうような、ひとつひとつの話が不思議でふわふわしていた。

    詩集みたいな、突拍子もないけどそういう世界なんだなと納得してしまう馴染み深い味わいがあった。

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