ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
誕生日の夜、プレーリードッグや地球外生物が集い、老婦人は可愛い息子の将来を案じた日々を懐かしむ。年寄りだらけになった日本では誰もが贈り物のアイデアに心悩ませ、愛を語る掌サイズのおじさんの頭上に蝉しぐれが降りそそぐ。不思議な人々と気になる恋。不機嫌上機嫌の風にあおられながら、それでも手に手をとって、つるつるごつごつ恋の悪路に素足でふみこむ女たちを慈しむ21篇。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
今月の頭に内定式のために行った東京で、生まれてはじめて神保町を訪れた。古本屋でついつい名前を探してしまう著者はそんなに多くないが、川上弘美は私にとってそのうちの一人である。短編集だというのも相まって、すぐに150円と引き換えにこの本を手に入れて、帰りの新幹線でのんびり読んだ。今日になってやっと最後ま...続きを読むで読み終わったので感想記録。 一番好きなのは、うーん、決められない。「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」の連作は良かった。金色の道、も素敵。川上弘美の書く年の差恋愛は大好物だから。朝顔のピアス、捨てがたい。「猫を拾いに」はそこまで刺さらなかったけど、自分にしてはこれは珍しい。表題作ってやっぱり一番出来がいいなあといつも思っているから。解説の壇蜜も、とても身近で共感できる文章だった。
「こないだ本よんでたらさあ。圭司はそこでぱさりとあおむけになった。こんなことが書いてあった。地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくるって」
大好きで何度も読んでる本。どれも本当に短いお話なのに印象的で心に残るし読み返したくなる。特に好きなものは、 「猫を拾いに」 あたしたちは、じきに、ほろびるんだね 空想のようで現実のような少し切ない日常。 「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」 一本の映画を見たような気持ちになる恋の話。 川...続きを読む上さんの書くちょっと距離感のある女性たちと、現実や日常の延長線に成立する少し不思議な世界がとてつもなく好き。
川上さんの作品は、いつもハッとさせられる。これまで気が付けなかった視点や、言語化できなかった気持ちに出会える。
詩のようなちょっと余白のある川上弘美さんの文章が相当好きです。 しかも不思議なお話が多いところも個人的にとても好みです。 何度読んでもまた新たな感想が生まれそう。
川上さんならではの不可思議な世界と、レンアイの話を、一つ一つ丁寧に読むのが楽しかった。 恋人の弟、丹二さんを好きになってしまった衣世の、せつない恋の話 「ぞうげ色で、つめたくて」 地球外生物が出てくる不思議な話 「誕生日の夜」 修三の母の心の内を綴った「はにわ」 気持ちが動くたびに、カウンター機をカ...続きを読むチカチと押している女の子の話 「真面目な二人」等々、21篇が収められている。 それぞれ深く考えさせられたり、最後まで飽きることなく楽しめました。 川上さんの掌小説、好きです。
とても面白かったです。このテンションが丁度良くて好きです。 小さな短編がいくつも、でもこれまで読んできた川上さんの短編集と地続きの世界が嬉しかったです。修三ちゃんも、多分山口さんと同じ村?のまるいさんも。 お話は表題作が一番好きでした。これから世界はほろびていくのだろう、でもこんなゆるゆるとした諦念...続きを読むなら良いかなと思います。そして、本当にこんな風になるんだろうな、と感じました。 「でも、恋をすると、誰でもちょっぴりずつ不幸になるよ。」これは…!と思いました。 壇蜜さんの解説も嬉しいです。「つっつけ、不幸。つんつん。」
少し常識と比べたら変わった境遇だったり、体験だったり、なんとなく謎な人とか宇宙人とか小さい人とか幽霊だったりが出てくるちょっと不思議なテイストの21編の短編集。みんなもやっとしたものを抱えながらも、「まあいいか」とそれでも前を向いていくような、寂しさや悲しみに寄り添う温かさを感じました。特に『信長、...続きを読むよーじや、阿闍梨餅』がいちばん面白かった。 1話1話が短いので思い出した時に少しずつ読み返したくなりそう。
試験前で読書を控えていた先月、ちまちま家にある"センセイの鞄"を読み、川上弘美欲が高まってしまった。 21の短編から成るこちらの作品は、どれも川上さん節が強く、みょうちくりんで魅力的な小説ばかりで心が満たされた…! このくらいなら書けそうだと思わせてくる。だけど、絶対に書けない...続きを読むユニークな表現や世界観たち。高等テクや…! お気に入りは"誕生日の夜"。 いつも通りナナの部屋で、のぞみとナナにお祝いされる誕生日。にぎやかな誕生日にするため、知り合いや、知りあいの知りあいもどんどん招待した結果、昌子たちや、のぞみの恋人の国枝くんとその友達、見知らぬおばあさんとおじいさん、タヌキのつがいと鶴にプレーリードッグ、そして地球外生命体のゆむ°て、どんどん参加者が増えていくカオスなのに穏やかで楽しそうな誕生日会。 出来すぎている息子の、性的嗜好だけが母である"私"を悩ませる"はにわ"も素敵。 交通調査で使うカウンター機で感情が揺さぶられた数を数える同級生に出会う"真面目な二人"。 女の阿部さんと男の阿部さんが出てくる"ラッキーカラーは黄"。 どれも最高にふにゃふにゃしていて、優しい夢みたいな物語で大好き。
つかめそうで、つかめない。それが心地良いと思う。 現実と非現実の間を描くのが本当に巧みだと感じる。 どちらかと言えば、今までも、これからも、この短編に出てくるような不思議なことが、私に起きることはないだろうけど、似たようなやりとりはするんだろうなっていう、身近な感じというか、親近感がある。 川上弘美...続きを読むさんの作品は、いつも夢の中みたいで、目が覚めたら夢のことなんか忘れてしまうみたいに、読み終わったら詳細に思い出せない。でも、夢で見た一場面とか、言葉とか、小さな要素は頭の片隅にちゃんと保管されていて、ふとした時に思い出す。これを思い出したときがまた不思議な感覚になって、読んで良かったなあとしみじみ思う。 表題作は、まさかのディストピアで面白かった。こういう世界も書く人だったのか! 私もどこかでカウンター機を見つけたら、物語の2人みたいに持ち歩いてカウントしたいなと思った。 個人的に、解説の壇蜜さんの文章が面白くてとても好みで、壇蜜さんの本も読んでみたいなと思った。解説も読む価値大アリです。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
猫を拾いに(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
川上弘美
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
溺レる
三度目の恋
ハヅキさんのこと
なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫)
変愛小説集 日本作家編
明日、晴れますように 続七夜物語
あるようなないような
伊勢物語
「川上弘美」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲猫を拾いに(新潮文庫) ページトップヘ