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Posted by ブクログ
今月の頭に内定式のために行った東京で、生まれてはじめて神保町を訪れた。古本屋でついつい名前を探してしまう著者はそんなに多くないが、川上弘美は私にとってそのうちの一人である。短編集だというのも相まって、すぐに150円と引き換えにこの本を手に入れて、帰りの新幹線でのんびり読んだ。今日になってやっと最後まで読み終わったので感想記録。
一番好きなのは、うーん、決められない。「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」の連作は良かった。金色の道、も素敵。川上弘美の書く年の差恋愛は大好物だから。朝顔のピアス、捨てがたい。「猫を拾いに」はそこまで刺さらなかったけど、自分にしてはこれは珍しい。表題作ってやっぱり一番出来がいいなあといつも思っているから。解説の壇蜜も、とても身近で共感できる文章だった。
Posted by ブクログ
「女はたいがい、可愛いか、怖いか、無関心か、過剰かだ。」
「恋をすると、誰でもちょっぴりずつ不幸になるよ」
「好きなら、しょうがないわね もうちょっと、じたばた、したら」
不思議な話が多いけどそれをあれこれ言語化するのは野暮な気がしてきてしまう。このふわっとした感じが川上弘美さんの作品の味だと思う。っぽいことは書こうと思えば書けそうだが、「ぽさ」しかない。唯一無二だと思う。やわらかそうでふにゃふにゃしてて実態があるのかどうかもわからないのに、芯を感じる。優しく撫でられたようなのにちくちくする。
恋愛小説というよりも限りなく恋に近い物語が多い。どことなく居心地が悪いのにずっとこの話の中にいたいと願わずにはいられない。肌は触れているのに心の奥まではさわれないようなさみしさが身に纏う。
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