猫を拾いに(新潮文庫)

猫を拾いに(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

誕生日の夜、プレーリードッグや地球外生物が集い、老婦人は可愛い息子の将来を案じた日々を懐かしむ。年寄りだらけになった日本では誰もが贈り物のアイデアに心悩ませ、愛を語る掌サイズのおじさんの頭上に蝉しぐれが降りそそぐ。不思議な人々と気になる恋。不機嫌上機嫌の風にあおられながら、それでも手に手をとって、つるつるごつごつ恋の悪路に素足でふみこむ女たちを慈しむ21篇。

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猫を拾いに(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今月の頭に内定式のために行った東京で、生まれてはじめて神保町を訪れた。古本屋でついつい名前を探してしまう著者はそんなに多くないが、川上弘美は私にとってそのうちの一人である。短編集だというのも相まって、すぐに150円と引き換えにこの本を手に入れて、帰りの新幹線でのんびり読んだ。今日になってやっと最後ま

    0
    2024年10月12日

    Posted by ブクログ

    「こないだ本よんでたらさあ。圭司はそこでぱさりとあおむけになった。こんなことが書いてあった。地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくるって」

    0
    2024年06月24日

    Posted by ブクログ

     大好きで何度も読んでる本。どれも本当に短いお話なのに印象的で心に残るし読み返したくなる。特に好きなものは、

    「猫を拾いに」
    あたしたちは、じきに、ほろびるんだね
    空想のようで現実のような少し切ない日常。

    「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」
    一本の映画を見たような気持ちになる恋の話。

    0
    2024年01月11日

    Posted by ブクログ

    川上さんの作品は、いつもハッとさせられる。これまで気が付けなかった視点や、言語化できなかった気持ちに出会える。

    0
    2023年06月08日

    Posted by ブクログ

    詩のようなちょっと余白のある川上弘美さんの文章が相当好きです。
    しかも不思議なお話が多いところも個人的にとても好みです。
    何度読んでもまた新たな感想が生まれそう。

    0
    2023年03月30日

    Posted by ブクログ

    川上さんならではの不可思議な世界と、レンアイの話を、一つ一つ丁寧に読むのが楽しかった。
    恋人の弟、丹二さんを好きになってしまった衣世の、せつない恋の話 「ぞうげ色で、つめたくて」
    地球外生物が出てくる不思議な話 「誕生日の夜」
    修三の母の心の内を綴った「はにわ」
    気持ちが動くたびに、カウンター機をカ

    0
    2020年04月12日

    Posted by ブクログ

    とても面白かったです。このテンションが丁度良くて好きです。
    小さな短編がいくつも、でもこれまで読んできた川上さんの短編集と地続きの世界が嬉しかったです。修三ちゃんも、多分山口さんと同じ村?のまるいさんも。
    お話は表題作が一番好きでした。これから世界はほろびていくのだろう、でもこんなゆるゆるとした諦念

    0
    2018年10月30日

    Posted by ブクログ

    少し常識と比べたら変わった境遇だったり、体験だったり、なんとなく謎な人とか宇宙人とか小さい人とか幽霊だったりが出てくるちょっと不思議なテイストの21編の短編集。みんなもやっとしたものを抱えながらも、「まあいいか」とそれでも前を向いていくような、寂しさや悲しみに寄り添う温かさを感じました。特に『信長、

    0
    2024年06月30日

    Posted by ブクログ

    試験前で読書を控えていた先月、ちまちま家にある"センセイの鞄"を読み、川上弘美欲が高まってしまった。

    21の短編から成るこちらの作品は、どれも川上さん節が強く、みょうちくりんで魅力的な小説ばかりで心が満たされた…!
    このくらいなら書けそうだと思わせてくる。だけど、絶対に書けない

    0
    2024年03月12日

    Posted by ブクログ

    つかめそうで、つかめない。それが心地良いと思う。
    現実と非現実の間を描くのが本当に巧みだと感じる。
    どちらかと言えば、今までも、これからも、この短編に出てくるような不思議なことが、私に起きることはないだろうけど、似たようなやりとりはするんだろうなっていう、身近な感じというか、親近感がある。
    川上弘美

    0
    2024年01月16日

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