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Posted by ブクログ 2024年01月16日
一遍一遍読むたびに、はぁとひと息ついて、余韻に浸りたくなる。なんだかわからないけど、噛み締めたくなる。
この短編集を手に取る前に、『ざらざら』『ぼくの死体をよろしくたのむ』を読んでいたので、リンクするお話を見つけるたびに感動していた。もちろん、この短編集から読んでも十二分に楽しめると思う。
『ざら...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月17日
久しぶりに川上弘美の作品を読んだ。
川上弘美作品に出てくるちょっと行儀が悪かったり、性格に難アリというような主人公をチャーミングに描いているところが好きだ。作品内の他キャラクターには「チャーミングですね」とは認識されていなくとも読者にはどこか可愛く思えるし、そういう少しの「難」を抱えた読者をちょっと...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月17日
少しだけ「普通」とは離れた感がある女性たちのお話。短編集なのだが、ひとつひとつの話にきっちり入り込めるし、時間も場所も忘れられる。どれもこれも、その辺のよくある話なのに(多分)川上さんの世界が存分に醸し出されていて、読み終わるのが寂しくなるくらいだった。失恋したりくっついたり立ち上がったり諦めたり。...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月10日
まったりしてるのにどこか物悲しいところが好きだな、と思った短編集。
いや、超短編集。
パスタを作るおばあちゃんの幽霊が出てくる表題作もとても可愛らしくて好きだけど、私は小人のヤマグチさんが出てくるお話が好きだった。
忘れたころにまたヤマグチさんの短編がやってくるところも何か嬉しい。そういうつくりだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月06日
裏表紙に「恋をしたとき、女の準備は千差万別。」「女たちが足をとられた恋の深みの居心地を描く22の情景。」と書いてあるけれど、これは恋の本なんだろうか?
恋愛の話もある、あるというか読み終わったらほとんどそうだった気もした、前の「ざらざら」から続いているアン子の恋の話もあるし、表題の「パスタマ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月17日
このお話が好き、こっちがいちばん、
と心でしるしをつけながらひとつひとつ読み進めたら、
最後にはいちばんがなくなってしまった。
ひとつ読むと、それがいちばんになる。
そして、左手で挟むページが薄くなってくると
かなしくて、
あとひとつ?まだある?と、
そわそわした。
読んでしまうの...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月31日
『ざらざら』の続編。
ちりちりと心を焦がす残り火を、最後は自分の息でふっと消す。「恋のお葬(とむら)い」をするような短編集だった。どうして恋は、好きなればなるほど上手くいかなくなってしまうのだろう。同じくらいの「好き」じゃなくていいから、あともう少しだけ、一緒にいる口実にできるくらいの「好き」でよか...続きを読む
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