ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
失踪した夫の日記には、「真鶴」とあった 夫は10年以上前、日記に「真鶴」と記して失踪した。京は娘、母と3人暮らしをしながら、恋人と付き合い、真鶴と東京の間を往還する
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
この作品の1番の好きなところは終始、静かなところ。 静かだからこそ、娘を愛する気持ちや、礼を憎む?愛する?恋しがる?気持ちが熱く伝わってくる。
いま私がもっとも関心を寄せている作家・髙村薫さんが、「川上弘美に出会えたことが大きかった」と語っているのをどこかで読み、それがきっかけで、この作品を手に取りました。この『真鶴』という小説は、独特のリズムをもつ文章で、人の心の深いところへ、静かに、まるでさまようように潜っていきます。そうして、人が生き...続きを読むていくということの核心に、なんとかして触れようとする。その結果、人が生きていくうえで、ある種の支えになるような言葉の連なりが生まれ、他にはない種類の小説になっているのではないかと感じました。
夢の現実の間のような儚いふわふわとした時間がずっと続いてるような 繊細でいつも寂しくて壊れちゃいそうな主人公の気持ちが、独特のふわふわとした柔らかい表現で表れてて、でも具体的で、なんていうか、すごいものを見たって気持ちでした 主人公の気持ちの前向きな変化がわかりみがふかくて、かなりすきだったな
心の中の葛藤が正直過ぎて切なくなる がんばったね 辛かったね 時間が 大切なものの存在が 現実に導いてくれたね 執着しない事が「トレンド」な昨今 それに反した執着ありきの とてもシンプルで普遍的な「愛」のお話しでした こんなふうに さらけ出した文学はとても好物です 幽霊の解説もとても良かった
読書開始日:3月22日 読書終了日:4月2日 所感 書き終えた所感が消えてフレッシュさを失ったかもしれないが、再度書く。 仕事で忙しかったこともあるがとにかく読み進めるのが難しかった。 理解できない、わからない、掴みどころがない、この感覚のまま進み始めた。 後半部になって、自分も少し感じたことがある...続きを読むような感じになり、終わりを迎えた。 真鶴から東京へ、現実に戻る感じを少し味わえた。 解説を読んで、要約理解をすることができた。 自分にも、みんなにもそれぞれ幽霊がいる。そしてその距離感覚は人それぞれ。 自分と幽霊の距離を感じる時に、次第に太陽が遠くなり、陰影が大きくなり、やがてモノクロになる。 京は春夏秋冬を通じて、距離を戻した。 そして太陽が近づき、最後には世界が煌びやかになった。 京が言ってくれた。 時間が解決する。 ほのぐらいみちを歩いていても時期に馴染み、距離が次第に近づき、太陽をとりもどす。 そして、世界が煌びやかになる。 またやがて、ほのぐらくなろうと、時間が解決する。 解説の受け売りに自分の想いも少しのせて所感を書いた。 書いているうちに、感動が溢れて鳥肌がたった。 ようやくここですごい作品だと思えた。 距離がなくなったことを体験できた。
わたしには、強烈な本でした。京は、失踪した夫、礼をずっと追い求めています。いつまで引きずっているの、気持ちはわかるけどいい加減・・と言いたくなる。 歩いていると、ついてくるものがあった。これはついてくるものとのお話。京の心の葛藤、立ち直るまでの心模様。 きっと、真鶴は女との修羅場だった場所でしょう。...続きを読む 空想の中では、逆上して刺したり、首を絞めたりしている。この現実かわからない、とりとめもなく入り混じった表現が好きすぎて。 「ついていかなきゃならないの?声に出して聞いてみたが、音にならなかった。それで、女との会話が、実際の声ではなく、からだの内側でおこなわれているのだと知った。」京がこたえを言っている。 そんななか、実母と娘のやりとりは現実味があって、わかる部分が多かった(この場面では現実にもどる感じ)。 わたしの頭の中では、礼は、清原翔さんで、京は川上弘美さんが浮かんだ。
面白かった! 川上弘美は「先生の鞄」しか読んだことがなかったけど、こんな不思議な幻想的な小説を書くとは知らなかった。 1歳の娘をおいて失踪した夫の影を追って幽霊のような女と共に神奈川の真鶴をおとづれる主人公。彼女の夫への執着が切なく、時々怖かった。これほどまでに誰かに執着する人はいるんだろうか。あま...続きを読むりにも激しすぎて愛とはまた違う気がする。 時折挟まれる主人公と母親と娘の生活がほっこりする。母に老いの影が迫った時、子どもが自立していく時、私も主人公のような気持ちになるんだろうか。
2007年の芸術選奨文部科学大臣省受賞作品。読んでいる間、主人公「京」の視点になった。読んでいる側なのに、憑依されて読まされているかのような感覚。
最初から最後までこの空気がたもたれていることが、まずはとんでもない。それぞれの存在と、それからその不在とが、遠近とか濃淡でしかないような、あいまいさがすごい。そうした物語の世界は幻のようだけれど、実際にぼくたちのいだいている認識というものを突き詰めていくとそれはすごくあやふやなもので、そういうなかで...続きを読む明瞭に立ち現われる死という事実は、それが行政的なものに過ぎないからこそ、明瞭であるように思われるのかもしれない。
夢と現実と過去と妄想を頻回に行き来しているのと、主人公の話し方が独特なので、やや読みにくいかもしれません。が、途中からは主人公と青磁の関係や、礼のゆくえ、「女」の正体に惹かれて何だかんだ最後まで読めました。好みの分かれる作品だと思いますし、中だるみするところが何ヶ所かあります。 タイトルにもあるけど...続きを読むなぜ「真鶴」なのか?今夏にこの作品とともに真鶴へ訪れたのですが、何となく理解できました。例えば熱海だったら賑やかで適さないだろうなーって
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
真鶴
新刊情報をお知らせします。
川上弘美
フォロー機能について
「文春文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
100万分の1回のねこ
蛇を踏む
明日、晴れますように 続七夜物語
あるようなないような
伊勢物語
いとしい
王将の前で待つてて
大きな鳥にさらわれないよう
「川上弘美」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲真鶴 ページトップヘ