無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
わたしには、強烈な本でした。京は、失踪した夫、礼をずっと追い求めています。いつまで引きずっているの、気持ちはわかるけどいい加減・・と言いたくなる。
歩いていると、ついてくるものがあった。これはついてくるものとのお話。京の心の葛藤、立ち直るまでの心模様。
きっと、真鶴は女との修羅場だった場所でしょう。
空想の中では、逆上して刺したり、首を絞めたりしている。この現実かわからない、とりとめもなく入り混じった表現が好きすぎて。
「ついていかなきゃならないの?声に出して聞いてみたが、音にならなかった。それで、女との会話が、実際の声ではなく、からだの内側でおこなわれているのだと知った。」京がこたえを言っている。
そんななか、実母と娘のやりとりは現実味があって、わかる部分が多かった(この場面では現実にもどる感じ)。
わたしの頭の中では、礼は、清原翔さんで、京は川上弘美さんが浮かんだ。
Posted by ブクログ
寝る前から読み始め、次の日のお昼頃には読み終えた。
真鶴、まなづる。
良い響き。
神奈川県に真鶴半島という場所がある事をGoogleに教えてもらった。
文章から真鶴の海の香りを感じ、瀬戸内海の海の香りも感じた。二つの海の香りは全く違く感じた。
ついてくるもの、とは何だったんだろう。
この物語からたくさん、"距離感"というものを感じた。
京と娘の百、礼、青茲。
皆、距離を感じた。
京と礼の、近づきたいのに近づかせてくれない押し問答は読んでて途中とても辛くなってしまった。
主人公京と1番距離が最終的に近かったのは多分、ついてくるもの、だっただろう。
友達、になったんだと思う。
京自身だったのか…私は多分違うと思った。
思春期である娘との距離感、親離れ子離れの瞬間を、共感出来る言葉で表していた。
母と娘、という密着していて一体化していたものから、人と人、になる。
寂しいのか、嬉しいのか、わからない感情。
京と京の母の関係を見ても、くっついたり離れたりするものなのかもしれない。
でも、手放さないと手に入れられないものがある。
最後、京は手放す事ができた。
真鶴に行って、心という入れ物を空っぽにする事ができた。
空っぽにしないと満たされない。
女でもあり、母であった京。
最後は光が満ちて終わるこの物語。
ずっと、長い詩を読んでいるような感覚だったが、最後まで読んで、物語だった事に気づく。
とても良かった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。