川上弘美のレビュー一覧

  • 明日、晴れますように 続七夜物語

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    前作は未読です。装丁とタイトルがステキで読んでみようと思いました。子供目線で描かれている世界観は不思議でもあり、現実的でもありました。前作を読み、今作を読んだ方がよりこの2人の関係性に理解が深まると思いました。

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    2024年07月04日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    途中までエッセイだと思って読んでいたが、連作短編集だった。川上さんの掴みどころのなくてふわっとした、それでいて繊細な文章が好きです。

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    2024年06月28日
  • 神様

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    今までファンタジーは敬遠していたが、読んでみてやはり自分はファンタジーっぽいのは苦手だと感じてしまった。

    物語世界自体にはとにかく「不思議」という感覚を強く覚えた。
    好きだった話は表題作の「神様」と「夏休み」と「離さない」。特に「離さない」は若干ホラー味もあってゾクっとする感じが気に入った。

    あとはなんと言っても解説だな。「夢」を読んでいる(あるいは夢を見ている)感覚を自覚すると、確かにファンタジー作品の読み方は変わってくると思った。これを踏まえてまた色々ファンタジーは読みたい。

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    2024年06月24日
  • 伊勢物語

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    大河「光る君へ」で古典に興味が湧いてきた。「伊勢物語」は文より尾形光琳の「燕子花図屏風」から入っている。あの素晴らしい絵がこの「伊勢物語」に基づくものだとは、絵の解説を読むまで知らなかったのだ。この本では原文は無く、川上弘美の文のみ。この川上氏の文がとてもいいのだ。

    文庫のページで2,3ページ、短いのは1ページに収まる。

    男がいた。
     男と女の説明
    和歌
     和歌の意味

    と、この形式で語られる124の男の恋の物語。
    あっさりと、成就しなかった状況が語られる。ここでの和歌の川上訳は素直。ここがすんなり入って行けたところなのかも。・・でも半分くらいまできて、同じような様相になんか飽きてきてしま

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    2024年06月15日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    中野商店って名前がステキだし、古道具屋の雰囲気もいい。
    ただ仕事の関係の人と、やれセックスがどうとか裸がどうとか、普通話しませんよね。不必要にでてくるエロというか性の話にどうしても違和感を感じてしまいました。

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    2024年06月11日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    あの日にかえりたい
    夕涼み
    春よ、来い

    ユーミンはテレビで見るくらいしか知らないけど、
    日常の中の神様みたいだ

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    2024年05月20日
  • 蛇を踏む

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    なんだか夢の世界の物語のような感じ。
    いつかみた夢みたいだと思った。
    個人的には表題作の「蛇を踏む」の世界観が好き。
    蛇のお母さんがなんだか憎めなかった。

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    2024年05月20日
  • 蛇を踏む

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    3つの短編集。
    なんだろう、、
    蛇、一寸法師、モモ(時間泥棒)?
    小さいころ読んだ童話や怖い話に近いからか、妙に頭の中でイメージしやすい。
    暗くてどろっとした感じ。
    『世にも奇妙な物語』を思い出した。

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    2024年05月18日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    3.2
    何か大きな出来事がある訳でもなく中野商店を中心にした淡々とした日々なのに、スルスル読める。
    やっぱり1番はタケオとヒトミの今後が気になるところ。

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    2024年06月03日
  • センセイの鞄

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    センセイという呼び方でずっとこの話が進んでいく月子さんとセンセイの話です。最後に鞄が残された話はなんとも胸に残る話でした。

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    2024年04月29日
  • ざらざら(新潮文庫)

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    いろんな恋愛関係が丁寧な情景描写によってエモい感じで表現されていた
    すばらしく巧みな文章だが、深みはあまり感じられなかった(理解力の欠如によるものかも)

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    2024年04月20日
  • 東京日記7 館内すべてお雛さま。

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    東京日記7冊目。時は、ちょうどコロナ禍。初のzoom体験やら、外出自粛やら…
    川上さんらしく受け止めているようでした。

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    2024年04月13日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    私にしては珍しく良かった

    休日午前の緩やかな時間帯の読書タイム。本書は、ギラギラしないシルバー夫婦等のななつ星とか言う高級電車旅をテーマにしたアンソロジーだ。

    冒頭の井上荒野作品、初めて良かったと感じた。苦手だったんだが、このふんわりした幽霊ものは良いな。本書一番作品かな。

    さらに、アイデアというか恩田陸作品の驚きのなぞなぞに仰天し、あまりよく知らない川上弘美作品のアイデアに脱帽。

    うん、なかなか良い休日をスタートできそうだ。

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    2024年04月07日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    川上弘美先生の本、『センセイの鞄』以来、二作目でのチャレンジ!
    『センセイの鞄』も不思議な感覚で読みましたが、やはり独特の世界感を持つ作家さんなのかなぁ。決して、読みにくいわけではありません。でも、登場する人物は、私の周りにはいない変わり種の人物かも。
    短編集で、皆、変わり種で楽しめました。

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    2024年04月05日
  • 溺レる

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    少し不思議で倒錯したような世界で描かれる男女間の情愛の短編8本を収録。どれもストレートでエモーショナルな感情のぶつけ合いではなく、もちろんドロドロもしていない、どちらかというとカラッとあっさりした風合いなのだけれど、とらえどころのない男と、それに拘泥しないようでいてつながっている女の湿り気というか、人生のひだのようなものがそこはかとなく感じられる作品だった。

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    2024年03月27日
  • 真鶴

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    最後の解説を読んで、なるほどと思った。正直、内容は難しかった。かったけど、なぜか読みたい、続きが知りたく読み進めた。主人公の京が自由なのに不自由で…苦しくて、でもそんな彼女が羨ましい。そんな感じを受けた。
    女性は、憧れてしまうのだろうか。どうだろうか。文章の一つ一つが一連の真珠のような哀しい、美しい本。

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    2024年03月16日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    時間がすぎていく。
    決して穏やかではないのだろうけど、傍目には淡々と。
    陳腐だけど、人の数だけストーリーがある。

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    2024年03月13日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    サクサク読める短編集。
    電車移動とかには丁度いい
    「このたびは、あんまり愛してて、困っちゃったわよ」
    この台詞が好きだった

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    2024年03月11日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    帯にある解説の美村里江さんが書いてる通り、「日常と非日常を暖簾一枚の気軽さで行き来する」という表現がピッタリ。
    ハッとするタイトルが印象的。18編の短編でよくわからない話や不思議な話が多いです。フワッと軽く読ませます。穏やかな文体で、激しさはなく、最後にそっと余白を残す感じ。
    余韻が心地よいのですが、、、感想が難しいです。
    バタフライエフェクト、二百十日、お金は大切、土曜日には映画を見に、あたりが好きです。
    隙間時間に読むのにオススメです。

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    2024年03月10日
  • なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫)

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    女の人生の四季と、その折々の性についての短編集。序盤の3遍はわりと読みやすいけれど、最後の2篇はとっつきにくいかな。段々と神話じみてくるというか、古典文学や遠野物語に近い雰囲気があると思う。私の年齢からして、始めのaquaが少し理解できるかなという程度。人生の夏〜冬にかけてはこんなもんなのかなと想像することしかできないけど、いつか肌感覚としてわかる日が来るのだろうか。
    3編目のairを読んで、女の人って子どもを産むと子どもが全てになりがちだなと思う。尊敬できる女性達が、子どものサッカー教室や中学受験についておもむろに話し合い始めると、途端にばかみたいと思ってしまうのはなぜだろう。所帯染みた感じ

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    2024年03月07日