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Posted by ブクログ
これは面白い! と思わず膝を打った。
専業主婦の菜月の、日々の様々なもやもやした思いがつづられる。
それは嫁姑問題を中心に、愛する夫との関係だったり、義妹などの親族のことだったり、昔の職場の同僚だったり。不思議なことに、そのどれもが共感できるような気がするのだ。
ただ、本作は2009年の作品。それ故か、「ツマがオットを立てる」描写が令和の現在の数倍は強いことの理解が必要かも。
そして、偶然参加することになる「これでよろしくて?同好会」も大変面白い。様々な年齢層の女性5人が集まって、特定の議題について自由に意見を述べる謎の会合だ。主に性や人間関係の話題が多く、それをあけすけに話す女性たちの会話が小気味いい。
この小説の面白いところは、菜月の視点で話がすぐに脱線すること。議題と関係のない妄想をしたり、唐突に思い出語りの独白が始まったり、突然時間軸が巻き戻ったり。
小説というよりも、生きている人間の思考を読んでいるみたいだ。
Posted by ブクログ
【2025年39冊目】
専業主婦の菜月は、いつもの決まりきった買い物道で元彼の母親である土井母に出会う。「これでよろしくて? 同好会」なるものに誘われ、戸惑う菜月だったが、思い切って参加してみるとそこは年齢が様々な女の集まる語り場だった。
劇的なことが起こるわけではありません。殺人が起こるわけでもないし、不幸のどん底に叩き落とされるわけでもない。けれど、日々生活をする中で誰もが感じている感情の揺らめきを、見事に描き切っています。
夫との距離感、姑との距離感、義妹の他愛ない一言、相違する価値観、異なる習慣、他人と関わる上で「おや?」と思って、燻ってしまう感情。主人公の菜月の戸惑いを、同じように何でだろう?と思ったり「わかるわかる!」と共感しながら最後まで楽しく読めました。
川上弘美さんは、等身大の人物を描くのがすごく上手くて、登場人物全員が世界のどこかに間違いなくいるような気がしてきます。
いい本を読んだなぁと、不思議と穏やかな気持ちになりました。
Posted by ブクログ
『これでよろしくて?同好会』に元彼の土井母から勧誘された菜月。小さな洋食屋である新川亭での会合には土井母の他に妹尾香子、立木雛子、八戸みずほ、そして勧誘された菜月が毎回色々な議題についてガールズトークを繰り広げている。
年齢もバラバラな彼女たちの話はとっても面白くて隣の席で盗み聞きしたいくらい。
たまたま私も今日ランチの席で定年退職した夫に困り果ててる友人の話を聞いてきたばかり。7人でのランチだったけど旦那さんのタイプもそれぞれ。ホント他愛のない話から重い話までガールズトークは延々と…。川上さん良くわかってらっしゃる。女性にはこういう場は必要なんですよね。
ナイス
★29
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Posted by ブクログ
川上弘美作品は「センセイの鞄」や「どこから行っても遠い町」など読んできたけれど、一番テンポ良く読めた。まさに、ガールズトークを聞いているような。
夫と義母と自分で帰省した時のお風呂問題などなど、とりあげられるテーマがおもしろい。
そして新川亭で皆が注文するオムライスやビーフカツ、ポークソテーもおいしそう。
人と人との難儀な関係性については納得。
ちょっとした言動を気にしてしまったり、あれこれ憶測したり。夫婦間でもそうだし、会社の人間関係でも。
そして自分の悩みを人に聞いてもらいたい時、いざ言葉にしようとすると大したことではなく思えたり、言葉にすればするほど本当に悩んでいることから遠ざかっているように感じたりするのことも、よくある。
日々そんなことを感じていたから、あるあるが詰まった1冊でした。
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