川上弘美のレビュー一覧

  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ユーミンの曲のトリビュート小説。6つの作品のうち知っている曲は2曲だけ。曲を知っている人の方がより楽しめそう。
    でも、知っている2曲も、私が持っているイメージとは全然違う作品だった。
    音楽って自分なりの解釈をして、ストーリーが出来上がってることも多いので、ピタッとはまるといいけど、はまらない場合はどうしても違和感を持ってしまうなと思った。

    0
    2024年11月03日
  • 某

    Posted by ブクログ

    元々著者のSF(すこし・ふしぎ)は淡々としていて好きなんだけど、これも「物語にならない物語」のくだりなどは特に人間の在り方の奇妙さにリアリティが感じられて良かった。
    ただ、人間もどきみたいな生物が人を共感や愛の生物として理解しそれを得る、という本作に限らず世に広く存在する話の定型には反発したい。共感や愛は人にとって自明ではないと思うからだ

    0
    2024年11月02日
  • 溺レる

    Posted by ブクログ

    自分と他人を隔たる境界線が、川上弘美にとって肌なのでは。
    その肌の内側に空洞があって、それを他人で埋める女性は、社会に目もくれず自律していない。
    一方で、その空洞を生物学的に満たす体を持ちながら埋めやすらしない男性は、女性を理解どころか関心すらもっていない。
    体も心も満たされず、でも現状を手放せずにぬめぬめ生きる男女たち。
    多かれ少なかれ、異性と適切な距離感をもてずにずぶずぶと生きる瞬間は誰にでもある気がする。

    0
    2024年10月30日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これってもしかしてエッセイ?と何度も思った。主人公・朝見のイメージがあまりにも川上さんぽいので。

    小説家の朝見、"飛んだ"ことが3回もあるアン、作詞家のカズ。幼馴染みが四十年ぶりに再会。
    3人とも六十代とは思えない程若い。3人で呑みに行っても噛み合わないようで、でも3人とも大人だからかとてもフラットにラフに付き合える。彼らの距離感がとても良かった。
    それに3人とも離婚を経験しているせいか、恋愛に対してどこか冷めている感じが良かった。それは年齢のせいだけではないと思う。
    私も六十代になった時、こんな感じで幼馴染みと再会してラフな距離感で付き合える友達がほしいと思った。
    「カ

    0
    2024年10月29日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

    Posted by ブクログ

    空気自体は澄んでいるくせに周りには水滴の靄がかかっていてなかなか遠くまで見渡せない。真っ直ぐ進んでいるつもりなのになぜか遠回りになってしまう。何だろう、そんな感覚。
    川上さんの無二の感性と願いがこめられた素敵な作品でした。
    ただ、夜の校舎での顛末だけがどうしても違和感があって共感できなかったのだけが残念だった。ここのエピソードは他の作品(「七夜物語」?)とリンクしているのかな?それを知っていればまた受け止め方も変わったのかな?

    読み終わってみれば、とても壮大な物語。りらと絵のようなつながりにとても憧れる。タイトルがとても素敵。「川上弘美」っていう字面までがなんだか素敵に見えてしまうのが不思議

    0
    2024年10月22日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

    Posted by ブクログ

    表紙のイラストがまずすごく好き。
    登場人物が、こどもも大人も、好きだなー
    もちろんねずみも笑
    お気に入りの空気感

    0
    2024年10月19日
  • 某

    Posted by ブクログ

    突然現れた変化できる生命体
    なんにでも変われるのに
    やっぱり誰かと共感したくてあがいてみる
    誰でもないもの達の葛藤
    不思議な生命体になりたいかと問われたら
    なりたくはないかな
    生と死を考えたくなる

    0
    2024年10月18日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

    Posted by ブクログ

    登場人物たちが思っていたより上の世代だった。
    60代は自分にとって未知なので、みんな達観しているようなイメージを持ってしまいがちだけど、
    小さいことで悩んだり、それを友達に聞いてもらいたかったりするんだよなと当たり前のことを思ったし、改めて友達は大事と思った。また60代の自分でも読んでみたい。

    0
    2024年10月12日
  • 真鶴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    他者と自分の境、自分であること、他人であることとは一体なんなのだろう。

    これまで読んできた川上弘美作品のなかでもかなり独特で、読み終わるのにだいぶ時間がかかった。
    霧の中をゆっくり小舟で進むような物語で、時に掴めない表現のかさなりになんだか眠くなったりもした。
    しかし不思議と退屈さはなく、真鶴に引かれるようにして通い続ける主人公のようにつらつらと読み続けた。
    特に最後の方は波にひかれるように読み切ってしまった。

    喪失に折り合いを付ける、というのはとても時間のかかることで、相手が自分の中に食い込めば食い込んでいるほど難儀で、相手がいない以上明確な回答はどこにも存在せず、存在しないゆえに輪郭を

    0
    2024年10月11日
  • 変愛小説集 日本作家編

    Posted by ブクログ

    純文学作家の発想
     ひとつづつ評していく。

     川上弘美。未来SF。
     発想が陳腐だと思ふ。書きたいことを意識的に書いてはゐるが、予定調和的で凡庸から突き抜けない。
     人間由来の人間を工場で作らず、多様な動物由来の人間どうしが結婚し合ふ未来観(近親交配によるホモ接合型を減らすためだらう)。そこでの恋愛。
     厳密にいへば、人間と他種ではゲノムの相補性が少ないからありえない。遺伝子組換かもしれない。まあそこは目をつむることにしても妙だ。
     未来でも入籍といふ制度は残ってゐる。人間に本能の性欲が残ってゐるんだらうけど。結婚しない人や、核家族がどうなったかも書いてない。
     妙にSFが現実路線のわりには

    0
    2024年10月10日
  • 神様

    Posted by ブクログ

    短編は一度途切れると次に読み進むのに少し労力がいるタイプだが、これは読みやすい。
    時々続編もあったりして、次が気になるせいかも。
    非現実的なキャラクター達が人間以上に上品に振る舞うので、そのギャップが奇妙で面白い。

    0
    2024年10月08日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

    Posted by ブクログ

    酒井駒子さんの挿絵が美しかった七夜物語…
    こちらは、ちょっと雰囲気がちがうな…と思ったらヒグチユウコさんの装画。
    どちらも素敵です。

    そしてやはり、川上弘美さんの子ども心の表現がなんとも愛おしい。
    「大人になったら、子どもの時のことは、わすれちゃうのかな」という絵くん
    「わからない。子どもの時にあったできごとは、きっとわすれないよね。でも、今の自分の気持ちは、おぼえてるかどうか、わからない。だって、大人になったら、ちがう気持ちになってるかもしれなくて、そうすると、もっと前の気持ちをいつまでもおぼえてて、いちいちそのことを思い出してたら、気持ちが決まるのに、すごく時間がかかっちゃうじゃない?」

    0
    2024年10月07日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

    Posted by ブクログ

    ニシノユキヒコの恋愛遍歴を描いたお話です
    モテ男子の生活を疑似体験してみたら、意外と楽しそうじゃなかった

    あまり努力しなくても手に入れられると、決め手に欠けてしまうのですね
    まさに器用貧乏という感じです

    0
    2024年10月03日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

    Posted by ブクログ

    『七夜物語』の続編。前作読んだのは12年前とかみたいで、なんにも覚えてない。前作の主人公たちのこどもたちが主人公。終盤に前作のあの人(?!)が出てきてなんとなく思いだした。ふしぎな世界観。

    0
    2024年10月08日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

    Posted by ブクログ

    川上弘美さん、三浦しをんさん、糸井重里さんと好きな作家さんのラインナップに惹かれて手にとった。本のデザイン素敵だなーと思ったら、クラフト・エヴィング商會だった。
    九州の豪華寝台列車「ななつ星」にまつわるお話。寝台列車の旅って憧れがあるけど、なかなかなお値段。それでも抽選になるぐらいだから、きっと素敵なんだろうな。
    途中のイラストも小山薫堂さんの「旅する日本語」も素敵で、眺めているだけでほわっとした気分になった。

    0
    2024年09月30日
  • 明日、晴れますように 続七夜物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    仄田くんとさよの子供達りらと絵が紡ぐ続編.もちろん二人も親となっての登場.小学3年生の悩みなどから人生哲学のようなものまで壮大に広がる世界観.グリクレルも登場して懐かしい.

    0
    2024年09月25日
  • 蛇を踏む

    Posted by ブクログ

    三篇の「うそばなし」は、言葉の力で人や物や空気の境目を曖昧にして、破壊と再構築を読者に強いる。
    自分とその他を隔てるのは肌であるから、肌感覚を研ぎ澄まして、様々な言葉で世界を切り貼りするのを面白がっているのかも。

    0
    2024年09月16日
  • 100万分の1回のねこ

    Posted by ブクログ

    佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』。インパクトの強い緑色の瞳をしたオスのトラ猫が表紙の絵本です。おそらく子どもの頃にも読んだことがあったと思うんですが内容はほとんど記憶になく、大人になって改めて読んでグッときました。

    1977年に発売されて以来、今なお多くの人に読まれ続けている大ロングセラーであるこの絵本への、13人の作家によるトリビュート短篇集です。

    佐野洋子さんの息子さんで絵本作家の広瀬弦さんや元旦那さまの谷川俊太郎さんも執筆されています。結構著名な作家陣ばかりですが、私は読むのは初めましてな作家さんが多かったですね。

    どういうこと?と理解が追いつかないお話もあれば、ちょっと不思

    0
    2024年09月16日
  • これでよろしくて?

    Posted by ブクログ

    平凡な主婦が道でばったり会った元カレの母親から奇妙な女子会に誘われて…という話
    主人公の菜月が相対する困難は夫婦間の溝や嫁姑問題など
    自分は結婚していないけど、よくある夫婦、嫁姑問題ってこんな感じだよなぁという感じ。
    大事件が起きるわけではないけど、なんとなくもわもわする感じ…
    テンポ良くは読めたのと、女子会のおばさまたちのトークは軽快で面白かったが、特に大きな感動も驚きもなかった。
    読んで疲れる傑作の合間、箸休めに読むのにおすすめ。
    良作ではある!

    0
    2024年08月18日
  • 七夜物語(中)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上巻の続きを読み始めます。
    三夜目から五夜目までの物語、

    う〜ん、正直自分にはそれほど面白いとは思えません。

    頑張って下巻を読破します。

    0
    2024年08月22日