川上弘美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さよと仄田くんの物語が心の成長を描いたものならば、りらと絵くんの物語は体の成長を描いているように思われる。
だから少し、気持ち悪い。
時代は移り変わって、物語は少なくなったのかもしれないと思う。
さよと仄田くんはもともと友達ではなかったけれど、りらと絵くんは友達で、だから着地点も違うわけで。
でも二人に限らず、恋愛とは違うところでの結びつきがどんどん広がっているようだ。
麦子と南生が夜の冒険を潜り抜けてきたのかどうかは分からないけれど。
夜の冒険が結びつけることもあるし、そうではない時もあるかもしれない。
さよと仄田くんの冒険とその結末は、希有なものだったのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
1歳児を育てている身としては、娘の百が母からどんどん離れていくこと、娘の言葉に母が疵付けられることがあることが苦しかった。
セックスエデュケーションの中でも、主人公の母ジーンが「息子に傷つけられる」と話し、それに対してのちに恋人になるヤコブが娘にたいして"hate"という言葉を使っていたので驚いた。思春期に入った子どもたちに親はここまで傷つけられるのか、と思った。
いまこんなに一緒にいて、くっついて、その柔らかさ温かさを共有してくれる娘が離れていくなんて想像がつかないし、そのとき私がどんな風に感じるかも実感が湧かない(もちろん身が捩れるほど寂しいだろう、とはぼんやりと想像 -
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Posted by ブクログ
留津とルツ。パラレルワールドの話。途中、どっちの話なのか混乱することもあったけど、引き込まれた。(多少読み進めにくいところもありつつ)
留津/ルツをとりまく登場人物は大きくは変わらいけれど、関係性が少し違っていたので面白かった。
パラレルワールドについて想像したことなかったので、「ああーこの世界のルツはこういう人生なのか」と、「もう1人の自分を覗いてみている」という、なんとも不思議な気分になった。
別の世界線の自分を妄想してみるのも、たまには愉快かもしれない。
ただ、その時は「こうだったら…こうしていたら…よかったのに…」と、ないものねだりをすることになりそうだが。