ユーザーレビュー 変愛小説集 日本作家編 岸本佐知子 / 川上弘美 / 多和田葉子 / 本谷有希子 / 村田沙耶香 / 吉田知子 / 深堀骨 / 安藤桃子 / 吉田篤弘 / 小池昌代 / 星野智幸 / 津島佑子 さまざまな形の「愛」が収められたアンソロジー。どれも一般の恋愛観からは少し外れた愛で、しかしそんな奇妙な愛こそが恋愛であるような気がする。どこか変でなきゃ恋愛なんてできないな、と感じた。 Posted by ブクログ 変愛小説集 日本作家編 岸本佐知子 / 川上弘美 / 多和田葉子 / 本谷有希子 / 村田沙耶香 / 吉田知子 / 深堀骨 / 安藤桃子 / 吉田篤弘 / 小池昌代 / 星野智幸 / 津島佑子 12編のアンソロジー。 どの作品も変愛の名に相応しかった。この一冊に密度濃く詰め込まれたそれぞれの変愛。愛と一口に言っても当たり前ながら1つも同じものはない。 その中でも特に好みだった2つについて書きたい。 『藁の夫』 2人の間に嫌な空気が流れる、その始まりはいつも些細なことなのだと思い出させる自...続きを読む然な流れだった。あんなに幸福そうだったのに、藁に火をつけることを想像させる経緯、鮮やかな紅葉にその火を連想させるところがたまらなく良かった。 『逆毛のトメ』 シニカルでリズムのいい言葉選びが癖になる。小説ってこんなに自由でいいんだと解放して楽しませてくれた。躊躇なく脳天にぶっ刺す様が爽快だし、愚かな人間の頭に邪鬼の形相のトメがいることを想像してそのコミカルさに取り憑かれる。気づけばトメのことが好きになっていた。 Posted by ブクログ 変愛小説集 日本作家編 岸本佐知子 / 川上弘美 / 多和田葉子 / 本谷有希子 / 村田沙耶香 / 吉田知子 / 深堀骨 / 安藤桃子 / 吉田篤弘 / 小池昌代 / 星野智幸 / 津島佑子 タイトル通り変愛を集めた短編集。 「お、おう、そんなところに」「そんなのと」「え、何この設定」とか本当にそれぞれ変な愛ばっかり笑 吉田篤弘目当てだけど、電球交換士が出てきていたとは。 Posted by ブクログ 変愛小説集 日本作家編 岸本佐知子 / 川上弘美 / 多和田葉子 / 本谷有希子 / 村田沙耶香 / 吉田知子 / 深堀骨 / 安藤桃子 / 吉田篤弘 / 小池昌代 / 星野智幸 / 津島佑子 「恋愛」ではなく「変愛」…変わった形の愛が描かれたアンソロジーです。 面白かったです。 ディストピア文学が大好きなので、「形見」が好きでした。工場で作られる動物由来の子ども、も気になりますが、主人公の子どもがもう50人くらいいるのも気になりました。色々と考えてしまいます。 「藁の夫」「逆毛のトメ」「...続きを読むクエルボ」も良かったです。藁の夫を燃やす妄想をしたり。クエルボはラストは本当に名の通りにカラスになったのだろうか。。 多和田葉子、村田沙耶香、吉田篤弘は再読でしたがやっぱり良いです。 岸本佐知子さんのセンス好きです。単行本から、木下古栗さんの作品だけ再録されなかったようですが。 表紙の感じに既視感が、と思ったら、多分小川洋子の「不時着する流星たち」の単行本の絵と同じ方でした。あったかいような不安になるような、好きな絵です。 Posted by ブクログ 変愛小説集 日本作家編 岸本佐知子 / 川上弘美 / 多和田葉子 / 本谷有希子 / 村田沙耶香 / 吉田知子 / 深堀骨 / 安藤桃子 / 吉田篤弘 / 小池昌代 / 星野智幸 / 津島佑子 いくつか読んだことがある作品も収録されていましたが、今までの愛に対する見方を思いっきり揺さぶられる一冊であることは間違いなし。 どれもこれもお勧め? 「韋駄天どこまでも」は漢字遊びの要素なので、編者も書いているように翻訳は超絶技巧が必要だなぁ。 単行本にしか収録されていない作品があるそうなので、単行...続きを読む本も読まねば。 Posted by ブクログ 深堀骨のレビューをもっと見る