川上弘美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
次回の読書会課題図書。
川上弘美さんの作品は、センセイの鞄に次ぐ2作目。
センセイの鞄も少し不思議な要素があったけど、たぶんこの作品の方がより川上節が強いのだろう。
表題、「蛇を踏む」を読んだ後はなんとも妙ちくりんな気分になったし、
「消える」の途中からは、こういう小説はあまり好きではないと思った。
最後の「惜夜記」19篇はわりと最初から読むのが苦痛だと感じてしまっていたけど、作者のあとがきを読んだら少し感想が変わった。
そうか、うそばなしか。
他人の妄想が文字になった作品、
誰かが見た脈絡もない夢の話が活字になっている感じなのか。
そこに作者の意図する正しい意味や比喩を感じ取ろうとして -
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赤坂憲雄『ナウシカ考』を読んだのが2019年。
まさかの、宮崎駿と鈴木敏夫がこの本を読んでいて、「こんなこと考えて描いていない」「けれども、この本はおもしろい」と感想を述べている。
漫画版ナウシカが取り上げられるのは、扱っているテーマと今の状況に重なりがあるから。
でもって、ナウシカが行った最後の選択が、サラッと読むだけでは「よく分からない」からかもしれない。
「人類全体にとって重要な決断を、ナウシカ一人の直感で決めてしまってよいのか。」と長沼毅は語っている。
「シュワの墓所の科学力をうまく活用して、人間にとって劣悪な環境を改善し、人間性を向上させていくという物語の展開だったらよかったのに -
Posted by ブクログ
ネタバレ再会を果たした先生と生徒のお話でしたが、中々にツキコさんの心情の描写が少ないのでセンセイに告白した時、「え、好きやったんや!」となりました笑
歳を考えて、とか世間体を気にして、とかじゃない恋愛、穏やかに流れる川のような果てしない愛に包まれて幸せそうな2人がよかったです。最後センセイは死ぬんだろうなと思っていたので特段驚きはしませんでしたがセンセイの鞄の空っぽの空間だけが広がっていてツキコさんをこれからも包んでくれるのでは無いかなと思いました。
感情を出すのが苦手、というかなかなか出さないツキコさんが終盤ずっと好きだと言えていてツキコさんにとってセンセイは受け止めてくれる、公平な存在だったんだろ -
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人と人にあらざる者の情交を描いた短編集。
情交を描いた~と裏表紙の説明にはありますが、どちらかというと大人向け童話や幻想文学のような不思議な世界観。
描いている内容もエロティック、もしくはグロテスク、あるいはインモラルでありつつも、あまり「生」の香りがせず、語り手の激しい情動もない。極めて静かで淡々とした作風です。
そんな作風と内容の落差が、「人ならざる者」は人間に近いけど決して同じものではない、理解しあえるものではないという部分を強調しているように感じます。
私は泉鏡花や小川未明の作品に似た雰囲気を感じました。
夢の中にいるような、茫洋とした美しい小説です。
私は「荒神」と最後の「海馬」 -
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ネタバレ蛇を踏む
著者:川上弘美
初出:1996年文学界三月号
1996年度上半期(第115回)芥川賞受賞作
本棚からあるものを探していると古い文藝春秋が出て来た。最近、あちこちで目にする、というよりすっかり大御所、重鎮になった川上弘美の芥川賞受賞作発表号だった。タイトルを見ても記憶にない。他にめぼしい記事もないので、きっと受賞作が読みたくて買ったに違いないのだろうが・・・読んでみても、全く記憶が甦らなかった。買ったはいいが、読み忘れて四半世紀以上たっていたのかも。
あの川上弘美先生は〝新人時代〟にこういう小説を書いていたのだ。といって、最近の小説もほとんど読んだことないけど。
主人公の若い女 -
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夫婦、嫁姑、嫁小姑、などなど、結婚してしまったからには、簡単には切っても切れない人間関係。
簡単に切れないからこそ、日々の些細なすれ違いや思い違いを、まいっか。って言葉に出せなくて飲み込んでしまって、消化不良をおこしてしまうんですよね。
消化不良のままで終わればいいのに、いつかどこかでたまらなくなって吐き出してしまって、その吐き出したものは、最初のどーでもいい出来事から、巨大な巨大な問題の塊に化けてしまってて、最終的には取り返しのつかないようなことになっちゃったりして。
こわいこわい。
だから『これでよろしくて?同好会』みたいな場所って、誰にでも必要なんじゃないのかなー。なんて思ったり