川上弘美のレビュー一覧

  • ざらざら(新潮文庫)

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    書きすぎないけど、文字や行動の後ろのきもちをほんのり感じさせるお話たちでした。恋愛小説をあまり読まないけど、変な居心地の悪さを感じないで読めた。表しきれない関係性とかきもちってあるよなぁ。わたしにとっては似た気持ち知ってる、その気持ちはどんなもの?というのが、ふんわりおりまざる短編集だった。

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    2026年05月13日
  • 100万分の1回のねこ

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    『100万回生きたねこ』にちなんで13人の作家が綴った短篇集。角田光代と綿矢りさの作品が光って見えた。もちろん佐野洋子の絵本も読んだ。

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    2026年05月07日
  • 溺レる

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    8つの話の入った短編集。いずれも女性が主人公で、男性との関係が一人称で語られる。

    全体的に退廃的な話ばかりで、物語としては自分の好みではなかった。どれも感情が排除された淡々とした文章で語られていて、感情移入の余地もなく。

    かといって、文章自体がつまらないわけではなく、言葉の選び方や組み合わせには、はっとするようなものがある(川上節と言ってもいいと思うが)。自分にとっては、物語というよりも純粋に文章を楽しむ作品であった(つまり、こういうのを純文学というのか)。

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    2026年05月06日
  • あるようなないような

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    P-85 「晴れますように」、この作品が一番好きです。
    芥川賞受賞、そりゃあ確かに素晴らしい事ですが、自らなんども言われるとなぁ・・・・興ざめと云いますか!だがしかし夏目漱石の「文鳥」再読を思い立たせてくれたのには感謝申し上げる

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    2026年05月01日
  • 某

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    名前も性別も分からない状態で突然現れた主人公、女子高生、男子高校生、青年と姿を変えて…というSF?ファンタジー?な小説
    読み進めていくと"何者でもない者"から徐々に何か、人間性のようなものを稼得していく

    凄く面白かった!という話ではなくて淡々とした話なのだけど、じわじわこの主人公の人生にハマっていく、見ていたくなる本だった
    星3.5くらい、哲学が好きな人は好きだと思う!

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    2026年04月20日
  • 溺レる

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    何か淵の見えない男と女の恋愛というのか愛欲というのか。女は弱く、けれど強かに男に尽くす。
    エロティックな、でもそれは柔らかさや不透明な何かを帯びているからこそ惹かれる後ろめたさでもあり。
    タイトルの意味がよく伝わってくる短編集。

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    2026年04月06日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    おつむの弱いわたしにはよく分からないのか、それともそういう手法で読ませるようにできているのか。分からないけど、読み進めていくにつれ次はどんなお話かな、次は . . とページをめくる指が止まらなかった作品だった

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    2026年04月02日
  • 夜の公園

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    読んだのは、『正欲』で自分の頭の上のハエも追えないくせに正義ぶってる人たちがバカっぽくてw
    欲望に素直に従っている人が出てくる小説を無性に読みたくなったから(^^ゞ

    ま、あの人たちは自分の頭の上のハエも追えないくせに正義ぶっているというよりは、自分の頭の上のハエを追えないからこそ、世間が言う「正しさ」に縋ることで、自分を守ってもらえると勘違いしているだけなんだろうけどね。

    で、それはそれとして。
    チョイスしたのが、『白い薔薇の淵まで(中山可穂著)』、『限りなく透明に近いブルー(村上龍)』の2冊とこれなんだけど、『白』と『ブルー』はお話として全然ツマンなかったこともありw、これもダメかなぁーと思って読み始めたら、やっぱり全然で┐(´д`)┌

    主要登場人物はリリ、リリの夫の幸男、リリの親友で幸男の恋人の春名なんだけど、リリの恋人の暁、お話はまずこの4人の視点毎の章で展開される。
    それがホントつまらなかった。
    リリは自分の満ち足りすぎている日常(“ケ”)に飽いて、“ハレ”を渇望しているフツーの女性の典型だし。
    幸男はその逆で、自分がリリとの暮らしという“ケ(日常)”に満足するあまり、妻が”ハレ”という非日常を欲していることがわからない男の典型。
    春名は独り身だからこそ、独り身の”ハレ”や“ケ”を自在に得る日常をおくっていることで、そんな日常全体が“ケ”になってしまって。その寂しさゆえに、自らが得られなかったものこそを“ハレ”として希求するタイプ。
    暁は、女性作家の小説によく出てくる、主人公の女性に都合のいい年下の男の典型(^^ゞ
    主人公の女性が欲するタイミングではほどよく寄り添ってくれ、必要としない時はアッサリ遠のいてくれる。
    人というよりは、スマホアプリみたいな存在(爆)


    そんなバカっぽいこのお話のイメージがふっと変わったのは、4人それぞれの章が終わって、再びリリの章、幸男の章、春名の章と読み進めていた時。
    このお話って、主人公はリリなんだけど、リリはある意味他の3人にとってのスーパーヒロインにすぎなくて。
    ある意味崇める対象だから、他の3人からすると一種の「神さま」みたいに人格みたいなものはあってないような存在になっている。
    でも、お話の主人公はあくまでリリだから、主人公らしく悩んだりするし、不平不満もある。
    神さまじゃない証拠に、ウジウジ自己弁護したり、独りエッチもする(^_^;)

    そこが面白いなーと思って読んでいたんだけど。
    だからって、他の3人のリリに対する印象やリリとの関わりのエピソードで、リリを主人公として浮かび上がらせていくお話でもないことに、「ふーん。面白い…」って(^^ゞ


    この小説は川上弘美の小説ということではなく、欲望に素直に従っている人が出てくる小説を無性に読みたくなったから読んだんだけど。
    でも、川上弘美は『真鶴』から読むべきだったかな?





    以下は本の感想とは関係ない話。

    去年くらいから「流域面積世界最大の川」の古本がやけに高くなったこともあり、最近は本屋で買うことが増えた。
    e-honで買えば新品だし。カバーもかけてもらえる。
    本屋受取りで買えば送料とられないし、地元の本屋に貢献も出来る(^^)/
    …と、いいことだらけなんだけど、ただお財布にはキツい(爆)

    「世の中インフレだし。古本屋さんも大変だろうから、仕方ないのかな?」とは思いつつ。
    新品より100円くらいしか安くないのに、今まで通りに「見るからに古本!」って状態の物が送られてくると、ちょっとムカッとくる。
    かと言って、★の評価を下げるのも、なぁ〜んかちょっと申し訳ないよーな。

    古本の値段が急に上がったのはなぜなんだろ?
    あ、もしかして流域面積世界最大の川としては、もっとキンドルを普及させたいから、古本屋さんに値段を上げるよう要請してるのかな?、みたいなことも思ったりもするんだけど、どうなんだろうね┐(´д`)┌

    ていうか、妥協してそれなりの価格で買った本を、再度流域面積世界最大の川で見てみるとずいぶんお手頃な価格に下がっていることも多くて。
    あー、これは、人によって自動的に価格を高くしたり安くしたりしてるってことなのかな?なんて思ったりもして。

    いっそ、以前のように「本は本屋で買うもの」としちゃえばいいんだろうけど、とはいえ、最近の本は馬鹿みたいに高い(゜o゜;
    高くても、その価格に見合った面白さがあればいいんだけど、最近の本ときたらまぁ……

    なんだか嫌な世の中だ(爆)

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    2026年03月14日
  • ざらざら(新潮文庫)

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    特に内容も確認せず本を買ってみることがあるんだけど、本書もそういう本でジャケ買いしてみた。
    読んでみたら恋愛短編集でおじさんが読むにはツライかなと思ったけどサクサクと読めてしまった。
    いろんな人(女性)の頭の中を覗いているようで、おじさんとしてはちょっとドキドキした。

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    2026年03月08日
  • 大きな鳥にさらわれないよう

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    読み出してしばらくこの本の世界観がつかめなかった。そういった説明が少ない。でも、作者の中にきっちりとした世界ができてるとは感じられた。
    この話が言うように、人間はくだらないことを続けている。遠い将来、人間はどうなるのだろう? クローンが生まれるのか? 新人類は出てくるのか?

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    2026年02月08日
  • 神様

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    夢見ているみたいな話ばかりだな、と思っていたら、あとがきにもそんな感じの事が書いてあった。現実じゃないけど、かといって全てが夢ではない気もして、不思議なトリップできた。

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    2026年02月03日
  • 龍宮

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    人と人に紛れ込んだ何かを描いたコンセプト短編集。作者独特の節が特に強く、棲み分けると幻想小説の類なのか。
    作品の感触は妙に生々しく、理解の要らない自由さを感じる。

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    2026年02月02日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    どの話も好きだけれど特に好きな2つを。
    まずは川上弘美さんの「アクティビティーは太極拳」から。
    何となく合わないと感じていた母と娘が、コロナ禍の最中、距離はありながらも同じ風景を共有し、長い旅の時間を過ごす贅沢さとほんの少しの切なさに胸がいっぱいになる。
    違う場所で暮らし、たまに顔を合わせるとやっぱり合わないと感じながらもその関係の面白さに気付いていく様子がとても丁寧に描かれていてとても気に入った。

    桜木紫乃さんの「ほら、みて」はどこかでも読んだことがあったと思うのだけれど2度目もやっぱり素敵だった。
    自分の両親もこうであってほしいと、こうなってくれるのならば、ななつ星の 旅をプレゼントしてあげたい気持ちになった。

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    2026年01月19日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    事実ベースで書く作家さんだ、と思った。
    「大聖堂」「なくしたものは」「お金は大切」「廊下」が好きだ。
    「お金は大切」がベストかなあ。とっても好きだ。

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    2026年01月18日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    久しぶりの川上弘美さん。超短編なので読みやすかった。ふんわりとした柔らかい文体。やっぱり好きだなと思った。

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    2026年01月14日
  • 某

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    不思議な物語だった。SFチックに、単調に進んでいく。文夫までは、医師や看護師の意見も含めスラスラと読めたけど、マリになって病院を抜け出してからが少し読むスピードが落ちた。とはいえ文体は読みやすく、すぐに読み終えた。みのりが、鏡に映った自分を見て考えたことなど、私が小さい頃に考えていたような世界を文章にした感じだった。自己愛、アイデンティティ。

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    2026年01月09日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    ネタバレ

    すてきなアンソロジー。豪華寝台列車「ななつ星」が舞台なので、登場人物はわたしよりも年上の大人な人たちがメインですが、想像しながら読めました。大人の素敵な旅、かと思えばいろいろな面もあったり。
    ちなみにすてきな装幀・装画デザインはクラフト・エヴィング商會さんです☆

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    2026年01月08日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    川上弘美は「センセイの鞄」を読んでみたいなぁとぼんやり思っていたのだけど、古本屋でこの本が目に入って手に取るとなんだか表紙も好み。タイトルに入ってる古道具っていうのもいいな。ということで読んでみることに。
    これは恋愛小説になるのかな?
    だけどガッツリ恋愛ではなかったのが良かった。
    登場人物それぞれの恋、生活。
    ねっとりしてなくて、軽くもない。
    ふとした表現が綺麗で胸が動く。
    この本、中高生のときに読んでたら大好きになってたと思う。
    大きくストーリーが動くわけではなく、雰囲気を楽しむ感じ。
    思ってたより良かったな。
    めちゃくちゃ個人的だけど、これ読んでる時に、たまたま友達におすすめされて「今ちょうど読んでるよそれ!」ってなったのがちょっと感動しちゃった。
    シンクロニシティかしら。

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    2026年01月06日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    連作短編集。恋愛テーマが多い。
    あまりファンタジー要素もなく読みやすかった。
    でもちょっと不穏。

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    2026年01月02日
  • いとしい

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    恋愛もの。最初良かったけど段々よくわからなくなっちゃったな。
    とはいえ他のもどんどん読みたい。ファンです。

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    2026年01月02日