なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫)

なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫)

506円 (税込)

2pt

少女の想像の中の奇妙なセックス、女の自由をいまも奪う幻の手首の紐、母の乳房から情欲を吸いだす貪欲な嬰児と、はるか千年を越えて女を口説く男たち。やがて洪水は現実から非現実へとあふれだし、「それ」を宿す人々を呑み込んでいく……。水/土/空気/火の四つの元素、そして世界の名をもつ魅惑的な物語がときはなつ生命の迸りと、愛し、産み、老いていく女たちの愛おしい人生。

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なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫) のユーザーレビュー

3.4
Rated 3.4 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    書かれてからそんなに経ってないはずなのに、昔からある物語のような気がしました。
    伊勢物語をモチーフにした短編もありましたが、それのせいだけではないような。
    なめらかで熱くて甘苦しい、情念とか、人間の業をふつふつと感じます。でも描写は淡々としていて、そこがとても好きです。

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    2018年09月05日

    Posted by ブクログ

    5篇の短編からなるこれは、どのタイトルもラテン語である。水、土、空気、火、世界。
    全ての短編に性と生と死を感じた。それと、人称の使い方がおもろしろかった。アクアでは、水面と汀という2人の少女が登場する。地の文は水面主観で語られるが、その際水面は汀と呼び捨てで呼んでいる。しかし、会話文になると田中さん

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    2023年06月07日

    Posted by ブクログ

    現代では、古典に近いような言葉が溢れて、その世界観がいい。
    普段は胸の奥にしまってあるけれど、時折噴き出してくる何か、それは善悪ではカバーしきれない何か根源的なもの。それ補思い出させてくれる。
    ちょっと怖いけどね。

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    2015年11月03日

    Posted by ブクログ

    淡々と現実を語るようで現実離れしていて、この足は地についているのか本当に不思議な気持ちになる。川上さんの物語には、優しいようなすこし怖いような形容できない複雑な気持ちが詰まっていて、わたしはそれを一生うまく言い表せないんだけどずっと読んでいたいなあ。terraが好きです。無理に悲しまずに淡々と過ぎて

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    2015年10月26日

    Posted by ブクログ

    うわ〜〜〜、全然理解ができなかった笑

    ずっと陰鬱な雰囲気だっけど、読むんじゃなかったとかネガティブな感想は持っていません。
    レビューを拝見して思いましたが、内容を完全に理解しない楽しみ方もあるのかも…。
    自分の感じ方として、音楽で例えると歌詞が良いと思う曲、メロディが良いと思う曲でいうならこの本は

    0
    2024年12月29日

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