川上弘美のレビュー一覧

  • あるようなないような

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    「あるようなないような」生活や読書日記などが収められているエッセイ。「あるようなないような」っていう言葉が絶妙だなあ。暇でも「あるようなないような」だし忙しすぎても「生活」が「あるようなないような」って感じたりするし。パソコン通信からインターネットに移行し始めた時期のエッセイ。川上さんは結構パソコン好きというか通信好きなのね。
    にせの誕生日のエピソードがすごく好きだった。
    「蟹にもじゃこを食べさせてあげてくださいね」って言われたらきゅんとするだろうなー。

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    2014年10月13日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    ネタバレ

    やっぱりすぐに会いたくて、読んでしまった
    カワカミさんの日常、不思議、変な感じ

    「加齢臭と古本の匂いは、同じ成分であると聞いて、びっくりする」
    はい、わたしもびっくりしました
    「リモコンで首を振るテレビが欲しい」
    えっ?そこにこだわりますか・・・

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    2014年10月08日
  • 東京日記3 ナマズの幸運。

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    ネタバレ

    カワカミさんに会いたくて
    ちょっと中毒症状?
    楽しくて、おかしくて、ニヤニヤしちゃう
    単行本、あと1冊
    そして、今も続いている
    うれしい

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    2014年10月01日
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    ネタバレ

    4まで出版されている東京日記
    1を読んだあと、少し経って
    またカワカミさんに会いたくなった
    やっぱり、ぷぷっと笑ったり
    ちょっと眉間に皺をよせたり
    カワカミさんにすっかり寄り添って
    あっという間に3年分の日記を読んでしまいました

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    2014年09月23日
  • 溺レる

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    暗くてさびしい。でも後味悪くないのが不思議。
    どうしようもない人たちが登場する。男も女も。
    此処はいったい何処なのだろう?
    同じような場所に、同じような男女が生息しているような。
    百年とか、五百年後とか、お伽話みたいでおもしろい。

    「亀が鳴く」が印象的だった。

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    2016年10月09日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    子供を畳んで押入れにしまったり、町内に縄文人街があったり、1月8日から2月3日まで冬眠したり。
    作者の川上弘美さんとイラストの山口マオさんの「あとがきのような対談」によると、「椰子・椰子」は川上さんが実際に見た夢から始まったものだそう。
    どんなに変てこなことでも、そういうものだと受け入れてしまう、まさしく夢の世界。
    山口マオさんのイラストがあまりにぴったり、というか、文章+絵でどちらか1つだけでは成り立たない、またちがう夢の世界が紡ぎ出される。
    不可思議で不条理で、でも居心地はわるくない、夢の世界を起きながらにして見ている気分になりました。

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    2014年09月14日
  • 龍宮

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    人と、人にあらざる聖なる異類。
    読む前は梨木香歩の「家守綺譚」を思い浮かべたのだけど、読んでいるとちょっと違う。
    「家守綺譚」は人と人にあらざるものは、互いにあまり違いを感じていないように思う。
    ちょっとした個性程度の差。

    この短編集に収録されている作品の中で、人と人にあらざる者は融け合い混ざり合っても、決して同化はしない。
    けれども、人が確固とした人であるのかというと、それもまた違う。
    本人が人と言っているだけで、それは私たちが通常知っている人とは明らかに違う。
    限りなく狐に近い人。生きる気力を取り戻すためにモグラのコートのポケットに入り込む人。壁の漆喰を食べる人。
    それでも、人と人にあら

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    2014年09月10日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    川上弘美はほとんど読んだことがないんだけど、山口マオが絵を描いていたので衝動買いしました。
    ふしぎな日常が綴られててとても好みでした。

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    2014年09月03日
  • 龍宮

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    【本の内容】
    女にはもてるのに人間界にはなじめなかった蛸、七世代前の先祖にひとめぼれする二百歳の女、曽孫の前に突如現れ、放浪の果てに自然神となった曽祖母、男の家から海へと帰る海馬―。

    人と、人にあらざる聖なる異類との交情を、説話的な要素と日常のリアリティを融合させて描いた玉手箱のごとき8つの幻想譚。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    うつし世の小路と地続きに異界の小路が網の目のようにはしっている。

    そんな感じ。

    ふたつの世界は「越境」するまでもなくすでに混ざりあっていて・・・電車のドア付近に立っている彼、狐かもしれない。

    斜め向かいの席の彼女、鼬かもしれない・・・

    [ おすすめ度 

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    2014年08月27日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    【本の内容】
    いつも束の間の逢瀬しかできない2人。

    年末の一日、初めて過ごした2人だけの長い時間。

    鍋を準備して、「おかえり」「ただいま」と言い合って(「冬一日」)。

    ショウコさんと旅に出る。

    電話の最中に「なんかやんなっちゃった」と声が揃ってしまったのだ(「春の虫」)。

    いつか別れる私たちのこの一瞬をいとおしむ短篇集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    ふわふわした感じのする12の作品。

    どこか悲しいのに暖かくもあり、読み終わるとなんだか人恋しくなる作品もあり。

    川上弘美という作家さんの作品はいつもいろんな感情を渦巻かせている。

    読んでて忙しい。

    それすら心地よいのですけ

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    2014年08月23日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    このシリーズがほんとうに大好きで、新刊が出たと知っていてもたってもいられず購入。
    電車でにやにやしながら読みました。

    毎度のことながら、本を読んだ後は文章がうつるな。

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    2014年08月03日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    川上さんを読む、という行為そのものが
    ごちそうだなあとしみじみ。

    不良になったり、他にもあったり。
    笑いつつハッとします。

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    2014年07月23日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    ときどき、作家の作品より、作家自身に興味を持ってしまうことがあります。作家は作品がすべて!というひともいて、まさにそうだと思うのですが、ここでは川上さんはご本人が不思議なキャラクターになっているので、目が離せません。
    東京日記シリーズ。「卵一こぶんの幸福」「ほかに踊りを知らない」「ナマズの幸運」に続く4冊目。タイトルだけでもそそられます。

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    2015年01月31日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    川上弘美は「センセイの鞄」と「蛇を踏む」しか
    読んだ事が無かった。
    あまりピンと来なかったのでそれ以降手を伸ばすことは
    なかったのだけど、川上さんが私の大好きな武田百合子を
    大好きだという事、好きな漫画がかぶっているという事で
    エッセイに挑戦してみた。
    本当8嘘2くらいの割合いで書かれた日記が
    その逆の配合よりうんと面白かった。
    これ以上やっちゃうと笑えないギリギリがいい。

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    2014年06月20日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    ネタバレ

    この人のエッセイはやっぱりイイ。

    なんだか虚実ないまぜなデビュー時の嘘日記「椰子、椰子」的な雰囲気が色濃く残ってる。

    あと、魅力の一つとしてはどこかですれ違っていたかもしれないというような同時代ご近所的な時空の共有感。「吉祥寺駅前のUFJ銀行」だったり阿佐ヶ谷だったり東京駅近くでのランチだったり。これは地方のひとや外国の方が読むのと地元民が読むのとでは大分読書体験としてのイメージがちがうんだろな。どっちがいいとかそういう良し悪しは別にして。

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    2014年06月07日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    日常のとらえ方が好き。すき。すてき。
    作り話すぎなくて、うそ、ほんと、ほんとに?みたいになる。
    イグアナや鷹が、この世界ではとびきりシュールで愛嬌があって、川上さんの目線で映る世界が、わたしにはたまらなくいとおしすぎる。
    前の東京日記でも思ってたけど、川上さんの書く川上さんの子どもの存在が独特で可愛くっていいな。

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    2014年06月01日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    さらさらっと読めてしまう。
    著者のゆるーい暮らしぶりが好き。
    よく泣く人だなぁと思う。時々踊ったり。

    外国に行くと怖くて目をつぶってばかりいた。という記述に笑う。
    でも段々慣れて、大胆になる川上さん。

    友だちが少ないって、声高に言えるところが素敵。
    そして同志。

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    2014年06月01日
  • あるようなないような

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    川上さんて、すっごく現代の作家さんかと思ってた。蛇にピアスとか、あの世代の。
    だから、これ読んで、違うんだって驚いた。
    作家になるまでとか、文章についての話とかが面白かったな。白骨温泉でふやけながら読む。

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    2014年05月09日
  • 東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

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    ゆるキャラみたいな作品でした!
    書いてあることの4/5は本当のことですとあとがきにありますが、川上さんの日記です!

    日常の些細なことを文章にしてあるのですが、ほんわかしていて、こんな感じ好きです!

    目の付け所が自分似ている気がしました(笑)

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    2014年04月23日
  • 東京日記4 不良になりました。

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    川上弘美のエッセイを読むのは初めて。ユーモア溢れる文章に笑いが止まらなくなる。単なる自分語りではなく、人に読ませるところがすごくいい。日常の一部をこんな風に書ける文才が私も欲しい。

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    2014年03月26日