川上弘美のレビュー一覧

  • 七夜物語(下)

    Posted by ブクログ

    すてきな物語。

    あまりにも美しい子どもたちの、もう一つの姿。
    光と影との戦い。
    それが意味するものは、深い。
    でも、もし自分に10歳の子どもがいたら、ぜひ一緒に読みたい物語だ。

    人間とその世の中の曖昧さ、混沌とした部分をも、前向きに受け入れていこう、というメッセージを感じた。

    新聞に連載されていたころ、夫とせっせと読んだ小説だった。
    仄田くんが「地球物理学者」になったくだりに、二人して妙にうけたのを思い出した。

    0
    2017年07月29日
  • 東京日記4 不良になりました。

    Posted by ブクログ

    セシリアとの手紙のやりとりが楽しい。
    ただし、東京日記で抜き書きするほど好きなのは、やはり1巻です。

    0
    2017年07月21日
  • 七夜物語(中)

    Posted by ブクログ

    新聞連載されていたころ、毎日楽しみに読んだ作品だ。
    古書店で見かけて、読みたくなった。
    上巻が手に入らなくて、中巻から、となってしまったけれど。
    でも、連載がまとまると、やはり集中して読むことができて、印象が変わるものだなあ、と思う。

    中巻は第四の夜と、第五の夜。
    第四の夜には、さよと仄田くんは、別々の世界にいる。
    そこでさよは若い日の両親に出会い、仄田くんはこちらの世界の自分とは全く違う、完全無欠な男の子になっている。
    二人とも、それぞれ、自分の中の荒れ狂う気持ちに気づいていく。
    第五の夜では、さよと仄田くんのウバたちとの戦いが描かれる。
    こちらの世界のモノたちに命を与え、育てる一方で、イ

    0
    2017年07月17日
  • 東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった~。なんてことない日常も著者の手にかかれば
    クスッと笑えるなんともいえないユーモアが漂う。
    でも、いつのまにか離婚していたんだ…
    松葉杖に名前をつけて(まっちゃん・性別男、年齢36歳 趣味、競艇他にももっとプロフィールあり)
    会話してみたり、”暑いですね””ああ、暑いよな”というやりとりのみで終わる。ふふふって笑ってしまうよ。
    つくりばなしが事実か判別がつかないけど、あとがきを読むとほんんどがほんとのことらしい。
    東京日記6も読もうと心に決める。←ちょっと川上弘美風に締めてみた。

    0
    2017年06月24日
  • ハヅキさんのこと

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    かりん、という琺瑯の響き。温泉につかったあと、すっぴん風に描く眉。立ち飲みで味わう「今日のサービス珈琲」。四十八歳、既婚者で「中途半端」な私が夢中になった深い愛―さりげない日常、男と女の心のふれあいやすれ違いなど、著者独自の空気が穏やかに立ち上がる。虚と実のあわいを描いた掌篇小説集。

    何処がどうという訳では無いのだけれども、この淡々とした文章でさらりと書かれた短編が沢山入っています。もっと膨らませて沢山本出せそうだなあと凡人は思ってしまいますが、出し惜しみせず書けるのは才能の成せるわざか。
    どの話も落ちは無いし、哀しくもうれしくもない話ではありますが、な

    0
    2017年06月09日
  • 東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私は川上弘美女史と同い年ですが、「二年ぶりに、スターバックスに入る。」こともなく、というか一度も入ったことがなく、「乗り物でいつもおこなう数独を取り出し、粛々と解く。」こともなく、というか数独が何を意味しているか検索するまで知りませんでした。やっぱり作家はエライ!と思いました。

    0
    2017年05月27日
  • 東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。

    Posted by ブクログ

    あいかわらず面白い!ww
    ホントに変!!www

    まわりに変な人が多いとか言ってるけど
    ホントは川上さんがヘンなんだと思ってますw
    まあ、百歩譲って「類友」かな?w

    もっともっと、ずーっと浸って読んでいたかったな~~!

    0
    2017年05月23日
  • これでよろしくて?

    Posted by ブクログ

    17/04/15 (28)
    ガールズトークは答えを導いてほしいわけではない。ただ単純に話を聞いてほしいだけ。話を聞いてもらっているうちに自分で答えが分かるもの。分かる、というか気づくというか。ほんとは初めから答えは自分のなかにある。気づかないように見ないようにしているだけで。

    わかったつもりでいて全然ほんとうはわかっていないこと。気づいてしまったら痛みを伴うこと。人生て、なんて複雑で単純で深くて浅いんだろうね。


    ・「ぷんぷんですか」
    「ぷんぷんの最上級ね」
    「ああ、今夜は家に帰りたくないです」
    わたしは訴えた。すると土井母はひとさし指を振りながら、
    「でも帰らなきゃならないのよね。帰ると

    0
    2017年04月27日
  • ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    川上さんの文章は、エッセイでも柔らかくやさしいのですね。
    ほろ酔いのときや、おふろに入りながらよみたい温度感。
    独特な感性に、共感したり唸ったりできます。

    0
    2017年03月31日
  • センセイの鞄

    Posted by ブクログ

    キャピキャピしたり情熱的な恋愛ではなく、2人の間にゆったりとした時間が流れていて、読んでいて気持ちよかった~^^
    時々まどろっこしくも感じるけど、それすらも愛おしい時間なんでしょうね♪

    国語教師なだけあって、センセイの言葉運びが美しい!
    何度読んでも飽きない1冊(o^^o)

    0
    2017年03月29日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    たまに読みたくなる川上弘美。これは他の本より分かりやすくて、身近な世界のようで、よい。とはいえ、不思議な人はたくさん出てくるけど、不思議な人って見方をすれば私の周りだって不思議な人ばかりかも。ヒトミさんのたんたんとした感じ、よい。ラストもとてもよい!

    0
    2017年02月19日
  • 溺レる

    Posted by ブクログ

    川上弘美さんてこんな詩的でエロい小説を書くのだなあと意外に思った。独特のちょっと古風な文体、言葉の使い方、それから頻繁に出てくる和食の描写。日本酒が飲みたくなる。全体的に上品な和の薫りがする。そして狂気が漂ってる。
    「百年」が一番好き。心中した男女の、生き残った側ではなく、死んだ幽霊の側から見た世界。という設定が面白い。個人的に『坊っちゃん』が好きなので、ところどころに出てくる「清」のエピソードにぐっときた。

    0
    2017年01月27日
  • 物語が、始まる

    Posted by ブクログ

    川上弘美さんの小説のなかなら「蛇を踏む」以来の奇妙な作品群。
    はっきり言うとすごく変。笑
    けど癖になるし、妙に惹かれてしまう。

    雛型と人間の恋「物語が、始まる」、幸運の座敷とかげと主婦たちの日々「とかげ」、迷い込んだ奇妙な猫屋敷「婆」、姉妹が父親の本家の墓を探しておかしな世界に迷い込む「墓を探す」。
    さらっと説明しただけでも奇妙さが溢れてしまう短編集。
    最初2つのお話は読み物としても面白く、「物語が、始まる」は切なさもあり、「とかげ」は妙にエロティック。
    だけど後半2つのお話は、ぼんやり読んでいると物語に置いてきぼりを食らう感じが。何がどうなってこうなっているのか…考えてもどうしようもない類

    0
    2016年12月12日
  • いとしい

    Posted by ブクログ

    この空気がとても好きです。ふわふわととりとめなくつかみどころがないようで、しっかりと世界に絡めとられている、その感じが決して嫌ではなく、心地よいです。人を好きになるって、こわいことなのかもなと思いました。叶う思いも、叶わない思いも、あっていいのかも。誰かをいとしいと思うことは、幸せな反面、とてもつらいかもしれないけと、それでもやっぱり、誰かを好きになるのだろうなと思いました。

    0
    2019年03月09日
  • 川上弘美書評集 大好きな本

    Posted by ブクログ

    書評集となると、紹介された本をメモしながら読むものなのだが。これだけは、文章の中に漂う空気を破りたくなく、メモなどせず一気に読んだ。

    0
    2020年12月01日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    あまり感情の起伏のない主人公だなぁと思いながら淡々と読んでいたので、ラストの「悲しかったよ」でびっくりしてもらい泣きしそうになった
    ヒトミちゃん、悲しかったの?!分かりにくいよ!!っていう。
    この人の小説の、そういうところがわりと好き。自分の感情なんてそんなに出すつもりはないし他人に分かってもらおうとも思いません、でも間違いなくそこにあるしだからほんのたまに、自分ではどうしようもなく漏れでてしまうことがあるんです、という孤高なところ。

    0
    2016年12月02日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

    Posted by ブクログ

    竹取物語・伊勢物語・堤中納言物語・土佐日記・更科日記
    どれも学校で古典や歴史で学んだ物語ですが、一度も
    読んだことがありませんでした。(絵本とかあらすじみたい
    なものを除いて)
    初めて読みましたが、現代と異なって違和感のある部分
    もありますし、想いのほか現代でも共感できる部分も
    多く面白く読めました。現代訳が秀逸であったことも
    要因だろうと思います。
    中でも、伊勢物語の和歌と話しの内容の奥深さ。単なる
    恋愛だけではなく人とのつながりを大事にしてきた文化
    が垣間見える部分。
    堤中納言物語の短編小説のような、また現代でも共感できる
    家族や仲間での何気ないやり取りの記載。
    土佐日記の紀行文としての情

    0
    2016年10月02日
  • 夜の公園

    Posted by ブクログ

    むかし読んだ本を、再読。
    以前より、登場人物の年齢に近づいたせいか、心情の細部が少し、よりリアルに感じられるようになった。

    現代的な恋愛小説。
    ふわふわと、もがき流されて、気がつけば、「どうして今、ここに自分がいるのだろう?」と呟いてしまう感覚。

    起きている事実は、不倫、なのだが、定型では語れない、つかみどころのない空気がこの小説の魅力。

    読み終えて、横で寝ている夫の寝顔を見ながら、「はて、私はどうしてここにいるのかな?」と思わないでもない。

    0
    2016年08月31日
  • これでよろしくて?

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ時も面白かったけれど、結婚しても数年経ってから読むと面白さが倍増した。
    こんな風に「生産的なことはしない」集まりが、自分にもあったらいいのにって本気で羨ましい。
    ママンとの攻防は、解説にもあったけど、日常を必死に生き抜く我々にとっては大スペクタクルで、手に汗握らずしては読めない物語だった。

    0
    2016年08月25日
  • 川上弘美書評集 大好きな本

    Posted by ブクログ

    川上弘美さんの小説は残念ながら好きでも嫌いでもないのですが、私の好きな本がたくさん載ってたので、趣味が合いそうと思って購入しました。書評というより、ひとりごとのような、詩のような、感覚的な文章 ですが、本選びのセンスが好きです。

    0
    2016年08月15日