川上弘美のレビュー一覧

  • ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

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    昔新品で購入しました。
    川上さんのやわらかい文体がとても好きです。
    エッセイでより如実に表れます。
    ゆっくりとお酒が飲みたくなります(飲めないけど)。

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    2015年10月29日
  • なめらかで熱くて甘苦しくて(新潮文庫)

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    淡々と現実を語るようで現実離れしていて、この足は地についているのか本当に不思議な気持ちになる。川上さんの物語には、優しいようなすこし怖いような形容できない複雑な気持ちが詰まっていて、わたしはそれを一生うまく言い表せないんだけどずっと読んでいたいなあ。terraが好きです。無理に悲しまずに淡々と過ぎて、切なさが残る。それを噛みしめて本を閉じ眠りたい。

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    2015年10月26日
  • 神様 2011

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    古本屋で見つけて、図らずも初の川上弘美。
    短編『神様』は1993年発表。そして2011年3月末に、『神様2011』を発表されたそうです。
    その2作とあとがきを収めたこの本には、連作としての意図がはっきりあるわけですが、単体の『神様』も良かった。くまの律儀さとか、寂しさとか。(なんて言っちゃうと陳腐ですが)
    そんな『神様』が、「2011」が付いてセットで読まれることによって全然違った意味を放ってしまうという、周到な本。もともとの『神様』読者だったらどう思うだろう、いやそれより、そもそもこれを書こうと思い付いた作者の「静かな怒り(あとがきより)」を思うと。

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    2015年10月19日
  • 龍宮

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    『神様』のあの感じ。

    川上弘美の、好きだなあと感じた成分がぎゅっと詰まっておりたいへん楽しく読めました。

    曾祖母のオトさま、が好き。

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    2015年08月26日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    な、なんじゃこりゃぁ…
    アパートの管理人がハトだったり、出かける前に子どもを折りたたんで押し入れにしまったり、ニホンカモシカと目を合わせてはいけないルールが渋谷にあったり…
    主人公の「わたし」は冬眠とかしてるし…
    なんじゃこりゃぁ…
    明らかに現実的ではないのに、なぜか「普通の日記」に思えてしまう、妙な説得力…いや、納得力?
    こんな日常があったら面白いのに。

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    2015年07月14日
  • 七夜物語(下)

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    朝日新聞に連載されていた作品の文庫版。酒井駒子の挿絵が印象的。
    童話のような語り口で話が進む。内容も、少年と少女の冒険ファンタジーといったところで、これまでの著者の作風とは少し異なる。常に、大事なことを優しい言葉で伝えてくれる作家だが、それが遺憾なく発揮されている。
    (2015.7)

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    2015年07月13日
  • ハヅキさんのこと

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    なんだろうな、この、川上先生の書く恋愛小説の、べたべたしてない感じ。
    ドライというのともちょっと違うし、さっぱりというほど爽やかでもない。
    やっぱり、なんというか、夏の午後にぬるんだプールで、背泳ぎするでもなく、空見上げてぷかぷかしているみたいな、そんなゆらゆら感。
    すごく心地いいんだよなぁ…

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    2015年07月13日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    一筋縄ではいかぬ恋や愛がごろごろしているのに、なぜかえぐみもいやみもない。
    息をするのと同じように、当たり前のことのように思えてくる。
    そして、そんな当たり前の人生と同じように、笑ってしまったり、どうしてか泣きたくなってしまうような寂しさに襲われたりする。
    なんで、こんなに、この人の作品って切ないんだろう。

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    2015年06月30日
  • 七夜物語(上)

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    児童書の括りで良いのでしょうか。
    表紙がとっても素敵。
    見るだけで、私自身も本の中に入り込んだ様な気持ちになります。

    小学四年生の男の子と女の子。
    絵本の物語の世界への冒険。
    あーこれは小学生の時に出会いたかった本だなぁ。
    大人になった今でもこれだけワクワクして読めるのだから、当時の私なら更に楽しめただろうな。

    二人の男の子と女の子はそれぞれ片親なのです。
    子供といえど、自分の置かれている境遇とちゃんと向き合っており
    それが何とも切なくなります。
    頑張れ二人とも。
    中巻へ続きます。

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    2015年06月30日
  • 東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

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    タイトルが、いい。
    「卵一個ぶんのお祝い」タイトル通りのほわほわした内容。
    現実なのか妄想なのか夢なのか。日常の中の非日常がやわらかく染みてくる一冊。

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    2015年06月04日
  • ハヅキさんのこと

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    ネタバレ

    短編集は良く読むがこれほど短い話が集まった本も珍しい。それくらい1編1編が短い。1つ辺りの話の長さがページで4枚以下のものばかりだった。それでもしっかりとインパクトのある話が描けている事に驚いた

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    2015年05月27日
  • 七夜物語(上)

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    第一印象が "おとなしい" さよちゃん。あれれ?でも案外しっかりしてそう。頭でっかちでクラスで浮いてる仄田君と何とかうまく付き合ってる感じ。でもこの先待っているらしい七夜物語の世界を上手くわたっていくことが出来るのかしらん??

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    2015年05月15日
  • 七夜物語(上)

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    「七夜物語」という本を最初に触ったときにピリピリと感じ、読んでも読んでも内容を覚えていられないなんて。この物語がこの先どうなっていくのかを序盤から期待させる。

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    2015年05月13日
  • 七夜物語(下)

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    久しぶりに「本を読んだ」という気分にさせられた。毎日本は読んでるし読んできた本は面白かったのだけど、毎日読んでるとどうしても本への感動は薄れがちになってしまう。
    子供の頃のような、全身をかけて入り込むように本を読む体験はなかなかできない。
    それがこの「七夜物語」では体験出来たのだ。現実と夜の世界を行き来きする子供たちに懐かしさと羨ましさを覚え一気に夢中になって読んでしまった。

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    2015年05月13日
  • 七夜物語(下)

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    冒険の旅にでる。
    どんな風に?
    ある時には洋服ダンスの奥に広い世界が広がっているだろうし、柱時計が真夜中の時間を告げる瞬間だったりする。
    この物語では別な世界への冒険へ出かけていくには明確な方法が書かれてはいない。
    さよと仄田君の心のあり方がカギとなる。
    全部で七夜。冒険を続けていくうちに、大人になっていく二人。
    二人の冒険は二人の成長のあかしでもあるのだ。
    大人になることは、怖いことだけれど、決して怖れることでもないのだと思いながら本を閉じた。

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    2015年06月15日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    短編集。恋愛もの12編。

    川が一番すきです。
    「きかん気で落ち着きのない少年」に「内気でぼうっとした少女」が「やだ、おいてかないで」なんていうシーンが堪らなくなりました。
    川上さんの文章自体がすごくきれいで、曖昧な人間関係を書くのにすごく似合う気がします。すきなひとの一人になりそう。

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    2015年04月26日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    風変りな生活を送る女性の一年を描いた作品。モグラや鳥と話したり、結婚しているけれど、片想いを貫いていたりと、川上さんの雰囲気があふれている作品でした。イラストとお話がとても合っていて素敵でした。

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    2015年04月13日
  • 川上弘美書評集 大好きな本

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    川上弘美さんの書評集。面白かった。普通の書評と違うのは、何といっても、川上さんが小説家という点。あらすじの説明に終始したり難しい言葉を並べることなく、本と正面から向き合い、その印象が川上さんらしい平易で感覚的な言葉で表現されている。文章を目で追うだけでなく、全身で小説を体験している、と思う。

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    2015年05月13日
  • センセイの鞄

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    ふわあっと始まって、ふわあっと終わった感じ。子供の頃読んでいたら、きっと全然面白くなかったんだろうなぁと思いながら読んだ。こういうお話に魅力を感じられるような歳になったんだなぁとしみじみした。

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    2015年01月10日
  • 光ってみえるもの、あれは

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    久しぶりに再読。基本的に青春小説というものが得意ではないが、著者の作品なので読んだ。爽やかああはあるものの、著者独特の、苦みというか、ピリッとした痛みのようなものが随所に散らばされていて、やはり川上さんはいいなぁと思った。主人公のモヤモヤした気持ちは、そのままモヤモヤしたものとして描かれていて、押し付けがましくない。会話の文章がリズミカルで心地いい。
    (2015.1)

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    2015年01月09日