ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

473円 (税込)

2pt

「いままでで一番多く足を踏み入れた店は本屋、次がスーパーマーケット、三番めは居酒屋だと思う。なんだか彩りに欠ける人生ではある」。春夏秋冬、いつでもどこでも本を読む。居酒屋のカウンターで雨蛙と遭遇したかと思えば、ふらりとでかけた川岸で、釣竿の番を頼まれもする。まごまごしつつも発見と喜びにみちた明け暮れを綴る、深呼吸のようにゆったりとしたエッセイ集。

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ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表題「ゆっくりさよならをとなえる」が大好き。
    思わず朗読してしまった。それから幾度となく朗読するのが気に入っている。
    川上弘美氏にはいつも「そのままで良いんだよ」と言ってもらっている。
    精神の安定のために川上氏のエッセイは側に置いておく。

    0
    2024年09月29日

    Posted by ブクログ

    一編が文庫3ぺージに収まる長さで、ほっと心が休まるエッセイ集。
    あ~そうですそうですと、思い当たるようなちょっとした出来事や、出先で見聞きしたことなどが書いてある。
    中でも川上さんが引用されている本は、読みたくなってしまう。

    好きな食べ物は飽きるまで食べる、なんかそのこだわりが良く分かる。私も米粉

    0
    2019年12月31日

    Posted by ブクログ

    川上弘美の本をはじめて読んだ。
    ちょっと洒落ていて、
    ところどころで、ハッとさせられた。
    タイトルがカッコ良すぎる気がして、
    (個人的にあまり好きではない類)
    もぞもぞしながら読みすすめたが、最後の最後で、
    このタイトルの一節が出てきて…
    やられたー!!
    となりました。
    普段は思い出さない昔のことや

    0
    2019年05月03日

    Posted by ブクログ

    とても好きな空気です。
    たくさんの本のこと、と、まごまごした感じ、が、心地よいです。平らかな気持ちになりました。
    魚喃キリコさんや小川洋子さんの本を読まれていたりするのも嬉しいところです。
    居酒屋さんや本屋さんにも行きたくなります。
    読みたい本も増えます。良かった。

    0
    2017年12月22日

    Posted by ブクログ

    絶妙なひらがな遣い。あたたかい諦め感というか,赦され感というか…タイトルがエッセイ全体の雰囲気にぴったり合っていました。

    0
    2021年03月06日

    Posted by ブクログ

    この人の感性はとてもしっくりくるので、作品はどれも気持ちよく読める。川上さんの世界では、どんなにぱぁっと晴れた日の風景にも冷たい冬の日の景色にも、薄紙がかかっている。表題のエッセイは、詩のようななんだか泣けてしまう文章だ。私にとっては、宝物を集めた小箱みたいな作品。
    「しょうがパン」にはうんうん、と

    0
    2014年09月19日

    Posted by ブクログ

    弘美さんから見る日常はどうしてこんなに美しいのだろう。と、うっとりしてしまいます。
    物をとても丁寧に、とても優しく扱うからその物一つ一つに沢山の愛情が注がれ、その愛おしさが自然に読み手にまで伝わってきますね。
    触れることができるなら柔らかく、温かい。そんな弘美さんの美しい日常をほんの少しでも覗くこが

    0
    2014年06月09日

    Posted by ブクログ

    毎年、年末になると棚から引っ張り出してくる。ぱらぱらめくって、適当に読む。最後の表題作だけは、それこそゆっくり噛み締めながら読む。一年を振り返るのに、これ以上のものはない。

    0
    2014年03月22日

    Posted by ブクログ

    川や、町並みや、
    友人や酒や、
    そして多くの本と言葉からや、
    目に留まるあらゆるものへ、
    真摯で率直に、思いが広がっていく。

    散歩に行きたくなる。
    酒が飲みたくなる。
    友人に会いたくなる。

    読み終わった後で、
    飲み屋で待ち合わせをしたあゆちゃんにそのままあげた。

    0
    2013年08月25日

    Posted by ブクログ

    再読。
    ゆるっと掻い摘んで読むつもりがどうにも止められず、
    結局最後までガッツリと読み込んでしまう事に。
    面白いなぁ、良いなぁ、なんて、いちいち脳内でつぶやきながら。
    刺激され、意識が一瞬本から離れ、ふと思い耽ってはまた戻る…なんて事を繰り返しながら。
    エッセイを繰り返し読むという事はあまりしないの

    0
    2015年04月06日

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