川上弘美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「恋愛」ではなく「変愛」…変わった形の愛が描かれたアンソロジーです。
面白かったです。
ディストピア文学が大好きなので、「形見」が好きでした。工場で作られる動物由来の子ども、も気になりますが、主人公の子どもがもう50人くらいいるのも気になりました。色々と考えてしまいます。
「藁の夫」「逆毛のトメ」「クエルボ」も良かったです。藁の夫を燃やす妄想をしたり。クエルボはラストは本当に名の通りにカラスになったのだろうか。。
多和田葉子、村田沙耶香、吉田篤弘は再読でしたがやっぱり良いです。
岸本佐知子さんのセンス好きです。単行本から、木下古栗さんの作品だけ再録されなかったようですが。
表紙の感じに既視感が、と思ったら、多分小川洋子の「不時着する流星たち」の単行本の絵と同じ方でした。あったかいような不安になるような、好きな絵です。 -
Posted by ブクログ
あとがきに、わかりやすいわかりにくさではなく、わかりにくいということが容易にはわからないようになってる本。と、あるけどまさにそんな一冊。
一冊丸々ガールズトーク?井戸端会議?みたいので終始するんだけど、一回一回あーーーーーわかるよ、それ、わかる!なんかわかる!
っていう議題。笑笑ほんと、些細なことなんだわ。すごく嫌でもなく、めちゃクチャハラタツわけでもないけど、なーんかチクチクきになるよね。それ。わかるよ。
っていう日々の積み重ねの諸事。笑笑
それを一つ一つみんなで考えて、まるで結論は出ないんだけど、言って、言われてスッキリするっていう、そんなとりとめもない女たちの会話が、なぜか読んでて心地いい。笑笑
安心するのか、ホッとするのか、なーんかまるでわたしもこの仲間にいて、好きなだけ喋ってスッキリしたわー!!!っていう気分にさせてくれちゃう一冊丸々友達のような本でした。笑笑 -
Posted by ブクログ
終始ふわふわしていて、タイトルじゃないけれど水の中にいるような雰囲気が流れる小説。
手っ取り早く言えば姉弟の近親相姦のお話なのかもしれないけれど、そういう枠に当てはめるのは何だか違和感がある。
独自の愛、独自の家族感、というか。
ひとつの夫婦やカップルにはそれぞれの形がある。というように、この2人はこの形なのだろう、と妙に思わされてしまうのだけど、とてもしっくり来るわけではないというか。。
難しいな。笑
実はけっこう前に読み終えていた作品で、タイムラグがあるので感想をつづる感覚も若干遠いのだけど、時系列が行ったり来たりしながら、1組の姉弟とその母と父(その両親にも1つのいわくがある)を中心に描かれている物語。
1969年から、2014年にいたるまで。
かつて少年少女だった姉弟は50代になり、そして…。
川上弘美さんの小説を読むとなぜか縁側があるこぢんまりとした日本家屋が浮かぶ。そういう描写は無いのだけど。不思議。静かで、美しい文体だからだろう。 -
Posted by ブクログ
とても面白かったです。
ガールズトークとは言え、この「これでよろしくて?同好会」はなんだか不思議でおかしくて好きです。
わたしもいろいろ参加してみますが、いつも菜月さんポジションで話を聞いている人だな…と思っているので、勝手に親しく思いました。
菜月さんの日常は閉塞感だらけで、菜月さん我慢強いなぁと思いましたが、結婚生活って多かれ少なかれこういうものなのかもな、と思いました。大変そう。
人は変わっていくもの、という菜月さんの気付き、わたしも大切にしようと思います。
「これでよろしくて?同好会」、入りたいです。
会の新メンバーの、「ゲイの修三くん」って、「ざらざら」とかの「オカマの修三ちゃん」と同じ人かなぁ…とちょっと思いました。
なんだか心が軽くなる、良い読後感です。