川上弘美のレビュー一覧

  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    この本を読んで、抽選で当たる狭き門の「ななつ星」豪華列車に乗車して夢のような時間を過ごしてみたいと思いました。
    幾らなのか?庶民には手が届かない列車でしたが、YouTubeで雰囲気を味わうのもいいなぁと思いました。

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    2024年04月06日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    18の短編集から成る本作。

    どの物語もユニークで不思議で完璧。

    特に良かったのは、"いいラクダを得る"。
    アラビア語を履修している5人組が創設した、流行と逆のことをする逆行サークルを巡るお話。
    若いラクダという意味の名前のバクル先生。ラクダのこぶという意味のバクル先生の母親のヒンド。バクル先生の双子の娘は、アラワとリム。山のヤギと白いカモシカという意味。
    偶蹄目がキーになっていてなんだかおもしろい。


    "スミレ"も良かった。
    技術が向上し、特定の施設の中では精神年齢が見た目年齢に反映されるようになった世界。(設定にすこしナオコーラさん味がある)

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    2024年04月06日
  • どこから行っても遠い町(新潮文庫)

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    川上弘美さんは比喩の効いた文章が最高なんだ!と知人に勧められ 本棚に眠っていたのを 再読。
    短編小説だよねーと 読み進めて いや ちょっと待って。商店街の店 それぞれの話、その街の人々の話、緩く繋がってた。「好きな人が死ぬと、すこし自分も死ぬのよ」最後のほうに出てきたこのセリフ ジーンときた。全編 謎めいて それでいて 哀しみあって けど ふわっとする。いい読書 しました。

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    2024年03月24日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    歳を重ねるといろいろなものが見えるようになって心は成長し、身体は衰えていくと思っていた時期がある。どうやらそんなものではないと今は感じている。

    大きな事件があるわけではなくて、エッセイのような本。60を超えた幼馴染が近づいたり離れたりしながらコロナ禍を生きている。歳を重ねたからこそのものの捉え方は決してスマートなわけではない。でも相変わらずいろんなことを考えながら人は生きるのだなとしみじみ思う。
    静かで、暖かくて、どこか切ない物語だった。

    「どうしようもなく誰かと一緒にいたい、という相手を自分が求めないことがさみしいのだった。」

    「他者の思考に自分がのみこまれてゆく心地よさと抵抗感と恐ろ

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    2024年03月23日
  • ぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)

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    不思議な読み心地の本でした
    後半につれて好きな話が多かったです
    『ルル秋桜』『土曜日には映画を見に』『無人島から』『廊下』が特に好きでした
    日常から少しずれた人たちがたくさん出てきて、熱烈な愛ではないけど、誰かを思う大切な気持ちがたくさん描かれている柔らかな短編集です

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    2024年03月17日
  • センセイの鞄

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    お酒が出る本を探して出会いました。

    年齢差がある恋の話ですが、酒好きとしてはその出会い、その空気感に憧れます。
    後半少しだけ違和感を感じる部分はありましたが、お酒を飲みながら読み終えたこと嬉しく思います。

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    2024年03月16日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

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    試験前で読書を控えていた先月、ちまちま家にある"センセイの鞄"を読み、川上弘美欲が高まってしまった。

    21の短編から成るこちらの作品は、どれも川上さん節が強く、みょうちくりんで魅力的な小説ばかりで心が満たされた…!
    このくらいなら書けそうだと思わせてくる。だけど、絶対に書けないユニークな表現や世界観たち。高等テクや…!


    お気に入りは"誕生日の夜"。
    いつも通りナナの部屋で、のぞみとナナにお祝いされる誕生日。にぎやかな誕生日にするため、知り合いや、知りあいの知りあいもどんどん招待した結果、昌子たちや、のぞみの恋人の国枝くんとその友達、見知らぬおばあさ

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    2024年03月12日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンのこの曲はこんな感じだ!という固定観念のムダさを ページの隅々から感じました。作家さんの想像力は やっぱりすごい。個人的に「春よ、来い」が好き。ライブ会場に足を運ぶ人々は 縁もゆかりもないけれど、誰かを必ず想っているんだなぁ〜と思う。だから ライブ後は しあわせ気分が満ち満ちに!贅沢な短編集で満足。ユーミンバンザイ!!(笑)

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    2024年03月08日
  • 神様

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    川上弘美さんの本はいつも温かい気持ちにさせてくれる。
    自然にファンタジーの世界に導いてくれる短編集。
    「花野」「星の光は昔の光」「離さない」「春立つ」が特に良かった。

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    2024年03月02日
  • 夜の公園

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    ネタバレ

    親しい友だちの夫と不倫をするという
    すごく嫌な物語のはずなのに、禍々しい気持ちにならずにわりと爽やかに読めた、不思議。

    それぞれ4人の視点で読み進めていく

    みんな結局好きや嫌いの線引きが曖昧な気がする
    この人のここが好きだったと思うのに
    いや、この人のどこが好きだったのか
    お互い不倫しまくりなのに
    修羅場なんぞなく、それはそれで寂しさを感じる

    結局最後は親友同士だけがお互いを忘れずにいる
    この友情とはなんぞや

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    2024年02月21日
  • 東京日記7 館内すべてお雛さま。

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    ネタバレ

    脱力系、自虐ネタに、ホントのような嘘のそうな出来ごと(カラスが頭に止まったりすのだろうか)、大笑いするようなことではない、中途半端なとこでとまる生ぬるい感じも絶妙で、読み合わるとフワフワした、こんな視点で生活してみたいものだと思う。

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    2024年02月09日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの曲を題材にして描かれた短編集です。
    ユーミンの曲は、「春よこい」しか知らなかったので、他の曲も聴きたくなってすぐ調べて曲を聴きながら読んでいました!笑


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    2024年02月05日
  • 某

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    人間ではない人間の形をした生き物を通して見る人間は、滑稽って、不思議で、おもしろい。
    「愛する」とは何かを考えさせられたし、そこに行き着いた某の成長や姿に心を打たれました。

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    2024年01月23日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    江國香織さんの「夕涼み」と綿谷りささんの「青春リグレット」が読みたくて手に取った。夕涼みは、夫の行動にゾッとしたし、私だったらそんなズレた夫とは一緒にいられないと思った。「逃げたかったわけではない、が、逃げられないと思わされることは恐怖だった。竦むような、恐怖だった。」という言葉に共感。誰かに自分の選択肢を奪われたり、縛られたり、自分で自分を決められないことを、人は恐怖と感じるんだなと思った。そして誰にもその出来事は話せないことも、夫を含む周りにはいつまでも愛し合っている夫婦だと思われていることも、自分だけがこのザワザワした気持ちに気づかないふりをしていればいいんだと感じるのもわかる。老女たち

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    2024年01月21日
  • 伊勢物語

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    古典文学自体が教育の場で、軽視されつつある中、語り継ぐべき作品の一つと実感。川上弘美さんが分かりやすく、スッと心に入る現代語訳にしてある点も大きいと想う。
    業平は女ばかりと情を交わすのではなく、お世話になった天皇や皇子、友人も大切にしている話もよい。お気に入りは六十三段。恋はどんどんすればよいと思った。

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    2024年01月20日
  • 蛇を踏む

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    全く異世界のお話しのようでもあり、現実世界のお話しでもあるような、これが川上弘美ワールドなのか?
    最初に「竜宮」を読んだので、同じ世界観として読んだ。
    文章はとても読みやすい。想像するのが楽しい。
    この感じだと「センセイの鞄」はどんな雰囲気になるのか。

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    2024年01月19日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    ネタバレ

    コロナの現状など時代背景そのまま、日記風の書き口で語られる内容は、アメリカで過ごした子供の頃の思い出から、今に続く友だち付き合い、親への複雑な想いなどまさしく日記のようにあちらに飛びこちらに帰る。作詞家となったカズとの程よい距離感の友情など、これもひとつの愛の形だと感じた。 なかなか心地よい読後感。

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    2024年01月17日
  • 夜の公園

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    関係する4人の視点から描きつつ少しずつ時系列が進んでいく。
    私としては、友人の夫に出会った時に恋をするのは考えられないなと思うけど、お話として感情の流れを感じながら面白く読んだ。

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    2024年01月17日
  • 三度目の恋

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    ネタバレ

    莉子がナーちゃん好きすぎて、
    ナーちゃんの女関係に最後はショックを受け…
    でも、魔法で本気の恋愛や憧れ?を経て、
    莉子の考え?意識?が成長するいい作品。

    伊勢物語アレンジがわかりやすく、
    スラスラ読めた。

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    2024年01月14日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

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    つかめそうで、つかめない。それが心地良いと思う。
    現実と非現実の間を描くのが本当に巧みだと感じる。
    どちらかと言えば、今までも、これからも、この短編に出てくるような不思議なことが、私に起きることはないだろうけど、似たようなやりとりはするんだろうなっていう、身近な感じというか、親近感がある。
    川上弘美さんの作品は、いつも夢の中みたいで、目が覚めたら夢のことなんか忘れてしまうみたいに、読み終わったら詳細に思い出せない。でも、夢で見た一場面とか、言葉とか、小さな要素は頭の片隅にちゃんと保管されていて、ふとした時に思い出す。これを思い出したときがまた不思議な感覚になって、読んで良かったなあとしみじみ思

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    2024年01月16日