川上弘美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【2025年39冊目】
専業主婦の菜月は、いつもの決まりきった買い物道で元彼の母親である土井母に出会う。「これでよろしくて? 同好会」なるものに誘われ、戸惑う菜月だったが、思い切って参加してみるとそこは年齢が様々な女の集まる語り場だった。
劇的なことが起こるわけではありません。殺人が起こるわけでもないし、不幸のどん底に叩き落とされるわけでもない。けれど、日々生活をする中で誰もが感じている感情の揺らめきを、見事に描き切っています。
夫との距離感、姑との距離感、義妹の他愛ない一言、相違する価値観、異なる習慣、他人と関わる上で「おや?」と思って、燻ってしまう感情。主人公の菜月の戸惑いを、同じように何でだろう?と思ったり「わかるわかる!」と共感しながら最後まで楽しく読めました。
川上弘美さんは、等身大の人物を描くのがすごく上手くて、登場人物全員が世界のどこかに間違いなくいるような気がしてきます。
いい本を読んだなぁと、不思議と穏やかな気持ちになりました。 -
Posted by ブクログ
大聖堂
不動産屋 1匹だけ動物飼うという設定
面白い なかなかない
1号室のカーブァーさん じつはキレイな人
ずっと雨が降っていたような気がしたけれど
普通でない、変わった、その人しかないもの
女性ってひかれる?
同じものを2つ買う主人公
好きな男の人のスペアもほしいという
世界に二人といない珍しい男になりたいというのに惹かれた
光月と出会って、スペアのことを考えることやめた
二人でお茶を
トーコさんはっきり発言していて、自分の素直な気持ちそのまま言えてる。純粋、うらやましいとも思ってしまった。
なんだかんだ、トーコさんとミワさんがニコイチで息が合ってるのかな
銀座 午後2時 歌舞伎座あたり
ロマンチックなのか…小さな人を助ける姿とか、猫のアジトとか、屋上行って、おれから離れないようにとか守ってる姿…魅了されるものか…
なくしたものは
鳴海と成田と、渚、犬の小太郎、それぞれなくしたものあり、虚しさを感じたりするけど、だからこそまだ先があり、キラキラしているものもある、希望がある
儀式
人間の姿した、神様…?
バタフライエフェクト
二人ともパートナーのこと触れてる、相手を探してるかのような感じ
結局二人は会わなかったんだ
出会いはいつあるのか分からない、蝶で見て通り過ぎてしまったと一瞬の出来事。不思議なストーリー
210日
るかの姿をしてまで、主人公の女性と会いたかったんだなあと。
姿を変えられる魔法使えるのいいなと。
お金は大切
和田さんという不思議な存在
ダンスを習い始めてるのも和田さんの影響
にくい二人
よく二人食べるなと、食べるとこしか書いてないからか。
よく会う人って、いたりする
3人そろって、楽しそうと思った
逆行サークル
ハブられることで、よりそのサークルの仲が深まってくだろうな、自分もあったら入ってみたいと思った
会えなくなったら、寂しいだろうな
土曜日には映画を見に
小西さんでいいの?結婚と読んでるこっちも思ってしまったけど、なんか二人だけの空間を大事にしてるというか、幸せなのかなって思った。
スミレ
結婚しようという気持ちあったのに、精神年齢が増し、時がたってそんな気持ちなくなってった。気持ちというのは時たつにつれ、変わっていく。
村松さんはほんと大人と思った
親のことを、名前で呼んで、家族をやめた
家族解散がそんなことあるみたいな
甘えちゃいけないんじゃなくて、当然と考えるのが、甘えなの 印象的
最後、好きっていう言葉に、安心感めちゃめちゃあったんだろうな
廊下
飛夫、忘れそうになってる自分が悲しくて泣いてたんだろなと。
不思議なエピソードの数々
ファンタジー
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Posted by ブクログ
松任谷由美デビュー50周年を記念して、6人の女性作家さんたちが書き下ろしたユーミン曲がテーマのオリジナル小説集。題名見るだけで惹かれるものがあり、即購入。
収録されている話は以下、
・あの日にかえりたい(小池真理子)
・DESTINY(桐野夏生)
・夕涼み(江國香織)
・青春のリグレット(綿矢りさ)
・冬の終り(柚木麻子)
・春よこい(川上弘美)
いずれの曲も知っていたが、あらためて思ったのは、その曲に対する偶像イメージは『人それぞれ』ということ。特にユーミンなどは僕らの年代は誰もが知っていて、その曲に対する絵が脳裏に自然と浮かぶ。
ただ、それをいざ物語化してみたら、作家が描くストーリーが自分とは少し違うのだ。
例えば『あの日にかえりたい』のストーリーは学生運動の渦中であり全くオシャレ感は無く、『冬の終り』は歌詞には一切関係なく女性のパート職場の人間関係の話だった。
まあ当時の僕らがカーステレオで流す音楽の何割かがユーミンやサザンであったように、青春の傍らには必ずユーミン曲が流れていたという象徴のような小説なんだということかな。
『私を許さないで 憎んでも覚えてて』というキラーフレーズが印象に残る『青春のリグレット』は、自由奔放に恋愛をしていた女性が回顧しながら交差点で物思いする話は、僕のイメージに近かったかなあ。『綿矢りさ』だから、女性のしたたかさ?が描かれていてちょっと怖かったな。
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Posted by ブクログ
ネタバレエッセイの文章がささり 初読
イラスト酒井駒子氏! 児童文学の摩訶不思議な雰囲気にピッタリ
ページ下に小さくイラストがあって こんなに沢山見られるのは嬉しい
作品も 最近は先を想像しながら読むような小説が多かったので
ページをめくるたび どうなるかドキドキするのは久しぶり
上巻で五つ目の夜に突入したけれど 下巻はどうなって どういった結末になるのだろう?
(衛生面から表紙の鼠は悪役だと思い込んでいたスミマセン)
「それにね あんたたち人間は そうでなくても自分で考えようとしないんだから 説明なんかしたひには すっかりわかった気になって ますます考えなくなることうけあいなのさ」
『上の方にいる子たちは…ひそかに無視されたり だめなものとしてじろじろみられたりしたことが ないから…だから 何も悩まずに簡単に人の上に立つことができるし そのことをたいして喜びもしない そもそも 自分が人より上に立っていることに 気づいてさえいないかもしれない』
『自尊心とは…へりくだる心を持っている ということである…自分よりもすぐれた人は たくさんいるんだ …生きていくためには…助けがいるんだ…でもそういう自分にだって いくつもいいところがあるんだ』 -
Posted by ブクログ
ネタバレ淡々とぼんやり「自分がわからない」まま進んでいくけれど、「わたしは私を選ぶ」となる終盤からは文章もしっかりしてきて…なんだか凄いものを読んだ、という気持ちです。
人間に似ているけれど人間ではない生命体「某」、何者にもなれるし成長する事もないから死ぬこともない。誕生なのか発生なのかもわからない(みのり以外)。変化する前とした後では、前の時を覚えていたり薄っすらとだったり。分離することはある…?つかめるようでつかめない。。
とりあえずあわあわと生きていきながら経験を積み重ねていきつつ、片山冬樹のときの決断が、主人公にとっての始まりと終わりだったんだろうな。
自分とは?
愛とは?
成長しながら生きていくとは?
死ぬとは?
SFだけれど哲学。
わたしが…ことさら訴えたりはしないけど「わたしはこんな女」を積み重ねてきた年月とかのおかげで薄っすら決めていかれるけれど、登場人物たちは「わたしはこんな女・こんな男」を何もないところからひとつひとつ確認して生きていくのか…どこを歩いてもいい、膨大な空白が目の前に広がっているんだな。
なんという不安と不穏。わからないから怯えはできない。
重たいテーマを内包して淡々と進んでいくからさらさら読める、でも読み終えたら心に湖が出来てる。
川上弘美さんのSF、しみじみ好きだなぁ -
Posted by ブクログ
きっかけは、小川洋子先生の“とにかく散歩いたしましょう”エッセイか、心と響き合う読書案内、どちらかで紹介されてて選ぶことに。
蛇を踏んでしまってから蛇に気がついた。
蛇は柔らかく、踏んでも踏んでもきりがない感じだった。
表現力に驚かれたようで、私も読みたい!となった。
2025年、巳年ということもあり〜
115回芥川賞受賞作品と知って尻込みしつつも読み始め、かなり独特な世界観だった。
これは神話?寓話?終始不思議な世界
やわらかくフワフワした文体の感覚、触感が、ふと日本昔話のような感覚だなぁ〜と感じたら、浸れて不思議に心地よくなりました。
この文庫には、『蛇を踏む』『惜夜記』『消える」の3編が収録されているのですが『惜夜記』が好みです。
抜群な個性の作家でした。 -
Posted by ブクログ
第一章前半の現代の話はいわゆるありきたりの恋愛話であり、読み始めた当初は、なんと盲目的な恋だろうと思いましたが、なるほどそれはプロローグのようなもので、梨子が高丘さんと再会してからの話こそ、この小説の真骨頂でしょう。なにより、『伊勢物語』をモチーフにした作品ですから、はたして梨子が在原業平とどのような関係を結びつくのかを知りたいです。
案外、梨子は直接的に業平と関わっているわけではありません。多くの場合、彼女はあくまでも他人として彼を観察したり、時に姫様のために憤慨したりしたに過ぎません(終盤のあるシーンを除いては)。
でも、面白いことに、その観察の視線は、『伊勢物語』を読んでいる読者の視線と重なるものとも言えましょう。業平という男の魅力ははたしてどこにあるのだろうという疑問を、私たちは梨子の目を通して解こうとしている。
もちろん、この小説のなかに呈されている在原業平は、本当の在原業平ではないし、『伊勢物語』のなかの業平を思わせる男も、実在の業平とは言えません。現在放送中の『光る君へ』に登場する紫式部の人生は、本当の紫式部の人生とはだいぶ違うでしょうということと同じように。
でも、それにしても、物語の面白さは減りません。『三度目の恋』を読んで、『伊勢物語』も読みたくなりました(現代語訳ですけど)。そして、紫式部と藤原道長はたぶん恋仲ではないとわかったとしても、私は毎週まひろと三郎の恋の行方を楽しみにしています。