川上弘美のレビュー一覧

  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの曲を題材にして描かれた短編集です。
    ユーミンの曲は、「春よこい」しか知らなかったので、他の曲も聴きたくなってすぐ調べて曲を聴きながら読んでいました!笑


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    2024年02月05日
  • 某

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    人間ではない人間の形をした生き物を通して見る人間は、滑稽って、不思議で、おもしろい。
    「愛する」とは何かを考えさせられたし、そこに行き着いた某の成長や姿に心を打たれました。

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    2024年01月23日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    江國香織さんの「夕涼み」と綿谷りささんの「青春リグレット」が読みたくて手に取った。夕涼みは、夫の行動にゾッとしたし、私だったらそんなズレた夫とは一緒にいられないと思った。「逃げたかったわけではない、が、逃げられないと思わされることは恐怖だった。竦むような、恐怖だった。」という言葉に共感。誰かに自分の選択肢を奪われたり、縛られたり、自分で自分を決められないことを、人は恐怖と感じるんだなと思った。そして誰にもその出来事は話せないことも、夫を含む周りにはいつまでも愛し合っている夫婦だと思われていることも、自分だけがこのザワザワした気持ちに気づかないふりをしていればいいんだと感じるのもわかる。老女たち

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    2024年01月21日
  • 伊勢物語

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    古典文学自体が教育の場で、軽視されつつある中、語り継ぐべき作品の一つと実感。川上弘美さんが分かりやすく、スッと心に入る現代語訳にしてある点も大きいと想う。
    業平は女ばかりと情を交わすのではなく、お世話になった天皇や皇子、友人も大切にしている話もよい。お気に入りは六十三段。恋はどんどんすればよいと思った。

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    2024年01月20日
  • 蛇を踏む

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    全く異世界のお話しのようでもあり、現実世界のお話しでもあるような、これが川上弘美ワールドなのか?
    最初に「竜宮」を読んだので、同じ世界観として読んだ。
    文章はとても読みやすい。想像するのが楽しい。
    この感じだと「センセイの鞄」はどんな雰囲気になるのか。

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    2024年01月19日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    ネタバレ

    コロナの現状など時代背景そのまま、日記風の書き口で語られる内容は、アメリカで過ごした子供の頃の思い出から、今に続く友だち付き合い、親への複雑な想いなどまさしく日記のようにあちらに飛びこちらに帰る。作詞家となったカズとの程よい距離感の友情など、これもひとつの愛の形だと感じた。 なかなか心地よい読後感。

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    2024年01月17日
  • 夜の公園

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    関係する4人の視点から描きつつ少しずつ時系列が進んでいく。
    私としては、友人の夫に出会った時に恋をするのは考えられないなと思うけど、お話として感情の流れを感じながら面白く読んだ。

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    2024年01月17日
  • 三度目の恋

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    ネタバレ

    莉子がナーちゃん好きすぎて、
    ナーちゃんの女関係に最後はショックを受け…
    でも、魔法で本気の恋愛や憧れ?を経て、
    莉子の考え?意識?が成長するいい作品。

    伊勢物語アレンジがわかりやすく、
    スラスラ読めた。

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    2024年01月14日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

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    つかめそうで、つかめない。それが心地良いと思う。
    現実と非現実の間を描くのが本当に巧みだと感じる。
    どちらかと言えば、今までも、これからも、この短編に出てくるような不思議なことが、私に起きることはないだろうけど、似たようなやりとりはするんだろうなっていう、身近な感じというか、親近感がある。
    川上弘美さんの作品は、いつも夢の中みたいで、目が覚めたら夢のことなんか忘れてしまうみたいに、読み終わったら詳細に思い出せない。でも、夢で見た一場面とか、言葉とか、小さな要素は頭の片隅にちゃんと保管されていて、ふとした時に思い出す。これを思い出したときがまた不思議な感覚になって、読んで良かったなあとしみじみ思

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    2024年01月16日
  • 龍宮

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    初めての川上弘美氏。大人の昔話のような、なんとも不思議な物語。こうやって人の世界に紛れている「人」がいるのかもしれない。昔ならいたのかもしれない。文章や言葉の流れ方が好き。

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    2024年01月05日
  • 猫を拾いに(新潮文庫)

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    恋愛の短編集

    川上弘美さんの作品はとても好きだ。
    個人や人間や生物という、みんなが持って生きている枠というか輪郭がとても曖昧なぼやけている世界を描くのがとても上手い。

    それでいって、登場人物はみんな自分の意見をしっかりもってる。まあこの二つは矛盾していくわけではないのだけど

    この二つのミックス度がとても素敵な本

    しかも恋愛について深いことをさらっと言うので心に気づいたら突き刺さってる。

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    2023年12月22日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ユーミンの曲からイメージした短編集
    一流の女流作家ばかりなのでどの作品も興味深く面白かったし、贅沢だと思う。
    最後の「春よ来い」が1番印象に残った
    願いごとひとつ叶えられるとしたら、
    自分だったら何にするだろ?
    自分や身内、知り合い以外について願わないといけないという条件がつくと案外難しい。
    でも思いついたらきっとわくわくしそうで楽しい思考だなと思った

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    2023年12月11日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    がたんごとん。がたんごとん。
    夢をかける寝台列車がとおります。
    星が流れた夜の車窓から、素敵な夢の旅へご案内。

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    2023年12月10日
  • 恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ

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    各章のタイトルの付け方が何となくの会話の中からひっぱってきている感があって、肩の力が抜けていて素敵だなと思いました。

    カズのラインの文面、あさとのやりとりが好き。

    大人らしいお店に行って大人らしく飲み食いする描写もあるけれど飲み物を買ってベンチで喋るみたいなこともしていて良かった。



    このアプリで初めて感想を投稿したら、うっかりコメントのところに入ってしまってて、評価と感想に入れないとな、入れたいなと思いながらそのままになっており。。

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    2023年12月03日
  • 伊勢物語

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    声に出して読むと
    気持ちがしゅしゅしゅと入ってきて
    心がさわさわしたり
    わーとか、きゃーとか言ったりして
    今も昔も変わらない
    と思いました。

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    2023年11月05日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    誰かと旅に出ると、非日常の中で会話が弾んだり思っても見ない事が言えたりもするのかなぁと思いながら読み進めた。
    九州に住んでいると、あの列車に乗って眺める風景は、遠い昔に通学や通勤で乗っていた列車から眺めるそれとは違うものなのか確かめたい気もする。

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    2023年11月04日
  • ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大学で学んだのが生物で、その後理科の教師をやっていたという経歴に驚いた。知らなかった……。
    本の話が非常に多かったのが興味深かった。本を読んでいる日々、こちらもニコニコしてしまう。私も読みたくていくつかメモした。
    そしてこのエッセイ自体もまるで小説のようで終始素敵だった。どんな感情を持ったのだろうと想像させてくれる余白があった。特に、どのエッセイも最初の一文が良くて、そこでグッと掴まれる。
    淡々と穏やかに綴られた日々をただ読んでいくのは幸せで、だんだん心が落ち着いてくる。サッパリしていてやわらかく、私にとって安心できるエッセイだった。

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    2023年10月28日
  • わたしの好きな季語

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    その季語に関係のあるエピソードとその季語を使った一句がそれぞれ載っている本。著者が選ぶ言葉は、ありふれた知っているものから全く聞いたことのないものまで、様々。わからないものGoogle先生に聞きながら読んだ。俳句そのものも読んでいて好きなものもあったけど、川上弘美さんのエピソードの方がなんだか印象に残る、そういう本だった。

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    2023年10月22日
  • ニシノユキヒコの恋と冒険

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    仕事もなんでもそつなくこなす西野くん。これだけたくさんの人と交わっても誰も愛せなかった流れを読むと、なんだか泣きたくなりました。今で言うメンヘラ製造器とはまた違う、女性の懐にするすると入っていく西野くんの魅力に参りました。

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    2023年10月21日
  • 龍宮

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    こんな物語たちがこの世にあってとてもうれしい。
    何が良いとか、どういいとか、どう解釈したとか、そんなことを細かく語れないし、無理に言語化するのも違うと思のだけど、とにかく心惹かれる。
    むかし、『神様』を読んでから絵本を読んだ時の様な、優しい気持ちになると同時に悲しくなる感覚があって、今回の短編はどれもそんな感じだった。
    『島崎』、『鼴鼠』、『荒神』が特にすき。
    老い、恋、長生き、死。欲情を表す綺麗な言葉。
    あとイズミちゃんの日常って非現実的な様で、その行動から見える感情は生活において、よく遭遇する感情だと思った。

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    2023年10月21日