川上弘美のレビュー一覧

  • わたしの好きな季語

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    ことばの力を感じる本。暮らしから生まれた季語が愛おしくなるような…。見開きで読み切れる短い文章だけど、気づきがあっておもしろい。

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    2021年03月10日
  • わたしの好きな季語

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    無条件にこういうのが好きなので、いつでもパラパラしていたい。
    ステキにハンドメイドの連載だからか、少し「ご婦人」感があるのは気にしすぎ?
    とまれ安定の著者、気の抜けた、でも美しい季語にまつわるエッセイ。

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    2021年03月09日
  • 神様 2011

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    東日本大震災を受けて、デビュー作「神様」を題材に「ポスト震災」「ポスト福島第一原発」を描く。既存作を題材にして改変を行うことで、日常の在り方が変わってしまったこと、そしてそれは二度と戻ることがないことを描き出した方法論が見事だと思う。実際、10年が経っても東日本大震災、福島第一原発の事故は消し難い傷跡を残しているのだから。

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    2021年02月27日
  • わたしの好きな季語

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    美しい季語、美しい俳句。
    日本語の一つひとつを噛み締めて、移りゆく全ての季節を味わいたくなりますね。

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    2021年02月17日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    再読。川上弘美さんの文章が好き。自分と全く違うタイプの登場人物たちの中に自分と同じ部分を感じた瞬間の棘が刺さる感覚がよい。

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    2021年02月14日
  • 森へ行きましょう

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    生まれてから60歳までの人生を、それぞれの年代ごとに追っていくのは、自分の人生の振り返りにもなり、たまに自分の年齢と照らし合わせたりして、共感しながら進んでいった。途中までは・・
    気づいた時には迷路の中。
    あ、迷路じゃなくて森の中なんだ。

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    2021年02月12日
  • 森へ行きましょう

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    1966年同じ日に生まれた二人の女の子留津とルツ。
    選ばなかった道をもう一人の誰か(自分)が別の世界で生きている。別の世界で同じ名前の彼、彼女が恋人や友人として関わりあう。
    うっかるするとどちらの世界の出来事か分からなくなるほど、複雑に繋がっている不思議な森の中の世界です。

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    2021年02月11日
  • 森へ行きましょう

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    「僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる」と高村光太郎は言ったが、目の前には未来という無限に近い数の細い道が存在し、一つを選んだ瞬間それは過去という一本の太い道に変わるのだと考えた方が理解しやすい。この小説の主人公である「るつ」もたくさんの選択肢がある人生の森に迷い込んでしまう。そしていつまでも続くかと思われた森にもいつか終わりが来る。その時に近くを一緒に歩いているのは誰なのかという点について深く考えた小説だった。

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    2021年02月10日
  • 森へ行きましょう

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    ネタバレ

    タイトル、すごく明るい意味だったんだなぁ
    「今度は二人で一緒に、同じ森に行きましょう」って、最上級の愛だ 愛おしさだ

    ままならない
    人生の中には生きているだけで選択肢が山ほどあって、自分だけの選択ではなくて環境で決まってしまうことや、後になってからそれが選択肢だったのだとわかることもある。どういう道を選んでいても間違いではないし、どうなるかは誰にもわからない。自分でどうにかできる部分もあるし、できない部分もある。
    よくあるゲームみたいに、ハッピーエンドルートとバッドエンドルートの2つしかゴールがないのと人生はやはり違っていて、不満もあるけどまあ、幸せかな、みたいなそういう人生になっていく。

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    2021年02月09日
  • 七夜物語(上)

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    読みやすかった♪
    児童文学かと思いきや、『子どもの世界』の残酷さや子ども目線の大人たちの描かれ方がとてもおもしろかった✨
    あたたかさとちょっぴり切ない気持ちを残してくれる作品

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    2021年01月18日
  • 森へ行きましょう

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    同じ日に生まれた緩やかに大きく違っていく2人の女性の人生の物語。

    極端な何かというよりは些細なことの積み重ねが人生を作っていく

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    2021年01月06日
  • 晴れたり曇ったり

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    さらっと(それでいてわくわくして)読んだが、今までの中で一番心に残ったエッセイだと思う(著者の中で)。
    川上弘美さんが小説を書かれるとき、まずはじめに全体の「雰囲気」を決められていることを知った。
    内容や筋道については曖昧なままでいいのだが、雰囲気が決っていないと書き始められないと。

    笑えばいいのか悲しめばいいのか判断のつかない微妙な、
    道端の空き缶を蹴ってみたが外れて気まずい、
    世の中の全部を許してしまいたくなるうきうきした、
    例えば、そういう様な雰囲気。

    著者の小説を読むと、それぞれ独特の空気がある、と伝わってくるのはそのせいなのだと思った。ふわふわして掴みどころがなく、時々奇妙でそれ

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    2020年12月31日
  • いとしい

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     わたしには、1〜6までと7〜13では違うお話のように思えました。前半登場人物が増えていき取り止めもない日々が穏やかに過ぎていってとても心地よく感じました。後半になりオトヒコさんとユリエちゃんがいよいよ親密になって鈴本が現れてから、不思議なことがよくおこるようになるからかもしれません。やっぱりミドリ子は紅郎をそういう意味で好きだったということなのでしょうか、ふわふわしてわからないことがあるままのところが良かったです。
     「ほんとはしっかりしてるんだけどね。しっかりしない自分が嬉しいみたいね」というユリエちゃんの言葉はまさに恋に恋する初期の頃を言い当てているように感じました。
     

     余談ですが

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    2020年11月14日
  • 光ってみえるもの、あれは

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    とても瑞々しい16歳の感性がありありと伝わってくる。連作短編と長編の違いは確実にあるが、未だ言語化ができない…

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    2020年11月01日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    学生の頃読んでとても好きになった一冊。
    久しぶりに読んで、こんなに恋愛してる話だったかとびっくりした。
    あの頃は大人の世界を楽しんでいたけれど今は別のことを思う。
    大人だって子どもみたいなちゃんとしてないところを抱えて生きているのだ。
    可愛い大人たちが集う中野商店。
    改めて好きになった。

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    2020年10月19日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    教科書、それも抜粋でしか触れたことがなく、苦手意識もあった古典文学が、現代語訳と更に訳者の個性も加わったことで、とても読み易く物語に入り込めた。
    また、この全集には対となる「作家と楽しむ古典」という本がある。
    訳者自身による解説で、原典への解釈やそこから感じた思いなどを知ることができて、物語への理解がより深まったように思う。
    是非合わせて読んでもらいたい。

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    2020年10月07日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    竹取物語・森見登美彦/伊勢物語・川上弘美/堤中納言物語・中島京子/土左日記・堀江敏幸/更級日記・江國香織。現代語訳で読みやすいが、例えば森見ならもっともっと森見節で書いて欲しかった。伊勢は元が好きでないが、歌の訳が流石。堤中納は初見。虫愛ずる姫君のみ知ってた。他に図々しい坊主など。土佐日記初見、愚痴じゃん。ひらがな辛い。更級日記。猫に宿った姫君の話。「焦がれた物語を読む楽しさといったら妃の位も及ばない」そうそう!

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    2020年10月05日
  • あるようなないような

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    タイトルのようにふわりとしてそれでいて濃い、印象的なエッセイでした。まるで、そこにあるかのように目の前に情景がうかびました。
    例えば、地下鉄の広尾の駅を上がったところに見える「逃げ森」のお話とか。本当に目の前に緑の木々が広がり、都会の空気を感じることができました。
    そして、11月になると散歩に行きたくなるお話。井の頭公園での場面。小学生の鼓笛隊のお話。鉄腕アトムを演奏する楽器の音が聞こえてきそう。あったな自分もそういう、目にしたけど語らないこと。なんてことない日常なのだけど。その風景は見る人によって、希望に満ちてはつらつしたものにも、もの悲しくも、ざわざわにも映る。どのようにもとれるありのまま

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    2020年09月16日
  • 夜の公園

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    リリ35歳。世間で言う、恵まれた結婚をしている。が、最近夫の幸夫のことがあまり好きではないと気づく。例えば、夫のふとした仕草。髭を剃るその掌の動き、とか。たてる音。はっきりとした咳払い、とか、そういう感じ。
    リリは思う。そういうところが嫌いなのではない。幸夫を好きと信じてた頃はそれさえ愛していた、と。
    なんなんだこの感情は?幸夫にではなく自分に向かっている感情って。
    そんなころ、夜の公園をひとり歩くリリは、マウンテンバイクを飛ばしている9歳年下の暁と出会う。

    夫幸夫は、リリの親友春名の猛烈な押しで関係を持つようになる。ありえないな、春名という女性。親友の夫に会った瞬間に。「リリは春名のその目

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    2020年08月30日
  • 神様 2011

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    川上弘美さんの作品を知ったのはまだ数年前ですが、
    1993年に書かれた「神様」が…ほんわかして優しくて大好きです。
    その後、2011年に「神様2011」が「あのこと」をベースにした神様の物語が書かれています。
    あのこととは、2011年東日本大震災による福島原発事故。わたしは、震災のニュースを見、大きな衝撃を受けたが、原発事故のことは、あまり意識の中になかった(というか、わからなかった)。
    最後の川上弘美さん自身の「あとがき」は、まるで川上さんが話しておられるような語り調で、背筋が伸びる気がした。非常に訴えを感じた。怒りと受容にも似た。

    本の中の前述の「神様」の文は、原文そのまま。
    後の方の「

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    2020年08月22日