川上弘美のレビュー一覧

  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。

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    2009.06.30. もう、どうしようもなく、好き。

    2008.04.21. ここのとこ、集中力が全然なくて本を最後まで読みきれず、今月に入ってやっと2冊目。貴重な本は、川上さんの日記。肩の力が、ゆるりと抜ける。なんか、「人生を満喫してる!」とかそういう風じゃないんだけど、川上さんらしく毎日をゆるゆる過ごしてるんだなあと思うと、幸せになる。東京音頭、知らなくて残念。★★★★★

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    2009年10月17日
  • あるようなないような

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    何度ふきだしたことか。
    電車なので控えめにしつつ、もういいやと。

    印象に残ってるのは「きー」と鳩の話し。
    「きー」は、最近の私は人に瞬間的に切り返せないので気持ちがわかる。

    鳩は、ででぽぽの表現が好き。
    うちのベランダにも鳩がやって来て時々糞害がある。
    何とかならないかなぁ。

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    2009年10月07日
  • あるようなないような

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    存命中の女性作家で唯一「読みたい」と思える川上弘美のエッセィ。

    内容ももちろん全部いいんだけど(作中に出てくるコンピュータの古さにびっくり!)、川上さんが母親と話していて、「相手の悪口は無視しなさい」的な(言葉は全然違うけど、そういう内容)ところがすごく印象に残りました。

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    2009年11月01日
  • あるようなないような

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    たまに無性に読みたくなる
    通算十回目くらい?
    おかげで、何か困った目にあったときには「驚愕したコアラ」というフレーズが出て来てしまう
    文体にはわりと古めかしいところもあるし、単語にしても今はあまり使われないものも多々でてくるのに、ひらかな表現が多いせいか、ぞんがいにするりと読めてしまう

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    2009年10月07日
  • 此処 彼処

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    2007.12. 川上さんの、オノマトペの使い方がとても好き。少し読むたびに、なんだかのんびりした気持ちになってすぐに眠たくなった。だから本当に少しずつ、大事に読みました。

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    2009年10月17日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    またまた再読

    ここ半年ほど手を伸ばさないでも届く距離にずっと置いている本。二度と帰らない旅に出ようとしと時もこの1冊だけを鞄に詰めた。そんな本。



    独特の風が吹いてます。

    しっとりっとしたソフトタッチな感じ。


    まぶたにその情景が浮かべながら読ませていただきました。


    「川」

    勝手に京都鴨川でいちゃつくカップルに見えました。標準語なんだけど。

    ほんわか。幸せ。

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    2014年02月24日
  • あるようなないような

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    やっぱりこのひとの文章だいすきです! ただあとがきにもあるとおり、今と若干ことばの使い方がちがう。 別に嫌じゃないのだけれど、「このひとがこういう言い回しするなんてめずらしい」、と思ったりする。

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    2009年10月07日
  • 物語が、始まる

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    1人の作家を読み続ける傾向のある私はいつも最後の作品になると寂しくなる。。
    この作品が川上小説の最後になってしまった。。
    実はもう一作、幻冬舎から『いとしい』って作品が出ているんだけど、これが取り寄せ不可で今のところこれが最後の作品になってしまったの。。
    この物語は4編からなる短編集で『うそはなし』の中でもちょっとまた異質な感じだった。。
    表題作の『物語が、始まる』は絶対にない話でありながら、この広い世界のどこかで、こんな経験をしている人がいなくもなさそうだし、『トカゲ』は読み始めの最初の印象が最後にはがらっと変わるジェットコースター風だったし、『婆』の不思議は体験してみたい不思議だった。。

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    2009年10月04日
  • センセイの鞄

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    心が暖かくなる、でもちょっと切ない気持ちになるとても良いお話でした。
    センセイとツキコさんのあいだに流れる空気とか、物腰の柔らかさ。行きつけのお店の美味しそうなお料理の数々。全てがほんわかと和ませてくれます。
    読み終わったあと、ついセンセイ口調になってしまう自分がおりました。
    ワタクシはこの話が大好きでございますよ。

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    2015年02月09日
  • 大きな鳥にさらわれないよう

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    レイヤーもつくらない足跡も残さない独立したものとしての感情が言葉にもイメージにもならない形でふわふわと浮遊する母たちが無機質で変わらぬものとして安心する
    志向性、偏向をもたず全てのマス目を均質に埋めていく必然的な存在と、一定の志向性によって偶発的な模様を描く存在とで母と人間が対比されてたけど
    母の方がいいなあと思う
    偶発があるからこそ比較できてしまい、同質異質の区別が生じ、愛着嫌悪につながる
    実直にランダムに全てを埋める作業を営めればと思うが、ランダムにうめたように見えたマス目のさらに背景が顕になると、そのマスが何かしらの輪郭をもってしまう
    見えないけど確実に背景が存在して自分が偏向しているこ

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    2026年07月18日
  • 三度目の恋

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    ネタバレ

    とても面白かった。どんどん、引き込まれていく物語だった。連続ドラマで観たいような。読んでて絵が浮かんだ。どの時代の物語も素敵。そして読後感としては、あー私はなるちゃんよりも高丘さんがいいなぁ、高丘さんみたいな存在が本当欲しいなぁ、と!理想的な関係性。澁澤龍彦の『高丘親王航海記』大好きなので、うわあ、くすこ!親王!といちいち1人で読んでて舞い上がった。

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    2026年07月16日
  • ハヅキさんのこと

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    十年振りくらいに再読。たった数ページのお話なのに、それぞれの世界観に自然と引き込まれてしまう
    それでいて去り際は潔く、いつのまにか目の前からふっと消えている…そんな白昼夢めいた不思議な引力が、河上作品にはある

    琺瑯、ぱちん、かすみ草、吸う、が特に好きだった

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    2026年07月06日
  • 蛇を踏む

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    名前と表紙で衝動買いした本
    面白かった
    夢の中にいるみたいな感覚になる本

    どんな話?って聞かれても相手が納得の行く、ピンと来る説明は絶対に出来ない本だと思う

    一言で言うと本当に「夢の中」が1番近い感覚な気がする
    現実っぽいところもあるのに有り得ないところばかり

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    2026年06月29日
  • 水声

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    川上弘美はいつも夢のような景色の中に、
    とても空恐ろしいものが入り込んでくるが、
    今回はなんだかずっとずっと怖かった。
    でもなんだかずっとずっと切なくて、
    うれしかったり悲しかったりした。

    これまで読んだ作品で、
    ここまで具体的な現実の出来事が挟まれることはなかったが、
    戦争、戦後、事件、事故、災害の大きな傷つきのなか、
    私たちはみな生きている。
    綺麗事ではないのだ。

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    2026年06月27日
  • センセイの鞄

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    性別や年齢に関係なく、個人として尊重している感じがとても好き。センセイもツキコもマイペースなのがいい。センセイは先に歩いていっちゃうし、ツキコも先に帰っちゃうし。そもそも約束もせずに居酒屋で会って手酌で呑む自由さがいい。相手に尽くしたり合わせたりしないところが最高に心地よい。

    私はおそらく月子の性格と似ているので、行動に一々共感するし、先生の優しさやふてぶてしさにも共感するし、どちらにも似ているのかもしれない。
    小島くんは真面目だし優しくていい人だと思うけど、マッチングアプリで出会って安全に仲を進めたい教科書男って感じなので、深みを感じないというか、ほのかな下心が気持ち悪くさえある。不器用な

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    2026年06月26日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    豪華作家がユーミンの曲をイメージして描くショートストーリーです。
    自分はユーミン世代ではないので、知らない曲もありました。
    なんかストーリー的にしっくりこないなと思うのもあったのですが、読んだ後に曲を聴いてみると「メチャクチャ良いじゃん」でした。
    ユーミン世代や、ユーミンの曲をすでに知っている方はそのまま読んで楽しいと思いますし、自分と同じように曲を知らない方は、読んでから聴いた方がいいような気がします。
    聴いてから読む派の方の意見も聞きたいですね。

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    2026年06月25日
  • 蛇を踏む

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    「背中が痒いと思ったら、夜が少しばかり食い込んでいるのであった」。「惜夜記」の書き出し。何と凄い表現か。
    第115回芥川賞受賞作「蛇を踏む」含む3篇収録。物語は奇想天外。内容は意味不明。寓話的でありながら、著者の言葉を借りれば「教訓を引き出せない」物語。ゆえに身を委ねて川上弘美ワールドに浸るのが正解。
    3つとも面白いが個人的な好みは「惜夜記」。川上弘美版千一夜といったところか。

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    2026年06月04日
  • 東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

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    装丁だけでなく本文にも祖父江さんの楽しい仕掛けが込められている川上さんの東京日記シリーズ。

    帯に「けっこうホントの日記です。」と書かれてあるように、5分の4はホントのカワカミさんの日記のような短編の卵たち?少しの脚色がどこなのか…なんてどうでもよく、粛々と内に外に伸び縮みする川上さんの毎日から生まれる言葉が愛らしい。

    ある春の日に、花茣蓙を手に入れたという友達に誘われて公園に花見へと出掛け、桜と柳の美しい公園でお弁当やお酒を開ける長閑な一日。沢山の花びらが舞い散る中、交代で花茣蓙を担ぎ合いながら駅まで歩く帰り道。もう過ぎゆこうとしている春の幸福な後ろ姿を見送るようで心が静かに和らいだ。

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    2026年05月21日
  • 三度目の恋

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    心情が語られるのに、これほどひらがなの文体がしっくりくるとは。昔々も昔も、色んな意味で今より余白があったのかもしれない

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    2026年05月16日
  • センセイの鞄

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    『ツキコさん。もう一度、呼ばれた。
    振り向くと、センセイが立っていた。』
    『センセイ、こんなところで、どうしたんです。
    散歩ですよ。いい夜ですな。』

    不器用でまっすぐなツキコと、頑固で融通がきかなそうなセンセイのゆったりした交流
    2人のほどよい会話、関係がとてもよかった

    それが石野先生や小島との再会で、少しずつ変わっていく
    『ツキコさん、デートをいたしましょう』
    センセイとツキコがぶらりと歩く風景を想像して、とても素敵だなと思いました

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    2026年05月03日