川上弘美のレビュー一覧

  • ゆっくりさよならをとなえる(新潮文庫)

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    とても好きな空気です。
    たくさんの本のこと、と、まごまごした感じ、が、心地よいです。平らかな気持ちになりました。
    魚喃キリコさんや小川洋子さんの本を読まれていたりするのも嬉しいところです。
    居酒屋さんや本屋さんにも行きたくなります。
    読みたい本も増えます。良かった。

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    2017年12月22日
  • センセイの鞄

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    ネタバレ

    年齢のせいにしないで、ツキコさんとちゃんと恋愛してくれて良かった。
    好きか嫌いかには、好きか嫌いかで答えてほしいから。
    毎晩少しずつ読むのが楽しみだった。
    最後は号泣した。
    それだけ、もだもだしながら、私もセンセイとの思い出を積み上げているような気になっていたのだと思う。

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    2017年12月16日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    ずっと、同じでなんていられないんだなぁ。
    どんなに居心地がよくても、同じところに同じようにはいられない。
    悲しいなぁ。寂しい。
    そしてまた、昔みたいに、って思っても、それはたぶんできないことなんだ。

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    2017年12月07日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    再読でも、とても寂しくて好きです。
    記憶をなくし続ける物語の次に、忘れないでいようというこの物語を読んだのでなんだかそれが印象的でした。
    なんと表現していいかわからないくらい、ふわふわととりとめない空気ですが、それでもこれは恋愛なのかもしれません。レンアイ、と片仮名にしてしまう方がぴったりかも。
    どのお話も寂しくて好きなのですが、ラストの「おめでとう」が一番好きです。再読して初めて、「西暦三千年一月一日のわたしたちへ」と書いてあることに気付きました。滅びを感じさせる世界観が素敵です。
    昔、好きだった人に差し入れとして渡したことがあります。読んでくださったかはわかりませんが。
    わかりやすいのは「

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    2017年12月05日
  • おめでとう(新潮文庫)

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    ☆5つは付け過ぎなんですけどね、色々と考えるネタを貰った作品なので、ちょっとサービスです。
    川上さんは多彩な作品を書く人のようですが、この短編集でも幾つかのパターンが出て来ます。
    「センセイの鞄」を思わせるちょっと不思議な主人公の恋愛を描く「天上大風」、「蛇を踏む」のようにファンタジックで寓意的な「運命の恋人」、そして男女の一場面を見事に描く「川」など。それぞれが見事だと思います。
    しかしいずれにしても、緩やかにうねり、決して白波の立つことの無い瀬戸内の海のような、どこかゆったりした流れがこの人の持ち味という気がします。

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    2017年10月30日
  • 椰子・椰子(新潮文庫)

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    再読です。読んでいると、へんてこな世界がかわいくて面白くて、心が立ち直ってぽかぽかしてきます。なにがあっても不思議じゃないなぁと、おおらかな気持ちになりました。不思議なのですが、今いる世界と地続きな気がします。恋したり、失って蛸を煮たり。この川上ワールドも大好きでした。

    「オランダ水牛」のラストで、「好き好き大好き」と言いながら、恋人にローキックを浴びせるなんて、戸川純かな…とちょっと思いました。

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    2017年10月17日
  • 神様 2011

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    著者のデビュー作。
    くまと私が散歩するファンタジー。
    熊の神様が印象的。

    微笑ましくて、クスッと笑えるストーリー。
    気軽に何度でも読み返したくなる本。

    非日常体験よりも、
    日常でちょっと楽しかったことを重ねていく方が
    安心して幸せな気持ちでいられる。


    今回、新たに作品が加えられているのだが、
    (タイトル神様のあとに2011が追記されているように)
    原発事故後を時間軸に置かれている。

    同じ登場人物、同じ場所、同じシチュエーション。

    けれども日常そのものが変わってしまった。

    著者のあとがきが印象的。
    「日常は続いてゆく、
    けれどその日常は何かのことで大きく変化してしまう

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    2017年08月04日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    読んだことのある作品もそうでない作品もあったけれど全体を通して楽しかった。
    やっぱり太宰治が好きだなぁと。

    女生徒、恥は読んだことのあった作品。好きな作品は何度読んでも楽しめるし、何度だって読みたくなる。
    そのうちまた読みたい。

    古典風、秋風記。今回初めて読んだ作品の中ではこの2篇が私の中でベスト。2度、3度と読み込んでいきたい。

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    2017年07月13日
  • ハヅキさんのこと

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    書き始めの一行から、何気ないちょっとした生活の中に入って、淡々とした物語が始まる。
    すっと終わりがくるけど、その余韻がたまらない。
    作品の中では「琺瑯」「浮く」「森」が好き。

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    2017年06月17日
  • 東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。

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    東京日記もこれで5冊目。今回もたくさん笑わせてもらいました。
    川上弘美さんは相変わらず武蔵野地区に住んでいらっしゃって、ご近所なので親近感わくこの東京日記シリーズが大好きです。
    今回特に笑ったのは、
    沼の生きもの――おそらく井之頭公園の池のことを指してるのかしら。緑色の沼代表、泥沼代表、底なし沼代表、沼以下代表などなど笑
    近所のカップル――え、ほんと? とつっこみたくなる話笑。毎週乗る同じバスに奇抜な男女がいていつのまにかカップルになっていて破局した感を川上さんが見てるというなんともシュールな日記
    カメムシの人生――また夢を見る。消える魔球を、次々に打たなければならない。もし打ちそこねたら、カ

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    2017年06月08日
  • 晴れたり曇ったり

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    とても柔らかくてしみじみとしたエッセイ。言葉が水のように染み込んできます。ゆるゆると日々を過ごしてらっしゃるようで、でもそんな中で、離婚されたり、悪性の腫瘍が見つかって手術されたりしていたことを知り驚きました。死を、身近に感じます。生きていく中でスランプに陥っても、この川上弘美さんのエッセイを読んでしんと沈んでやり過ごそうと思います。読めて良かったです。

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    2017年04月30日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    竹取物語(森見登美彦)
    伊勢物語(川上弘美)
    堤中納言物語(中島京子)
    土左日記(堀江敏幸)
    更級日記(江國香織)
    月報:小川洋子・津島祐子

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    2017年04月05日
  • 溺レる

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    表題の話より、冒頭の「さやさや」が好き。
    互いに人間的に好意を抱いている男女が、酔ったまま終電もなくタクシーも走っていない田舎の道を歩く夜。
    美味しいお酒を気持ちよく飲んでいるような、心地いいふわふわした意識のなかで読めた。

    川上さんが描く男性はどうしてこうも魅力的に見えるのでしょう。
    現実世界にいたら確実に好きになってしまうようなおとこのひとばかりです。

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    2017年04月01日
  • 七夜物語(上)

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    わくわくするファンタジーながら、大人の心に触れ始めたこどもの心をしっかりととらえています。小学生の頃の気持ちを思い出すような作品です。

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    2017年01月09日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    好きな作家さん目白押しで、これは読むしかないなと。

    伊勢物語おもしれえええってなっている。
    川上弘美の作品かと思うくらいどんぴしゃの訳にうっとり。余韻。
    竹取物語はポエム調の和歌がたまらん。これも森見作品かのよう。すばらしいテンポ感。
    堤中納言物語はおもわずニヤリ。
    土左日記は前段と括弧書きの注釈に痺れるし、更級日記は瑞々しくて女の日記感がさすが江國。

    この全集、ほんとぴったりな人に訳を頼みますよね。さいこう。

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    2017年01月04日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    自分がいかに古典にいい加減に接してきたかを思い知らされることになった。
    かぐや姫の話は誤解が多かった。もっとも、絵本の印象が強くて、かなり違訳を信じていたのかもしれないけれど、それも原典をきちんと読んでいない証拠。
    伊勢物語では、こんな太古から微妙な男女の機微があったのだと感銘を受けた。

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    2016年12月14日
  • ハヅキさんのこと

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    過去に関わりを持ったひとたちへの想い。
    満たされているようないないような。居心地が良いような悪いような。
    妙に曖昧な感じがいいです。

    ささやかな掌小説の中に、いろんな思いがぎゅぎゅっと詰まっていて、温かさが溢れてきます。

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    2016年10月23日
  • センセイの鞄

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    よかったあ。月子さんとセンセイの関係が少しづつ近づいていくのが、まどろっこしいんですが。年齢を重ねた男女が、躊躇しながらも自分の気持ちに正直になっていく姿が、いいですねえ。

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    2016年10月14日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    時間が止まっているようで、一瞬のみずみずしさに溢れた美しい物語。みずみずしさは魔法で、思い出せばいつでもその瞬間に戻ることができる青春だ。ヒトミちゃんに似てる友だちに、この本をプレゼントしたい。

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    2016年09月03日
  • 古道具 中野商店(新潮文庫)

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    川上さんの中でもいちばんすき。
    ヒラヒラしていて古道具やさんの立ち位置として正しいしゆるやかでたのしい。

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    2016年06月25日