川上弘美のレビュー一覧
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今月東京日記の新刊が出るとのことで、川上さんの本はだいたい読んでいるけどエッセイは手にとっていなかったことに気づき早速まとめて読み始めました。
今よりずっと若かった頃に川上弘美さんにはまりましたが、今の方がより川上さんの言葉が身に沁みる、というかすとんと落ちて、くすりくすりと笑える。言葉選びの、一文字の、ひらがな遣いの深みによりはまってます。
椰子椰子とは違い本物の日記。
どの話もくすっと笑えるエピソードだらけで大好きだけど、よそゆきのブラジャーはなお好きだった。病院に行くからよそゆきのブラジャーをするって、可愛いしわかる。川上さんって可愛いおとなだなぁ。
もっと好きになってく。 -
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川上弘美を読みたくなったな。最近谷口ジローをいろいろ読んでいるけれど,オリジナル原作からそうでないものまで。そうしていると描き手の魂が画に宿っているのを感じる。漫画で原作はだれだれで画はだれだれとなると,けっこうわりと2人が同じ重みで扱われるように思う。ところがそれが映画だと,脚本や原作が別の誰かで監督がだれだれ,となっている場合でもやはりその映画の監督はだれだれというところに焦点があたり,均等な重みで認識されているとは思わない。
何が言いたいのかというと,谷口ジロー作品は原作がだれだれ,であったとしても谷口ジローのオリジナル原作作品のような魂を感じ取れる,ということ。キンドルで読んだが,紙 -
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ネタバレ2011年3月11日東日本大震災。
直後、「被災地に対して、自分のできることをする」が流行った。
正しいと思う、でも、選択肢は多くなかったと思う。
被災地で身体を使い救援にあたるか、多めのお金を出すか。
実質的にはこの二つしかなかったと思うんだけど、なぜか芸術系のひとたちの「被災地の人を歌で励ます」的なものが流行って、関東の片隅で、自分は、首を傾げながらも、銭湯に行ったり計画停電に備えたり、自分としてはかなり多めの募金を振り込んだりしていたのだった。
「結果として励ますことになる」なら良いのだけれど。
川上弘美はもちろん違う。
励ましでもなく、説教でもない。
川上弘美の「神様2011」は -
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ネタバレあぁもう大好きだ!
現実とファンタジーが入り交じった不思議な世界の日常を綴った物語。
この世界にもお金という概念はあるし、家族や親族もいるし会社勤めの友達もいる。人間と他の生物との境界も明確のようだ。
でも自分の子供たちをきちんとたたんで押入れにしまったり、甥の引っ越し先の大家が鳥だったり、自身が冬眠したりする。夫がいても悪びれず片思いしていたり、新しい恋人ができてうかれたりしている。
わたしたちの暮らす現実の常識が、ここでは通用したりしなかったり…という、ユーモアとリアリティの狭間の世界。
そんなアンバランスな日常が至って普通の来事として淡々と綴られていて、読むのが本当に楽しかった!
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読み終わった!
読み終わって今、、、なんだか色々考えるのが心地よくもあり、少し落ち着かなくて、心にさざ波がたってる感じ。
川上弘美さんの本を読むのは『センセイの鞄』『蛇を踏む』に続いて3冊目ですが、やっぱりこの人の文章好きだな、と思います。
現実に起きること、それに引き起こされる主人公の感情、そこから広がる思考の世界。
その境界が曖昧でともすると、いつも夢のなかにいるような不思議な文章なのに、スッと心に落ちてきます。
きっと多くの人が持ってる世界とのズレ、疎外感みたいな感情をすごく上手く喚起させられる気がします。
翠君と周囲の魅力的な登場人物たち。
もう少し読後感を味わったら誰かとあれこ